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Photo byjakoko

「ゆりかご」

     ゆりかごは揺れる。
    小さな龍の眠りのために、ゆりかごが揺れる。
     
     ある漁師は、この小さな龍のために必要なことが何かわかっていた。
     
     釣竿を夜空に垂らす。釣り針だと、星たちがびっくりしてしまうから、もふもふの暖かいクッションにくっついてもらうのだ。
     釣れた星たちを風読みの少女に渡す。そうすれば、風の楽譜に星々を飾ってくれるはず。

     星を釣る漁師は、星のついたクッションを少女の右手に置いた。けれども、少女の目はどこか遠くを見つめていた。

     「風読みの少女よ、どうしたというのか。星々が泣いているぞ」

     ふっと少女の瞳が揺れる。

     「風に名前をつけていたの」

     漁師は空を見上げた。
     
     「そうか」

     風に名前をつける少女は、右手に視線を移す。
    そして、一つ一つ丁寧に星をクッションから取って、風に乗せていった。

     ー クールリクルリ あなたの名前は クルリクル〜
      ソーロソーラリ 揺れている〜
      あなたの名前は クルリクル〜
      星よ 風よ 揺れている〜
      こんな夜にはクルリクル〜 ー

    子守唄

     それは、眠れない龍のための子守唄。




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    片桐みかんさんの#3つのお題に空想のひらめきを 【第36回】に参加いたします✨

    お題:「星を釣る漁師」「風に名前をつける少女」「眠れない龍のための子守唄」神々しい龍のイラスト

    あとがき

    読んでくださり、ありがとうございます!
    日常で感じたことや出来事を、お話としてお伝えしています。
    それではまた、お会いしましょう(^^)


     
     
     
    ストーリーライター&POP作り人 📚️甘野書店の書店員🎄灯火杯5thみくまゆたん賞🌈色彩検定3級 大人を童心にかえらせ、子供の心にちょこっとだけでも残る話を書きたい! アイコン&ロゴ♡まるもりはっぱさん ヘッダー♡京たのさん

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