
夜からの手紙
前略
夜です。
最近、つれないんじゃないですか。向き合ってくれてないでしょ。
ほら、ぼくらの時間帯になっても、見てるのはスマホかタブレットかPCのモニターばかり。
ひがんでいるように思うかもしれないけど、昔はね、こんなことなかった。そりゃあ、深夜ラジオとか、深夜放送のテレビがあったり、徹夜マージャンをしていたりした若者は大勢いた。でも、そこには暗闇があって、秋の夜長とかになると、もの思いにふけることで、ぼくらと向き合ってくれていた。
それがどうです。ゲームしてて画面つけっぱなしで寝落ちして。眠っちゃうとね、ぼくらの管轄外になっちゃうからね。
手紙を書くからには目的があります。お願いをしたい。
スマホね。日に1時間以内にできないかな。3時間ぐらい、見てるでしょ。それと、ぼくら、というか、夜を感じてほしいんだよね。明かり消して、 星空眺めるとかしてさ。星、見てないでしょ、最近。
見つかるから。ぼくらの中でなら、あなたが。
草々
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追伸
吉史あんさんが朗読してくださいました。ぜひお聴きください。