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【地方移住録】独身の時は東京が、親になったら地方がしっくりきた。

    首都圏から今住んでる地方都市に引っ越して5シーズン目になります。

    独身の時や、まだ子どもがいなかった頃は、やっぱり都市部が圧倒的に便利で、最高に楽しかったです。

    仕事のフットワークも軽ければ、プライベートの遊びの選択肢も無限にありました。あの頃の自分にとって、東京という街は世界と直結している最高のベースでした。

    東京に住んでいたときは、本当にどこへ行くにも軽やかでした。
    羽田空港や東京駅まで出かければ、日本全国どこへでも3時間以内で行けました。九州や四国でさえ、1泊2日で気軽な小旅行が成立しました。「週末どこ行く?」と思い立てば、すぐにチケットが取れました。あの「どこへでも行ける万能感」は、今思い返してもすごいことだったなと思います。

    そんな僕らが、ライフステージの変化を経て、地方へ移住しました。

    地方での暮らしが始まってから、その「移動」の概念はガラリと変わりました。
    まず、地方から別の地方へ出かけようとすると、途端にハードルが跳ね上がります。どこへ行くにも3時間以上はかかるし、場所によっては「いったん東京を経由しないといけない」なんていうパラドックスにも直面します。遠出をするとなれば、移動だけで文字通り「1日が終わる」ことも珍しくありません。
    「あぁ、東京にいた頃のあの機動力はすごかったな」と、遠くの景色を眺めて少しだけ懐かしくなる瞬間はあります。

    だけど、その一方で、日々の暮らしの解像度をぐっと手元に引き寄せてみると、全く違う景色が見えてきます。

    家族が生まれ、子どもと共にある日常のなかでは、マクロな移動(全国への遠出)よりも、ミクロな移動(日々の生活圏内)の快適さこそが、生活の質を大きく左右します。

    地方での生活は、基本的に車社会です。
    通勤も、買い物も、子どもの送迎も、ドア・トゥ・ドアの移動時間が圧倒的に短いです。仕事を含めても、日々の移動はほとんど30分以内で完結します。もし移動に1時間もかかった日には、「今日は遠くに出かけたな」と珍しがるレベルです。

    満員電車に揺られるストレスもなく、移動の合間に無駄な体力を使うことがありません。
    「日本全国どこへでも行ける圧倒的なハブ機能(東京)」
    「日々の生活圏内がストレスフリーで完結するタイパの良さ(地方)」

    すべてを同時に手に入れることは難しいです。どちらを選ぶかというトレードオフに近い状況の中で、今の僕たちが選んだのは後者でした。

    独身の時は、遠くへすぐに行ける楽しさが何よりの魅力でした。
    でも、結婚し、子どもが生まれ、家族という軸ができた今、僕たちが大切にしたい基準は大きく変わりました。

    遠出のフットワークの軽さを少し手放した代わりに、毎日の暮らしの移動ストレスを最小限にし、夕方6時には家族そろって食卓を囲める時間と、子どもたちがのびのびと走り回れる空間を手に入れました。

    不便さも、不自由さも、ほんの少しだけあります。ときどき、東京の生活って楽しそうだなと思うこともあります。
    それでも、この場所で家族と紡ぐ毎日のほうが、今の僕にとっては圧倒的に愛おしいです。

    限られた移動だからこそ、一回一回の外出や旅をより大切に味わう。
    そんな、人生のプライオリティの現在地を、今日もこの街で更新しています。

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    35歳、2児(3歳・1歳)のパパ。夢だったプロサッカークラブから異業種の人事へ転職。 毎晩、寝かしつけで子どもと一緒に気絶しそうになりながら、仕事・育児・筋トレに励む日々。育児やトレーニングの日常を綴ります。初のフルマラソン、新潟シティマラソンにエントリー!目標は4時半!

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