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sincerelyherb
夢は、9袋のハーブになった。
今日、ハーブが届いた。
箱を開けると、 9種類のハーブが入っていた。
ジャーマンカモミール。 ラベンダー。 レモンバーム。 ローズレッド。 ローズヒップ。 ハイビスカス。 レモングラス。 ペパーミント。 ローズマリー。

ひとつずつ袋を並べてみる。
なんだか、不思議な気持ちになった。
少し前まで、 「いつかハーブティーを作れたらいいな」 と思っていただけだった。
「本とハーブティーのあるカフェをやりたい」
そう思って、 名前をつけた。
凪 herbtea & books。
まだ土地もない。
お店もない。
商品もない。
それなのに今日、 夢の材料だけが、先に届いた。
まずはひとつずつ、 香りを確かめてみようと思う。
どんな香りなんだろう。
どんな味なんだろう。
このハーブと、このハーブを合わせたら、 どんな一杯になるんだろう。
以前考えた名前もある。
「夜が静かになるころ」
「今日は、わたしのために」
「栞のとなりで」
名前だけは、もうある。
あとは、 その名前に似合うハーブティーを これから探していく。
たぶん、最初からうまくはいかない。
思っていた味と違うかもしれない。 何度も失敗するかもしれない。
でも、それでいい。
だってこれは、 完成した商品の話じゃない。
「凪」が育っていく途中の話だから。
いつか小さなカフェを開いて、 本棚の前でハーブティーを淹れる日まで。
その途中にあるものを、 ひとつずつ残していこうと思う。
今日、夢は9袋のハーブになった。
「心が波立つ日に、凪の時間を。」
ここから、また一歩。
