
4番目の花
一向に成長が見られない胡蝶蘭の花芽4本目を見ていると、「富江」の小指の話を思い出す。
富江という、脅威の再生能力を持つバケモノがヒロインの話です。
あるところに4人兄弟の末っ子がいた。末っ子はブサイクで身体が小さく、兄たちからいじめられて育つ。
ある時、父の後妻として富江が現れる。が、父が亡くなると兄たちが富江を巡って争い、富江を殺してバラバラにしてしまう。
兄たちから富江の遺体を遺棄するように言われた末っ子。が、途中で富江が再生し、驚いた末っ子が富江の手から逃れようとして、シャベルで富江の指4本を切断する。偶然?その指たちが末っ子の服のポケットに入る。
末っ子は富江の本体を遺棄するが、途中で自分が殺人容疑者として指名手配されていることを知る。で、農家から食べ物を略奪するが足を怪我してしまう。
末っ子はどうにか山の中の洞窟に潜むことになる。
焚き火をしている時に、ポケットから富江の指が出てきて、驚いた末っ子は焚き火に入れて燃やしてしまう。
その後、洞窟の中で富江の小指が再生し、4人の富江が出てくる。
1番小さい小指は大きく焼けただれてしまい、他の富江からいじめられる。
末っ子はそれを見て、自分を重ねたのか小指を庇う。
他の指だった富江は急速に再生し、美しくなって洞窟から出ていく。
後には怪我の悪化に苦しむ末っ子と焼けただれた小指が残された。
しかし、小指も再生しだんだん美しくなっていく。
末っ子は傷が悪化し、もう動くこともできない。
末っ子は、ついに2人っきりになったな…みたいなことを小指に言う。2人きりになったというセリフに、下心はなかった。醜いオレとオマエの2人きり、心を分かち合った相手と2人きりという意味。ここで末っ子は富江に自分自身を見出しているが、富江からしたら違う。
富江の
「アハハ、あなたこんな娘がタイプなのね」と言う返しがツボ。面白い。
小指も急速に再生し、末っ子を残して、去っていくのでした。お礼するのかな?と思ったが、富江ですから、あっさりと末っ子を見捨てました。
救いようない話だなと思ったが、ブサイクでチビの末っ子としては、小指は自分の代わりだったと思う。
死に行く不細工な末っ子の代わりに小指の富江が美しくなり、洞窟から世の中に出ていく。洞窟というのも産道の象徴?新しく世に生まれる。
なので、末っ子は最期に救われたのかな?と思った。いや、でも救いようない最期です。
なので、胡蝶蘭の4本目の花も急速に成長し、家から出られない衰えた私とは対照的に美しい花を咲かせるのでしょう。
えっ何このエンディング!!
主題歌はジェーンドーです。
まるでこの世界で2人きりだなんて少しだけ夢を見てしまったのです。
置いていかれる側の私の主題歌は、アイリスアウト
「ダメダメダメ」