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尊敬する先輩、もう会うことはない|友情論-アリストテレス

    先月、入社から約2年、尊敬する先輩が退職した。
    プライベートと仕事はキッパリ分けたいタイプの私には珍しく、ふたりでご飯へ行って愚痴や今後について相談する仲だった。

    (ああ、私にもこういう付き合いができるようになったのか)

    などと密かに感嘆していた。


      1ヶ月前の私へ

        残念。あなたの生活に、
        尊敬していた先輩はもういません。

                        わたしより




    さて、
    こんなことは学校、習い事、アルバイト、仕事やらの節目で行われる恒例行事なので、「やっぱりか〜」などと例のごとくあしらってきたわけなのだが、今回は少し喰らっている。

    アリストテレス の「友情論」


    古代ギリシャの哲学者アリストテレスは、友情は3つに分類されると説いている。

    ①利益の友情(互いに役に立つから成立する関係)
    ・仕事を教えてくれる
    ・情報交換できる
    →利益が無くなると関係が終わりやすい

    ②快楽の友情(一緒にいて楽しい)
    ・趣味仲間
    ・ノリが合う人
    →環境依存が強い
     共通の場が無くなると関係が終わりやすい

    ③善の友情(人格そのものを尊重する関係)
    ・この人の考え方が好き
    ・生き方を尊敬している
    → アリストテレスが最上級と考えた友情
     環境が変わっても比較的残りやすい


    これまた、2000年以上前にも現実的な人がいたものだなーと他事に気を取られながら
    学校のあの子も、アルバイトのあの人も、1か月前の先輩も、
    そういうことなのかと納得する。


    送辞

    環境が変われば、関係も薄れる。そういう自然の摂理。
    ごもっとも。

    ......のはずなのだが、
    どうも私はまだ納得していないらしい。



     先輩へ

         こんな友情論があるらしいですよ。
         またご飯行きませんか?

                      わたしより


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