
代車
我が家の車、小志朗との別れを超え、代車が来た我が家だったが、夏休みを控えてかなり忙しかったので、結果的に代車に乗ることは、ほぼ無かった。

かなり格好いい車で。小志朗よりも大きめの車だったが、まことに残念な話である。
なぜこの車になったかというと、ディーラーの所有する元試乗車で。私のような特殊事情がある顧客に、代車としてあてがわれるのだという。
なぜ納車前の7月13日に小志朗をディーラーに持っていかねばならない事情があったかというと、それは、今年が車検に当たり。納車が車検に、ギリギリ間に合わなかったからである。
CH-Rというと、もう今は生産していない車で。手に入れようとすると今では中古車でしか叶わない。
以前の私には、少し興味があったことを考えると、やっぱり残念なことをした。
心の中の、リトルkojuroが、ボソリと、呟いた。
コジ、でも、M(注1)と、代車があるうちにすき家の“うな牛”を食べに行く約束をしていたんじゃないの?
そうなのだ。実は、Mと約束をしていた。確かに。
だから7月の最後の土曜日、うな牛を一緒に食べに行く約束をしていたことを、少しきつめにMに問いただしたのである。
すると、Mは、ハッキリとこう言った。
「すき家のうな牛……?そんなに行きたきゃ、ひとりで行きなよ!」
……。
なんのはなしですか。

そんなこんなを家内と語らおうとしてソファーに目をやると、家内が脚を指さしてニッコリと笑っていた。
コジくん、それは辛かったわねぇ……。
じっくり聞いてあげるから、マッサー(注2)しよっか?
マッサージをすると家内は上機嫌になる。
家内が上機嫌だと、我が家は平和である。
だから。
これで、いいのだ。

(注1)Mとは、長女のことである。私にはかなりキツいが。根は、優しい子である。
(注2)マッサーとは、マッサージのことである。家内のさっちゃんがそうやって、略して言うのである。さっちゃんへのマッサーは私の最重要の日課である。
