
「できるのに続かない人」の正体
3回戻った私が、もう戻らないと決めた理由
【あらすじ】
正直に言うと、私は同じ場所に3回戻っている。
それは同じ職場ではなく、「会社員として働く」という場所だ。
どの職場でもそれなりに評価されながら、なぜか続かない。
その理由は、仕事内容や人間関係ではなく、もっと根本的な「合わなさ」だった。
周囲の期待を読み取り、理想の人物を演じることで成り立っていた働き方。
それが限界を迎えるまでの過程と、何度も戻ってしまった理由。
そして今回、同じ誘いを前にしても、私は戻らないと決めた。
「できる」と「やりたい」は違う。
そう気づいた先にあった、
自分なりの選択について書いています。
正直に言うと、私は同じ場所に3回戻っている。
同じ場所といっても、同じ職場に戻るという意味ではない。
どこかの会社に雇われて、社会人として働くという意味だ。
普通の人には当たり前のことかもしれない。
でも、HSP気質の私には、それがとても難しいことだった。
家族の状況を見ながら、その時々で最適だと思う働き方を選び、さまざまな職種に挑戦してきた。
幸い、学ぶことは得意で、真面目な性格もあって、どの職場でもそれなりに早く評価された。
でも、その理由もわかっている。
私はその場で「どうあるべきか」を読むのが得意で、
周囲が求めている人物像を理解し、それに近づこうとする。
あるべき人物、こうあってほしい人物を、無意識に演じてしまうのだ。
当然、それには限界がある。
そんなもの、続くはずがない。
最初からわかっていたことなのに。
だから、終わり方はいつも同じだ。
1年か2年。長くても3年。
はじめは、新しいことを学ぶのが楽しい。
吸収することに夢中になる。
そして私は、ポルシェエンジンで突き進む。
少しの徹夜や無理は気にしない。
できるだけ早く、職場で最適なパフォーマンスを出せる人間になろうとする。
半年くらいで、身体に少し違和感が出る。
1年経つ頃には、職場全体が見えるようになってくる。
そしてふと、こう思うのだ。
「私は、なんのためにこんなに頑張っているんだろう?」
それの繰り返しだった。
嫌で辞めたはずなのに、
条件が変わったり、環境が少し良くなったと聞いたりして、
「今度こそ大丈夫かもしれない」
そう思って、また戻る。
でも結局、同じところで引っかかる。
仕事内容が嫌とか、人が嫌とか、
そういう単純な話じゃない。
もっと根本的な「合わなさ」。
今回も、似たような話があった。
昔働いていた場所で人手が足りず、
知っている人に戻ってきてほしいという流れ。
正直、行けば役に立てると思う。
何をすればいいかも、もうわかっている。
でも——
まったく羨ましいと思わなかった。
それが答えだった。
私は、気づいてしまった。
「できる」と「やりたい」は、まったく別の話だ。
そしてもう一つ。
「やれば回る」と「自分が削られない」は、
同じじゃない。
昔の私は、「ちゃんとした選択」をしようとしていた。
安定、収入、社会的な正しさ。
それを優先して選んだ道もあった。
でも今は違う。
私はもう、自分に嘘がつけない。
本音はシンプルだ。
自分が一番心地よく、
ちゃんと輝ける場所で仕事がしたい。
そしてもうひとつ。
お金も、ちゃんと稼いでみたい。
綺麗事じゃなくていい。
自己実現もしたいし、
お金も欲しい。
どっちも欲しい。
それを一度、ちゃんと経験してみたい。
今の私は、まだ途中にいる。
どこにたどり着くのかはわからないし、
正直、不安もある。
でも、一つだけはっきりしていることがある。
もう、あの場所には戻らない。
もし今、同じように迷っている人がいるなら伝えたい。
「戻らない」と決めることは、逃げじゃない。
それは、自分を守る選択だと思う。
そしてたぶん、
道は“最初から決まっている場所”にあるんじゃなくて、
“戻らないと決めた先”に、
少しずつできていくものなんだと思う。
私は、まだその途中にいる。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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