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【日常】未開封に価値を見出していたが、封を開けてしまった話

先日、アクリルスタンドを買った。

ずっと前に映画館で売られていた、
今は手に入らないプレミア品。


私はアクリルスタンドは飾らず未開封で
眺めたり、しまっておいたりする派だ。

飾る前提のものなのにしまうなんてと思われるかもだが、物をだいじにするあまり、
傷をつけたくない、ホコリも被せたくない。
ならば袋に入れよう。
劣化させる日の光も当てないように
しまっておこう。

それが私の楽しみ方。
未開封品に魅了されてしまった者。

今回も例に漏れず、未開封品を買った。

封なんて開けず、タイムカプセルのように
その状態でコレクションするつもりだった。

プチプチに包み、OPPで二重され、ダンボール補強も二段構え。
丁寧な梱包にワクワクしていた。

いざ、届いたアクリルスタンドを眺めると、
アクリルスタンドに、白い粒。

脳内で警報が鳴った。

袋の封は開けられていない。
紛れもなく新品未開封だ。

アクリルスタンドを袋のなかで動かすが、
白い粒は離れず動く。

じゃあ正体は…と考えた時に浮かんだのが、
初期傷かゴミ。

この映画は2018年のものだ。
保存状態によっては中の埃が固まったり、
傷がついたりしていてもおかしくない。

私は、少し悩んだあと、

すぐにこの封印を解いた。

封を開けてしまった。
あんなにこだわっていたのに。


取り出したアクリルスタンドに、
アルコールティッシュを当てる。

取れた。
白い粒は、幸いにもゴミだった。

その後、アルコールでほかの部分も拭き、
ティッシュで濡れを取り、
クリーニングは完了した。

該当のアクリルスタンド。
リズと青い鳥より、リズと少女。
クリーニング済み。

ピカピカになったアクリルスタンドを
光にかざしたり、傾けたりして一通り
手触りを確かめた後、
この袋に戻すことはできないな…と思い、
OPP袋にそれをしまった。

●未開封の価値と、天秤

不思議とアクリルスタンドを磨いた時、
満足感があった。
「傷じゃなくてよかった」
「ゴミでよかった」
そして、
「このままにしていたら、傷を付けていたかもしれない。救えた」
そんな満足感。

未開封品というのは、組み立てずとも
一度「開けた」という行為で一気に価値が
落ちる。
例えばウエハースカード。
あれは封がされてて初めて価値が生まれる
典型的パターンだ。
開けてしまえば下手をすると紙に成り下がる危うさがある。

楽しみ方なんて人それぞれで、
開けることだって楽しみ方だと思う。

私は未開封に魅入られてしまった者だ。
未開封であるならば、そのままにしておきたい。
開封品なら別だが、そんな品でも自ら
OPP袋に入れて封印するくらい
あの新品状態に惹かれる。


今回は特例だったが、おかげで一つ気づけたことがある。

私は未開封が好きなんじゃない、
アクリルスタンドが好きなんだ。

だからこそ傷がつく前に封を開ける事が出来た。

『未開封です、レトロビンテージです』
『年代物特有のゴミも付いています』

そんなものより、ちゃんと印刷されたキャラとアクリルスタンドという造形を愛したい。

今回それが出来た、気付かされた。

なんだかちょっと心に風が吹いた、
そんな日常の出来事。

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