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111:野外シネマ|恵比寿ガーデンプレイス

    ながめいづき / 長雨出版

    ・友人に誘われて、いま恵比寿ガーデンプレイスで行われている「FOODIES' PICNIC」という野外映画上映イベントに行った。
    ・6月7日(金)〜7月15日(月)の間、毎日何かしらの映画を流している。

    ・自分はシャニカマなので「野外で映画を観る」ということに対し、そこに行く人々は「その体験をしている自分」を演出したいだけだろ、とかなり冷笑的に見ていた。
    ・だが「野外で友人と映画を観る」というのは、その雰囲気に酔うということ以上に、良いと思える要素があった。
    ・今回はその良いと思えた要素について綴る。

    ***

    ・映画鑑賞には様々な楽しみ方があるだろうが、その中の1つに「考察・感想を人と語り合う」というのがあると思う。
    ・そういう観念があるから、口コミやレビューという文化が発展したと考えている。
    ・Filmarksというサービスが発達したのも、そういう文化が少なからず寄与しているのではないだろうか。

    ・今回自分たちは『君の名前で僕を呼んで』という、10代の少年の繊細な心や思春期であるが故の不定性みたいなものを描いた映画を鑑賞した。
    ・映画自体は上映された頃話題をよんだ作品であり、自分にとっても考えさせられることもたくさんあるものだった。

    ・だから、観ている最中にも「これってどういうことなんだろう」「いまこの人物はどういう感情なんだ?」みたいな形で、考えたいことがたくさんでてきた。

    ***

    ・上述した前提のもと、次の2つとの差異から野外映画の良かった点を綴る。

    1.「家で映画を鑑賞する」との差異

    ・野外ということで、席どりが極めて重要であったにも関わらず、そのことを舐めていた自分たちはギリギリ見えなくもないけど見づらいな、という場所にブルーシートを敷いた。
    ・音も聴き取りづらかった。

    ・要はかなり集中しないと観れなかった。

    ・家で鑑賞していると、例えば尿意を催したときすぐにトイレに行けるし、スマートフォンなども手に取りやすい環境にあるため、「映画鑑賞」以外への誘惑が多い。
    ・少し見づらい環境に身を置くことで、映画鑑賞に対する集中度があがるような感覚であった。

    2.「映画館で鑑賞する」との差異

    ・映画館では静かに鑑賞しなければいけない。当たり前のマナーだ。
    ・それに対し野外映画では、もちろん周りへある程度の配慮はしつつ、そこまで静かにすることは求められない環境であった。

    ・であるので、考察や感想をリアルタイムで友人と共有することができた。

    ・それ自体が楽しいというのもあるが、友人とその映画について話しながら鑑賞を進めることで、映画に対する解像度を普通に観るよりも高くすることができたと思う。

    ***

    ・「集中しなければ観れない環境」「でありながら会話ができる環境」の2つがそろった状態で映画鑑賞をするという体験は、自分にとって新鮮であり、かつ映画を楽しむのに良いものであった。

    ・もちろん映画鑑賞は人によって、また鑑賞する映画によって、その映画を存分に享受する方法は異なると思うので一概にそれだけが良いとは言えないが、1回体験してみるくらいの価値はあると思う。

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