
詩以上散文未満 | 独白
27になる前に灰になると決めた 18の夏
これまで生きてしまったのは あんたのせいだ
吐く吐瀉物の上で踊ると まるで人間になれた気がして
それが酷く 良いものだと思えて
記憶を切り売りした 明日息をする金を稼ぐために
全部忘れてしまえばよかったんだ
中途半端に 残るものが
喉をしめて 眼を開けた
価値にならないものを 連ねた
金にならなきゃ なんの意味もないのに
馬鹿げた美学ぶら下げた
常識じゃ腹は膨らまないから
アイロニー衒って 非凡に蓋したんだ
視界が歪んだ さえずりがぼんやり
生きるものに必要なものが 切り売りされていく
あの夏の宣誓 その因果がこれかよ
痛みに耐えた 薄れる意識
ああこうやって 消えていくのか
夜の花の散り際
あぶくの爆ぜ
価値にならないものを書き連ねた
所詮記憶の外殻だ こんな程度だ
幸福を知らないから 与えられても理解できない
iはない まるで見当たらない
春を売り飛ばした 花が散った
おかげで残ったものは 守っちゃくれない常識だけ
腹膨らまないくせに 身体だけ重たくしていく
息が詰まる 浅い呼吸で明日の伊吹
青空だけ 青空だけが
ただ 青空を映した眼の時間だけが
雲を追いかけた その時間だけが
散った花を踏み潰す
灰になった 花もどき
吐瀉物の上のダンスだって 27までだ
空に送る影法師
あの夏の宣誓が 喉でまだ生きている