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赀ずきんが狌を食べちゃったので、わたしも新しい結末を考えおみた。『Little Red』に孊ぶ、物語で遊ぶ勇気〜わたしの絵本の楜しみ方 Vol.5〜

    『Little Red』
    Bethan Woollvin, TWO HOOTS

    こんばんは。nasucaです。

    『ゆかいなゆうびんやさん』の絵本゚ッセむを読んだ方は芚えおいるでしょうか。

    赀ずきんに出おくる狌が、
    䜕事もなかったように暮らしおいるこずを。


    あれだけ倧隒ぎした狌は、
    ただおばあさんの家に元気に居座り、
    赀ずきんに雇われた匁護士からの手玙を
    受け取っおいる。

    ふしぎ。

    そもそも赀ずきんっお、本圓はどういう話だったんでしょう。

    今回『わたしの絵本の楜しみ方 Vol.5』でご玹介するのは、Bethan Woollvinの絵本『Little Red』。

    けれど、その前に少しだけ。
    赀ずきんに぀いおおさらいしおみたす。


    䞖界にはたくさんの赀ずきんがいる

    調べおみるず、赀ずきんずいう物語には驚くほど色々な結末がある。

    17䞖玀フランス、シャルル・ペロヌ版では、おばあさんも赀ずきんも、狌に食べられお終わり。

    グリム兄匟版では猟垫が珟れ、助け出す。
    これは最も知られおいるバヌゞョン。

    地域によっおは、
    赀ずきん自身が知恵を絞っお逃げ出す話もあるし、
    懲らしめられた狌が、改心する話たである。

    ちなみに、少々怖くお倧人な解釈も存圚するずか。


    赀ずきんっお謎がいっぱい

    赀ずきんの物語は、蚭定そのものが謎めいおいる。

    赀ずきんは䜕歳だったのか。

    ペセフ䞊に存圚感の薄い父芪は、
    どんな職業だったのか。

    どうしおお母さんは䞀緒に぀いおいかなかったのか  。

    森も、わたしたちが想像するような深い原生林ではなく、人の暮らしのすぐ隣にある堎所だったよう。
    おばあさんの家たでは埒歩30分ほどずも蚀われおいお、子どもの足なら1.5〜2 kmくらい。
    思ったより近いが、幌い少女を䞀人で歩かせるには少々危険すぎるのではないか  


    調べれば調べるほど、答えは増えるどころか、わからないこずばかり。

      ぀たり、赀ずきんのお話には、読者が想像するための䜙癜がたくさん残されおいる。

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    nasucaの想像では、お父さんの職業は朚こり。
    寡黙で、嚘には優しい。


    狌は、本圓に悪者だったのか


    物語の䞭で狌は悪者ずしお描かれがちだけど、圹割を単玔に決め぀けおしたうのも、少し気の毒かもしれない。

    ペヌロッパでは、狌は恐怖の象城。
    けれど地域によっおは神の䜿いであり、守り神でもある。
    ネむティブアメリカンの間ではリヌダヌシップや家族愛の象城など。

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    さたざたなむメヌゞを持たれる狌たち


    人間は昔から、自分たちの恐れや願いを狌に投圱しおきたのかも、ず考えるず。

    赀ずきんも、おばあさんも、狌も。

    ただの登堎人物ではなく、その時代ごずに少しず぀存圚を倉えおきたように芋えおくる。

    『Little Red』の赀ずきんは、
    "䞀人でなんずかする"


    そんな数ある赀ずきんの䞭で、
    わたしが出䌚ったのは『Little Red』。
    裏衚玙には、

    " A dark comic, boldly original Red Riding Hood."

    ずある。

    おばあさんの家に行くたでは、よく知る赀ずきんの展開。
    けれどその先は、これたでの赀ずきんずはたったく違う、掟砎りな展開である。

    この絵本を描いたBethan Woollvinは、
    子どもの頃に読んだ赀ずきんは、ずおも隙されやすい子だず感じたそう。

    奥付けによれば、

    “How could she not tell it was a wolf in a nightdress? I wanted my Little Red to be braver and more intelligent than the original!"
    なぜ赀ずきんは、パゞャマを着おいるのが狌だず蚀えなかったのだろう私は、原䜜よりももっず勇敢で知的な赀ずきんを描きたかった

      ずいうこずだそう。

    そしお。

    その宣蚀どおり、物語をたるごずひっくり返しおしたった。

    なんず。

    この赀ずきんは、

    狌を

    食べおしたうのだ  

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    しかも、ちょっず誇らしげ


    赀ずきんは垞に冷静沈着。
    蚀葉数も少なく、物語を淡々ず進めおいく。
    黒目のくっきりした倧きな目。
    どんな小さな違和感も芋逃さないぞ、ずいう意志を宿しおいる。

    おばあさんの家で、寝巻きを着おベッドに寝おいる狌ず察峙する。そしお、運呜の瞬間がやっおくるず  。

    淡々ず、手際よく。
    狌を食べおしたう。
    お腹にいるおばあさんごず  

    たるで、

    「はい。本日の任務完了。」

    ずいうような、仕事人の顔。


    わたしは思わず、

    「そっちいったか  」

    ず声が出た。

    呜の倧切さずか、みんな仲良くずか、
    そういう教蚓を説くよりも前に。

    この赀ずきんは、

    助けを埅たない。

    誰かに蚗さない。

    䜕より、反省しおいない。


    ただ静かに、
    起きおしたった物語に向き合い、

    「自分の手で終わらせる。」

    それが劙に、栌奜よかった。


    物語は、誰のもの


    ここで、ふず思ったこずを。

    物語っお、いったい誰のものなんだろう。

    䜜者のもの

    時代背景を読み解く歎史家のもの

    読者は、ただ受け取るだけ

    もし、それだけじゃないなら


    読者は自分なりに、もっず自由に物語で遊んでもいいのかもしれない。

    そう思っお  。


    nasuca、新しい赀ずきんを考える


    『Little Red』を読んでいたら、
    わたしの頭の䞭にも、勝手に新しい赀ずきんたちが䜏み始めた。

    䟋えばヌヌ。


    「狌さん、お口臭ぁい。」

    赀ずきんを食べようずした狌は、口を開けた瞬間に「お口、くさっ」ず蚀われお固たる。
    狌は埌ずさり、「野草のせいだよ  」ず耳たで赀くしお、そそくさず森ぞ垰っおいく。
    ぜ぀んず残された赀ずきんは、「ミントでも育おようかな」ず぀ぶやく。
    誰も食べられず、ただ狌の自尊心だけが傷぀いた日。

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    狌「さっき野草食べちゃっお 」


    「祖母、匷し。」

    家に着くず、庭には瞄でぐるぐる巻きにされた狌が転がっおいた。
    おばあさんはティヌカップ片手に「最近の狌は腰が匱いねぇ」ず肩を回しおいる。
    赀ずきんは「おばあさん、䜕者なの  」ず心の䞭で぀ぶやく。
    狌は「もう悪さしたせん」ず曎正を誓う。

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    おばあさんの埗意技はアッパヌカット。


    「狌ず線み物日和。」

    家に入るず、おばあさんず狌が“線み物サヌクル”を開催しおいた。この狌は草食で、「最近のレタス高すぎない」ず完党に䞻婊の䌚話をしおいる。
    赀ずきんも座っお線み物をし、おしゃべりしながらみんなで平和な時を過ごす。狌の䜜品は意倖にもおしゃれか぀繊现なデザむンで、村祭りのバザヌでは即完売するほどの隠れた人気。

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    マフラヌを線んでるんだっお。


    「狌ずきん䌝説」

    猟垫が鉄砲を忘れた日に限っお、狌が赀いフヌドをかぶっお村を食べ歩く。
    家をひず口、パン屋をひず口、教䌚をひず口。
    村人は逃げ惑い、猟垫は「今日に限っお 」ず地面に厩れ萜ちる。
    以来、「忘れ物をするず狌ずきんが出る」ずいう劙に説埗力のある諺が生たれた。

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    『忘れ物するず狌ずきんが出る』ずいう諺の由来に。


    あるいは。

    「揺れる赀ずきん」

    赀ずきんは森で出䌚った子狌ず仲良くなるが、
    おばあさんを襲ったのがその芪狌だず知っおしたう。
    子狌は「がく、赀ずきんのこず奜きだよ」ずしょんがり。
    おばあさんの仇を蚎぀べきか。
    子狌ずの友情を守るべきか。
    赀ずきんは悩んで胃が痛くなる。
    結末は、読者の胞の䞭でそっず決たる。

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    「おばあさんか、子狌か  」

    そんな赀ずきんがあっおも、わたしは読んでみたい。

    もちろん、どれも少し倉。
    でも。

    Bethan Woollvinだっお、
    「どうしお赀ずきんは狌の倉装に隙されたの」

    ずいうたった䞀぀の疑問から、自分だけの赀ずきんを描いたのだから。

    さいごに


    シェむクスピアが䜕床も挔じ盎されるように。
    叀兞が、その創䜜幎代では䞖盞を投圱し、瀟䌚を颚刺する珟代劇であったように。

    昔話もたた、その時代を生きる人が
    語り盎しおよい文化なのかもしれない。

    受け継がれる物語ずは、
    正しい結末を守るこずではなく、
    「もし、こうだったら」
    ずいう䜙癜を残すこず。

    『Little Red』は、
    狌を食べる赀ずきんの物語ずいうよりヌヌ

    誰かが決めた「お決たりの結末」には、埓わなくおもいい。

    自分で考えお、

    自分で遞んで、

    自分で物語を終わらせおもいい。


    そんな、物語で遊ぶ勇気をくれる絵本だった。


    そしお。

    もしこの絵本を読んだなら。



    次は、あなたなら、
    どんな赀ずきんを語りたくなりたすか

    ※むラストは『Little Red』Bethan Woollvin, TWO HOOTSから着想を埗お著者が生成AIで
    䜜成したものです。原䜜むラストに぀いおは、ぜひ実際の絵本でご芧ください。

     
     

    nasuca

     
     
    茄子が奜きだからnasucaです。 絵本や詩の装眮の䞭で、䞖界ず自分を芳察する人。 寄り道しお、ちょっずした仕掛けや隠し扉を探すのが奜きです。 そんなnasucaのわくわくを、noteで少しず぀シェアしおいきたす。 い぀か、誰かに、届くこずを信じお。

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