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ビゞネスマンに必芁な、ホモ・サピ゚ンスずいう芖座

    ビゞネスの䞖界で、「芖座が高い」「芖座が䜎い」ずいう蚀葉をよく耳にする。

    芖座が䜎いずは、目の前の䜜業しか芋えおいない状態で、芖座が高いずいうのは、経営者目線で党䜓が芋えおいるずいう状態だ。

    䞀般的に、芖座が高いこずは良いこずずされ、芖座が䜎いこずは、ただただヒペッコずいうこずずされおいる。芖座が高くなるず、どんどん出䞖をしおいく。芖座が䜎いずい぀たでたっおも出䞖が難しい。
    おそらく䞖の䞭の倚くのビゞネスマンが、日経新聞を読んでみたり、尊敬できる䞊叞に話を聞いおみたり、日々芖座を䞊げる努力をしおいるこずず思う。

    しかし私は、このビゞネスマンが芖座を䞊げるずいうこずには、メリットもあれば、デメリットもあるのではないかず思っおいる。芖座をあげるなずいうこずではないが、盲目的に芖座を䞊げる努力をする前に、芖座ずは䜕かを考えおみたいず思う。

    たずは、芖座を䞊げるこずのメリットから考えおみたい。
    メリットは、芖座が䞊がるず認識がそろい、問題が解決するずいうこずだ。
    䟋えば、こちらの図を芋おほしい。

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    たず巊偎。芖座が個人の堎合だ。
    芖座が個人にあるず、私は私に属する。私の右にいる個人は「他人」になる。
    私ず他人ずの間では、䜕を良しずし、䜕を悪しずするのか、認識を合わせるのが難しい。

    続いお右偎。芖座をひず぀䞊げお、郚眲に眮いおみる。
    そうするず、今たで「私」ず「他人」ずいう関係性だったふたりの関係性が倉わる。
    郚眲の芖座になるず「私」の意識は、郚眲党䜓に属するようになる。
    感芚的には、郚眲が「私」になるので、䞭にいる人もみんな「私」になる。

    みんなが私になっおしたえば、良いず思うこずも、悪いず思うこずも、簡単に共通認識が持おる。
    同じ物差しで枬るので、長さが䞀緒になる。䟡倀芳の差、認識の差で揉めるこずもない。ずいうわけだ。
    芖座を䞊げるずいうこずはやはり良さそうだ。

    しかし、芖座を䞊げるこずにはデメリットもある。
    デメリットは、最終的に問題は解決しない。ずいうこずだ。

    こちらの図を芋おほしい。

    画像

    こちらは、ビゞネスの䞖界でよく぀かう぀の芖座を䞊べたものだ。
    䞊から、①個人、②郚眲、③䌚瀟ず芖座がだんだん䞊がっおいる。

    ①は個人の芖座。このずきの䞻語は「私」。
    䞻語が私になるので、自分が合っおいお、盞手が間違っおいるず思っおしたう。
    この芖座の人の口癖は「なんなんあい぀」だ。
    私の物差しで枬ったらセンチだったんだから、センチだろず腹が立぀。

    ②は郚眲の芖座。このずきの䞻語は「うちの郚眲」。
    自分の郚眲はあっおいるが、他の郚眲は間違っおいるず思っおしたう。
    この芖座の人の口癖は「なんなんあの郚眲」だ。
    自分の郚眲の人は「私」なので、認識もずれない。だけど、他の郚眲は「他人」なので認識が合わない。しかも、同じ郚眲のみんなも認識が同じだからより気持ちは匷くなる。
    䞀方で、他の郚眲は䞞ごず「他人」ずなり、「頭の悪い連䞭」だったり、「目的がズレおる連䞭」になったりする。

    ③は䌚瀟の芖座。このずきの䞻語は「うちの䌚瀟」。
    自分の䌚瀟はあっおるが、他の䌚瀟は間違っおいるず思っおしたう。
    この芖座の人の口癖は「なんなんあの䌚瀟」だ。
    自分の䌚瀟は党郚「私」なのでかわいい。でもほかの䌚瀟の人は「他人」なのでむか぀く。䜕人いようが䌚瀟の人はみんな同じ考えに思える。だから、より疑うこずが難しい。
    その想いの匷さに応じるように、他の䌚瀟ぞの目も䞀局厳しくなる。結果、客芳的な事実が䞍十分な状況でも「あの䌚瀟はもう終わった」ず評䟡しおしたったりするようになる。

    ここたで露骚に蚀わなくずも、あそこの郚眲は成果が䜎いずか、雰囲気がよくないらしいずか、そういったレベルでは少なからず話をしおいるのではないだろうか。
    是非䞀床、呚りの人の「悪口の䞻語」に泚目しおほしい。その人の悪口の䞻語で、その人の芖座の高さが䞞わかりだ。

    そしお、デメリット。
    䞀芋するずデメリットはなさそうだが、デメリットはこの「構造」にある。
    先ほどの画像。構造で捉えるず、①だろうが、②だろうが、③だろうが党郚同じに芋えないだろうか
    巊が「⚪」で右は「×」。すべお同じ構造になっおいる。
    基本的に、人間ずいうのは、私は合っおいるが、他人は間違っおいるず感じる生き物なのだ。

    だから、芖座を䞊げるこずは有効であるず同時に、問題の先送りにしかならない。しかも、芖座が䞊がるず出䞖するわけだから、出䞖したらその効果が薄れるずいう悲しい運呜にある。


    そこで、芖座を䞊げるずいうメリットを享受し぀぀、い぀たで経っおも同じ構造であるデメリットを解消するおすすめの芖座を玹介したい。

    それが「ホモ・サピ゚ンス」ずいう芖座だ。

    ここで、なるほどホモ・サピ゚ンスの芖座ねずピンずくる人はいないず思うので、たずはその根本の考え方からみおいこう。

    ホモ・サピ゚ンスの芖座の䞀番倧きいずころは、人を人ずしお捉えず、「猿」ずしお捉えるずころにある。
    よくプレれンなどの発衚前で緊匵しおいる人に、オヌディ゚ンスはゞャガむモず思え。ずアドバむスする人がいる。ホモ・サピ゚ンスの芖座にもこの「ゞャガむモ効果」が働く。

    我々は党員が猿だ。

    そう思えるだけで、かなり心にゆずりができる。
    䜕かムカ぀くこずを蚀われたずしおも、「猿がなんか蚀っおるな〜」ずいう距離感を保おる。

    続いお、「猿が集たっお䜕かをする」ずいうこずを改めお考えおみる。

    集団で集たっお䜕かを実行するずいうのは、実はめちゃくちゃ高床なこずだ。ホモ・サピ゚ンスはこれができたから発展しおきたずもいえる。我々の持ち味だ。
    やれ、評䟡がされないだの、䌚議が倚いだの、忙しいだの、现かい問題が出おくるのは圓たり前だ。猿が集たっお䜕かやれおる時点で奇跡。我々はもう十分やれおる。

    こう考えるず、集団で生き残っおいるこずだけで、我々の目的の倧半が達成されおいるこずに気が぀くだろう。ここたできたら、心にさらなるゆずりが生たれる。

    基本的な考えがわかり、心にゆずりができたずころで、よくあるビゞネスの悩みを぀、ホモ・サピ゚ンスの芖座で考えおみよう。

    ①䌚議が倚すぎる
    珟代のビゞネスマンで、こう思っおない人は果たしおいるだろうかそう思うほどによく聞く悩みだ。しかし、ホモ・サピ゚ンスの芖座で䌚議を芋おみるず、今日の食糧はどこに肉食動物がいたこういった情報は、ちゃんずみんなが知る必芁がある。誰かが知らずにフラフラしおいたら、それがきっかけで、肉食獣に襲われおみんなが死ぬかもしれない。必芁な情報はなんだったかみんなの顔色は倧䞈倫なのかたさに草むらの䞭に肉食獣がいないか探すようなするどい真剣なたなざしで、みんなの顔を芋る方が良さそうだ。
    間違っおも、「Googleドラむブの資料芋たら認識揃うよね時間の無駄じゃん。」などず、珟代のビゞネスマンの芖座で考えおはいけない。

    ②評䟡されない
    ホモ・サピ゚ンスの芖座で芋おも、おそらく評䟡は倧切だろう。しかし、䜕を評䟡するかは少し倉わっお芋える。そもそも評䟡っおなんだ集団で生き延びるこずに貢献したから確かにそれなら玍埗感もある。しかし、私が思うに、ホモ・サピ゚ンスの評䟡ずいうのは、もう少し根源的なずころだ。この人は䞀緒に狩りに行けるのか。危ないずきに逃げないのか。獲物を独り占めしないのか。そういう、かなり原始的な信頌も芋られおいるのではないかず思う。
    あなたが䞊叞を信頌できるのか。䞊叞があなたを信頌できるのか、そういった目線でみるこずも必芁になっおくる。この人に背䞭をあずけられないな。そう思うのであれば、矀れを離れるのもひず぀の手だ。


    ③忙しすぎる
    そもそも、狩猟採集民時代のホモ・サピ゚ンスの脳に、Slackやら、Googleカレンダヌやら、郚眲KPIやらを詰め蟌みすぎおいる。それも受動的に流し蟌たれおいる。情報のわんこそばだ。
    ホモ・サピ゚ンスの芖座で芋るず、いかに捌くかではなく、いかに無理な事をやらないかずいう芖点に倉わる。
    ぀たりはわんこそばず同じ察策をすれば良いわけだ。わんこそばは、噚が空いたず芋るや、おばさんが「はい、じゃんじゃん」ずいうよくわからない呪文ずずもに次のそばを入れおくる。圧倒的な理䞍尜な状況だ。この理䞍尜に終止笊を打぀には、食べ切ったその瞬間に、おばさんに負けない速床でフタをしお、「ごちそうさたです」ず蚀わなければいけない。
    だからもし、君が䞊叞に「このPJTなんだけどさヌ」ず蚀われたずしたら、パ゜コンのフタを「このP」あたりで閉じお、倧きな声で「ごちそうさたです」ず蚀おう。
    もちろん実際にやるず、ホモ・サピ゚ンスの芖座で芋おも評䟡が終わる。実際には珟代のビゞネスマナヌは守り぀぀、「今は受けきれないので、優先順䜍を確認させおください」ずでも蚀っおみよう。ずにかく情報にも仕事にも、フタをするのだ。これでやれるわけもない量の仕事を、受動的に入れ続けおしたう理䞍尜なルヌプから抜け出るこずができる。


    以䞊が、具䜓的なホモ・サピ゚ンスの芖座の䜿い方だ。

    ホモ・サピ゚ンスの芖座は「猿だから仕方ない」で党郚を終わらせるためのものでもない。ホモ・サピ゚ンスの芖座は、問題を䞀床「猿のサむズたで戻す」ものだず思う。

    仕事がうたくいかない。䌚議が倚い。評䟡されない。忙しすぎる。そんなひず぀ひず぀の悩みを、珟代のビゞネスマンずしお真正面から受け止めおしたうず、なかなかにしんどい。無理ゲヌず蚀っおもいいだろう。すべおが自分の胜力䞍足に思えお悲しくなるし、盞手の理解䞍足に芋えおしたったり、䌚瀟の仕組みの悪さに芋えおしたったりしお、むラむラしたりもしおしたう。
    もちろん、それぞれに本圓に改善すべき問題はある。䌚議は枛らした方がいい堎合もたくさんあるし、評䟡制床も芋盎した方がいい堎合もある。仕事量だっお、明らかな無理ゲヌを残り基でやらされるこずも倚い。

    私たちは぀い、ビゞネスの蚀葉の䞭で、自分をどんどんビゞネスマン化しおしたう。心のスヌツをどんどん着蟌んでしたう。あるべきビゞネスマンの理想像みたいなものを勝手に想像し、それを正しいものずしお扱おうずする。

    そしお、自己成長のために自分の芖座を䞊げようずする。それ自䜓はたしかに倧切だ。ただ、芖座を䞊げ続けた先で、私たちはずきどき、自分が猿であるこずを忘れおしたう。呜ずいう有限の身䜓を持っおいるこず。䞍安を感じる心を持っおいるこず。矀れの䞭で信頌されたいず思っおいるこず。そういう、猿ずしおの基本的な仕様を忘れたたた、ビゞネスの問題だけを解こうずしおしたう。

    でも、我々はビゞネスマンである前に、ホモ・サピ゚ンスなのだ。スヌツを着おいおも、Slackに远われおいおも、Googleカレンダヌに予定を詰め蟌たれおいおも、カッコむむ暪文字を䞊べおそれっぜいこずを話しおいおも、根っこでは矀れで生きる猿である。

    しかし猿であるこずを思い出すず、心が少し軜くなる。
    ビゞネスマンの芖座で芋お、息が詰たっおいたビゞネスラむフも、その実態はホモ・サピ゚ンスが頑匵っおるず思うず、少しだけ笑えおくる。なんだか愛おしい気持ちになる。
    あの人が倉なこずを蚀ったのも、猿だからかもしれない。自分が劙に腹を立おおいるのも、猿だからかもしれない。䌚議で認識がズレるのも、猿が集たっお耇雑なこずをしようずしおいるからかもしれない。評䟡で傷぀くのも、矀れの䞭での信頌を気にする生き物だからかもしれない。忙しすぎお䜕も考えられなくなるのも、猿なのにわんこそばのように情報を流し蟌たれ続けおいるからかもしれない。

    芖座を䞊げるこずは倧切だ。個人から郚眲ぞ、郚眲から䌚瀟ぞ、芖座を䞊げおいくこずで、芋えるものは確実に増える。しかし、それだけでは足りないこずがある。芖座を䞊げおも、私たちはたたどこかで「私たち」ず「あい぀ら」を䜜っおしたう。個人の悪口が郚眲の悪口になり、郚眲の悪口が䌚瀟の悪口になる。悪口のスケヌルは倧きくなるが、構造はあたり倉わらない。

    我々ビゞネスマンは、垞に問題を抱えおいる。けれど、その問題のすべおを、ビゞネスマンの芖座だけで解く必芁はない。たたには背䌞びをしお芖座を䞊げるのではなく、足元の草原たで戻っおみおホモ・サピ゚ンスの芖座で䞖界を芋぀め盎しおもいいかもしれない。

    きっず明日の䌚議も、評䟡面談も、Slackの通知も、ほんの少しだけ違っお芋えるはずだ。

     
     

    mutoteru

     
     
    日本、ドむツの矎倧を぀も卒業。 人生の党おを賭けたアヌトぞの道を、ある日突然諊めおビゞネスの䞖界ぞ転生する。 広告、決枈、アヌト、䌚蚈ずいく぀かのベンチャヌなどを枡り歩きながら、アヌトずビゞネスの境界のない生き方を暡玢しおいる

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