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#1 冷たい雚1話3分連茉小説

    今でも、あの倜のこずは、はっきりず芚えおいる。

    蚘録的な寒波に芋舞われた幎だった。
    東京の最䜎気枩は-0.8床を蚘録し、初雪は平幎より22日も早く蚪れおいた。刺すような寒さが、垫走の空気を䞀局尖らせおいた。

    あの倜は、今にも雪になりそうな冷たい雚が傘を打ち぀け、身䜓の芯から冷えおいく。凍り぀いた空気が、頬を刺すように痛かった。

    私は、耇数のブランドを展開するアパレルメヌカヌに勀める、45歳のワヌママ。15人の郚䞋を抱える統括チヌフデザむナヌであり、子䟛二人を育おる母芪でもある。

    その日は午前䞭から、仕事のトラブルで頭の䞭がいっぱいだった。
    1月の展瀺䌚に向けた、看板ブランドのメむンカット、ブラりスの発色がサンプル通りに出おいないず、その日の本郚長チェックで指摘されたのだ。

    前回のデザむン䌚議で、圓初決たっおいたオヌガンゞヌの染色を䞀段濃くするこずに決たっおいた。今幎入瀟したばかりの新人に生地メヌカに倉曎内容を䌝えるよう指瀺をしおいたが、それを忘れおいたのが原因だった。

    驚いたこずに「チヌフからそのような指瀺は受けおいたせん」ず新人の郚䞋は本郚長の前ではっきりず声を䞊げる。い぀もなら必ずメヌルかペヌパヌで、指瀺内容を残しおいたのだが、今回は口頭ですたせおいたのが、私の倧きなミスだ。本郚長から、䜕をやっおるんだず匷く責め立おられる。

    「確認を怠ったのは、私です」

    本郚長にそう蚀った瞬間、心が暗闇に包たれた。
    平然ずする郚䞋の暪で、生地メヌカヌに染色を䞀段濃くしたオヌガンゞヌのロットを至急手配できないか、担圓者に頭を䞋げお亀枉した。
    「今からですず、幎明けになりたすね  」ず枋られながらも、なんずか幎内出荷の玄束を取り付ける。

    そしお、いちばんの難関は、䞭囜の工堎だった。すでに組たれおいた生産スケゞュヌルを、幎末幎始をたたいで埌ろ倒しにできないか、珟地の担圓者ず、時差を挟みながら䜕床もメヌルず電話でやり取りをした。

    ――8月から進めおきたこの䌁画、
      倱敗させるわけにはいかない。

    私がこの䌚瀟に転職しおきたのは、ファストファッションやストリヌトファッションが台頭し、バブル厩壊の䜙波もあり、アパレルメヌカヌが厳しい時代を迎えおいたころだった。
    以前勀めおいたアパレル䌚瀟も、時代の転換に぀いおいけず倒産しおいた。行く圓おもなかった私を拟っおくれたのが、今の瀟長だった。だからこそ、倱敗させるわけにはいかない。

    18時を回ったずころで、郚䞋たちには䜜業の指瀺を枈たせ、鞄にノヌトパ゜コンを攟り蟌み垰路に぀いた。仕事を持ち垰るたび、倫は䞍機嫌になる。が、倫の反応にも、もう慣れおしたっおいた。

    私は駅から家ぞ早歩きで向かっおいた。
    巊手には鞄、右手には母の日に子ども達からもらった北欧柄の傘。
    い぀もなら立ち寄るスヌパヌの前を、その日は䜕も買わずに通り過ぎようずした。そのずき、冷たい雚の向こうから小さな声がした。

    「  ニャ」

    私は足を止めた。



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    NOCT自分をいたわる新習慣

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    創䜜小説毎週土曜日・午埌7時投皿少しず぀自分らしさを取り戻すための物語を曞いおいたす。 凪掻なぎか぀ずは、忙しい毎日の䞭で、自分をいたわる小さな時間を぀くる新しい習慣です。

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