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Photo byvoice_miwa0401

📐数学ミステリー✏️│循環小数はなぜか最後だけ雑🌀中3男子との不毛なやりとり


    循環小数って?🤔


    「先生、これ教えて。」

    私の座っている事務机に向かい合うよう、
    大柄な男子がドカッと腰を掛けた。
    ヤマムラだ。

    ▼ヤマムラ エピソードⅠ


    そう。
    頼んでもないのに夜11時まで
    塾講師である私のジョギングに伴走。
    (しかも自転車で🚲!)
    しかもなんのメリットもないのに
    なぜか意中の相手を自白。
    さらに勝手に顔を紅く染め爆走で帰宅した
    お馴染みのヤマムラだ。

    「先生、この循環小数を分数に直す問題だけど…」

    ヤマムラだって、たまには勉強する。
    だって受験生なのだから。

    次の循環小数を分数に直しなさい。
    (1)0.444…

    数学の問題


    「あー、循環小数の問題ね。」
    私はキーボードを打つ手を止めた。

    循環小数
    小数点以下で数字の列が限りなく繰り返される小数のこと

    Weblio辞書


    「じゃあ説明するぞ。
    まず、これ覚えておくとラクだ!」
    机の下からメモ帳をとりだす。

    0.111…=1/9

    ✍️

    「えっ!ホントに?」

    「ホントだって。
    嘘だと思ったら1÷9、電卓で計算してみな。」


    ヤマムラは慣れない手つきで電卓で弾く。
    出てきた答えに、おぉと声を上げる。


    「で、今回は0.444…なんだから、
    1/9に4をかけるだけ。答えは4/9。」


    「えっ、じゃあ0.222…は?」
    「2/9」
    「じゃあ、0.333…は?」
    「3/9、だけど約分したら1/3だね。」
    私が答える度、ヤマムラがおぉと声を上げる。

    しかし
    着実に禁断の質問へと導かれていることを
    ヤマムラはまだ知らない。

    「じゃあ、0.999…は?」
    とうとう足を踏み入れてしまったな。


    「1だ。」
    「えっ?」

    彼にとっては何気なく放った質問だ。
    私自身も心から納得している訳ではない。
    でもこれからヤマムラには教えなければならない数学の闇ーー。

    あぁ、憂鬱だ。


    「えっ?0.999…って1なの?」
    「そう。」
    「いや先生、0.999…は1じゃないよ!」
    「わかっている。でも1なんだ。」

    再び、メモ帳に書きたしていく。

    0.999… = 1/9 × 9 = 9/9 = 1

    ✍️


    たしかに「0.999…=1」は立証できてしまう。

    とても納得なんかできない。
    でもそこは何とか割り切って納得してほしい。


    循環小数の話だけれどもね!💥



    「えーっ。0.999…=1なんて、
    なんか最後だけ雑じゃないですか?」


    そうなんだよ、ヤマムラ。
    よくわかったな。

    私が循環小数が腑に落ちない理由ーー
    それは

    最後だけ雑なところだ😡





    なーんで最後だけ雑なの?🤔


    小数のルールは厳しい。

    無限に続く小数を答える場合は
    数字の最後に「…」をつけなければ
    子供であろうと大人であろうと
    容赦なくバツにされてしまう
    。


    「これは四捨五入したときの答えなのか。
    それとも割りきれる答えなのか。」と
    学校の先生から厳しく問い詰められる。


    もし「…」をつけなければ
    無限小数としては認められないのだ。
    (さらに中学では循環小数のルールまで追加される!)


    数学は頑固だと思ってた😞


    数学はまるで
    納得したものしかお店に出さないラーメン屋さんぐらい頑固だと思っていた。


    「オレんとこはな、自慢の太ちじれ麺だ。
    チャーシューも3時間かけないとダメだ。
    ネギだって、メンマだってこだわってる。
    ただなぁ、今日はスープが納得いかねえんだ。ヤメだ!もう今日は店じまいだ!」


    そんな頑固一徹を貫くラーメン屋さんが
    納得の一品を作り上げたあと最後にボソッという。

    「盛り付け?適当でいいんじゃない?」

    全部こだわり続けてたのに

    どうした大将!何で最後だけ雑なんだ!?😠


    数学も同じだ、
    「小数点がないのはダメ!マイナスもしっかりつけろ!約分し忘れた?出直してこい!」

    大将。その頑固さが気に入ってたんだよ。
    替え玉おかわりちょうだい!

    「0.999…?もう1でいいんじゃないの?」

    大将。もうこの店も変わっちまったな。
    ごちそうさん。





    19.999…才はもう20才?🤔


    ひとりで妄想を楽しんでいたところ
    ヤマムラがひょっこりと現れる。
    邪魔をするんじゃないよ!(⚠️本業 塾の先生)

    「じゃあさ、19.999…才はもう20才?」
    ヤマムラは目を輝かせて尋ねてくる。

    「まぁ、さっきの理屈が通るなら
    そうなっちゃうな。
    でも、そもそも19.999…才ってなんだ?」

    「オレの誕生日前日の午後11時59分59秒」

    「いや、ダメだ。まだ早い。
    午後11時59分59秒99だ
    。」
    いくら雑な大将でもココは譲らないだろう。

    「よし。じゃあその瞬間に
    オレは初めて酒を飲む。」
    「おぅ。飲めばいい。」

    もしそのタイミングで飲んだって
    体に吸収される頃には20才だ。

    「でも先生は19.999…才の時に飲んでも捕まらないって言ったんだから、責任をとってよ。
    一緒に飲もう!塾あけて!」

    「ヤマムラは
    19才最後の瞬間をわざわざ塾で過ごすのか?
    もっと人生を楽しめよ!」



    えっ…それよりもさっき

    塾で酒飲むって言った?😲


    「おい!待て待て!塾で酒飲むなよ。
    20才超えてもダメだわ!」


    初めての酒?🤔


    「あっ。でもよく考えたら、祭りで
    酒飲んでたから初めての酒じゃないわ。」

    またしても衝撃の告白!😨


    「おい!じゃあもう年齢も関係ないじゃん!」

    そういえばこの地域の祭りで
    中学生が酒を飲んだと騒ぎがあったなぁ。
    疑わしい生徒が先生に呼び出されたっても聞いたぞ。


    「じゃあ、やっぱりヤマムラも先生に叱られたのか。」

    「いや。叱られてない。」

    「おかしいだろ。飲んでないやつだって
    疑われた
    って言ってたぞ。」

    そう尋ねるとヤマムラは無邪気な笑みを浮かべた。

    「だってオレその日、
    二日酔いで休んでたから。」

    「…。」
    もはやかける言葉すらない。

    数学にも割り切れないことがある。
    でも社会はもっと理不尽なことだらけ。
    飲んでないやつが疑われることだってある。

    「先生!無視しないでー。」

    だから…

    私も理不尽に無視してみる!😝

     
     
    40代の学習塾オーナー/児童文学作家 note「たそがれワンワン学習塾」開校🎉 創作大賞2026にも応募中✏️

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