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Photo bybisco_teitei

夫のいいところは、ごま油の容器を


    タコパした。

    ふだんの料理担当はわたしだが、ホットプレートでホットケーキとか焼き肉とかの焼き担はいつも夫である。夫は最高の焼き加減を見極めるのがうまい。わたしにはできない。喋っていたら肉の存在を忘れて丸焦げになったことが、何度あったか。

    タコパでは、生地を混ぜたり具を切ったり調味料をテーブルに並べたりしたら、あとは夫にお任せ。たこ焼きプレートのひとつひとつの穴にごま油をこれでもかというくらい入れて、生地を流して具を入れ、くるくる。カリカリのたこ焼きが次から次へと生み出されていく。たらふく食べた。

    後片付けをしていると、ごま油の容器が全くべたついていないので驚いた。あんなにバシャバシャ使っていたのに。わたしが使っていたら絶対にこうは保てない。醤油やケチャップが容器の注ぎ口からぶしゅっと飛び出しても気にせず蓋を閉めているよ。

    夫は服を床に脱ぎ捨てるし、シンクに2日は皿を溜めるし、「あとで読むから」と言って読まないチラシを積んでいくが、容器をきれいに使うし、毎日風呂の鏡の水切りをしているし、時々天井の換気口の掃除をしている。わたしと違って、掃除機を壁や家具にぶつけずにかけるし、物を壊したり皿を割ったりしない。

    皿洗いをしながら「きみのいいところは、調味料の容器をきれいに使うとこ」と言うと、「ぼくのいいところを見つけてくれてありがとう」と言われた。そんなそんな。

     
     
     
    山登りや日々のこと、耳のことを、書いたり撮ったりZINEにしたり。 生まれつき中等度難聴。出産・育児を機に仕事を辞めた30代主婦。元特別支援学校教員、学校図書館司書。

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