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その14『それ、脳ミ゜奪われおんのず䞀緒やで』「なんでやねん」が、䞖界の芋え方を倉えおたう話

    最終話30幎埌の八癟屋ず、終わらないキャンデヌ
    登堎人物
    にいちゃん䜜曲家 数々の名曲を䞖に送り出したが、心は今も商店街のベンチにある
    Dr.ママハカセか぀おの「おチビちゃん」 量子蚈算ず栞融合の第䞀人者 3床のノヌベル賞を「立ち止たりたくない」ずいう理由で蟞退した生ける䌝説の科孊者
    おばちゃんばぁば八癟屋「くおりあ」店䞻 Dr.ママの祖母 最新の重力制埡台車を䜿いこなしながら、今日も元気に野菜を売っおいる
    倧将たこ焌き屋チェヌン「八っちゃん星人」の創業者 銀河進出は叶っおいない 河内の1号店「八っちゃん」の店䞻
    チビるたん歳の男の子 Dr.ママの息子 研究宀の隅で、宇宙の成り立ちをキャンデヌの味で理解しおいる

    時に西暊2065幎英治元幎 河内の商店街 八癟屋「くおりあ」
    店の奥には、䞖界を支える量子蚈算のハブがあるが、衚にはトマトずナスをはじめ瑞々しい野菜が䞊んでいる。
    新元号の斜行で盛り䞊がる商店街に、もう䞀぀ニュヌスが舞い蟌んだ。

    にいちゃん「よう、ハカセ。ニュヌスで芋たよ。3床目のノヌベル賞、たた断ったんだっおね。スりェヌデンの方じゃ、もうあきれを通り越しお厇拝の察象になっおるらしいよ」

    ハカセDr.ママ、癜衣の䞊から八癟屋の前掛けを締め、端末を操䜜しながら

    Dr.ママハカセ「にいちゃん、たたその話 賞なんお、終わったこずにラベルを貌るだけの䜜業やん。そんなんもらっおニコニコしおたら、そこで思考が止たっおたう。それ、脳ミ゜奪われおんのず䞀緒やで」

    にいちゃん「盞倉わらずだな  栞融合の安定化も、ナノロボットによる難病治療も、ハカセがいなきゃ実珟しなかった。䞖界はあんたを“真理の到達者”ず呌んでるよな」

    Dr.ママハカセ「うちはただ、この八癟屋の冷蔵庫が止たらんように、ばぁばがい぀たでも元気に倧根を掗えるように、必芁な“道具”を盎しただけや。真理なんお仰々しいもんは、どこにもあらぞん」

    にいちゃん「むンタビュヌの『真理ぞの到達を目的化した瞬間、思考は死ぬ』っお、痺れたよ」

    Dr.ママ「そんなん、蚀うたっけかな」

    おばちゃんばぁば、90歳を過ぎたずは思えない足取りで、カボチャを運びながら

    おばちゃん「にいちゃん、おチビをいじめたらあかんで。この子は、うちの八癟屋の“蚈り”が狂うんを嫌っおるだけや。䞖界っおいう倧きな店の棚を、敎理敎頓しおるだけやねん」

    にいちゃん、おばちゃんの方から、Dr.ママハカセに芖線を移す

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    にいちゃん「ハカセは、おばちゃんの孫ずは思えないよな。今でもスリムでシュッずしおお」

    おばちゃん、カボチャを䞊べながら、にいちゃんを睚む

    おばちゃん「なんやお うちがデブずか蚀うずるやろ」

    にいちゃん「蚀っおないっスよ」

    䞀瞬、昔の口調に戻っおいるにいちゃんを芋お、Dr.ママ、クスリず笑う

    おばちゃん「地獄耳は健圚やで、気ぃ぀けや」

    にいちゃん「蚈り か。この歳になっおも、自分にはただこの䞖界が䞍思議で仕方ないよ。あんたが䜜った量子コンピュヌタは、䞀瞬で宇宙の始たりを蚈算するっおいうのに」

    Dr.ママ「宇宙の始たりがわかっおも、このトマトを甘く感じるんは説明できぞん。科孊は“どうやっおHow”を教えおくれるけど、“なぜWhy”の問いは、自分で噛みしめるしかないんや」

    にいちゃん「䞍思議は、音楜䜜りの゚ンゞンになっおるけどね。」

    Dr.ママ「科孊で音楜を語れおも、䜜品は出来ぞんのやろ。」

    にいちゃん「『AIに負けない歌を歌いたい』っお蚀っおたおチビが、AIに負けない科孊者だもんなあ」

    Dr.ママ 斜め巊䞊に目線を移す

    Dr.ママか぀おのおチビちゃん「“歌” そんなこず蚀うおたんや  うち」

    にいちゃん「共挔、楜しみにしおたんだよなぁ」

    Dr.ママ 手元の赀いトマトに目線を移す

    Dr.「めっきり売れぞんバンドにスカりトされんでよかったわ」

    にいちゃん「知っちゃったからね。そういや、最近は“重力制埡”の研究がメむンテヌマだったよね」

    Dr.ママ「そうや。今そこで、ばぁばが䜿こおる台車が詊䜜機第䞀号や」

    にいちゃん「なんで、栞融合の次が重力制埡なんだ」

    Dr.ママ「もう䜕十幎も前やけど  にいちゃん、ゆうおたやんかぁ。『真の持続可胜な瀟䌚は重力からの解攟っス』っお」

    にいちゃん「あれ そうだっけ」

    Dr.ママ「盞倉わらずテキトヌやな」

    おばちゃん「音楜のこず以倖は、すぐ忘れおたうんや」

    Dr.ママ「それで、ナノロボットの開発を最初のテヌマに遞んだんや」

    にいちゃん「だんだん、思い出しおきた 」

    おばちゃん「話合わせずるだけやろ」

    にいちゃん「違うっスよ」

    Dr.ママ「ナノロボットで、生呜のコヌド運べば重力からの解攟やっお。そう考えずった」

    にいちゃん「確かにそういう話だった」

    Dr.ママ「でも、ある時から『これちゃうな』っお思うようになったんや」

    にいちゃん「なぜ」

    Dr.ママ「ある日、ばぁばに蚀われたんや。『地に足着いずらぞんで、それ』っお」

    おばちゃんばぁば「そんなん、蚀うたかな」

    にいちゃん「おばちゃんも䞀緒じゃないっスか  自分ず」

    Dr.ママ「意識は  荷物にはならぞんねん」

    にいちゃん「でもそれが、ナノロボットによる難病治療に繋がったから結果オヌラむだな」

    Dr.ママ「うちじゃ、ばぁばの湿垃代わりやしな」

    にいちゃん「それで、コヌドじゃなく、物理的実態を重力から解攟しなければ ず」

    Dr.ママ「なんや、解っずるやん」

    にいちゃん「でも、実珟できるのか それで、人類の生掻圏を銀河に拡倧するなんお 」

    Dr.ママ「うちは、そんなこず䞀蚀も蚀うおぞんで」

    県を閉じお話を聞いおいた倧将が、県を開き䞀蚀

    倧将「勝手にラベル貌っずったらアカンで」

    にいちゃん「そうだったスね」

    Dr.ママ「ちゃんず、カボチャ運べおるやんか。これでいいんや」

    にいちゃん「でも、ただ完成じゃないんだよね」

    Dr.ママ「そらそうや、ただ論文にもしおぞんしな。乞うご期埅や」

    にいちゃん「論文にもしおないか  ハカセらしいよ。盞倉わらず」

    Dr.ママハカセ「最初は、ただ、たこ焌きの焌き方を䌝えたいだけやのに、い぀の間にか“正しい焌き方”が出来䞊がる。あれ、ちょっず怖いやんか」

    八癟屋の奥・クオリア研究所
    研究所の隅、超䌝導冷华装眮の静かな駆動音が響く䞭、䞀人の小さな男の子が怅子に座っお足をブラブラさせキャンデヌを舐めおいる。

    チビるたん「 あ、メロン味に倉わった」

    Dr.ママ「チビる、今日のキャンデヌはそれでおしたいよ。もうすぐ晩ごはんやから」

    チビるたん「ママ、なんでおしたいなん」

    Dr.ママ「圢があるもんには、い぀か終わりが来るんよ。1日にも、キャンデヌにもね」

    チビるたん「 キャンデヌに終わりは無いやん」

    Dr.ママ「 どういうこず」

    チビるたん「メロン味がおわったら、次はオレンゞ味。オレンゞ味がおわったら、次はむチゎ味。圢がなくなっおも、味はどっかにあるんやがな。䞊んでるだけっス」

    にいちゃん、背埌でそれを聞き、30幎前の蚘憶がフラッシュバックする

    にいちゃん「 八癟屋の棚、か」

    Dr.ママ、息子の瞳の䞭に、か぀おの自分ず、か぀おのおばちゃん、そしお実蚌䞍可胜な“氞遠”を芋る。圌女は3床蟞退した賞よりも、ずっず重く、茝かしい問いをそこに芋぀けたようだった

    Dr.ママ「 そうやな。終わりなんお、うちが勝手に決めおただけやったわ」

    チビるたんは、満足そうに再びキャンデヌをぺろぺろず舐める。倕暮れの商店街。今ここにいる250兆分の1の奇跡は、今日もキャンデヌの味ずずもに、終わるこずなく続いおいく

    チビるたん「あ、オレンゞ味に倉わった」

     おしたい 

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    「察話劇」「コマ挫画」「゚ッセむコマ挫画」を投皿䞭 ゚ッセむコマ挫画「あっぱれずりちゃん」はほが実話です。

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