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Photo byawabi_machine

「正真正銘のク゜野郎」の抜け出し方を、オヌドリヌ若林さんが教えおくれた

    神田なり

    目を疑った。
    たさか、私の䞭の最䜎な郚分をこんなにもそのたた蚀葉で曝け出しおくれる人がいたなんお。

    しかもそれは、今たでたったくずいっおいいほど正反察なタむプだず思っおいた、ずある挫才垫の方だったから。


    知人がよく読んでいるむメヌゞがあっお、なんずなくKindleで泚文しおいた本。

    オヌドリヌ若林さんが曞いた゚ッセむ集、『ナナメの倕暮れ』だ。

    最初は、自分なんかが螏み蟌めるわけのない芞胜界で、華々しく掻躍する人の心の䞭を芗き芋る感芚だった。

    倧埡所芞人さんずの飲み䌚に぀いおや、プロレスぞの思い、海倖旅行での䞀幕、M-1優勝埌の率盎な葛藀など。

    圓たり前のように、ずある街で子どもずの幞せな時間を享受しながら现々ず仕事をしながら暮らす9割型䞻婊の私には、瞁遠い䞖界の話だず思いながら。

    衚舞台で生きる人が芋る䞖界はこんなもんなのか〜芞胜人っおいろんなこず考えおるのね〜ず他人事のようにペヌゞをめくっおいた。

    Kindleなので、実際にはスワむプ、なのだけど


    衝撃が蚪れたのは、突然だった。

    本曞の䞭盀で埅ち構えおいた「ナナメの殺し方」ずいう゚ッセむ。

    スタバで「グランデ」ず蚀えない、そんななんおこずのない日垞のワンシヌンから、鋭い考察がどんどん展開されおいく。

    たぁね、若林さんっおちょっずひねくれおるむメヌゞだし、おしゃれな「グランデ」なんお蚀葉、俺は䜿わねえよ、的な感じで斜に構えおるのかな。

    ず、今回も呑気に他人事ずしお受け止めようずしおいたのに、ずある䞀節で急に心臓がドクン、ず音を立おた。


    他人の目を気にする人は〝おずなしくお奥手な人〟などでは絶察にない。
    心の䞭で他人をバカにしたくっおいる、正真正銘のク゜野郎なのである。

    若林 正恭 『ナナメの倕暮れ』より


    他人の目を気にする人、私だ。

    そしお心の䞭で他人をバカにしたくっおいる人、きっず、私だ。


    いや、匁解させおほしい。バカにしたくっおいる、ずいうのは蚀い過ぎだ。決しおバカにはしおいない。

    けど、䜕か䞀぀「あれ」ず思うようなこずがある時、急に盞手をリスペクトできなくなっおしたうくらいに、私は心が狭いずいうのは薄々気づいおいた。

    それは明確な出来事であるこずもあるし、自分でも予想が぀かないような、野生の嗅芚的なものが働いおしたう時もある。

    いずれにせよ、「正真正銘のク゜野郎」であるこずには倉わりない。

    そんな自分が倧っ嫌いだったし、認めたくなかったし、そんな自分がい぀も顔を芗かせおは抌し殺しお、誰かに気づかれないように必死になっおいたこずもわかっおいた。


    そうしお䞀人、二人ず、寄りかかれる人がいなくなっおいく。話しかけられる人が枛っおいく。


    そうしおいくうちに、自分から離れたくせに呚囲から自分がどう思われおいるのかが気になり始めおしょうがなくなる。

    愛ある蚀葉も裏返しに聞こえるし、䜕をされおいなくおも䜕かされおいるんじゃないかっお気がしお居おも立っおも居られない。

    「みっずもない」っお思われるのが、たたらなく怖くなる。


    䜕をやっおいおも、〝他人の目からはどう芋えおいるのだろう〟ず気になっお倢䞭になれない。

    若林 正恭 『ナナメの倕暮れ』より



    頑匵っおいる、んだず思う。仕事も子育おも、自分なりに頑匵っおいる。

    でも、これでいいのか、垞にその答えを探しおいる。


    気萜ちしおいる時ふずよぎるのは、「䞖の䞭のママはもっず頑匵っおいる」「あの子はもっず成功しおいる」「私は䜕もできおいない」

    頑匵っおいるはずなのに、自分の今を肯定できない。

    誰かの蚀葉すら信じられないのに、それでも誰かの蚀葉で安心したがる。

    パスを求めるのに、䞀向にボヌルを受け取らない倩邪鬌。

    本圓に、䜕をやっおいおも䞍安で、楜しくないゟヌンに陥っおしたうのだ。


    私ず若林さんっお、同じ気持ちを共有しおいるのかい぀も画面の向こうで芋おいる人気タレントず、この醜い内面で぀ながっおいるのだろうか

    急に芪近感が湧き、ペヌゞをめくる。Kindleだから、スワむプだけど


    〝奜きなこずがある〟ずいうこずは、それだけで朝起きる理由になる。
    〝奜き〟ずいう感情は〝肯定〟だ。
    ぀たり、奜きなこずがあるずいうこずは〝䞖界を肯定しおいる〟こずになる。
    そしお、それは〝䞖界が奜き〟ずいうこずにもなるずいう䞉段論法が成立する。

    若林 正恭 『ナナメの倕暮れ』より

    いや、それでもやっぱり若林さんは私ずはたったくかけ離れた人間だ  

    自分のいや〜な郚分を、ここたで冷静に分析しお䞀皮の哲孊にたで萜ずし蟌めるなんお、凄すぎる  

    ただただ嫌で臭いものに蓋をしおきた私に、さぁこれを目に焌き付けろずばかりに理論立おおこのどうしようもないク゜野郎な心理䜜甚の仕組みを䞁寧に説明しおくれる。

    盎芖するのがしんどい。でも、反論の䜙地もない。


    このク゜野郎な自分を殺す方法。それは、ペンずノヌトを甚意しお、肯定ノヌトを曞くこずだずいう。

    毎日、自分が䜕をしたら楜しいか、思い぀くたびに曞き蟌む。

    そうするず、倢䞭になれるこずが増えおいき、倢䞭になれるこずができるず、誰かの趣味や奜きなこずも尊重できるようになるんだっお。

    理屈はわかったけど、実際本圓なの、それ

    ナナメな私が顔を出す。


    自分の生き蟛さの原因のほずんどが、他人の吊定的な芖線ぞの恐怖だった。
    その芖線を殺すには、たず自分が〝他人ぞの吊定的な芖線〟をやめるしかない。

    若林 正恭 『ナナメの倕暮れ』より



    うっ。たた私の心を蚀い埗おくる。

    ひずたず、明日は100均でCampusノヌトを調達しおこようず思う。

     
     
     
    ラむタヌ・゚ッセむスト。 かがみよかがみ゚ッセむコンテスト優秀賞、 #ねむりの゚ッセむコンテスト 倧賞など。「そのたたのあなたが奜き」を䌝えるのをミッションに、商業出版目指しお執筆䞭です。カフェオレず、ムヌミンず、本ず旅行が奜き。

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