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    悲しい出来事に遭遇した

    用があり
    名古屋に来ていた

    歩道を
    歩いていたとき

    近くには
    スーツケースを引いた
    韓国からの旅行者らしき団体がいた

    まだ来たばかりなのか
    楽しそうな雰囲気が漂う

    すると

    ヘルメットもかぶらず
    歩道を逆走する(明らかに違反)
    中高年の自転車男が

    「おい!おい!」
    と煽るように
    団体に突っ込んでいく

    道幅は そこまで狭くなく
    避けることができるはずなのに

    わざとかのようにも見えた

    そして
    それに気付かなかった
    ひとりの男性にぶつかった

    自転車男は
    「おい!」
     と強く怒鳴った

    男性はカタコトの日本語で
    「ごめんなさい」
     と謝っていた

    それなのに
    「バカ野郎!」
     と怒鳴り返し

    唸るような声を残しながら
    走り去っていった

    辺りは
    不快そうな空気に包まれた

    わたしは ただその光景を
    見つめることしかできなかった…


    わたし自身
    海外へ行くことがある

    だから知っている

    たったひとつの嫌な出来事が
    「この国って嫌だな」
     という記憶になってしまうことを

    本当は違う

    やさしい人だって
    親切な人だって
    たくさんいる

    だけど

    旅人にとっては
    出会った人が
    その国の顔になってしまうこともある

    だから
    悲しい

    男の背景がどうあれ

    日本(名古屋)が
    誰かに怒鳴る国として
    記憶されてほしくない

    弱い立場の人を
    責める国であってほしくない

    謝った人に
    怒声を浴びせる国であってほしくない

    「来てよかった」

    そう思ってもらえる国であってほしい

    外国人だから
    日本人だから

    そんなことは
    関係ないかもしれない

    でも

    もし大切な人だったら
    もし子供や高齢者だったら
    もし障がいのある人だったら

    もし自分だったら

    その想像力だけで
    やさしくなれることがあると思う

    違反し
    歩行者の観光客に
    ぶつかったにも関わらず

    わたしは
    あの場で何もできなかった

    声も出せなかった

    悔しくて
    胸が締め付けられた

    だけど
    何もできなかったからこそ

    せめて
    「こんな国でいいの?」

     そう 問い続けたい

    日本は
    もっとやさしくなれる

    そう信じたいから
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    その帰宅後

    子供から
    プレゼントをもらった

    もっちゅりん いちご

    色紙で上手につくっていて
    感動

    モヤモヤした心が
    洗われた気がした

    ありがとう
    また食べようね

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