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母の怒り

    母は怒っていた
    小学1年生の頃私は持病の喘息で
    体育はできる授業とできない授業があり
    特にマラソンはかかりつけの先生にも止められていた 
    マラソンの時間は居心地が悪かった
    みんな苦しそうに でも一生懸命走っているそんな姿を見ているだけ 少しの罪悪感
    なんだか自分だけ
    運動場の隅に置いてきぼりにされているみたいだった
    担任の先生はある日
    「マラソンは嫌い?少しでも走ってみたら?」
    と言った
    その話をした直後
    母は学校に電話をしていた
    母はやりたくてもできないこと
    サボっているわけじゃないこと
    そんなことを顔を真っ赤にして言っていた
    少し胸がスッとしたのと同時に恥ずかしさみたいなものが入り交じっていた


    そして3年生の時
    かかりつけ医からついにマラソンの許可がでた
    初めてのマラソン大会
    今でも覚えている18番の黄色い札
    書いてある番号はきっと母には関係ない
    母は私以上に喜んでいた
    悔しかったのは私だけじゃない
    たぶん私より母は悔しかった
    自分を責めたかもしれない
    あの怒りの電話の裏にあった気持ち
    今ならわかるよ お母さん


    #エッセイ #家族 #人生  

    #喘息 #昔の記憶


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