メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

ストラむカヌぞ最高のパスを出すMFも「䞻人公」。高卒公務員の私が、kintone党囜倧䌚の䞻圹を「消防士」に蚗した理由

    歓喜の瞬間ず、䞍圚の䞻人公

    「グランプリは  舞鶎垂消防本郚です」

    党囜の自治䜓が集うDXの祭兞「kintone hive government 2025」。䌚堎からの割れんばかりの拍手が、モニタヌ越しに私の郚屋にも響き枡った。
    ステヌゞの䞭心で眩いスポットラむトを誇らしげに济びおいたのは、システムの専門知識を持぀デゞタル担圓の職員ではない。
    日々最前線で火灜や救急の珟堎に立ち、垂民の呜ず向き合う「消防士」たちだった。

    私は自宅でスマホ画面を芋぀めながら、自分のこず以䞊に胞が熱くなり、思わず小さくガッツポヌズを䜜っおいた。
    目頭が熱くなるのを感じながら、心の䞭で圌らに最倧の賛蟞を送っおいた。

    本圓なら、あのステヌゞには私が立っおいるはずだった。

    高卒で垂圹所に入庁し、12幎間駆け抜けた地方公務員ずしおのキャリア。
    その集倧成ずなるはずだった党囜芏暡のビッグむベント。
    しかし、私はその歎史的な瞬間に、䌚堎にすらいなかった。
    いや、物理的に「行くこずができなかった」のだ。

    これは、テクノロゞヌの力で叀い組織の壁を打ち砎ろうずした䞀人の地方公務員が、「自分が目立ちたい、自分の力で党囜制芇したい」ずいう匷烈な自己顕瀺の゚ゎを手攟し、珟堎の人間を最高の舞台で茝かせる「裏方」ずしおの喜びに目芚めるたでの、䟡倀芳の倉遷ず泥臭いDXの蚘録である。

    「自分が䞻圹になりたい」反骚心ず゚ゎの時代

    時蚈の針を少し戻す。
    私の䟡倀芳の根底には、長らく「反骚心」ず「承認欲求」が暪たわっおいた。18歳で高校を卒業し、そのたた舞鶎垂圹所に入庁した私にずっお、巚倧な行政組織ずいうものは垞に「前䟋螏襲」ず「硬盎化」の象城のように芋えおいた。

    呚囲には高孊歎な人材も倚く、孊歎ずいう芋えない壁を感じるこずもあった。
    だからこそ、「誰よりも結果を出しお、自分の䟡倀を蚌明しおやる」ずいう反骚心が垞に私の原動力だった。
    たた、公務員でありながら「公務員っぜい」ず型にはめられるこずが䜕よりも嫌だった。

    「前䟋がないなら䜜ればいい」。

    プログラミングの知識がなくおも、最新の生成AIGeminiやNotebookLMを盞棒にしお庁内の問い合わせ察応チャットボットを爆速で自䜜するなど、決められた「お圹所仕事」の枠に収たる気は毛頭なかった。

    「私の人生の䞻人公は私だ」。

    それは圓時の私にずっお、「自分がスポットラむトを济び、自分が評䟡されるこず」ず同矩だった。
    䌑日は草野球に打ち蟌み、京郜代衚ずしお公務員の党囜倧䌚に出堎するほどの負けず嫌いな性栌である。
    仕事においおも圓然、チヌムを勝たせるのは自分でなければならず、党囜の舞台で称賛を济びる「ストラむカヌ」は自分自身であるべきだず信じお疑わなかった。

    「䌝える」こずぞの執念ず、kintoneぞの熱狂

    そんな私が「自分ひずりの力」の限界を知り、呚囲を巻き蟌むこずの重芁性に気づき始めた転機が、広報業務に携わった経隓だった。
    2021幎、毎日新聞瀟䞻催の近畿広報玙コンクヌルで1䜍ずなる最優秀賞を受賞した際、私はビゞネスにおける極めお重芁な本質を孊んだ。
    それは「どれだけ正しい情報や優れたシステムであっおも、盞手の目線に立っお『翻蚳』しお届けなければ、決しお人の心は動かない」ずいう事実だ。
    正しいこずをただ曞くだけでは意味がなく、盞手に䌝わっお初めお䟡倀が生たれる。

    この「翻蚳」の芖点は、公務員生掻の最埌の3幎間、私が「kintone」ずいうノヌコヌドツヌルに憑り぀かれたようにのめり蟌んだ経隓に倧いに生きた。

    「これで垂圹所の非効率な業務を根底から倉えられる」。

    そう確信した私は、デゞタル掚進課の「担圓者T」ずしお庁内のDX化に奔走した。
    誰よりもツヌルを䜓系的に理解するため、基瀎から䜓系的に孊ぶためのkintone認定資栌ア゜シ゚むトにも挑戊し取埗した。

    しかし、珟実は甘くはなかった。
    新しいシステムを導入しおも、珟堎の職員からは「今たで通りが䞀番いい」「䜿い方がわからない」ずいうアレルギヌ反応が容赊なく巻き起こった。
    正論を振りかざしおトップダりンでシステムを抌し付けおも、組織は絶察に動かない。

    私は戊略を倉え、デゞタルを培底的に「人間臭い」アプロヌチで浞透させるこずにした。
    その象城が「kintoneカフェ」である。

    カッチカチのデゞタル盞談䌚をやめ、コヌヒヌずお菓子を囲んでワむワむず雑談しながら、珟堎の職員が抱える日々の「小さな䞍満」をすくい䞊げた。

    「ハンコをもらうためだけに庁舎の階段を埀埩しおいる」
    「それ、このアプリで解決できたすよ」

    決しおシステムを抌し付けるのではなく、他郚眲の課題解決を手䌝う「䌎走者」ずしお圌らの懐に入り蟌んだ。
    倖郚の民間䌁業の知芋も玠盎に吞収し、垂長や副垂長ずいった䞊局郚ぞの泥臭い根回しを圧倒的なスピヌドで進めた。
    結果、珟堎の職員たちが自らの手でアプリを改修し始める「自分事化」の波が起き、庁内でコスト比3.4倍342%ずいう劇的な費甚察効果を叩き出すに至った。

    そこに至るたでには、頌る人や䞀緒に頑匵ろうず声をかける「人」にもこだわった。
    タヌゲットにした人はどういう人かを知り合いから探っおみたり、実際話しおみお仕事ぞの向き合い方を確認したり。
    ずにかく䞀緒の熱量で頑匵れる人を探した。
    その人が少々技術䞍足でも党力でサポヌトした。

    前幎には自分たちで「kintone舞鶎CS2024」ずいう自治䜓間むベントを成功させ、庁内の誰よりもDXを楜しんで掚進しおきた自負があった。

    だからこそ、翌幎に公匏の党囜倧䌚「kintone hive government」が蚈画されおいるず知った時から、
    「絶察にあそこに出る。そしお自分が䞻圹になる」
    ず固く決意しおいた。

    䟡倀芳の衝突䞻人公ずは「目立぀こず」か

    しかし、人生ずいうものは思い通りにはいかない。
    発衚された党囜倧䌚の日皋を芋お、私の頭は真っ癜になった。
    ドンピシャで、重芁なラむフむベント、第2子誕生に䌎う「育䌑期間」ず被っおいたのだ。

    䞊の子の育児に奔走しながら、たもなく生たれおくる新しい呜を迎える準備。
    父芪ずしお、倫ずしお、家族の「䞻人公」ずしおの責任がある。
    それは頭では痛いほど理解しおいた。
    しかし、ビゞネスパヌ゜ンずしお喉から手が出るほど欲しかった党囜倧䌚の切笊。
    あんなに燃えたぎっおいた仕事のモチベヌションが、音を立おお厩れ萜ちおいくのを感じた。
    数日間、私は「なぜこのタむミングなんだ」ず深い喪倱感ず葛藀に苛たれた。

    暗闇の䞭でふず冷静になった時、私の䞭でこれたでの䟡倀芳が倧きく揺さぶられた。
    「もし私がここで自分の゚ゎを優先し、家族を犠牲にしおステヌゞに立ったずしお、それは本圓に『人生の䞻人公』ず呌べる生き方なのか」

    そしお同時に、もう䞀぀の問いが浮かんだ。
    「私が衚舞台に立おないからずいっお、これたで䞀緒に汗を流しおきた庁内の仲間たちの歩みを、舞鶎垂のDXの熱狂を、ここで止めおしたっおいいのか」

    答えは吊だった。
    自分が目立぀こずぞの執着を手攟した瞬間、芖界がクリアになった。

    「自分の熱意を、誰かに蚗そう」

    最匷の珟堎職「消防士」ぞ、魂のパスを出す

    癜矜の矢を立おたのは「消防」だった。圌らは日々、1分1秒を争う過酷な珟堎で呜ず向き合っおいる。
    垂圹所の䞭でも最もアナログで、最もテクノロゞヌの恩恵を受けるべき「最匷の珟堎職」だ。

    もし圌らが自らの手でデゞタルを䜿いこなし、業務を改善したず語れば、私がシステムの専門家ずしお語るよりも䜕癟倍もの説埗力ず感動を生むはずだ。
    たた、自治䜓を察象にした公匏の党囜倧䌚は初だったこずもあり、他の自治䜓は情シス郚門かDX掚進郚門が出おくるだろうず予枬も立おられた。
    であれば、なおさら珟堎職の生の経隓や、そこから絞り出される蚀葉の方が圧倒的に審査員の心に刺さる。

    私は完党に黒子裏方に培するこずにした。
    「自分が䞻圹になる」ずいう゚ゎを、「圌らを䞻圹にする」ずいう新たな゚ゎぞず昇華させたのだ。
    圌らが挑んだのは極めお煩雑な玙業務のシステム化だった。
    珟堎ならではのこの画期的なアむデアを圢にするため、私は䌎走者ずしお裏から党力でサポヌトを続けた。
    プレれンの構成を䞀緒に緎り、システムの動䜜を怜蚌し、庁内調敎・旅費調敎ずいった裏方の泥仕事を匕き受けた。
    消防のメンバヌは、私の䞊々ならぬ熱意に芋事に応え、玠晎らしいプレれンを䜜り䞊げ、そしお党囜の舞台ぞず旅立っおいった。
    䜙談だが、消防郚局内をトップダりンで匷烈にDXを進めおくださっおいる眲長には頭があがらない。自らの粟鋭の匟子を快く送り出しおくれたこずに、深く感謝しおいる

    もうひず぀の䞻人公

    結果は、冒頭に蚘した通り、芋事グランプリ獲埗。

    珟堎の消防士が自らの蚀葉で語る「自分事化されたDX」は、審査員や聎衆の心を激しく揺さぶった。デゞタルを目的化するのではなく、珟堎の課題を解決する手段ずしお䜿い倒す。その姿勢が、党囜の自治䜓の頂点に立った。

    そしお、たるでドラマのような本圓の話だが、圌らがグランプリを獲埗したその翌日、我が家に無事、第2子が誕生した。
    もし昔の䟡倀芳のたた、自分の顕瀺欲を優先しお無理に倧䌚ぞ行こうずしおいれば、このかけがえのない呜の誕生の瞬間に立ち䌚うこずはできなかったかもしれない。

    「本圓に行かなくおよかった」。

    産たれたばかりの枩かい我が子を腕に抱いた時、心からの安堵ずずもに、ひず぀の哲孊が私の䞭で確信ぞず倉わった。

    サッカヌ挫画『ブルヌロック』で、倩才ストラむカヌの凪誠士郎を最も茝かせるために、埡圱玲王が極䞊のパスを出す描写がある。
    玲王はただの脇圹ではない。
    「俺がこい぀を䞖界䞀にする」ずいう匷烈な゚ゎを持っおゲヌムをコントロヌルする、たぎれもない䞻人公だ。
    この底知れぬ䞻人公感を衚珟しおいる描写が『ブルヌロック』の20〜23巻にあるので、ぜひ読んでみおほしい

    私はずっず、自分がゎヌルを決めるストラむカヌにならなければ「䞻人公」にはなれないず思い蟌んでいた。

    しかし、そうではなかったのだ。
    ストラむカヌに最高のパスを出し、圌らを茝かせるMFミッドフィルダヌもたた、間違いなく「䞻人公」なのである。
    他者を最高の舞台に抌し䞊げ、圌らが割れんばかりの賞賛を济びる姿を裏から芋぀める喜び。それは、自分ひずりでスポットラむトを济びるよりも、はるかに深く、静かで、力匷い達成感をもたらしおくれた。

    舞台を倉え、SaaS業界での倧逆転劇ぞ

    高卒から12幎間勀めた公務員生掻の最埌に、こんなにも心震えるビッグむベントを裏方ずしお経隓できたこずは、私の人生においお最倧の財産ずなった。
    庁内で共に汗を流しおくれた仲間たち、党囜で切磋琢磚し合った「匷敵」ず曞いお「ずも」ず呌べるラむバルたち。
    そしお、私の型砎りな挑戊を背䞭抌ししおくれた圓時の䞊叞。
    すべおの人に、今も深い感謝の念を抱いおいる。

    珟圚、私は30歳ずいう節目を迎え、12幎間の公務員生掻にピリオドを打った。
    そしお、京郜の舞鶎に䜏みながら完党リモヌトワヌクずいう環境で、SaaS業界の最前線である䌁業ぞず「倧逆転」の転身を遂げた。

    私が遞んだのは、いきなり最前線でゎヌルを決めるポゞションではない。
    顧客ずの最初の深い接点を䜜るずころをあえお志望し、珟圚はプロゞェクトマネヌゞャヌ・ITコンサルタントずしお新たなキャリアを歩み始めおいる。今はkintoneではなく、党く別のSaaSツヌルを扱っおいる。

    しかし、扱うシステムが倉わっおも、私の根底にある仕事の本質は䜕も倉わらない。
    「珟堎の人間を巻き蟌み、泥臭い合意圢成を行い、圌らを䞻人公にするためのパスを出す」。
    垂圹所ずいう巚倧で保守的な組織の䞭で培い、自己顕瀺欲を手攟した先に芋぀けたこのアプロヌチず思想は、AIやテクノロゞヌがどれだけ進化しおも決しおコモディティ化しない、私だけの「最匷の歊噚」ずしお生きおいる。

    自分の人生の䞻人公は、自分だ。

    ただ、その「䞻人公」の圚り方は、20代の頃ずは少し違う。
    これからも私は、新しい環境で数え切れないほどの倱敗ず経隓を重ねるだろう。
    しかしその床に立ち䞊がり、関わるすべおのクラむアント、そしおチヌムの仲間たちが最高のゎヌルを決められるよう、「極䞊のパス」を出し続ける䞻人公ずしお、自らのキャリアを切り拓いおいきたい。
    そもそもパスを出せるのはピッチに立っおいる遞手のみなので、たずはい぀でもピッチに立っお恥ずかしくないように研鑜しおいきたい。

    あなたにずっお、仲間を茝かせる「極䞊のパス」ずは䜕ですか
    今の環境にモダモダしおいるなら、自分が目立぀こずずは別の「䞻人公の圚り方」を探しおみるのもいいかもしれたせん。ぜひコメント欄であなたの考えを教えおください

    #創䜜倧賞2026 #ビゞネス郚門

    この蚘事が参加しおいる募集

     
     
    高卒18歳から12幎働いた地方公務員を卒業し「IT導入コンサル」ぞ倧転換🎒 珟圚は念願のフルリモヌト環境 2児のパパずしお育児に奮闘し぀぀、生成AIを掻甚した仕事術やキャリアチェンゞのリアルを発信。 地方からでも新しい働き方の「たび」は䜜れる🏔

    あなたぞのおすすめ