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粟神科の闇

    患者の『お薬手垳』を芋お、抗う぀薬や抗䞍安薬が凊方されおいれば、「これ、できればやめたいね」ず氎を向けおみる。反応は、「そう、私もやめたいず思っおいたす」から「いや、デパスは私の呜綱です。これだけはどうしおも」たで、様々だ。

    最初に結論からいうず、粟神科の凊方薬は、総じおろくでもない。あるいは少なくずも、長期間飲み続けおはいけない。急激に発症した粟神症状で、自傷他害の恐れがある。そういう堎合なら投薬もやむを埗ない。しかし挫然ず飲み続けるべきではない。
    これは僕の意芋ではなく、゚ビデンスがそう瀺しおいる。

    【統合倱調症】
    ・統合倱調症の予埌は、むンドやナむゞェリアずいった貧困囜のほうがアメリカなどの富裕囜よりもはるかに良奜である。貧困囜では抗粟神病薬を定期的に服甚するのは16%に過ぎないのに察し、富裕囜では抗粟神病薬の服甚が暙準治療である(WHO 1992)
    ・抗粟神病薬により脳の圢態的倉化が匕き起こされ、これが統合倱調症の症状の悪化ず関連しおいる(ペンシルベニア倧孊 1998)
    ・統合倱調症患者を15幎間远跡した研究によるず、抗粟神病薬をやめた矀の40%が寛解した䞀方、投薬矀で寛解に至ったのは5%だった(むリノむ倧孊 2007)
    ・゚ンゞェルダスト、アンフェタミンなど、粟神症状を惹起する薬物はすべお、脳内でのD2受容䜓の発珟を増加させる。抗粟神病薬も脳内で同様の倉化を匕き起こす(トロント倧孊 2005)
    【う぀病】
    ・う぀病の倧芏暡スタディヌによるず、初発から18ヶ月埌に調子の良さを自芚しおいる人の割合は、粟神療法矀で最も高く(30%)、抗う぀薬治療矀で最も䜎かった(19%)(NIMH 1990)
    ・547人のう぀病患者を6幎間远跡した研究によるず、投薬治療を受けた人はそうでない人に比べお予埌䞍良である確率が7倍以䞊高く、仕事、家事など「䞻芁な瀟䌚的圹割」を果たせなくなる可胜性が3倍高かった(NIMH 1995)
    ・う぀病の蚺断を受け投薬治療を受けおいる人は、非投薬矀に比べお、1幎埌のう぀症状および党般的な健康状態のスコアが悪化しおいた(WHO 1998)
    ・短期間のう぀症状を生じおいるカナダ人1281人を察象ずした研究によるず、抗う぀薬を服甚した人ではそのうちの19%が長期的なう぀状態に移行したのに察し、投薬治療を受けなかった矀で長期的なう぀状態に移行したのは9%だった(カナダの疫孊研究 2001)
    ・9508人のう぀病患者を5幎間远跡した研究によるず、う぀症状の芋られた期間は、抗う぀薬服甚者では幎に平均19週であったのに察し、未投薬矀では幎に平均11週だった(カルガリヌ倧孊 2005)
    【双極性障害】
    ・今日の双極性障害の患者の長期的な予埌は、投薬治療が導入される時代以前ず比べるず栌段に悪化しおいるずいうのが疫孊研究の瀺すずころである。この悪化は抗う぀薬や抗粟神病薬の有害な䜜甚の圱響ず思われる(むヌラむ・リリヌ; ハヌバヌド医孊校 2000)
    ・薬による治療が導入される以前には、長期的な経過のなかで双極性障害患者が認知胜力の䜎䞋をきたすこずはなかったが、今日、圌らは統合倱調症患者ず同皋床の認知胜力䜎䞋が芋られる(バルティモアのシェパヌド・プラット・ヘルスシステム 2001)
    ・双極性障害の远跡研究によるず、予埌䞍良の䞻芁な予枬因子は、抗う぀薬を服甚しおいるかどうかだった。抗う぀薬服甚者では、そうでない人ず比べお、「ラピッドサむクラヌ」型双極性障害になる可胜性が4倍近く高かった。「ラピッドサむクラヌ」型双極性障害の長期的な予埌は䞍良である(NIMH 2008)
    【䞍安症/パニック障害】
    ・長期のベンゟゞアれピン系薬物の服甚者では「䞭皋床から高床」の認知胜力䜎䞋が芋られる(オヌストラリア 2004)
    ・長期間のベンゟゞアれピン系薬物の䜿甚者が薬の離脱に成功するず、「機敏になり、か぀、より深くリラックスし、䞍安も少なくなる」(ペンシルバニア倧孊 1999)
    ・ベンゟゞアれピン系薬物の服甚者の長期的な予埌は、「顕著に䞍良」から「極床に䞍良」であり、垞にう぀症状や䞍安症状が芋られた(フランス 2007)【ADHD】
    ・ADHDの蚺断を受けた子䟛たちを远跡した倧芏暡研究によるず、蚺断から3幎目たでに「投薬治療を受けおいるかどうかは、良奜な予埌の指暙ではなく、悪化の指暙であった」。投薬を受けた矀では、非行に走る傟向も高く、たた、背や䜓栌も小柄になる傟向が芋られた(NIMH 2007)

    画像

    䞊蚘の蚘述は、『Anatomy of an epidemic』(Robert Whitaker著)からの匕甚(p307-309)で、僕がテキトヌに蚳したものです。
    この本は文句なしの傑䜜です。
    粟神科がいかに終わっおいるかがよく分かる。珟代の粟神科医療は、ずおも「医療」なんお呌べるシロモノじゃない。単なる補薬䌚瀟の金儲けの手段に成り䞋がっおいる。
    著者の筆臎は淡々ずしおいる。「補薬䌚瀟の䞍正を糟匟する」ずか「患者よ、今すぐ薬を捚およ」みたいに肩肘匵っおるわけではない。
    筆者の目線は䞀ゞャヌナリストずしお垞に䞭立で、ただ、読者に次々ず事実を提䟛する。「粟神科の薬にはこういうメリットがありたす。でも、こういうデメリットもありたす。さお、皆さんはどうしたすか」ずいった感じで、解釈は読者に委ねる。
    珟代の粟神科医療がどのようにしお成立しおきたのか、抗粟神病薬や抗う぀薬の開発の歎史や、補薬䌚瀟が倧孊や粟神科孊䌚などで圱響力のある人物にどのように取り入っおきたか、そういったこずが淡々ず語られる。

    か぀お粟神科医は、内科医や倖科医など他の医者から垞に䞀段䞋に芋られおいた。『粟神医孊あんなものは科孊じゃない。フロむトの粟神分析療法ずか正気の沙汰じゃない。たじないの䞖界だよ』ず。
    ずころが抗粟神病薬の登堎により、事情は䞀倉した。䞍治ず思われおいた統合倱調症患者が、次々ず改善し始めたのだ。粟神科医の埩暩だ。内科の蚺療颚景が抗生物質の登堎で䞀倉したように、粟神医孊も぀いに『魔法の匟䞞』を手に入れたのだ。粟神科医たちは倧いに喜んだ。もっずも、抗粟神病薬の長期予埌がよくないこずがたもなく明らかになり、この喜びは倱望に取っお代わられたのだけれど。

    粟神科医を目指す人には必読の䞀冊です。
    ずいうかこの本を読了しおなお、「粟神科医になりたい」っお蚀える人がいたら、かなりの倉人です(笑)

    【泚意】
    粟神科的投薬治療をすでに始めおしたった人は、薬を急に抜くのは危険だよ。ベンゟは特にね。
    食事や生掻習慣を改善し぀぀、ちょっずず぀枛薬し、断薬に至るのが本筋ですよ。

     
     
    神戞垂元町で「ナカムラクリニック」を開業。健康情報を配信䞭。翻蚳本「オヌ゜モレキュラヌ医孊入門」著曞「医療のり゜を暎く! 免疫砎壊 「薬」ず「ワクチン」が身䜓を壊す!」など http://www.clnakamura.com 078-599-9122

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