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OK Computer / radiohead (1997)

一番思い入れのあるバンドなのに、まだ記事書いてなかった。語り尽くされてる感あるので、改めて書くまでもない気もするが、でもまぁ自分が感じたことの備忘録として。
ぼくのレディヘ体験としては、the bends (1995)を高校1年ときに聴いてピンと来なかったので、この桶コンもスルーしてた。KID A (2000)を大学1年生のときにリアルタイムで聴いて衝撃を受け、それからレディヘにどっぷりの大学生活だった。仕事が始まると、この濃い内容は重く感じてしまい聴く頻度がめっきり減った。たぶん村上春樹とレディオヘッドはモラトリアムな大学生活にはハマるけど、社会人にはちょっと重いのだろう。

このアルバム全体の印象は何と言っても、ひんやりとしているところ。エアコンで言うと25度よりちょい下。静かな怒りも感じるけど、凄く冷笑的で諦観に近い冷ややかさ。当事者視点ではなく、傍観者。中には激しい曲もあるのに、アルバム全体の印象に統一感があるのが凄い。


・1曲目 airbag
アルバム全体の印象を決定付けてるのはこの曲だと思う。
→ギターは残響系のエフェクター(chatGPT先生によると主にディレイで、リバーブは最小限だそうな)を多用して音に広がりは感じるけど、シューゲイザーのように音に包まれてる感じはない。
→ドラムは異様に乾いた音で、特にハイハットが金属音のようにキンキンと鳴ってるのが特徴的。
→ベースは途切れ途切れに、しかもダヴかよってぐらい馬鹿でかい音。まるで曲全体を支えるベース本来の役目を拒否してるよう。
バンドアンサンブルが今までのセオリーと違い過ぎて、30年経ったいま聴いても新鮮。冷ややかで傍観者視点であることを、このバンドアンサンブルで表現出来ている気がするのだが、どうだろう。
歌詞は凄くシュールで、大きな自動車事故にあったかと思いきやエアバックで助かったことを皮肉ってるのか?正直よく分からない。
終盤でバンドの演奏が、ヒップホップDJのスクラッチみたいにキュルキュル言ったあとに途切れて、またキュルキュル言いながら復活するってアレンジがあって、これがまた初めて聴いたとき驚いたのだが、これが冒頭の歌詞を音で表現しているんじゃないかなと思った。

In the next world war
In a jack knifed juggernaut .
I am born again
次の世界大戦で
ひん曲がった大型トラックの中から
俺は生まれ変わる

Airbag / radiohead

・2曲目 paranoid android
レディヘ的プログレの曲。アコースティック→ハードロック的ギターロック→Queen的コーラスワーク→ギターロックという展開。展開を追うだけでもジェットコースターに乗ってるみたいで、この曲展開に合わせて歌われる歌詞も雰囲気が変わるので、ちゃんと向き合うと疲れます。。

・5曲目 Let down
ずーっとシグナルみたいなシーケンスが鳴ってて、その中を美しいコーラスで歌われるのは、色んな移動で自我が喪失してしまった人々で、それらを客観描写していく。

Transport, motorways and tramlines
Starting and then stopping
Taking off and landing
The emptiest of feelings
Disappointed people clinging on to bottles
And when it comes it's so so disappointing

Let down and hanging around
Crushed like a bug in the ground
Let down and hanging around

輸送機関、高速道路に鉄道線路
動き出しては止まり
離陸しては着陸する
もっとも虚ろな感覚
がっかりする人々が瓶にしがみついて
そうなってしまうと、本当に本当に最悪で

打ちのめされて、這いずりまわって
地面の虫みたいに、こなごなにされて
打ちのめされて、這いずりまわって

Let down / radiohead

移動ばかりだとたしかにゲンナリするので、この気持ちは分からなくもない。
シーケンスとは別にドラムやギターがポリリズム的に重なっていくのがこの浮遊感の正体だと思う。
3:40ぐらいから、トムヨークの歌声が左右別々にステレオで歌われて、途中で左右の歌声が一致するときが一番の感動ポイント。

・10曲目 no surprises
この曲が一番思い入れのある曲。単発で記事書いてるのでこちらへどうぞ。

・11曲目 Lucky

I'm on a roll, I'm on a roll
This time, I feel my luck could change
Kill me Sarah, kill me again with love
It's gonna be a glorious day

Pull me out of the aircrash
Pull me out of the lake
I'm your superhero
We are standing on the edge

調子が良いんだ。本当に調子がいいんだ。
今度こそ俺に運が向いてきたのを感じる
サラ俺を殺してくれ 愛と共に再び俺を殺してくれ
輝く様な日になる、きっと。

俺を航空機事故から救い出してくれ
湖から救い出してくれ
俺があなたのスーパーヒーローだ。
俺達は崖っぷちに立っている

Lucky / radiohead

歌詞だけ見ると希望を歌っているようだが、希望っぽい言葉で現実を覆ってるだけ。楽曲は全編マイナー調でめちゃ暗い。なので、「調子がいい」っていうのは自分に言い聞かせてるだけで現実は酷いってことなんだろう。

おいおい、他の曲も感想追記していこうと思います。

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