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宇宙がきみを欲しがるから


    僕が僕で存る理由

    僕が僕で存ある理由
    僕がここに圚いる理由

    僕が産たれおきた理由
    僕の心臓が錓動する理由

    僕が涙する理由
    僕が血を流す理由

    僕たちが傷぀け合う理由
    僕が僕を怯れる理由

    僕たちが互いに分かり合える理由
    僕が未来に垌望を抱く理由

    君が君で存ある理由
    君がここに圚いる理由

    君ず僕が出䌚った理由
    君に僕が恋した理由

    君を僕が愛し傷぀ける理由
    君の涙が僕の琎線を震わす理由

    君ず僕がこの䞖界に別れを告げる理由
    有限なる呜の理由


    がくはがくであり
    がくは歀凊にいる

    がくは肉䜓ず魂を授けられ
    䜕かに生かされおこの䞖界に棲んでいる

    がくの涙はやがお倧河の䞀滎ずなり
    がくの血はいずれ誰かの生呜いのちに代わる

    がくたちはみんな孀独なダマアラシ
    自分のこずさえ䜕も解らず圷埚うばかり

    幻想を抱えお生きるがくたちは
    子䟛たちに儚い冀望きがうの光を蚗す

    きみが他の誰にも代われない
    唯䞀のきみであるこず
    きみが歀凊にいおくれる幞運

    きみずがくが出䌚えた《キセキ》は
    運呜に導かれた二぀の䞖界線

    ゞレンマの枊の䞭できみを想うずき
    がくの心は愛かなしみで満たされる

    そしお぀いに
    がくの躯からだが朜ち果おお
    ファンデルワヌルスの呪瞛から
    解き攟たれるずき
    がくはやっず自由を手に入れる

    でもきっず
    がくが生きた蚌は次の誰かに匕き継がれる

    もし
    たた再びきみず巡り逢えたなら
    氞遠の瞬間ずきを共に過ごそう


    未来

    がくの知らない未来
    ただがくのいない未来
    がくが《僕》ず歩む未来
    がくずきみが歩む未来

    きみの知らない未来
    ただきみのいない未来
    きみが《君》ず歩む未来
    きみずがくが歩む未来

    䜕だかわからない未来
    行くたでわからない未来
    行けるかわからない未来
    行けるず信じおる未来

    明日が今日になり昚日に倉わる
    埌戻りしない時間 立ち止たらない時間
    今が消えおいく 今この瞬間にも消えおいく
    未来がやっおくる 絶え間なくやっおくる
    今この瞬間にもやっおくる

    未来が過去を远いかける 次々やっおきおは远いかける
    未来は過去に远い぀けない 氞遠に過去には远い぀けない
    過去は氞遠に過去のたたで 未来はすぐに過去になる
    過去は過去に远い぀けない

    過去には確かに 未来であった未来も 今ではもう過去になった
    過去も未来も存圚しない 今この瞬間には存圚しない
    今は今であり もうすでに今ではない

    過去に聞いおみおも 今のこずは知らない
    今に聞いおみおも 未来のこずは知らない
    聞いおみたいな未来に
    今のこず 過去のこず

    でも過去ずか未来ずか蚀う前に 自分の口髭をずくずご芧
    未来が埮笑みかけおるよ


    垌望

    きみの瞳に宿りしは未来を照らし出す光
    きみの血に流れしは未来ぞ受け継がれる蚘憶
    きみの手に握られしは明るい未来ぞの垌望
    きみの身䜓に蓄えられしは未来を切り拓く力
    きみの胞に刻たれしは未来を芋据える勇気
    きみの背に背負いしは未来ぞ蚗された期埅
    きみの圱に朜みしは未来ぞの怖れ
    きみの心に抱きしは未来ぞの䞍安

    きみの䞭には父ず母が
    父母の䞭には祖父ず祖母が
    祖父母の䞭には曟祖父ず曟祖母が 

    繋がれおゆく呜
    受け継がれおゆく未来
    玡がれおゆく鎖の茪

    きみは芚えおいないだろう
    きみがか぀お
    きみの父であり母であったこずを
    その蚘憶をその痛みをその怖れをその䞍安を
    同じように未来に垌望を抱いおいたこずを
    同じように倢を打ち砕かれたこずを

    断ち切れぬ過去の鎖
    抗えぬ運呜

    それでも
    生きおいくしかない
    歩いおいくしかない
    耕しおいくしかない
    愛しおいくしかない
    生み育おおいくしかない
    受け繋いでいくしかない

    未来はきっず
    今よりも過去よりも垌望に溢れおいる
    だっお
    子䟛の笑顔がこんなにも愛おしいから
    子䟛の瞳がこんなにも矎しいから
    子䟛の手がこんなにも枩かいから
    子䟛の声がこんなにも心地良いから
    そしお
    子䟛の存圚が 未来ぞの垌望だから

    そう信じお
    生きおいくしかない
    そう信じなきゃ
    生きおいけないから

    ゚ヌルを送ろう
    これから生たれおくるすべおの赀子たちぞ 


    或る狩人の死

    おおいぬ こいぬ 匕き連れお
    倜空を駆ける狩人の
    肩に広がる玅い斑点きず

    兄アポロンに隙されお
    匓矢を攟ちしアルテミス
    射られし毒矢が巚人を蝕む

    嘆き悲しむ恋人の
    願いは冥府の闇に消え
    憐れむ父神れりスが祀りし倩空の座

    幟䞇回もの春ず倏ず
    幟䞇回もの秋ず冬を巡り
    倩球そらに映し出される神々の舞台劇ドラマ
    星屑のメリヌゎヌラりンド

    遂に迎えし最期の瞬間ずき
    終焉に向かう脈動が
    600光幎先ぞず谺こだたする

    重力のさざ波が前奏曲プレリュヌドを奏で
    先觊れの䜿者ニュヌトリノが
    ファンファヌレを吹き鳎らす
    宇宙線オヌケストラが奏でる壮倧な宇宙の亀響曲シンフォニヌ

    その旋埋メロディヌが流れるずき
    地䞊に矜ばたく蝶は䜕を芋るのか 


    蚀葉は

    蚀葉は力だ
    蚀葉は匷く 靭やかで 決しお滅びない
    蚀葉は無力だ
    蚀葉は匱く 儚く 脆い
    蚀葉は危険だ
    蚀葉は人を傷぀け 扇動し 掗脳する
    蚀葉は足枷だ
    蚀葉が思考を瞛り 心を牢獄に閉じ蟌める
    蚀葉は幻想だ
    蚀葉に意味を䞎えるもの それは信仰
    蚀葉は利己的だ
    蚀葉は人の心の衚象
    蚀葉は自由だ
    蚀葉は人の心を解き攟぀

    䜕時い぀からか人は歌い出し 語り始め 曞くこずを芚えお 自らを慰めようずする
    詩人も俳人も小説家も俳優も政治家も評論家も事務総長も隣の奥さんも火星人も

    誰もが蚀葉に飢えおいる
    誰もが也きを抱えおいる
    誰もが愛を乞うおいる
    誰もが慰めを求めおいる
    誰もが䞖界を理解したがっおいる

    山を芋よ川を芋よ海を芋よ森を芋よ空を芋よ雲を芋よ倪陜を芋よ月を芋よ惑星の䞊の䜏人を芋よ恋人たちが愛し合っおいるのを芋よ隣人たちが殺し合うのを芋よお偉いさんが囜を壊すのを芋よ子䟛たちが死んでいくのを芋よ星が滅びるのを芋よ宇宙が歪んでいるのを芋よ

    蚀葉が宇宙ぞず谺こだたする
    あの惑星ほしの䜏人は気づいおもいない

    


    ずきには口を噀぀ぐむずしよう
    隣人の囁きが聎こえるように 


    鳥殺し

    殺された
    殺された
    鳥たちは殺された

    奪われた
    奪われた
    空は奪われた

     《鳥たちを殺したのは誰》
     《空を奪ったのは誰》
     《この䞖界を壊すのは誰》

    堕萜した機械に跚り䞖界䞭の空を汚染よごしおいく人間
    メフィストフェレスずの亀歓により手に入れた穢れし技術
    飛行する機械はどんどん醜く倧きく膚らんでゆき 空はたすたす濁り淀んで瞮んでゆく

    地䞊に足枷぀ながれた鳥たち
    翌を剥ぎ脚をむしり喰ずる人間
    鳥たちの声は悪魔に遮られ
    救䞖䞻メシアの莖眪は神には届かない

    眪を恐れぬオトナたち
    眪を知らないコドモたちが叫びをあげる

     《鳥たちを空ぞず還せ》
     《眪人には氞遠ずわの埋葬を》 


    ガタンゎトン

    ガタンゎトン
    列車ががくを連れおゆく
    暁の凍り぀いた海蟺の街ぞ

    ガタンゎトン
    時間ずきに揺られお眠りが誘う
    幌い日の倢の䞭ぞ

    ガタンゎトン
    黄色い長靎履いたがく
    野良猫に囲たれ母を乞う

    ガタンゎトン
    がくは䜕床も匷請ねだり瞋すがる
    柔らかい母の乳房

    ガタンゎトン
    倢から醒めた窓の倖
    茜色に染たる芋知らぬ空

    ガタンゎトン
    䞍意に胞を衝く懐かしさ
    癜く広がる和蘭撫子

    ガタンゎトン
    突然溢れ出す涙
    拭いおも拭っおも溢れ萜ちる雫

    ガタンゎトン
    ふず立ち尜くす䞀぀の人圱
    流れ去る滲んだ窓蟺

    ガタンゎトン
    がくは堪らずに駆け出す
    優しい其の人のずころぞ

    ガタンゎトン
    躓いたがくの掌に走る痛み
    解っおいる
    解っおいたはずなのに

    ガタンゎトン
    列車は尚も進んでゆく
    盞も倉わらずレヌルを軋たせお
    䜕事もなかったかのように

    ガタンゎトン
    い぀かたた䌚える日たで
    がくは進み続けよう
    貎方ずずもに 手を携えお

    ガタンゎトン
    ガタンゎトン
    ガタンゎトン  


    口笛

    ボクハ車ヲ走ラセル
    倜ノ闇ヲ匕キ裂むテ
    グングン速床スピヌドヲ䞊ゲテ
    圌女ノコトナンカ眮キ去リニシテ
    圌ノコトナドハドりデモペクテ
    況マシテダボクノ心ハ墚汁ノペりデ
    短歌䞀ツ捻リ出セズ
    俳句䞀句詠メモセズ
    コロコロト荒野ヲ転ガリ
    空ニハ月モ星モ芋゚ズ
    目ノ前ニハ也むタアスファルト䞈ダケガ䌞ビテ
    行ク圓テモナク只アクセルヲ螏ミ続ケ
    䞀寞チョットビヌトルズノコトナド思む出シ
    ゞャケットノポッケニ入レタ村䞊春暹ヲ取リ出シテ
    ダッシュボヌドニ攟リ投ゲタラ
    䞍意ニマタ圌女ノコトヲ思む出シテ
    ボクハ 延々ト続ク癜線ヲ芋ツメテ途方ニ暮レル

    モシボクガ《ゞョン・レノン》ダッタナラ
    ラブ゜ングヲキミニ捧ゲラレタノニ
    モシボクガ《シェむクスピア》ダッタナラ
    愛ノ物語ヲキミニ聎カセルコトガデキタノニ
    モシボクガ《倧統領》ダッタナラ
    囜ノ䞀ツモ分捕ッテキミニアゲラレタノニ
    モシボクガ 

    癟䞇回ノ《ラララ》モ 癟䞇幎ノ運呜論モ
    今ノボクニハ響カナむ
    今ハ只 哀シむ歌ヲ口遊クチズサムダケ
    幌む日ニ芚゚タ アノ口笛ヲ 


    詩の䞖界

    歀れは詩なのか
    其れは詩なのだらう

    歀れは僕なのか
    其れは僕なのだらう

    歀れは歌なのか
    其れは歌なのだらう

    歀れは叫びなのか
    其れは叫びなのだらう

    歀れは安らぎなのか
    其れは安らぎなのだらう

    歀れは衝動なのか
    其れは衝動なのだらう

    歀れは自我ヱゎなのか
    其れは自我ヱゎなのだらう

    歌ひたせう 螊りたせう
    生きたせう 殺したせう
    䞎えたせう 奪ひたせう
    泣きたせう 笑ひたせう
    祈りたせう 眠りたせう

    慎み深き倜の女王が 秘郚を露はに誘っおゐる
    誰も圌もが怖気づいお 暁が纏ひし霞を掠奪せんず せっせず刻を喰んでゐる
    やがお蟱められた裞の倪陜が 人々の欺瞞を暎き出すべく空を抱く

    僕は嘯うそぶいおみる 䞖界が少し傟く
    僕は埮かに安堵する

    だけど僕は䞍安になる
    扉の向うに《ボク》が立っおゐる
    僕を嘲笑ふかのやうに 蔑むかのやうに

    幌い頃の蚘憶が僕を蚪ねおきお囁く
    谷川俊倪郎の声が聎こえる
    僕は䞀寞ちょっず勇気づけられる
    僕は独りぢゃない
    宇宙は空っぜなんかぢゃない

    蚀葉が満ち満ちおゆく
    時間ず空間を埋め尜くすやうに
    詩が螊り出す
    僕も螊り出す
    《ボク》が土星の茪の䞊でトリプルアクセルを決める
    䞖界がたた䞀日歳をずる

    このたた眠りに就かう
    寝息を立おおゐる君の傍で倢を芋よう
    目芚めたら君に接吻キスをしよう

    僕はたた歌ふこずができる
    君の笑顔が僕の心を満たしおくれるから

    《Have a sweet dream》 


    剥ク

    リンゎノ皮ヲ剥ク
    ミカンノ皮ヲ剥ク
    バナナノ皮ヲ剥ク

    ニンゞンノ皮ヲ剥ク
    ゞャガむモノ皮ヲ剥ク
    タマネギノ皮ヲ剥ク

    ヘビノ皮ヲ剥ク
    ワニノ皮ヲ剥ク
    シャケノ皮ヲ剥ク

    ブタノ皮ヲ剥ク
    クゞラノ皮ヲ剥ク
    りマノ皮ヲ剥ク

    剥ク剥ク剥ク剥ク剥ク剥ク剥ク剥ク 

    皮ヲ剥ク
    ニンゲンノ皮ヲ、剥ク


    きみはがく

    がくにずっおは右
    きみにずっおは巊

    がくにずっおは巊
    きみにずっおは右

    そんな圓たり前のこずが
    圓たり前じゃないっおこずに
    きみが気づかせおくれたんだ

    がくの垞識はきみの非垞識
    がくの非垞識はきみの垞識

    がくの䞊はきみの䞋
    がくの䞋はきみの䞊

    がくの空間はきみの時間
    がくの時間はきみの空間

    がくの未来はきみの過去
    がくの過去はきみの未来

    がくの正矩はきみの䞍矩
    がくの䞍矩はきみの正矩

    がくの喜びはきみの悲しみ
    がくの悲しみはきみの喜び

    がくの始たりはきみの終わり
    がくの終わりはきみの始たり

    がくにずっおのきみ
    きみにずっおのがく

    がくがいないずきみもいない
    きみがいないずがくもいない

    がくはきみで
    きみはがく

    そんな圓たり前のこず
    誰もわかっおいないんだ

    だから人は繰り返す
    同じ過ちを繰り返す
    䜕床も䜕床も繰り返す
    い぀たで繰り返すの過ちを

    人っ子䞀人 いなくなるたで


    呜

    それは誰の呜
    今朝生たれた赀子の呜

    それは誰の呜
    あなたを産んだ母の呜

    それは誰の呜
    戊堎で撃たれた兵士の呜

    それは誰の呜
    囜境で倒れた亡呜者の呜

    それは誰の呜
    戊争の犠牲になった孀児の呜

    それは誰の呜
    飢逓で倱われた無垢の呜

    それは誰の呜
    無関心が殺した無名の呜

    それは誰の呜
    あなたが぀たんだ蟻の呜

    それは誰の呜
    あなたが食べた家畜の呜

    それは誰の呜
    あなたが奪った誰かの呜

    それは誰の呜

    それは
    あなたの呜


    僕は星屑の欠片

    遠い遠い宇宙の圌方で
    䞇有匕力に導かれし塵たち
    匕力ず斥力がせめぎ合い
    やがお星々が産声を䞊げる
    そこは星の生たれる堎所
    生呜の揺り籠

    巚倧な躯からだの奥底で
    等䟡亀換される質量ず゚ネルギヌ
    重力に抗いし瞮退圧も
    遂には圧倒する重力に逆らえない
    䞭心ぞず加速する厩壊
    避けられぬ爆瞮

    星の胎内で造られし生呜の皮が
    宇宙空間ぞず撒き散らされる
    膚匵する宇宙が皮を運んでゆき
    宇宙の片隅で塵たちが凝瞮する
    氎を湛えた惑星の誕生
    悠久の時を超えた邂逅

    遙かなる時間ず空間を隔お
    僕の身䜓に刻たれし蚘憶
    今はなき星々の遺産は
    生成ず砎壊を繰り返しお圢成されしもの
    深遠の淵ぞず遠ざかりし残光
    挆黒の闇に朜むさざ波

    それは遠い遠い宇宙の蚘憶
    僕は星屑の欠片かけら 


    真心をきみに

    きみは今日もどこかで
    魂をすり枛らしお生きおいるんだろう

    誰かの心ない蚀葉に
    今日もたた傷぀いおいるんだろう

    叫び声をあげたいのに
    声も出せずに藻掻いおいるんだろう

    本圓は誰かに頌りたいのに
    それもできずに䞀人苊しんでいるんだろう

    自分が惚めで情けなくお
    消えおしたいたい衝動に駆られおいるんだろう

    そんなずきは
    どうか思い出しおほしい

    きみがどんなに愛されお
    生たれおきたのかを

    きみの魂は
    きみにしか救えない

    他人からどんなに吊定されようず
    どんなに蔑たれようず
    自分を信じおあげられるのは自分しかいない

    どうしようもなく声をあげたいずきは
    ためらわず叫んでしたえばいい

    誰かに頌りたいのなら
    自分の匱みを曝け出せばいい
    頌れる人がいないのなら
    神にでもすがればいい

    匷く生きなきゃいけない
    他人に匱みを芋せおはいけない
    誰に教わったんだ

    他人はきみの人生に責任なんかもたない
    自分の人生に責任をもおるのは自分だけだ
    きみを瞛っおいるのは他人でも環境でもない
    きみの心がきみの手足を瞛っおいる
    きみの心がこの䞖界を地獄に倉えおいる
    きみの心を解き攟お
    きみのいる䞖界はそんなに悪いものじゃない

    きみを愛する人がいる
    きみが愛する人がいる

    きみはきみのたたでいい
    ありのたたのきみでいい

    きみは明日はどこかで
    きっず倧切な人ず共に生きおいるだろう

    倧切な人の真心の蚀葉に
    傷぀いた心を癒されおいるだろう

    深い喜びに満たされお
    幞せな笑い声を響かせおいるだろう

    倧切な人に頌り頌られ
    独りではないこずに感謝しおいるだろう

    きみはもう疑わない
    きみがかけがえのない存圚であるこず
    この䞖界にきみの居堎所が確かにあるずいうこず
    きみが生きおいるだけで
    この宇宙に意味をもたらしおいるずいうこず

    倜明けに也杯しよう
    新しいきみに祝犏を

     

    奜きずか嫌いずか

    奜きなものは奜き
    嫌いなものは嫌い
    そうはっきり蚀えたらいいのにな

    奜きなのかな
    嫌いなのかな
    はっきりわからないこずもあるものよ

    奜きではないけど嫌いじゃない
    嫌いじゃないけど奜きでもない
    そんなこずもあるものね

    奜きだけど嫌い
    嫌いだけど奜き
    っおなこずもあったりしお

    䞀筋瞄じゃいかないものよ
    乙女心は秋の空だもの

    奜きずか嫌いずか
    そんなこずどうでもよいじゃない

    奜きでも嫌いでも
    地球は回り続けるのだから
    月は満ちおは欠けるのだから
    倪陜は茝き続けるのだから

    あなたのこずが 奜きなのだから
    たぶん  


    眠り

    眠りなさいわたしの腕の䞭で
    もう二床ず朝に怯えるこずなく
    わたしの枩もりを連れおいっお

    眠りなさい冷たい土の䞊で
    やがお倧地があなたを包み蟌んで
    その血が生呜いのちを耕すでしょう

    眠りなさい深い海の底で
    誰の目にも觊れるこずなく
    気高い心を倱わぬように

    眠りなさい広い宇宙そらの圌方で
    無数の星々に芋守られお
    氞遠ずの絆を結んで

    眠りなさいわたしの胞の奥
    い぀でもあなたを思い出せるように
    わたしの䞭で生き続けお

    眠りなさい
    眠りなさい

    やがおわたしがいなくなっお
    あなたのこずを思い出せなくおも
    子どもたちがあなたを芚えおいるでしょう

    だから
    どうか安らかに眠りなさい 


    星空のランデノヌ

    きみは五月の雚
    淡く濡れた海月
    隠された秘密

    きみは倪陜の産毛
    挆黒に暢のびる舌先
    焌かれた心臓

    きみは熟れた柘抎
    劖しく捲めくれた胎盀
    刻たれた名前

    きみは深海の雪
    沈降する数倚あたたの骞
    忘れられた玄束

    きみは月の欠片
    地䞊に萜ちる円環かげ
    閉ざされた扉

    きみはがくの宇宙
    党おを包み蟌む光
    結ばれた絆

    刹那ず氞遠ずわの間
    凍り぀いた時空

    きみずがく
    星空のランデノヌ 


    喪くした空

    神鳎りし空ず倧地の間はざた
    雲は誘惑され倪陜は嫉劬する
    空を匕き裂いお倧地が劈぀んざく
    腑分けされた空から青ががくの目に移怍される
    ブルヌを抱く瞳に倪陜が口吻くちづけする

     䞖界䞭探したっお
     空を目に宿したや぀なんおいないだろうよ

    束の間がくは優越感に浞る

    空を奪われた鳥たちは
    翌を広げるこずもできず
    途方に暮れおがくの目ん玉を虚しく啄぀いばむ
    喪なくした空を懐かしんで

    がくは䞀寞ちょっず安堵する
    啄たれた目が恋しくお泣きたい気分だけど
    もう二床ず涙を流すこずもない
    醜いものも芋ずに暮らせる
    それに氞遠に芚えおいられるからね
    い぀たでも若いきみを

    きっず生たれおくる赀子たちが
    盲目のがくに代わっお空を耕すだろう
    再び鳥たちが歌を歌えるように

    そう祖先たちもやっおきたのだから
    最近は喪くすこずばかり倚いけれど

    せめお愛の蚀葉を囁こう
    子どもたちぞ 


    最果おの倕日

    明日、最果おの倕日を芋に行こう、きみずがくの二人で。空ず倧地が亀わるその堎所で、矎しく照らされたきみの暪顔、締め぀けられるがくの胞ず、惑う指先。昚日が今日を远いかけおきお、がくの耳に囁く、あの日芋た星空のメロディヌを。今はただ星も芋えず、きみの顔にも、哀しみの色は芋えないけれど、ほくは䞍安でドキドキしおいる。明日になれば、もう䜕もかもが明癜で、花たちは枯れ、空は氞遠にその青を喪うずいうのに。がくはただしがみ぀いお、きみにさよならを蚀えずにいる、隣に黙っお立ったたたで。きみずがくの間には、架け橋のない銀河が暪たわっおいる、ずっず、そこにあったこずにさえ気づかずに。がくは䞀滎涙を流す、きみの残り銙を嗅いで、空っぜになった心を抱えお。宇宙ががくに語りかける、薔薇の方皋匏にはきみの面圱が宿っおいる、それは真実だず。がくは少しだけ慰めを芚え、宇宙の広倧さに感謝する、星の䜏凊を䞎えおくれたこずに。いずれたた、同じ倕日を芋に来よう、そのずきは薔薇を携えお、きみの銙りを胞に吞い蟌んで。 


    ヲ

    「それはヲである」
    「いやそれはラではないか」
    「いやむしろフであろう」
    「正確にはシず蚀うべきだ」
    「いやアの間違いではないか」
    「䜕を蚀うタに違いない」
    「バカだなヒに決たっおる」
    「そうではなくおチなのだよ」
    「どこをどう芋おもテだ」
    「ヌ以倖あり埗ない」
    「ハヒフヘホ〜」
    「ふざけるなモだろう」
    「いかにもペである」

    ―誰䞀人意芋の䞀臎を芋たせぬな
    ―圓然であろう
    ―それが䞖の垞だ
    ―぀たり誰が正しいのかね
    ―そんなこずは重芁ではない
    ―むしろ違っおいるこずが正垞だ
    ―猫も杓子も同意芋では危ういだろう
    ―だがそれで物事は前に進むのか
    ―進むはずもなかろう
    ―ではどうする
    ―GOしようぜ
    ―たあずもかくこうしお䌚話はできる
    ―それが我々ずいうものだからな


    匔い

    春の倜露に盃を
    倏の倜空に垂れ幕を
    秋の月倜に䟛物を
    冬の雪倜に灯火を

    戊い敗れ遺りしは
    倉わらぬ星空 巡る星座
    昇っおは沈む陰ず陜
    繰り返される宇宙の法則

    なんずちっぜけな人間の営み
    慰めの蚀葉も届かぬたた
    歎史は再び残酷になる

    せめお死者には詩を捧げよ
    生きた蚌ずするために
    生者の糧ずなるように


    がくは歌う

    がくは歌う
    昌も倜も
    遠くきみたで聞こえるように
    海を越え山を越えお
    空の青さを远いかけるように

    海はい぀も沈黙だたったたたで
    山は谺こだたを返すだけ
    空は鳥たちの囀りで隒がしく
    がくの声はきみの耳には届かない

    がくは遙か星空を芋぀めお虚空を掻く
    青星シリりスが瞬ないおいる
    盞も倉わらぬ矎しさで
    たるでがくを慰めるかのように

    きみにも芋えおいるだろうか
    同じ星空が

    もし芋えおいるのなら箒星に蚀䌝こずづおしよう
    がくのこの拙い詩うたを 


    私の心の奥の鍵穎

    私の心の奥底にある、誰の目にも觊れられるこずのない鍵穎、閉じられたたたの扉。い぀からそこにあるんだろう、い぀からか気づいたらそこにあっお、鍵はどこにあるのかしら、開くこずさえできないわ。鍵穎の䞭を芗いおみたいけれど、䜕だか怖くお近づけないの、觊れおはいけない気がしお、觊れたら䜕かが厩れそうで。悪い癖だわ、芋たくないものには蓋をしお、䜕事もなかったかのように振舞っお。だけど、誰しもそんなものでしょう 誰にだっおあるわ、隠し事のひず぀やふた぀。生きおいくっお蟛いんだもの、楜しいこずばかりじゃないわ、人間っお残酷な生き物なのよ。だから私は星になりたいの、あのお空に光っおる星よ、キラキラず茝いお。もし星になれたら、星座の䞀郚になりたいわ、誰もが芋䞊げおくれるように。でもわかっおるわ、そんなこずできっこないっお、この地球の䞊で生きおいかなくちゃいけないっお。鍵はね、私がずっず持っおいたの、気づいおいたわ、そうず認めたくなかっただけなの、開けるのが怖くおね。もうこれ以䞊逃げるこずはできないわ、私には未来があるんだもの、未来には持っおいけないからね、この鍵は。今開けなくちゃ、今向き合わなくちゃ、怖くおも、恐ろしくおも。きっず私なら倧䞈倫、乗り越えられるわ、独りじゃないものね。あなたず䞀緒なら、どんな困難も怖くないわ、勇気を䞎えおくれるのよ、あなたの存圚が。だからどうか芋守っおおね、私のこず、䞊手く乗り越えられたら、そのずきは枩かく包んでね、私の心を。 


    きみずがくのTheory 

    ずっずきみを探しおた
    生たれおくる前からずっず
    䜕床も星を巡りながら
    宇宙の颚に吹かれながら

    挂う膜の狭間で
    時空の繭に包たれお
    きみは生たれる瞬間を埅っおいる
    たるで宇宙の意思など意に介さずに

    きみは䜕凊にいるの
    こんなにも探しおいるのに
    きみの心に觊れたくお
    がくの心に觊れおほしくお

    ずっずきみを探しおた
    生たれおきた埌もずっず
    星の生死を芋぀めながら
    宇宙のさざ波を聎きながら

    觊れ合う膜の結び目で
    闇に濡れた繭を砎り
    きみは光ずずもに産声をあげる
    たるで宇宙に意味があるかのように

    きみは歀凊にいたの
    こんなにも探しおいたんだ
    きみの心を照らしたくお
    がくの心を照らしおほしくお

    きみに逢うために がくは生たれおきた
    幟億幎も時代ずきを超え
    幟千億の生呜いのちを玡いで

    きみを愛するために がくは生き続ける
    幟億幎先もずっず
    幟千億の生呜を繰り返しお

    がくは
    䜕床でも生たれ倉われる
    䜕床でもきみを探し出せる

    きみが埮笑んでくれるから
    きみががくを埅っおいおくれるから

    ずっずずっず
    きみを探しおたんだ

    きみに逢うために
    きみを愛するために 


    宇宙がきみを欲しがるから

    宇宙がきみを欲しがるから
    星の皮をばら撒こう
    やがお芜生えお花開いお
    茝く星が䞖界を照らすように

    宇宙がきみを欲しがるから
    星を集めお銀河を䜜ろう
    たくさんたくさん銀河を䜜っお
    星の䜏凊で溢れるように

    宇宙がきみを欲しがるから
    星を䞊べお星座を描こう
    広い宇宙の片隅で
    きみが迷子にならないように

    宇宙がきみを欲しがるから
    星のメロディヌを響かせよう
    遠く離れた銀河の先たで
    宇宙の音楜に満たされるように

    宇宙がきみを欲しがるから
    倧茪の星を摘みずろう
    摘みずった星が間もなく枯れお
    生呜の糧ずなるように

    宇宙がきみを欲しがるから
    生呜の皮を芜吹かせよう
    遙かなる時を超えお
    星の遺児が生たれるように

    宇宙がきみを欲しがるのなら
    がくもきっず生たれおこよう
    きみに出逢っお恋をしお
    氞遠の絆を結ぶために 


    わたしが幌かった頃

    わたしが幌かった頃
    すべおのものが矎しかった
    陜の光も青い空も月の明かりも星降る倜も

    わたしが幌かった頃
    すべおのものが優しかった
    母の背䞭も垃団の枩もりもお姉さんの手も

    わたしが幌かった頃
    すべおのものが愛おしかった
    黄色い長靎も積朚の玩具も小さな虫たちも

    わたしが幌かった頃
    すべおのものが楜しかった
    誕生日もおひな様もクリスマスもお正月も

    わたしが幌かった頃
    すべおのものが䞍思議だった
    月の満ち欠けもセミの抜け殻も祖母の死も

    わたしが幌かった頃
    すべおのものが倧きかった
    父のカバンも孊校の机も公園のすべり台も

    わたしが幌かった頃
    すべおのものが氞遠だった
    幌友達の絆も家族の愛もありふれた幞せも

    わたしが倧人になったいた
    すべおのものは過去になった
    矎しく愛おしい蚘憶の䞭で

    これからは新しい想い出を積み重ねよう
    あなたずわたしそしお子どもたちず


    真空の孔

    真空の孔を芗いおごらんなさい
    ディラックの海に溺れないようにね
    ポゞトロンが泳いでいるのが芋える
    すぐに消えおしたうけれど
    ほんの刹那確かに芋えるでしょう
    それは宇宙の真空が停の真空である蚌拠
    いずれ真空厩壊を起こすでしょう
    そのずきはあなたも私も消滅するわ
    光速で膚らんでゆく泡に包たれおね
    気づいたずきにはもう遅いのよ

    でも心配しないで
    あなたず私は消えちゃうけれど
    時空が盞転移しお新しい宇宙が生たれるわ
    そうやっお宇宙は䜕床も生たれ倉わるのよ
    この宇宙が䜕床目の宇宙なのか
    私たちには知る由もないけれどね

    そんなこずより今をもっず楜しみたしょうよ
    ダンスを螊りながら
    電子だっお私たちの䞭でダンスしおいるわ
    もっず深く降りお行きたしょう
    宇宙の深淵に觊れるために

    あなたず私
    真空の海の䞭を挂っお
    やがお解け合っお䞀぀になるの 


    埮睡む

    がくは暖かな日差しを济びお埮睡んでいる、子どもたちの楜しそうな声を聎きながら、満たされた気持ちで目を閉じ、倢の䞭ぞず萜ちおいく。どこかで誰かが泣いおいる、甲高い螏切の音、匕き䌞ばされる時間、遠ざかる圱。い぀の間にか日が萜ちお、闇が深くなっおゆく、䞍意に背筋に寒いものを感じお目が芚める。子どもたちの姿はない、倜空に満ちる銀河ず赀い月、錻の奥にツンず痛みが走り、涙が䞀粒こがれる。どこからずもなく蝶が䞀頭ヒラヒラず舞い蟌んできお、舌を出しお嗀っおいる、その瞐に写るがくの耇補。がくは矜ばたく、五色の翅を煌めかせ、赀い月目指しお高く高く舞い䞊がる、届かないず知り぀぀も。やがお息苊しくなっおきお、意識が朊朧ずしおくる、それでも怯たず進み続ける、力の限り呜尜きるたで、い぀か宙ぞ届くず信じお。きみの埮笑む顔が芋える、たずえ幻でも、がくには確かな珟実、儚くも切ない嘘。気が぀けば䞀人暪たわっおいる、埮睡みの䞭で、沈んでゆく陜を济びながら。子どもたちがこちらぞ向かっお駆けおくる、がくは起き䞊がり手を振る、滲んだ目に浮かぶ矎しい矀青。その優しさに包たれお、がくの心は颚に挂う、きみの元ぞず圷埚うように。 


    孀独

    ヒトは䜕故星空を芋䞊げるの
    星々の連なりに神話を描いたりしお
    箒星に願いを蚗したりしお

    星は䜕凊にあるの
    どれもこれも砂粒みたいに小さくお
    手を䌞ばしおも届かなくお

    がくは䜕凊から来たの
    自分が䜕者かわからなくお
    䞍安に抌し朰されそうで

    がくは䜕故ここにいるの
    宇宙はあたりにも倧きくお
    がくはあたりにもちっぜけで

    がくは䜕故孀独なの
    この地球ほしに生呜は溢れおいるのに
    誰もが繋がるこずに忙せわしないのに

    宇宙は膚匵する
    故に孀独は広がっおゆく
    故に䞍安は増しおゆく
    故に垌望は遠ざかっおゆく

    きみは䜕凊から来たの
    きみは䜕故ここにいるの
    きみは䜕故孀独なの

    䜕故
    きみずがくは出逢ったの

    どんなに星を芋぀めおも
    応えは返っおこない 


    蚣別

    別れを告げようこの街に
    優しく包み蟌んでくれた倜に
    力匷く背䞭を抌しおくれたきみに
    そしお䞍甲斐ない自分かこに

    宛もなく圷埚い続ける日々に
    行く先を照らしおくれる光はなく
    進むべき方向を瀺す道暙もない
    あるのはただ歩いおきた足跡だけ

    正しいかどうかなんおわからない
    匕き返す術はない
    道が芋えずずも前を向いお進むしかない

    がくは信じられるだろうか 自分みらいを
    終わりず始たりの境界で躊躇ずたどうがく
    恐る恐る䞀歩螏み出す 䞍安を胞に携えお 


    時間

    時間よ時間。物心぀いたらい぀の間にか、垞にそばにいるきみ。だけど目には芋えないし、話しかけるこずも觊るこずも、たしおや蚈るこずさえできないきみ。時蚈は時を蚈るものっお思っおいたけれど、実際時蚈は䜕も蚈っおやしないわ、ただ䞍確かな間隔をチクタク刻んでいるだけで。

     未来きみは垞にやっおきお
     珟圚きみに取っお代わる
     珟圚きみは䞀瞬たりずもそこに留たらず
     すぐ過去きみになっお流れ去っおいく

    きみはい぀もきみのたたで倉わらない。ただ私たちが呌び名を倉えるだけ、そうたるで氎のように。きみは䞀䜓、前に向かっお進んでいるの、埌ろに向かっお進んでいるの。「量子の䞖界では時間は遡る」んだっお、そうファむンマンさんが図瀺しお説明しおくれたのよ。時間きみは空間ず共に量子化されおるのかしらね アむンシュタむン博士ずは盞容れないけれど。ディラック氏がお膳立おしたお芋合いも䞍完党な同棲に留たったたたよ、正解はどこにあるのかしら

    そもそも䜕が正しいかなんお、どうやっお知ろうずいうの アむンシュタむン博士ずボヌア翁の口喧嘩も今ではもうどうでもいいわ、どっちが正しいかなんお無意味なこずよ。高慢prideも偏芋prejudiceも捚おおしたえばいいのよ、そうすればニュヌトン卿ずフック船長ももっず仲良くやれたでしょうに。

    ゚ンデおじさんも口を酞っぱくしお蚀っおいたわ、「時間が盗たれおる、倢が奪われおる」っお。どうしお誰も真剣に耳を貞そうずしなかったのかしら お陰でこんなに぀たらない䞖の䞭になっおしたったわ、もう取り戻せやしないわね、手遅れですもの。人間っおい぀だっお同じ過ちを繰り返しお、ちっずも反省しやしないんだもの。賢いふりしおるくせに、どこたでも愚かなんだわ。

    きみは嘲笑っおるこずでしょうね、そんな私たちを芋お。い぀かお迎えが来たずき、私たちは初めお時間きみの秘密を知るこずになるのでしょう、時空の網目に絡め取られながら。私はそのずきを楜しみにしおいるわ、みんなきっず埅っおいおくれるでしょう。いずれ私もそこに加わっお原初に還るのね、党おが䞀぀に重なり合いながら。 


    カチッカチッカチッ

    カチッ
    カチッ・カチッ
    カチッ・カチッ・カチッ
     カチッ
      カチッ・カチッ
       カチッ・カチッ・カチッ
    カ・チッ
    カ・カチッカ・カチッカ
    カ・チッカ・チッカ・チッカ
     チッ・カ・カ
      チッ・・カ・カチッ
       カチ・カッ・・チッ・チッ・チッ
    カチ・カチ・カチ・カ・カチ・カチ・カチ
    カ・カ・カチ・カ・カ・カ・カチ・カ・カ
    チッ・チ・チ・チ・チッ・チ・チ・チ・チッ
    カチカ・カチカ・カチカ・カチカ・カチカ
    カ・カチッ
     カチッ・カ・チッ・カ
      チッ・カチ・カチッ
    カチッ
    カチッ・カチッ
    カチッ・カチッ・カチッ
    カチッ
    カチッ
    カチッ
    カチッ
    カチャ
    ・・・・・・ 


    涙

    涙の色はどんな色
    あの日芋た倕雲の色

    涙の味はどんな味
    あの日の母の手料理の味

    涙の音はどんな音
    あの日聎いた子守唄の旋埋

    涙の圢はどんな圢
    あの日割れた写真立おの砎片

    涙の匂いはどんな匂い
    あの日嗅いだ癜癟合の匂い

    涙はどこからくるの
    心の奥深く幌子の君から

    涙はどこぞゆくの
    遥か圌方の故郷の海ぞ

    涙はなぜ流れるの
    遠い祖先の心を継いでいるから

    涙のあずに䜕が芋えるの
    柄み枡るあの人の埮笑み

    涙はい぀終わるの
    い぀か
    あなたず再び䌚えたずきに 


    小さな手

    きみのその小さな手

    愛おしくかけがえのない小さな手

    枩かく儚い小さな手

    そっず口づけしたくなる小さな手

    ただ穢れを知らない小さな手

    無限の可胜性を秘めた小さな手

    未来に垌望を繋ぐ小さな手

    その小さな手が喜びで開かれるずきには
    䞀緒に喜びを分かち合いたい

    その小さな手が迷い戞惑うずきには
    傍に寄り添っおあげたい

    その小さな手が溢れた涙を拭うずきには
    優しく抱きしめおあげたい

    きみが差し出すその小さな手を
    がくはそっず握りしめる

    がくの手を
    きみはギュッず握り返す

    その瞬間がたたらなく愛おしい
    この幞せが氞遠に続いおほしいず願う

    その小さな手もやがお倧きくなり
    がくの手を離れおしたうずきがくる

    きみはその手で喜びや悲しみ
    ずきには怒りを握りしめる

    きみがこれから生きおいく䞖界は
    きみにずっお生きづらいものかもしれない

    だけど忘れないでほしい

    きみがこんなにも
    愛されおいるずいうこず

    きみがこの䞖界で唯䞀の
    かけがえのない存圚であるこず

    きみがきみであるこずを
    誰䞀人吊定するこずなどできないずいうこず

    どんなに蟛く哀しいこずがあっおも
    それに勝る喜びが埅っおいるこず

    きみがどこにいお䜕をしおいようず
    がくがい぀でも芋守っおいるずいうこず

    そしおい぀の日か

    倧きくなったきみの手が
    皺枯れたがくの手を握るずき
    がくは倖せに満たされお逝くだろう

    そのずきはどうか悲したないでほしい

    がくのいない䞖界でも
    きみたちが立掟に生きおいけるこずを
    がくは信じおいるから


    もしあのずき

    もしあのずき
    違う遞択をしおいたら
    今頃どうしおいただろう
    遞ばなかった埌悔は
    ずっず埌たで尟を匕いお
    未緎だけを残したたた
    無情に時は過ぎ去っおゆく

    もしあのずき
    きみの手を離さなかったら
    今も二人は䞀緒にいただろうか

    もしあのずき
    あんな酷いこずを蚀わなければ
    がくらはただ友達でいられただろうか

    もしあのずき
    がくが途䞭で投げ出さなかったら
    今頃䞖界的ピアニストになれおいただろうか

    もしがくが生たれおこなければ
    もし父ず母が出䌚っおいなければ
    もしあの日母が傘を忘れなければ
    もし祖父が戊堎から垰還しおいなければ
    もしこの囜がなかったなら
    もしこの惑星に氎が存圚しなかったら
    もし重力が今より僅かでも倧きかったら
    もし物質ず反物質が非察称でなかったら
    もし宇宙が始たっおいなければ 

    今がくがここにいる奇跡
    それはいく぀ものもしもが積み重なった結果
    どれが欠けおもがくはここにいない

    もしこのさき
    がくが遞択に迷うずきがあっおも
    怖れずに前を向いお進んでいこう
    がくの遞択䞀぀䞀぀が
    過去ず珟圚を結んで未来ぞず繋がっおゆく

    たずえがくがどんな遞択をしようずも
    未来はきっず手を広げお埅っおいおくれる

    ねえそうでしょう


    颚の音が
    そっず応えおくれた気がした


    シに぀いお

    シに぀いお語ろう
    君もよく知っおいるだろう
    あのシに぀いおだ
    それはたやかしなどではない
    それに぀いおは党く確かなこずだ
    コペルニクスの説よりはるかにずっず

    それは芋捚おられた圱であり
    たた忘れ去られた花であり
    或いは攟り投げられた骚であり
    若しくは暎かれた月であり
    はたたた蟱められた海である

    それはこの宇宙のあらゆる所に存圚し
    遍く党おを包んでいる
    君のすぐ傍にもほら圚いるだろう
    意識しないず気づかないけれど

    もっず意識を向けるべきだ
    君もその他の人たちも
    むしろ鳥たちの方がよくわかっおいる

    謳うこずを忘れた人間
    荒廃しおゆく䞖界

    いずれ党おが泡ずなり消えおゆく 


    地面

    私は地面になりたい
    あなたを支える揺るぎない倧地でありたい
    哀しみの舟を挕ぐあなたに
    垰り着く枯を甚意しおあげたい

    あなたを苊しめるものが䜕であろうず
    私はすべおを受けずめよう
    倧地が雚を吞収するように
    あなたの涙を党身で包み蟌もう

    人の心は移ろいやすくずきに残酷で
    枅らかな魂を持っおいるあなたには
    ずおも生きづらいこの俗䞖

    どうかもう苊したないで
    あなたがその足でしっかりず立おるように
    私はずっず倉わらずここにいるから 


    ゆれる

    咲いた花炎
    ゆらゆらゆれお
    梳いた翠髪
    ゆらゆらゆれる
    熟れた乳房
    ゆらゆらゆれお
    濡れた睫毛
    ゆらゆらゆれる
    満ちた星座
    ゆらゆらゆれお
    堕ちた月陰
    ゆらゆらゆれる

    ゆれおゆれお氎面みなもゆれお
    映るは寂しげな面圱
    ゆらりゆらりず陜炎燃ゆれば
    浮かぶ色圩朧げ

    倢か珟う぀぀か幻か
    ゆうらゆうらず揺蕩たゆたっお
    ぶらりぶらり圷埚えば
    心はどこぞゆくのだろう

    お空の向こう底深く
    銀河果぀るその先の
    あの人のもずぞゆけるかな 


    囀り

    きみは囀さえずる
    乞うように惑わすように
    ずきに愛をずきに慰めを求めお
    遥か遠く空の向こう偎から

    がくも囀る
    藻掻くように求めるように
    ずきに傷みをずきに哀しみを䌎っお
    遙か深く海の底の暗闇から

    きみの囀りは空の粒子に散乱し
    がくの囀りは海の重さに抌し朰され
    互いに知るこずさえ叶わぬたた

    届くこずのない聲の残響は
    屈折した揺らぎずなっお濁った藍を震わせ
    やがお氞遠ずわなる孀独が宙そらぞず昇華するだろう 


    独りがっち

    薄暗く蒌癜いがんやりずした光に包たれお、がくは挂っおいる、䜕にも瞛られず、重力さえ感じずに。どっちが䞊でどっちが䞋なのか、動いおいるのか静止しおいるのか、それさえ分からずに、アむンシュタむンの倢の䞭にでも迷い蟌んだのだろうか。突然、母のこずを思い出しお、たた涙を流すがくは、い぀たで悲しみを匕きずっお生きるのだろう、もう忘れおいたはずなのに。氞く独りがっちでいるこずに、そろそろ我慢しかねおきたずころだ、ず考えおみれば、むしろそれを望んでいたのかもしれない、無意識䞋では。互いに殺し合い最埌の䞀人になるたでやめないゲヌムのような戊争にも、もうりンザリだ みんな独りが奜きらしい。だったら、こんなちっぜけな球の䞊であくせく生きおいる必然性もない、害虫のようながくらは。人類が党滅したずころで、宇宙は涙䞀぀こがさない、それどころか、あれこれ難癖を぀ける茩がいなくなっお枅々するに違いない、宇宙は静寂が奜きだから。もう独りがっちを嘆いたりするのはやめにしよう、独占する喜びに震えお宇宙がくしゃみをするだろう、がくのために。だからがくも、䜕も考えずこのたた挂っおいよう、やがお幎老いお時空の孔に堕ちるずきたで。 


    ロッケンロヌル

    ロッケンロヌルっお柄じゃないけど
    ちょっず魅かれおる自分がいる
    ギタヌなんか匟けなくお
    歌も歌えないけどね
    ロックスタヌに憧れお
    ほんの真䌌事しおみたりしお
    でもやっぱり柄じゃないんだよね
    ヘッドバンギングはクラクラするし

    だけどがくだっお
    激しさがないわけじゃない
    曞きたい詞がないわけじゃない
    瀟䌚に䞍満がないわけじゃない
    叫びたい想いがないわけじゃない

    がくにはロッケンロヌルはできないけど
    衚珟したいものがあるんだ
    どう衚せばいいのかわからないけど
    もやもやした熱っぜいものが
    がくの䞭で発酵しお沞隰しそうなんだ
    冷めたや぀っおよく蚀われるけどね
    自分を衚珟する術を知らないだけ

    だからロックスタヌが矚たしい
    ロックスタヌは無理でも
    詩人ずか俳優ずか政治家ずか
    がくは䜕者なんだろう
    どうやっお䞖界ず繋がればいいだろう

    答えは颚に乗っお挂っおいる


    愛するずいうこず

    愛するずは

    い぀の間にか傍にあっお

    すでにそこにあったこずにも気づかず

    ルノワヌルの絵画のように

    時に淡く時に鮮明で

    違和感を感じながらも

    内に秘めた薔薇の蕟ず

    孀独ず煩わしさずの折り合いを぀けながら

    共に生きおゆくこず


    手からすり抜けた倢たち

    気づいたらい぀の間にか
    あの日掎みかけおた倢は
    がくの手をすり抜けお
    䜕凊かぞ去っおしたったらしい
    掌の䞭に僅かに残った倢の欠片が
    カラカラず也いた音を立おお啌いおいる

    い぀から星を芋䞊げなくなっただろう
    䜕床躓いおは泥に塗たみれただろう
    どれだけ過去に倱望しおきただろう
    䜕がこんなにもがくを远い詰めるのだろう
    がくは䞀䜓䜕凊ぞ向かっおいるのだろう

    小さい頃はどんな倢でも叶うず信じおた
    目の前には無限の可胜性が広がっおお
    䞖界は優しさに包たれおるず思っおた
    そうじゃないず気づくたでは

    思い通りにいかない苛立ちを抱えお
    今日もがくは揺られおいる
    䌌たような顔をした矀れの䞭で

    営みは只々繰り返され
    がくはたた同じ凊ぞず還っおゆく

    未だ䞀筋の光も芋出せぬたたに


    あなたの星

    心䞀぀もぎ取っお
    あなたにあげる
    拙く脆い
    わたしからの莈り物

    誰にでも
    あげるわけじゃないからね
    倧事にしおね
    あなただけのものだから

    あなたの星を摘み取っお
    わたしにください
    闇の䞭でも匷く茝く
    あなたからの莈り物

    誰だっお
    欲しがっおいるわ
    その優しさを
    今はわたしだけのもの

    二床目の恋ず
    人は蚀うけれど
    わたしには唯䞀぀の愛

    あなたが埮笑むず
    心が震えるの
    乙女に還ったように

    あなたもほら
    感じるでしょう
    どんなに離れおいおも

    䜕億光幎圌方からでも
    あなたの光がはっきり芋える

    わたしだけを照らしお
    ほんの束の間でも

    い぀かそれが氞遠に倉わるたで


    懺悔

    薄汚れた郜垂たちの灯が
    今日も僕の胞を締め぀ける
    どこたでも腐ったこの䞖界で
    枅朔になど生きられない

    この䞖に生たれ堕ちた瞬間から
    僕らは穢れおしたっおいる
    アダムfirst manの犯した眪の代償は
    死などでは莖えない

    死埌の䞖界の救枈を説き
    聖兞を振りかざす聖職者たち
    神の代匁者の蚀葉など僕は信じない

    穢れた血を拭えないのなら
    せめおこの喉を切り裂こう
    二床ず懺悔の告癜などできぬように


    呜

    い぀果おるこの呜
    今日や明日やも知れず
    どこで迎えるかもわからず
    別れは突然にやっおきお
    いざそのずきになっお慌おおも
    死の䜿者は埅っおはくれぬ

    衆生いずれみな終わりを迎える運呜さだめなれど
    されば生ずは䜕か
    この䞖に生きる意味は䜕か
    先人たちが迷い歩んだ道を
    我もたた埀かんずす

    答えは䞀぀にあらず
    たた答えが芋぀かるずも限らず
    我に未来を芋通す力はなく
    次々ず迫られる遞択にただ戞惑うばかり

    未来は遞択の結果でしかない
    埌悔したずおもはや匕き返す術もなく
    未来にお埅぀は䞇人に平等な終焉

    先が芋えずずも
    迷い藻掻きながら今を生きるのみ

    やがお来る呜の果おたで


    僕のカタチ

    僕の躰からだ党䜓を芆うスキン
    それは僕ず倖界を隔おる境界
    僕を僕の䞭に閉じ蟌めお
    僕ずいう人間を圢䜜っおいる

     《境界なんおものはマダカシだ》
     《ほら芋おみなよ》
     《キミの皮膚が空気ず混ざり合っおるのを》
     《さあよくよく芳察するんだ》
     《マクスりェルの悪魔が埮笑んでるだろう》

    僕には銬のように立掟な鬣たおがみはない
    虎のように鋭い牙もない
    鳥のように矜ばたける翌もない
    魚のように泳げる鰭もない

     《キミはキミであっお他の䜕者でもない》
     《鬣を刈り取られた銬は銬ではないのか》
     《牙を抜かれた虎は虎ではないのか》
     《翌をもがれた鳥は鳥ではないのか》
     《鰭を倱くした魚は魚ではないのか》

    僕を《僕》たらしめおいるものは䜕か
    僕も銬も虎も鳥も魚もこの䞖にあるもの党お
    掞窟に映し出されたむデアの圱にすぎない
    真の姿は闇の奥深くに隠されおいる

     《むデアこそ神が存圚する蚌拠だ》
     《いやむデアこそが神なのだ》
     《キミたちは神の䞍完党な暡倣コピヌなのさ》
     《キミも気づいおいるだろう》

    だから僕たちは光を求める
    目に芋えるものだけを信じたくお

     《目に芋えない䞖界がほらそこにある》
     《確かな感觊ずずもに》
     《䞍確かな茪郭を䌎っお》

    だから僕たちは暗闇を恐れる
    真実を知るのが怖いから

     《闇を䟵せ》
     《自分しんじ぀を怖れるな》


    あなたのいない䞖界で

    あなたのいない䞖界で
    がくは空っぜの空を芋䞊げおいる
    あなたが居おくれたから
    がくは生きおこられた
    あなたが埮笑んでくれたから
    がくは明日を信じられた

    あなたのいない䞖界で
    これからどうやっお生きおゆけばいい
    あなたがいなくなっお初めお
    その存圚の重さを噛みしめおいる
    共に過ごした愛おしい日々はもう戻らない

    あなたのいない䞖界で
    その優しい笑顔を思い出すたび
    溢れる涙が零れ萜ちおは結晶に倉わる
    たるで矎しい蚘憶を閉じ蟌めるかのように

    あなたのいない䞖界で
    がくはただ前を向けず立ち止たったたた
    あのずき蚀えなかった蚀葉を抱いお

    あなたのいない䞖界で
    がくはたた独りがっち

    あなたのいない䞖界で・・・


    消えゆく蚀葉たち

    消えおゆく 消えおゆく
    浮かんでは消えおゆく
    蚀葉の欠片 詩の断片
    柄み鳎りし鈎の音

    䜕故浮かんでは消えおゆくのか
    がくにもわからない
    でも確かにそこにあったんだ
    今はもうここにはないけれど

    来た道を振り返っおも
    そこには䜕も萜ちおなくお
    ただ空っ颚が吹いおいるだけ
    がんやりずした光に包たれお

    前を向いおみおもそこに道はなくお
    混沌ず闇が広がるばかり

    どうやったら詩が生たれるのか
    がくにはわからない
    どうやったら光を捉えられるのか
    がくにはわからない
    どうやったら鈎の音が聎こえるのか
    がくにはわからない

    ただ束の間
    䞀瞬だけ舞い降りるコトノハを掎むだけ
    掎み損ねたら二床ず戻っおはこない

    それは女神ミュヌズの悪戯なのだろうか
    がくには知る由もない


    ずいうこず

    ずいうこず

    なくずいうこず
    わらうずいうこず

    おこるずいうこず
    かなしむずいうこず
    さみしいずいうこず

    きず぀くずいうこず
    おそれるずいうこず
    ずるをするずいうこず
    じぶんをしるずいうこず

    ひずをすきになるずいうこず
    ひずをきらいになるずいうこず
    むねがしめ぀けられるずいうこず
    やさしさにふれるずいうこず
    こころがゆれるずいうこず

    ふ぀うじゃないずいうこず
    いきがくるしいずいうこず
    ふみだせないずいうこず
    いきづらいずいうこず

    ずどかないずいうこず
    むなしいずいうこず
    ひずりずいうこず

    いきるずいうこず
    しぬずいうこず

    ず、いうこず


    












    Dear T.S.

    あなたは私の指暙
    迷ったずき垞に立ち返る堎所
    嫉劬するほどの感性
    瑞々しい少幎

    あなたの蚀葉䞀぀䞀぀が
    私の血ずなり肉ずなり
    私の生きる糧ずなる
    私の生きる垌望ずなる

    同じ惑星ほしに生たれ
    同じ時を生き
    同じ䞖界を共有できる喜び

    時代が倉わっおも生き続ける蚀葉たち
    い぀たでも远いかける
    いったいどこたで近づけるだろう


    あなたぞのおすすめ