
簡単で、面倒なこと
久しぶりに、自分でまつげパーマをかけた。
あれは簡単だ。とても簡単。
ただし、ひどく面倒くさい。
やること自体は単純で、説明書を読まなくてもだいたいわかる。
でも、始めるまでに時間がかかる。
道具を出して、テープを切って、鏡の前に座るまでが、なかなか進まない。
液が目に入ると、涙が出るほど痛い。
テープが思うように剥がれなくて、まぶたが赤くなる。
どうして私は、わざわざこんなことをしているのだろう、と思う。
お金を出せば、もっと静かで、もっと安全で、もっときれいにやってもらえるのに。
そのくせ、仕上がったまつげを見ると、少し気持ちがやわらぐ。
くるんと上を向いた毛先は、悪くない。
これがこの値段でできるなら、まあいいか、と思ってしまう。
毎回、同じことを考える。
やっている最中は後悔して、
終わったあとには納得して、
そしてまた、忘れる。
たぶん二ヶ月もすれば、私はまた同じ場所に座り、
同じように涙を流しながら、同じ愚痴を心の中で繰り返すのだろう。
それでもやめないのは、学ばないからというより、
その一連の流れごと、どこか気に入っているからなのかもしれない。
痛くて、面倒で、少しばかり滑稽で、
それでもちゃんと、私の生活の一部なのだ。