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334:じゃあ結局資本至上主義が正解なのかよ!

    ・絶対に奴隷には成り下がらん。

    ***

    ・自分はこの世界に対してどのような態度を取れば善く生きることができるのかについて、長年ずっと考えていた。
    ・未だその思考は過程ではあるが、思考・対話・検証を重ねることで、ともすれば絶望しかねない1つの仮説が浮かび上がってきた。

    ・人間はどのように生きていたとしても、この日本に生きている限り、資本主義社会に迎合しなければならないように出来上がっているのではないのだろうか。

    ***

    ・いろいろな活動に精力的でいると、ありがたいことにいろいろな方とのご縁が生まれ、対話の機会を多く得ることができる。
    ・人は各々によって異なる性質を持つものの、話をわかりやすくするためにあえて自分と話してくれる人たちを分類するとすれば、次の2つに大別できる。

    ①わかりやすく経済を回すことを生業としている人。サラリーマン、フリーランスなどのビジネスマン──“資本を得る”が第一目的の人。
    ②創作者として、自分の内なる芸術を放つことを生業としている人。小説家、イラストレーター、漫画家、音楽家などのクリエイター──その活動の過程で副次的に発生する収入によって生計を立てている人。

    ・自分は後者に憧れていたが、2つに大別したとて、結局行き着く先は同じである、と最近感じた。

    ***

    ・前者は、偉い。人によっては周りの大きな流れに乗ってきただけの人もいるが、メタ的に環境を認知した上でその道を選択している人もいる。
    ・経済を回すことがこの資本主義社会においては最も偉いので、それを選択し生業とするということも、中々できることではない。

    ・後者は、かっこいい。
    ・“彼ら自身”を「何者か」というラベルにする技術を持っていて、それを存分に解き放っている。かっこいい。
    ・そして、偉い。

    ・後者がなぜ偉いか。それは、創作者たる技術を以て何事かを創り出していたとしても、それによって経済を回していることに変わりはないからである。
    ・結局、「何者か」というかっこいい肩書きを獲得していたとしても、それを得る過程で──あるいはそれを得た後であっても──その活動目的は資本(現代においては金銭もしくは影響力を指す)を得るため、と置かれてしまう。

    ***

    ・抽象的な話が長くなってしまったので、具体的な話を少し。
    ・最近、典型的な前者(サラリーマン)の方と後者(クリエイター)の方、両方と話す機会があった。

    ・前者の方はもちろん、出世街道まっしぐら。全力でエリート街道を走っている。
    ・資本主義という経済システムを理解した上で、それを選択し、最終的に彼の満足する資本を得るべく、日々奮闘していた。
    ・偉い、と感じた。

    ・そして後者の方は、クリエイターという世界で、プロに分類される人であった。
    ・彼女は自身の培ってきた技術を以て、身銭を稼いでいる。

    ・その身銭を稼げる状態になるにあたっては、それこそ血の滲む努力と時間を要していた。

    ・クリエイターたるもの、やはり最初は自分の納得するものを世に出し、わかる人にはわかれば良いという気持ちで創作にあたっていたらしい。
    ・ただ、それを続ける──続けるためには身銭を稼ぐ必要がある──となるとやはりマスからの評価はかなり大事だ。
    ・だから彼女は、もちろん自分の持ち得る技術や情熱は解き放ちつつも、その解き放つ過程でそれを摂取してくれる人たちがどう気持ちよく摂取してくれるか、という視点を持ちながら活動にあたっている、という話をしていた。

    ・これが偉い、と感じた。資本主義社会においては。
    ・「気持ち良く摂取してもらう」の先には、購入という過程があり、それは金銭という対価を得るために持ち合わせておくべき視点である、というふうに自分は受け取った。

    ・この2人の話を受けて、この資本主義社会においては、スタート地点は異なっても「金銭を得る」がどこかで組み込まれるように出来ているのだな、と感じた。

    ***

    ・異なる道ではあっても、各々の道のプロである2人に対して、資本主義社会というレンズからのぞくと共通項を見出すことができてしまった。

    ・じゃあ結局、資本を得るために邁進することが1つの正解じゃあないか。
    ・自分は何のために、考え続けてきたのだ。

    ・狼狽えた。

    ・それでも自分は、アンチ社会という態度を辞めない。
    ・それが自分にとっての、今のところの「善く生きる」方法だから。

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