
絶叫系3本ノック
先日、姉とユニバーサル・スタジオ・ジャパンに
行った。
それは、
『名探偵コナン・ザ・エスケープ
~ハイウェイへの序幕(プロローグ)~』
という脱出ゲームに参加するため。
コナンの脱出ゲームを思う存分楽しんだあと、
姉から
「この後どうする?
ジェットコースターとかいっちゃう?」
と聞かれた。
絶叫系が大の苦手な私は、
脱出ゲーム以外は興味がない。
けど、姉は絶叫系がめちゃくちゃ好き。
だから、絶対乗りたいはず。
苦手だからと断ったら、おそらく…
いや、私が申し訳なくて耐えられない。
せっかくだから、姉には楽しんでもらいたい。
それに、コナンの脱出ゲームを成功したのも、
姉のおかげ。
「うーん、そうだね…いっちゃう…?」
と答えてしまった。
そして、休止中じゃなくて、『ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド』以外に乗ろうとなった。
(ドンキーコングは、待ち時間が桁違いに長すぎて断念)
まず、最初に乗ったのが
『スペース・ファンタジー・ザ・ライド』。
なんか、とにかくクルクル回るらしい。
室内だから、まだなんとかなるだろう。
でも実際は全然なんとかならなかった。
とんでもない勢いで回りながら、
普通に急上昇と急降下を繰り返す。
室内だから大丈夫。
そんな考えは最初の急降下で消えた。
私は、安全バーを抱きしめるしかなかった。
だけど、アッパーな曲が流れていたからか、
それとも、もうどうにでもなれと思ったからか、
私は急に手を突き上げ、回しながら
「ふぉおおおおー!!!!」
と叫んでいた。
次に乗ったのは、
『スヌーピーのフライング・エース・アドベンチャー』
このアトラクションとは、10数年振りの対面だった。
短いし、小さいのに、一丁前に迫力がある。
当時小学生の私は、それに苦しめられた。
もうまもなく順番という時、その時の記憶が蘇ってきて、口をぱくぱくしていたら、姉が
「ほら見てみ、あんな小さい子も乗ってんだから。」
と。
小さい子が乗れることと、私が怖くないことは
全く別問題なんだよな〜
なんて思っていたら、安全バーが降ろされた。
無事帰還し、次のアトラクションへ向かうため出入り口へ行こうとした時、
写真がずらーっと映し出されているモニターが
目に入った。
うわ、忘れてた。
乗っているところを撮られるんだった。
恐る恐る見ると、
そこには、目だけ笑っていない私がいた。
そして最後に乗ったのは、
『フライト・オブ・ザ・ヒッポグリフ』。
これはハリーポッターに出てくる生き物と
空を翔けるアトラクションらしい。
並んで待っていると、生き物のBGMなのか、
乗っている人の悲鳴なのかわからない声が聞こえてくる。
それがより一層怖い。
それに、乗っている人みんな叫んでいるし、
手も上げている。
それを見て、私は
「ジェットコースターで手を上げる人って、
陽な人だよね」
なんて、偏見のかたまりのような事を言っていた。
乗る直前、クルーの人から
「緊張してますか?」
と声をかけられたから、
おそらくとんでもない顔をしていたと思う。
「楽しんでくださいね」
と安全バーが降ろされたから、
もう逃げられない。
それなら思いっきり楽しんでやろう。
急上昇、急降下する車両。
これまでなら目を瞑り、安全バーを抱きしめていた私が、目を見開き、無言で両手を上げていた。
はたから見ると、もはやホラー。
でも、私なりに全力で楽しんだ。
これまでなら、テーマパークに行っても絶叫系には絶対乗らなかった私。
なのに、誰かに楽しんでもらいたい理由であれば
乗れちゃう私。
怖いものは今でも怖い。
でも、自分のためだと乗らないのに、
誰かのためなら乗れてしまう。
もしかしたら私は、
乗る理由がほしかったのかもしれない。
怖いから乗らない。
それが当たり前だった私にとって、
「誰かのため」は案外強力な理由だった。
でもここで気づいてしまった。
私が乗らなかったら、姉は1人で乗る。
姉はそういうタイプ。
となると、シングルライダーに並ぶから、
あんな長時間並ばなくても乗れたはず。
…
いや、そういう事じゃないんだよ
ということにしておこう。