「豊か」が脳に突き刺さる
ドンデコルテ渡辺銀次さん出演の、マクドナルドのCMを見た。
あまりの熱さに圧倒されてとうとう初めてのnoteに手を出した。
私も昨年のM-1グランプリでドンデコルテを知り、最近は渋谷マンゲキに出演ライブも見に行ったので(なんかThis World回でびびったが)このCMには沸いた。
今「オトナはサイコー!」を発信するのに彼ほど旬な人はいないだろう。
私はアイドルが好きなので、長いこと鳴かず飛ばずだったグループがある曲やステージをきっかけに爆売れした例はいくつか知っている。芸能界ではあるあるなのだろう。そもそも、会社員みたいに年次と実績で毎年評価されて昇給していく仕組みじゃないんだから当たり前だが。
でもアイドルの年齢なんて、上のほうでも20代そこそこ。彼ら、彼女らの成功は眩しくて、ただ輝かしい。
それに対して30代後半の小橋さんと40歳の渡辺さんが、もう引き返せない年齢になっても粘っていた2人が一夜にして寝る暇もないほど売れたのを見ると、猛烈にかっこいいなと思う反面、心のどこかでちりちりくすぶるものがあった。
虚しくはならないのだろうか?と。
昨日まではどれだけ努力しても認められなくて、あんな華やかな場所とは無縁で、夢はいくらでも膨らむけど全然掴めなかった。
なのにある日突然みんながこっちを見るようになる。眩しい舞台に引っ張り出される。どこに行っても歓声と拍手に包まれる。
ずっと憧れていた夢が叶って多分めちゃくちゃうれしいのに、そのうれしさを噛み締める暇もない。
喫煙所代わりの非常階段に出て、久しぶりに一人きりで外気に触れて、今までと何も変わらないはずの自分の中身を見つめた時に、掴んだはずの夢が突然薄っぺらいものに思える。
そんなことはないのだろうか。
でもこのCMを見て多分それは違うなと思った。
会社員でも芸能人でも、自分の評価を決めるのはいつだって他人じゃないか。自分が頑張って作ったものが全然評価されないことや、力を抜いて適当にやったことが思いの外評価されて拍子抜けすることは誰にだってある。私にもある。
確実に成功するための道なんて、たいていの人は見つけられない。
だから時には王道じゃない努力もして、現実逃避もして、夢とは全然関係ないことに情熱を注いで。
夢を追う人がやっていることは、無駄なことも全部努力の一環だ。
そうして身につけてきたもの全てを、渡辺さんは「豊かさ」と呼んでいるんだ。
…やっぱり、今「オトナはサイコー!」を発信するのに彼ほど旬な人はいない。
旬というといつか終わるようで良くない気もするが、また何度でも巡ってくるという解釈で許してほしい。
あと渡辺銀次さん。もしこのnoteを読んでいたら、CMで磨いていたブーツがThis Worldの時履いてたやつかどうかだけ、どこかで教えてください。よろしくお願いします。