ストラテジ系・経営戦略⑥【データ経営/KPI・PDCA】_ITパスポート30
前章「法務/コンプライアンス」で、坂本は
* DX時代は“情報を扱う責任”も増える
* ルールは“会社を守る仕組み”
* 信頼は一瞬で失われる
ということを理解し始めました。
そして今回、物語はいよいよ
「経営戦略とデータ経営」
の核心へ入っていきます。
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今回は、
「なぜ会社は“数字”を見るのか?」
というテーマです。
坂本はここで、
* KPI
* KGI
* PDCA
* データ分析
* 意思決定
など、
“感覚ではなくデータで経営する”
という考え方を理解していきます。
そして、
「DXの本当の目的は、“数字で改善できる会社”を作ること」
だと気づき始めます。
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ストラテジ系・経営戦略⑥【データ経営/KPI・PDCA】
ある日の朝。
工場会議室。
大型モニターに、数字が並んでいた。
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* 稼働率
* 停止時間
* 不良率
* 生産数
* 残業時間
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坂本は腕を組む。
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坂本「最近、数字見る会議増えましたね」
高橋が笑う。
「DX進んできましたからね」
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以前の工場では、
“感覚”
で話すことが多かった。
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「最近なんか停止多い」
「忙しい気がする」
「不良増えた気がする」
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だが今は違う。
全部、
数字で見える。
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KPI=“現場の健康診断”
神谷がホワイトボードに書く。
KPI
坂本「あ、また来た」
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高橋が説明する。
「Key Performance Indicator」
坂本「毎回英語長いな……」
少し笑いが起きる。
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神谷「簡単に言えば、“重要指標”です」
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停止時間。
不良率。
納期遵守率。
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神谷「会社は、“どこが悪いか”を数字で見ています」
坂本はモニターを見つめる。
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以前なら、
“現場感覚”
だった。
でも今は、
“数字”
で異常が見える。
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坂本「……設備の健康診断みたいだな」
山口が頷く。
「かなり近いです」
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KGI=“最終ゴール”
その時。
部長が言う。
「でもKPIだけ追うと危険だ」
坂本「え?」
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神谷が次に書く。
KGI
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坂本「また増えた……」
高橋「最終目標ですね」
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神谷が説明する。
「例えば会社目標が“利益向上”だとします」
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KGI:利益目標
そのために、
* 停止減少
* 不良削減
* 生産性向上
をKPIで管理する。
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坂本はハッとした。
(……全部繋がってる)
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以前学んだ、
損益分岐点。
改善活動。
競争戦略。
全部、
“利益へ繋げるため”
だった。
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“数字のための改善”は危険
その時。
佐藤が小さく言った。
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「でも数字だけ追うと、現場苦しくなる時ありますよね……」
会議室が少し静かになる。
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部長が頷いた。
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「その通りだ」
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部長「KPIは“目的”じゃない」
坂本は静かに聞く。
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部長「“現場を良くするための指標”だ」
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坂本は思い出した。
以前、
“停止ゼロ”
だけを追った結果、
現場が無理して隠しかけたことがあった。
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数字だけ追うと、
本質を見失う。
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PDCA=“改善を回す”
神谷がホワイトボードへ書いた。
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Plan
Do
Check
Act
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坂本「あ、これは知ってる」
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神谷が笑う。
「PDCAですね」
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坂本は少し嬉しかった。
以前なら、
全部難しい言葉だった。
でも今は違う。
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Plan → 改善計画
Do → 実施
Check → 数字確認
Act → 改善修正
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完全に、
現場改善活動そのものだった。
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“感覚”と“データ”
会議後。
坂本は停止グラフを見つめていた。
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以前の自分なら、
“経験”
だけで判断していた。
でも今は違う。
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* 感覚
* 経験
* データ
全部を合わせて考えている。
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高橋が横で言う。
「坂本さん、最近グラフ見る時間増えましたね」
坂本は少し笑った。
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確かにそうだった。
数字を見ることで、
“なんとなく”
が減っている。
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データ経営=“見える会社”
その時。
神谷が静かに言った。
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「DXって、“IT化”が目的じゃないんです」
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坂本は静かに聞く。
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神谷「“会社を見える状態にする”ことなんです」
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停止。
不良。
利益。
負荷。
全部見える。
だから改善できる。
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坂本は鳥肌が立った。
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以前の工場は、
“見えない問題”
が多かった。
でも今は違う。
データによって、
問題が見える。
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つまり、
DXとは、
“改善できる会社”
を作る活動だった。
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坂本の成長(“感覚”から“判断”へ)
帰り際。
佐藤が聞いた。
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「坂本さん、昔と考え方変わりました?」
坂本は少し考えた。
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以前は、
“経験だけ”
で判断していた。
でも今は違う。
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データで確認し、
原因を考え、
改善を回す。
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坂本「……“なんとなく”で動かなくなったかもな」
佐藤は少し驚いた顔をした。
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坂本自身も驚いていた。
現場感覚だけだった自分が、
“数字で考える”
ようになっている。
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坂本のnoteまとめ
その夜。
坂本は教科書を開いた。
KPI:重要業績評価指標
坂本はノートへ書いた。
* KPI=改善を見る数字
* KGI=最終目標
* 数字だけ追うと危険
* PDCA=改善循環
* DXは“見える化”
そして最後に書いた。
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「DXの本質は、“感覚”を“改善できる数字”へ変えることだった」
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坂本は静かにペンを置いた。
教科書の“KPI”や“PDCA”という言葉が、
ようやく
“会社を成長させる循環”
として見え始めていた。
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★坂本の成長ポイント
* “感覚”だけでなく“数字”で考えるようになった
* KPIとKGIの違いを理解した
* DXは“見える会社”を作る活動だと理解した
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★教科書の内容はこれだったのか!(まとめ)
* KPI=重要指標
* KGI=最終目標
* PDCA=改善サイクル
* データ分析で問題を見える化できる
* DXは“改善可能な状態”を作ること
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登場人物
* 坂本:現場の中堅社員(主人公)
* 高橋:若手社員(IT・DX理解が早い)
* 山口:情報システム担当
* 神谷:本社DX推進室
* 部長:工場管理職
* 佐藤:新人社員
* 中野:外部システムベンダー担当
* 監査担当:内部監査部門社員