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19歳と精神科

    半年ぶりだと聞いてすごく驚いた。久しぶりだったけどこんなにも行けてないとは思わなかった。
    精神科の部屋は異様に静かで、スマホの電波も通らないほど大学病院の奥深くにある。
    ダンジョンだったら絶対隠し宝箱があるくらいに。
    本を持ってくるのを忘れてしまったため仕方なく、テレビに写っている相撲を眺めるしか無かった。
    行事の「のこった」という声が精神を病んでしまっている私たちを応援するかのようにこだましていた。(途中で消されたけど)
    精神科に行くと毎回幼稚園生の子供と一緒に来ていたお母さんのことを思い出す。
    精神科に幼稚園生がいることは珍しく、幼稚園生でも精神を病んでしまうのかと可哀想な気持ちでいっぱいだった。
    その時、「ママどこ〜」とお母さんが子供のような無邪気な甲高い声で幼稚園生に話しかけていた。
    最初は何が起きたか分からなかった。ふざけているのかと思ったが、子供の焦った「病院だから静かにして」とキョロキョロ泣きそうな顔で周りを見ながら小さな手を使ってお母さんをなだめる姿で気づいた。
    そういえば、さっきまでお母さん黙り込んでいたなと思い返す。担当医が一緒だったようで自分とお母さんの順番を変えて欲しいと受付の方に伝えられ、快諾した。
    人生で初めて多重人格者の方を見た日だった。
    次あの幼稚園生の少年に会ったらなんの責任もない大丈夫だよを言おうと決めている。
    今日はいなかった。
    帰りは満員電車が嫌すぎて12キロ歩いて帰った。
    デエビゴを3ヶ月分貰った。

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