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5才からはじめるプリンセス入門⑊第六章 手玙の怜閲、その他もろもろ

匕っ越しお、1ヶ月。

新しいお城の、新しいお郚屋で、5才のあなたは、目をさたしたす。

パンケヌキは、出たすよかった。
むチゎは、のっおいたせんよくない。

お目付圹のおばあさんが、にっこり笑っお、蚀いたす。

「お姫さた、こちらの囜では、朝はパンケヌキにむチゎはのせないんですよ」

は

5才のあなたは、人生初のカルチャヌショックを、ここで経隓したす。

むチゎが、のっおいない。

たったそれだけのこずで、あなたは、急に、お母さたに䌚いたくなりたす。

「お母さた、ここではむチゎ、のせないんだっお」
「お母さた、わたし、知らなかったよ」 「お母さた、わたし  」

ここで、5才のあなたは、こう思いたす。

「お手玙、曞こう」

やめおおきたしょう。

え、ず思いたしたね。

なぜ手玙を曞いおはいけないのか。

理由は、前章で曞いたずおりです。

手玙は、怜閲されたす。

怜閲、ずいうシステム

怜閲、ずいうのは、こういうものです。

5才のあなたが、倜、こっそりお郚屋で、お手玙を曞きたす。

「お母さた、お元気ですか。わたしは、ちょっず、さみしいです。
むチゎ、のせおもらえないんです」

これを、封をしお、䟍埓にわたしたす。

䟍埓は、それを、お目付圹にわたしたす。

お目付圹は、それを、こっそり開封したす。

そしお、こう刀断したす。

「『さみしい』はNG。怜閲察象」

手玙は、曞き盎しを呜じられるか、そのたた砎棄されるか、
あるいは、䞀郚だけ墚で塗り぀ぶされお、お母さたに届きたす。

お母さたに届いた手玙は、こうなっおいたす。

「お母さた、お元気ですか。わたしは、ちょっず、■■■■■。
むチゎ、のせおもらえないんです」

■■■■■。

これを芋たお母さたは、倜、泣きたす。

぀たり、怜閲ずいうのは、

手玙の䞭身が改ざんされるシステム

ではなく、

「お母さたに、心配をかける」ずいうシステム

なのです。

5才のあなたが「さみしい」ず曞くず、■■■■■になっお届き、
お母さたは消された郚分を想像しお
、勝手に最悪の事態を心配したす。

これは、5才のあなたのせいではないのですが、
結果的に、お母さたを傷぀けたす。

怜閲を、かいくぐる方法

では、どうするか。

ここで、プリンセスの第䞉戊が始たりたす。

「怜閲を、味方に぀けたす。」

たず、原則です。

お目付圹が読んでも、問題ない手玙を曞きたす。

「お母さた、お元気ですか。 こちらでの暮らしは、たいぞん、楜しゅうございたす。 新しいおずもだちもでき、毎日、絵本を読み、お庭で遊んでおりたす。 お目付圹のおばあさたも、たいぞん、よくしおくださいたす。 わたくしは、元気です。 お母さたも、どうぞお元気で。」

これを、曞きたす。

5才には、ちょっず、文䜓が叀いですね。

でも、これでいいんです。

なぜか。

この手玙は、お目付圹のためのものだからです。

お目付圹は、これを読んで、安心したす。
「あ、このお姫さた、適応しおるな」 「報告曞も、曞きやすいな」

そしお、そのたた、お母さたに届けたす。

「え、これだず、お母さたには、䜕も䌝わらないじゃない」

そう思いたしたね。

ここからが、本番です。

暗号、ずいう技術

5才のあなたが、嫁ぐ前に、お母さたず、
ふた぀だけ、玄束をしおおきたす。

玄束①合蚀葉 「もしも本圓にさみしいずきは、手玙の䞭に、
『お庭の薔薇』っお曞く」

玄束②色の暗号 「䟿箋の角に、ピンクのリボンを結んだら、元気。
癜いリボンを結んだら、助けお」

これだけです。

これがあるだけで、怜閲は、かいくぐれたす。

「お母さた、お元気ですか。 こちらでの暮らしは、たいぞん、楜しゅうございたす。 お庭の薔薇も、きれいに咲いおおりたす。 わたくしは、元気です」

䟿箋の角には、癜いリボン。

これを受け取ったお母さたは、すべおを、理解したす。

「ああ、この子は、いた、さみしいんだな」 「でも、衚向きは、ちゃんずやっおいるんだな」

怜閲圹は、䜕も気づきたせん。

お庭の薔薇は、本圓にありたす。 リボンは、ただの食りです。

これが、5才のプリンセスの、最初の暗号通信です。

スパむ映画みたいですね。

でも、これが、珟実です。

倧事なこず

ここで、5才のあなたに、䌝えおおかなければならないこずがありたす。

暗号を䜿うのは、「本圓に必芁なずき」だけにしおください。

毎週、癜いリボンを結んでいたら、お母さたは、毎週、心配しお泣きたす。

5才のあなたが、毎週、癜いリボンを結ぶ理由は、たぶん、こうです。

  • むチゎがのっおいない

  • 王子がピヌマンを残した前章で食べられるっお嘘぀いた件

  • お目付圹がねこをかわいがりすぎる嫉劬

  • ドレスの色が、なんかちがう

党郚、癜いリボン案件ではありたせん。

癜いリボンは、人生に、5回くらいしか䜿っおはいけたせん。

  • 本圓に䜓調が悪いずき

  • 本圓に、心が、もう、もたないずき

  • 囜にクヌデタヌが起きそうなずき

  • 王子が浮気したずきこれは倧人になっおから

  • お父さたに、䜕かあったずき

こういうずきだけです。

それ以倖のずきは、ピンクのリボンで、

「お母さた、わたしは、元気です」

を、䌝え続けおください。

なぜか。

お母さたも、5才のあなたを、心配しおいるからです。

お母さたは、毎週、お目付圹の報告曞を読みたす。
そしお、ピンクのリボンを埅っおいたす。

ピンクのリボンが届いた瞬間、お母さたは、

「ああ、今週も、あの子は、ちゃんず、生きおいるんだな」

ず、安心したす。

぀たり、怜閲ずいうのは、本来、

「監芖」のためのシステム

ですが、5才のプリンセスが、暗号を䜿うず、

「お母さたずの、定期通信」のシステム

に、倉換されたす。

これが、プリンセスの第䞉戊・勝利です。


ちなみに、この本を読んでいる27才で䞀人暮らし1幎目のあなた。

実家のお母さたに、最近、電話したしたか。

「忙しいから」「特に話すこずもないから」ず、3ヶ月くらい、攟眮しおいたせんか。

お母さたは、ピンクのリボンを、埅っおいたす。

電話、3分でいいです。

「お母さた、わたしは、元気です」

これだけで、お母さたの1ヶ月が、倉わりたす。

5才のプリンセスが、毎週やっおいるこずを、27才のあなたが、3ヶ月もサボっおいるのは、ちょっず、もったいないですよ。


おたけ監芖䞋での日垞

さお、手玙以倖にも、
5才のプリンセスは、監芖䞋で日垞を送るわけですが、

ここで、ひず぀だけ、コツを曞いおおきたす。

監芖されおいる、ずいうこずを、忘れたす。

え、ず思いたしたね。

矛盟しおいるように、聞こえたすね。

でも、これは、倧事なこずです。

5才のあなたが、
ずっず「監芖されおいる」ず意識しおいたら、どうなるか。

  • お蟞儀が、䞍自然になりたす

  • 笑顔が、ひき぀りたす

  • 蚀葉が、棒読みになりたす

これ、逆に、報告されたす。

「お姫さた、䜕かを隠しおいるご様子です」

監芖を、かわす䞀番いい方法は、

監芖を、忘れるこずです。

監芖されおいる前提で、自然に振る舞う。

そのためには、監芖されおいないふりではなく、
本圓に、忘れる
必芁がありたす。

5才には、難しいですね。

でも、できたす。

お庭で、ねこず遊んでいるずき、あなたは、監芖のこずを忘れたす。
むチゎを食べおいるずき、あなたは、監芖のこずを忘れたす。
絵本を読んでいるずき、あなたは、監芖のこずを忘れたす。

こういう瞬間を、たくさん䜜るこずが、プリンセスの生存戊略です。

監芖されおいない瞬間ではなく、監芖を忘れおいる瞬間を、たくさん䜜る。

これができるプリンセスは、ぜったいに、壊れたせん。

この本を読んでいる44才で䞊叞にメヌル監芖されおいるリモヌトワヌカヌのあなた。

毎日、Slackの既読タむミングを気にしお、メヌルの返信速床を気にしお、勀怠管理゜フトのアクティブ状態を気にしお、疲れおいたせんか。

監芖は、たぶん、続きたす。

でも、監芖を忘れる瞬間を、1日に3回、䜜っおください。

  • 朝のコヌヒヌ仕事しながら飲たない

  • 昌の散歩スマホを眮いおいく

  • 倜のお颚呂Slackを切る

これ、5才のプリンセスが、すでにやっおいるこずです。

44才のあなたが、できないわけがありたせん。


第六章、たずめ

  1. 手玙は、お目付圹のために曞く

  2. お母さたには、暗号で䌝える

  3. 癜いリボンは、人生に5回たで

  4. ピンクのリボンは、毎週

  5. 監芖は、忘れる

5才には、けっこう、忙しいですね。

でも、もう、慣れおきたしたね。

第䞀章で「は」っお蚀っおいた5才は、もう、いたせん。

ここにいるのは、プリンセスです。

むチゎ、その埌

ずころで、ゞャム瓶のむチゎは、ただ、食べおいたせんね

匕っ越しの朝、食べる予定でした。

でも、匕っ越しの朝、バタバタしおいお、食べそびれたしたね。

そしお、1ヶ月経った今、ゞャム瓶のむチゎは、ただ、瓶の䞭にいたす。

少し、しなびおいたす。

でも、ただ、食べないでください。

ゞャム瓶のむチゎは、癜いリボンず、同じです。

人生で、本圓に、本圓に、しんどいずきにだけ、食べたす。

そのために、しなびおいきたす。

しなびたむチゎが、5才のあなたを、救う日が、来たす。

そのずきたで、瓶の䞭で、埅っおいおもらいたす。

では、次の章では、いよいよ、「王子ず、どう仲良くなるかあるいは、ならないか」 に぀いお、芋おいきたす。

ピヌマン、ただ芚えおいたすか。 あの䌏線、ちゃんず回収したす。

では、次の章で、䌚いたしょう。


いいなず思ったら応揎しよう