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なんでもない、雨の日

週末も雨続きで、どこにも出かけられず、暇を持て余した娘たち。

お散歩にでも行く?と誘うと、わーい!と歓声が。

長靴を履いて、レインコートを着て、自分の傘を持って。

好きな道を選んでいいよ、と言うと、それだけで嬉しそう。

雨水が流れる用水路に、葉っぱを流してみたいと言う。

思いの外、流れに乗って滑り出した葉っぱを、慌てて追いかける。

終点で見失うけれど、もう一回!と猫じゃらしや花びらを流してみたり。

ママ、見て!と、田んぼにひそむカエルやタニシを見つめている。

道が分かれるたび、どちらに進むか姉妹で相談している。

自分たちで決めるというだけで堂々とした足取りになるのだから面白い。

前方に白いサギを発見し、息をひそめて忍び寄ることにした。

次女のくすくす笑いに感づかれ、サギが大きく飛び立つ。

サギが飛びながら用を足したので、姉妹で大笑い。

気付けば、いつも行く公園の近くまで来ていた。

雨の日の公園は、当然誰もおらず、雨の音だけでしんとしている。

走り出した娘達を、さすがに止めようとして、思いとどまる。

何もない広場を走り回るだけで、何が楽しいのか、彼女らの笑い声が響く。

私は、傘をさして、ぼうっとふたりを見ていた。

黄色い長靴に、ピンクの傘。

泥を蹴散らして走る姉に、追いつこうと危なっかしい妹。

こういう週末で良いのだと、思った。

雨がやみ、3人で手を繋いで公園を出た。

向き合って聞くと話さないくせに、長女が学校のあれこれを話し始める。

へえ、とか、そうなの、とか聞き役に徹していると、次女が「お空に天井はあるのか」と問うてくる。

さすが4歳、面白いことを聞いてくるわね。

ふたりのお喋りを同時に聞いていたら、いつのまにか家に着いた。

ママのお散歩に、付き合ってくれて、ありがとう。

何でもない今日の日のことを、覚えていたいと思う。





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