便利屋?いえいえ、なんでも屋です。
あなたの職業なんですか?
「何屋さんですか?」
そう聞かれることがあります。
そのとき私は、
「なんでも屋です」
と答えます。
すると、
「ああ、便利屋さんですね」
となる。
いやいや。
そこは、ちょっと違うんです。
私は、
便利屋ではなく、なんでも屋です。
この違いは、言葉遊びではありません。
私が、どんな仕事をしているのか。
そして、これからどんな仕事を作っていきたいのか。
そこに関わっています。
私は、なんでも屋プリンスという名前で仕事をしています。
家の掃除をしたり、
家具を組み立てたり、
塗装をしたり、
空き家を片付けたり。
もちろん、こういった仕事もします。
でも、
それだけではありません。
企業から、
「このお店を調査してほしい」
「現地の状況を確認してほしい」
「実際に行って、見てきてほしい」
そんな依頼を受けることもできます。
個人からなら、
「本当は自分で買い物に行きたい。でも、自分では行けない」
「やりたいけれど、自分ではできない」
そんな困りごとを手伝うこともできます。
家のことだけではありません。
個人でも、企業でもいい。
自分ではできない。
でも、誰かにやってほしい。
そんな「困った」があれば、そこに仕事がある。
それが、私の考える「なんでも屋」です。
世の中には、本当にたくさんの仕事があります。
建物をつくる人。
車を整備する人。
料理をつくる人。
髪を切る人。
病気を診る人。
荷物を運ぶ人。
商品を売る人。
デザインをする人。
写真を撮る人。
文章を書く人。
人を楽しませる人。
誰かの生活を支える人。
数え始めたら、
きっとキリがありません。
それぞれに専門があり、
それぞれに名前があります。
それぞれの仕事を、
その道のプロが支えています。
私は、そんなたくさんの仕事がある世界の中に、
「なんでも屋」という職種があってもいい
と思っています。
なんでも屋は、
「何でもできる人」という意味ではありません。
すべての専門技術を一人で持つことなんてできません。
大切なのは、
困っていることを見つけたときに、
「これは何の仕事なんだろう?」
「どうすれば、この困りごとを解決できるんだろう?」
と考えて動くことです。
いろいろな方法を組み合わせて、
一つの「困った」を解決する。
私は、それを仕事にしたい。
だから、
「便利屋=なんでも屋」
にはしたくない。
便利屋という言葉を否定したいわけではありません。
ただ、
便利屋の別名として「なんでも屋」と名乗りたいわけではないんです。
私は、
「なんでも屋」という新しい仕事のジャンルを作りたい。
そう思っています。
例えば、
会社には営業職があり、
販売職があり、
事務職があり、
技術職があり、
企画職があります。
医療には医師や看護師など、
それぞれの専門職があります。
教育には教師がいます。
ITにはエンジニアがいます。
運送にはドライバーがいます。
飲食には料理人がいます。
法律には法律の専門家がいます。
世の中には、
本当にたくさんの「仕事」があります。
その中に、
「なんでも屋」という仕事があってもいい。
私はそう思っています。
そして、
「なんでも屋」が必要になる場面は、
きっとこれからもっと増えていくと思っています。
世の中が便利になればなるほど、
仕事は細かく専門化していきます。
専門家が増える。
それは、とても良いことです。
でも、その一方で、
「これは一体、誰に頼めばいいんだ?」
ということも増えていく。
専門と専門の間に、
ぽつんと取り残される「困った」が出てくる。
私は、
そこに入りたい。
「これは大工さんなのかな?」
「それとも電気関係?」
「いや、そもそも何の業者に頼めばいいんだろう?」
そんなとき、
「なんでも屋に聞いてみよう」
と思ってもらえる。
それが理想です。
そして、
個人でも企業でも、
「本当は自分でやりたいけれど、自分ではできない」
「必要だけど、自分たちだけでは手が回らない」
そんなことを、
一緒に解決していく。
それが、私の考える「なんでも屋」です。
もちろん、
何でも自分一人でやるわけではありません。
そこを勘違いしてほしくはありません。
専門の技術が必要なら、
その道の専門家にお願いする。
自分にできる仕事なら、
自分がやる。
必要な人と人をつなぐこともする。
つまり、
「何でも自分でやる」のではなく、「何でも解決するために動く」。
私は、この違いが大切だと思っています。
だから私は、
「何でもできる人」になりたいわけではありません。
「何でも頼めるから便利な人」
になりたいわけでもありません。
私が作りたいのは、
「困ったら、なんでも屋に相談してみよう」
と思ってもらえる仕事です。
何を頼めばいいのか分からなくてもいい。
どこに頼めばいいのか分からなくてもいい。
まず、
「ちょっと相談してみよう」
と思ってもらえればいい。
そこから、
何が必要なのかを一緒に考える。
そして私は、
この仕事を自分一人の名前だけで終わらせたいわけでもありません。
「なんでも屋プリンス」という名前を育てながら、
その先に、
「なんでも屋」という職業そのものがあればいいのに。
世の中には、
本当にたくさんの職種があります。
その中に、
「なんでも屋」という仕事がある。
それが当たり前になる。
「あなたは何の仕事をしていますか?」
そう聞かれたとき、
「なんでも屋です」
と答えれば、
「ああ、なんでも屋ね」
と分かってもらえる。
私は、
そんな未来を作りたい。
便利屋の言い換えではありません。
何でもできる人という意味でもありません。
人が困っていること。
企業が困っていること。
自分ではできないこと。
やりたいけれど、できないこと。
どこに頼めばいいのか分からないこと。
既存の職種には、きれいには当てはまらないこと。
そんな、
ありとあらゆる「困った」に向き合う仕事。
それを、
「なんでも屋」という一つの職業にしたい。
今はまだ、
「便利屋さんですよね」
と言われるかもしれません。
でも、いつか、
「なんでも屋」という言葉を聞いたときに、
「人が困っていることを解決する仕事なんだ」
と分かってもらえるようにしたい。
便利屋?
いえいえ。
なんでも屋です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
