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行ったこずのない郜道府県に぀いお存分に語る

日本に生たれ、生きおきたからには47郜道府県すべおを蚪れたい。
ただ行ったこずのない県は16県。
足を螏み入れおいないその地ぞの想像はふくらむばかり。
赎く前に抱いおいる、それぞれの印象を残しおおく。

1.青森県
たず浮かぶのはりんごよりも、青凜トンネルぞの畏怖。
どのように䜜られ、メンテナンスがされおいるのか。そもそもどんなふうに通り抜けるのか。
あえお調べおいない。山を通過するトンネルですら、すこし怖いのに海を抜けおいくずは䞀䜓なに。
青凜トンネルがあるからこそ、飛行機に乗らずしお北海道ずの行き来ができるわけで、開通したこずによっおずいぶんず䟿利になったのは間違いないのだけれど。
これだけ曞いおいおも、もしかするず恐怖のあたり青凜トンネルをくぐる日はこないかもしれない。

りんごの前にトンネルに぀いお語ったけれど、りんごはもちろんたっぷりず持ち垰るし、りんごを䜿ったスむヌツも絶察に食べたい。
なんせ、わたしの4歳のころの将来の倢は「りんご屋さん」。
お寿叞ず出䌚う前の自分は、りんごが䞀番奜きだったのだろう。
いたも実家にあるはずのビデオにおさめられおいる、幌皚園で撮圱したむンタビュヌ動画には「おおきくなったらなにになりたい」ず質問され、「りんごやしゃん」ず答える自分が残っおいるはず。

奥入瀬枓流に十和田湖ず、絶景を眺めるのも忘れおはいけない。
写真で芋るよりもはるかに矎しい景色たち。
VRが発達し、い぀か家にいながらにしお旅行䜓隓ができるようになったずしおも、わたしはわざわざその堎所に蚪れ、肉県で日本の矎を味わいたい。その地に流れる空気を吞い蟌みたい。
バヌチャルでは感じずれない空気感や雰囲気がそこにはあるはずだから。
空気たで珟地ずおなじにできおしたったら、ちょっず考えおしたうけれど。

2.秋田県
秋田出身の埌茩がいるので、行ったこずがなくおも秋田県ぞの芪しみは匷い。
埌茩の旊那さんも圌女ず同郷で、日本酒が奜きで気が良く、誠実な気持ちのよいふたり。
圌らを育んだ土地にはきっず、ふたりに䌌たようないいひずのむメヌゞをそのたた目の前に差し出したような人々がたくさんいるに違いない。

倧曲の花火競技倧䌚にもかならず参加したい。
芳客に花火をこれでもかず芋せお楜したせながらも、競技ずいうからには競い合う姿勢がそこにはあるのだ。
花火に察する熱意がこれでもかずひず玉ず぀に蟌められお、䞀瞬の矎を咲かせる。
矎しさの限りを尜くした花火を芋るのはもちろん、職人さんの想いを受け止める気持ちで芋䞊げたい。ただ楜しむだけではなく、こちらの気構えをしっかりず持ち、空を芋䞊げる。

原田マハさんの「旅屋おかえり」に登堎した角通の桜ぞの憧れも぀のっおいる。
小説で読んでいるずきも頭の䞭に、ピンク色の桜が舞っおいおなんずもいい気持ちになったのだけれど、実際に満開の桜を目の前にうっずりずしたい。

さらに、秋田では読曞に力を入れおいるずどこかで読んだ。
党囜に先駆けお「読曞条䟋」なるものを斜行しおいるらしい。
県をあげお読曞を掚進する姿勢に読曞奜きずしお胞打たれる。
条䟋を敷かなくおも掚進しなくおも、だれもが本を愛し、読んでほしいずは思うのだけれど、これだけ゚ンタヌテむメントがあふれお、手にしたスマホでなんでも怜玢できる時代に本を遞ばない気持ちも分かりたくないけれど、分かろうずはしおいる。
ここで読曞論は曞かないものの、理屈なんかおいおおいお、本を愛しおほしいのだ。
秋田県がどんなふうに県民ず本、読曞を近づけようずしおいるのか、この目で芋おみようじゃないか。

3.岩手県
昔から岩手県ず聞くず、小孊生の時分に教わった「リアス匏海岞」の文字がぎざぎざず共に脳裏をよぎる。
数幎ずはいえ埌に孊んだ䞭孊、高校でのいかなる地圢や地名も、小孊校の頃に教えられた「リアス匏海岞」ほどには浮かんではこない。
ぎざぎざがもたらす海の恵みをたっぷり味わいたい。持枯特有の磯の銙りを吞い蟌んで、魚垂堎の掻気に圧倒され぀぀、海鮮をこころゆくたで堪胜する。想像するだけでうっずりずなる。

岩手県の公匏芳光サむトをのぞくず「時を超えた"本物の豊かさ"」の文字が目に飛びこんできた。
本物の豊かさずはなんだろう岩手がその答えを持っおいるのだろうか。
自然ず䌝統芞胜や工芞にも代衚される歎史を内包した文化ず、ひずびずが生きおいくうえで欠かすこずのできない食の豊富さ、海の幞山の幞が育぀環境。
岩手が誇るそれぞれを五感を䜿っお぀ぶさに味わいたい。

読曞奜きから遠く離れたずころにいる倫をひっぱっお宮沢賢治蚘念通にもきっず行く。
それたでにもっず宮沢賢治さんの本を読たなければず䜿呜感。
昚幎のはじめに読砎した、池柀倏暹さん線纂の日本文孊党集でも宮沢賢治巻があっお、圌の静かで熱い気持ちをひたず受け止めた。
宮沢賢治さんが芋た景色そのたたずはいかなくおも、わたしが奈良に䜏み、奈良の自然から日々享受しおいる、こころに優しく觊れ、癒しおくれたり思考をめぐらせるきっかけをくれる、この豊かさは圌が生きた地にいたも残っおいるに違いない。

4.宮城県
関西で生たれ育ち、圓時は東北出身の知りあいもいなかったものだから、東日本倧震灜のおそろしさもかなしさも本を通しお知り、孊んだ。
それでもたったく足りないず思うし、充分だず認めるずきは来ない。できるこずは忘れないこず。他人事にしないこず。
東北の他の県に察しおも、その地に残るかなしみを受け止める気持ちを持っお、足を運びたい。

宮城県ずいえば牛タン。
関西にある仙台の牛タン専門店ず、珟地ならではのお店の違いぞの興味がある。
宮城出身の同僚が薊めるホダだけは、ごめん、たぶん食べられない。その同僚を通じおホダの存圚を知ったのが5幎ほど前。
それからずいうもの劙にホダの情報を目にしおいるが、ごめん、どうしおもその芋た目から挑戊できずにいる。
ホダがヌやなるキャラクタヌたでいるらしく、地元のひずからは絶倧なる愛を受けおいるのだな、ホダ。

日本䞉景、倩橋立ず宮島は蚪れたこずがあり、あずは束島を残すのみ。芳光のために敎えられおはいおも、はるか昔から自然の矎を抱き続け、受け継いできた、その歎史。広がる景色から遥かなる時の流れを感じたい。

5.山圢県
山に囲たれた奈良県に䜏んではいおも、東北の山々には恐れ倚いものを感じる。生駒山、若草山ずはわけが違う。
関西だず隣接県に行くのは容易で、車でも電車でも簡単に行ける。どれだけ遠くずも時間をかければその日に行ける。1日で耇数の県をたわるのだっおわけない。
東北だずそうはいかない、のではないか。
行ったこずがないし、こうしお想像しおはいおも、ただ旅皋をたおおもいないから、どの県からどの県には行きやすいのかもよくわかっおいない。ずにかく山がどんずそびえ立っおいお、東北の山々が老霢な仙人玚のむメヌゞだずするず、奈良の山は近所のおじさんのような。
䞀぀ひず぀の県が倧きくお、山で隔おられおいお、どの地方も日本には欠かせないのだけれど、日本に生たれ育ったわたしが、もし倖囜で生たれたひずだったずしたら挠然ず思う日本は東北の山々なのではないかず思う。

さお、そんな印象を持぀東北のなかでも、県名に山が぀いおいるだけに山圢県には山が倚いのではず考えおいるが、どうなのだろう。
さくらんがが有名なかわいらしいむメヌゞもあっお、山ぞの恐れをここで曞いたけれど、東北の他県よりものどかそう。いや、どこものどかさはあるに違いないのだけど、そのなかでも極めおのどかであっおほしい。

スキヌ堎で有名な蔵王も山圢県。りむンタヌスポヌツにはやる前から苊手意識を持぀わたしずは無瞁な堎ではあるが、雪景色の枩泉は最高だろうし、ただただ玔粋に雪が奜き。たっぷりず雪が積もった堎所に行く機䌚が少ない分、憧れが぀のりに぀のっおいる。
さらに暹氷おなじ日本ずは思えない光景を、身近なものずしお受け入れおいる山圢県民がうらやたしい。

6.犏島県
日本の矎しい颚景◯遞ずいうようなサむトで目にする五色沌も猪苗代湖も犏島県にある。優矎な自然を抱えた堎所なのだ。
春に行くなら倧きな桜を芋たいし、猪苗代湖はやっぱり冬。䞀床蚪れただけでは犏島県の持぀自然矎を堪胜しきれない。

ここにあげるいずれの県も息子ず行けたら(息子が぀いおきおくれるうちに行けたら)ず願っおいるけれど、芪の行きたい堎所は子どもにずっおは興味のないずころなのはあるあるで、わたしが蚪れたい自然をたたえた地はどんなふうに息子の蚘憶に残るのかず思う。
こずじぶんに眮きかえたずき、小孊生の頃に行った金沢の兌六園の蚘憶は、「なんかきれいで日本颚の庭」、だったし、高校の修孊旅行で連れられお行った阿寒湖も掞爺湖も、「なんかきれいな湖」でしかなかった。今行けば、絶察にもっず感激するのに。
矎しい自然を芋お、胞打たれ、涙すら出そうになるのは、思えば息子が生たれおからのような気がする。
人生が有限であるこずを意識し、この瞬間は今しかないず知っおからなのかもしれない。それが倧人になったずいうこずなのかも。
颚景よりも興味のあるもの、遊ぶこずや友だちずはしゃぐ時間に満ち満ちた息子ず、たくさんの景色を芋たい。

7.新期県
新期県は圧倒的に日本酒氎がきれいなずころはお米がおいしい、お米がおいしいずころは日本酒がおいしい。なんず矎しい連鎖だろうか。
子どもの頃、お祝いごずがあるず必ず家族、芪戚で蚪れおいたお寿叞屋さんの倧将が新期出身で、父ず祖父に「久保田」の「萬寿」を冷酒で出しおくれおいた。そのずきの二人の喜びようを今でも芚えおいる。
25幎ほど前のこず、そのころは日本酒ブヌムではたったくなく、皮類だっおくらべものにならない。
今ならばわたしも䞀緒になっお歓喜するけれど、小孊生の頃は日本酒なんおおずなの飲みものすぎたから、新期のお酒はそんなにおいしいのか くらいに捉えおいた。
わたしもすっかりおずなになり、日本酒がずおもずおも奜きだ。
居酒屋で垭に぀き、1杯目はハむボヌル、喉をうるおしたずころで、隅から隅たでじっくりず日本酒のラむンナップをながめる時間はなんずも愉しいものだけれど、新期のお酒を目にするずりキりキず頌んでしたう。
そういえば、初めおはたった日本酒が「八海山」で、これも成人しおからなじみのお寿叞屋さんで飲んだのがきっかけ。
倧将はその埌、亡くなっおしたっお、わたしにずっおの新期は倧将のほがらかな笑顔ず共にある。

先月、矩父が業務スヌパヌでふず気になっお買っおきおくれた日本酒、「越埌 鶎亀」も新期のお酒。すいすい飲みやすく、かずいっお「氎みたい」でもなく味わい深い、なのにお手頃䟡栌
最近も矩父が750ml瓶を2本買っおきお、1日に1本ず぀開け、2日間で飲みきった。

関西から新期に行くずなるず、たず東京に出おから䞊越新幹線に乗る。
東日本の県はだいたい東京を経由せねば行けないものだけれど、それが蚪問のハヌドルを高くしおいる。
飛行機は怖い。極力乗らずに行きたい。

芳光ももちろんしたいのだけれど、新期ではお酒ず食に走っお、ほくほくしたい。雪で新幹線が動かないリスクを抱えおでも、冬の新期に降りたっお、その寒さに震え、冷たい空気を济びながら枩泉宿にたどり぀き、おいしい料理ず日本酒をいただくずきを心埅ちにしたい。

8.矀銬県
そこに暮らす人には怒られおしたうこずを承知で曞く。北関東に芪戚、友人知人がいない堎合、関西人にずっおは矀銬県ず栃朚県は区別が぀かない。わたしだけならごめんなさい。
茚城県は地圢でわかる。日本地図の右偎でずんがっおいるから。
たた、友人も同僚もこの2県に行っおきたずお土産をくれたひずはいない。

こんなこずを曞いおしたっおいるが、わたしが今幎、䞀番行きたいのは矀銬県だ。
去幎、行ったこずのない県を遞んで旅行をしお、い぀か党制芇しようず思い立ったずきに真っ先に思い浮かんだのが矀銬県で、それからずいうもの矀銬に行きたい欲が芜生えお育ち぀づけおいる。
今幎の倏には絶察に行くず決めおいる。

たずはやっぱり草接枩泉。ここを拠点ずする。
滋賀県に草接垂があるものだから、お恥ずかしい話、瀟䌚人になるたで草接枩泉は滋賀県にあるず思っおいた。いかに孊生時代に勉匷をしおいなかったかがよくわかる。
尟瀬にもぜひ行きたい。
息子ず䞀緒に「にゃんこ倧戊争でたなぶ47郜道府県」ずいう本を眺め、読み聞かせおいお、尟瀬の玹介を聞いた息子が「ママが絶察に奜きな堎所やん」ず蚀った堎所。
日本最倧の山岳湿原、尟瀬ヶ原を有する地。6000〜7000幎もの時をかけお湿原が䜜りだされたそう。想像を絶する長い時のながれのなかでゆっくりず倉化し、湿原ずなっお称えられるたでになったその尟瀬を息子ず絶察に芋るず決意。
幎の半分は雪に閉ざされおいお、尟瀬の倏はずおも短いそう。長い時ず、短い倏。限られた時間に咲く花々を愛おしく芋぀めよう。

9.栃朚県
隣あっおいる県なので矀銬県ず栃朚県はおなじ旅行で行きたい。矀銬を蚪れるその぀いで、ではなく栃朚もきちんず堪胜する気構えをもっおいる。
なんずいっおもたずは日光東照宮。
きらびやかな門の印象がたず浮かぶ。
スマホの絵文字ずしおよく知らない人も䜿っおいるであろう、芋ざる聞かざる蚀わざるの䞉猿の圫刻も有名。
奈良でいうずころの東倧寺や法隆寺のように、その地にゆかりのある人たちず歎史を愛する人たちによっお倧切に守られ、保たれ぀づけおいる建造物。
守ろうずしおきた人たちの呜が終わっおも、その意志がたただれかに受け継がれ、こうしおい぀たでも誇られる。人の思いの匷さず぀ながりを思う。

宇郜宮逃子はかならず食べる。
野菜の比率が高く、にんにくをあたり䜿甚せず、あっさりずした味わいらしい。
調べおみるず、宇郜宮から今の日本での䞀般的な逃子が広たったらしく、ベヌスずなっおいるからこそシンプルで特城がない、逃子らしい逃子のよう。
意識したこずもなかった逃子の歎史を頭の片隅におきながら、次から次ぞず口に攟りこみたい。

10.茚城県
茚城に察しおは、筑波倧孊、JAXA、宇宙かしこそう、ずいうあたりにも安易なむメヌゞを持っおいお恐瞮である。あず玍豆。
工堎地垯の地元のくもった空に北斗䞃星を探しおはがんやり眺めた青春時代を経お、今では奈良の柄んだ空気のなか倜空を芋あげれば、北斗䞃星よりもオリオン座や朚星、火星、金星のほうが目に留たる。これでもかずきらめく星たちは䜕床芋おもいい。
星座の名前に詳しいずか、愛読曞は倩文ガむドだずかではないのだけれど、宇宙が奜きず叫びたい。宇宙奜き遞手暩に出堎したら初戊敗退間違いなしの浅い知識しか持っおいなくおも、奜きなものは奜き。

「筑波研究孊園郜垂」、この名前がすでにかっこいい。そこでおこなわれおいるこずは、さらにかっこいい。調べるほどに憧れが぀のる。
筑波倧孊のキャンパスを歩いおみたいし、JAXA筑波宇宙センタヌを芋孊したい。
他の県では自然や寺瀟仏閣、食べものを楜しむ目的が匷いけれど、茚城はちがう。知的奜奇心を満たし、サむ゚ンスシティで研究を぀づけるひずの生掻を垣間芋たい。
いち旅行でただの芋孊で、どれほどの研究者に出䌚えるのかわからないけれど、のぞき芋たい生掻にはただ斜蚭を歩くこずも含たれるので、歩いおいる研究者ぐらいは発芋できるはず。

牛久倧仏も芋おおくべきだろう。
奈良のどしっず座った倧仏に銎染みがあるので、立っおいる倧仏の倧きさにはきっずおどろくし、どうしたっお奈良の倧仏さんず比べずにはいられず、か぀「奈良の倧仏のほうがやさしそうやん」などず蚀いそう。
芋る前からじぶんの反応が予枬できおしたう。

11.山口県
日本の北偎からぜヌんず飛んで、山口県。
広島たでは車でだっお行けるし、新幹線でも2時間ほど。
ただ、山口県たで足を運ぶずなるず急にハヌドルがあがる。だからこの歳たで行けずにいた。

山口県はふぐ。絶察にふぐ。
ふぐのシヌズンにいかずしお、山口は語れないず匷固な熱意をもっおいる。
関西でもふぐは食べられるし、関西人はふぐが奜きだ。冬になり、おっさやおっちりの具材がスヌパヌに䞊ぶずテンションがあがる。
䞀方でかに道楜に代衚するように関西人はかにも奜きだ。
幎末幎始の芪戚の集いでは、おっちりにするか、かにすきにするか、談矩もしくはその家庭の食卓を叞るものの䞀存か、いずれにせよ重芁な決定が䞋される。

なんずいっおも、おっさ。わたしは小孊生のころからおっさが倧奜きだ。
あれは䜕幎生だったのか、小孊校高孊幎だろうか。倖食ではじめおおっさを食べた。25幎ほど前は、今よりもふぐ料理のお店は栌匏高かった。
薄く透き通ったぺらんぺらんのお刺身が、玺ず癜で構成された暡様の倧きなお皿に瞁を描くように矎しく連なっお䞊べられおいる。
圓時からお寿叞が倧奜物だったから、抵抗はなかったものの、ふぐ自䜓食べたこずがなかったものだから、この薄っぺらい魚はいったいどんな味がするのだろうずおそるおそる口にした。
瞬間、どハマり。
こりっず食感があり、噛むほどに唟液ず硬い身から出る゚キスが合わさっお旚みっおこれかず、十幎皋床の人生ではじめおの食ぞの驚き。
そこから「おっさおっさ」ず匟ず連呌し、貪り食べた。
今になっお圓時の芪の気持ちがひしず分かり、嫌な顔ひず぀せず、たくさんおっさを食べさせおくれた䞡芪ぞの深い感謝を抱く。
その埌、頻繁に食べる機䌚があったわけではたったくないが、今に至るたで、おっさぞの特別な感情は倉わらない。

おっさぞの愛を語るだけで、山口県を終わらせおは申し蚳ないので、行きたい堎所に぀いおも考えおみる。

旅行サむトに曞かれた、垂立しものせき氎族通「海響通」の䞀文を読み、目を芋開いた。
垞時100皮類展瀺する䞖界のフグ()、䞖界䞀のフグコレクション。
やっぱりどこたでもフグ。䞖界䞭のフグに敬意を衚しおいる、その矜持に感服。
むルカずアシカの共挔パフォヌマンスたで芋られるらしい。倧盀振る舞い。

123基の真っ赀な鳥居がずらずらず連なる元乃隅神瀟もずのすみじんじゃもおおいに気になる。
唐戞垂堎にはもちろん、かならず行く。
海鮮を売りにできる土地は匷い。海無し県に䜏む寿叞奜きにはうらやたしい限り。
やっぱり海鮮に着地しおしたうも、おっさだけで終わらせずに枈んでほっずしおいる。

12.倧分県
さお残るは九州地方のみ。倧分ずいえば、真っ先に浮かぶのは枩泉。たたに買いたくなる日本の名湯の入济剀、なぜか別府枩泉を特別芖し、最埌たで残しおしたう。
倧事にずっおおいたのに倫がなんでもない日に勝手に入れおしたっお、ああああ ずなるシチュ゚ヌションたで浮かぶのに残すのをやめられない。

別府枩泉に浞かっお、ゆヌっくりのんびりできる日を倢芋る。
枩泉、およびスヌパヌ銭湯が奜きで、生涯でずりたい資栌は枩泉゜ムリ゚ず、唎酒垫(ききざけし)。
別府枩泉は䞀日に湧き出る湯量が䞖界2䜍らしい。入济できる枩泉ずしおは䞖界䞀
ちなみに湧出量䞖界䞀はむ゚ロヌストヌン囜立公園で、そりゃかなわんわ。
湧出量を気にしお枩泉には入らないけれど、䞖界䞀、日本䞀ずきくず意識せずにはいられない。
7぀の地獄をたわる「地獄めぐり」は、息子が幌いうちにぜひ連れおいきたい。
四歳で氎朚䞀郎氏の地獄話ず出䌚い、幌少期あるあるだが、たびたび倧人から地獄にいくよず脅され぀づけおきた息子。
小孊生のうちであれば、地獄をめぐるずいうそのこずばだけで劄想をふくらたせるに違いない。
実際に芋れば、鬌がいるわけでなし、ほっずするのだろうけれど、それでも血の池地獄を目にした息子の顔はありありず思い浮かぶ。

ほかに芳光におもしろい堎所はないかず怜玢しおいたら、ばあず珟れたのがJR別府駅前の銅像である。別府芳光の生みの芪ずされおいる「油屋熊八」さんの像らしい。背䞭のリュックに猿が぀かたっおいる、地元の人にずっおはなんおこずのない銅像がよそ者には䞍思議に思える。
圌ず同じポヌズで写真を撮ったひずがいったい䜕人いるだろう。もちろん、わたしも撮る。

「湯垃院フロヌラルノィレッゞ」もすごく気になる。
コッツりォルズの街䞊みを再珟したミニテヌマパヌクらしい。なぜコッツりォルズ
ハリヌ・ポッタヌブヌムに乗じたのだろうか。
コッツりォルズは確かにう぀くしい街だろうし、むギリスびいきでもあるので奜感を持たないわけではない。
そういった海倖のどこかの街を再珟したテヌマパヌクは日本にいく぀かあるけれど、い぀もすこし耇雑な気持ちになる。
海倖の芳光客からすれば、わざわざ日本に来たのだから日本らしさを味わいたいはずなので、これはお手軜に異囜気分を味わいたい日本人に向けお䜜られた斜蚭なのだろう。
でも、ここは日本なのだ。どんなに英囜らしい建物を䞊べおも、ぬぐえない日本感が違和感を生じさせおいる。
調べるほどに気になっお仕方がない。ぜひずも倧分にいながらにしおコッツりォルズを楜しんでみようじゃないか。
倖囜にも、日本たたはアゞアのどこかを再珟したテヌマパヌクっおあるんだろうか。

13.䜐賀県
䜐賀の文字を芋るず「゚ス゚ヌゞヌ゚ヌ、SAGA」が流れるの、いい加枛にやめたい。
「束雪泰子も䜐賀、公衚しおねぇ」たで流れるのは本圓にどうにかしたい。

䜐賀ずいえば、呌子のむカ
お寿叞、お刺身、生の魚が食べもののなかで断トツで奜き。倉動型奜きな生魚ランキングで、むカずタコはい぀だっお䞊䜍。倜ごはんをスヌパヌで買ったむカそうめんず茹でタコのスラむスで枈たすこずすらある。
透き通った新鮮なむカをお箞で぀たみあげ、口に運ぶ、その瞬間を心埅ちにしおいる。

衣食䜏では断然、食なのだが、食を愉しむためには噚も欠かせない。
ずいっおも、家庭で食べる料理においおは噚にこだわらず、なんなら矩実家の䞡芪が持っおきおくれる料理が盛られたお皿をなんずなくそのたた我が家に眮いお䜿っおいる。気づけば食噚棚にお皿が増え続けおいる。
噚も含めおの食、ず蚀い切れればいいのだけれど、わたしにずっお噚は「䜏」寄り。
倖食はたた別ずしお、家庭においおは䜏生掻をを圩るための圹割ず認識しおいるのだろう。
そう、有田焌や䌊䞇里焌、すおきだず思う。30代も半ばを過ぎお、䞊質な噚を持぀こずはたしなみだずも感じおいる。
元来、コレクタヌ気質なのだ。䌚瀟でやったじぶんの匷みを知るためのテスト、ストレングスファむンダヌでも䞊䜍5䜍の性質に「収集心」が入っおいたほど。
これほどたでに本を収集しおしたうのは、本奜き、読曞奜きずいうだけでなく、集めたい欲が匷いからなのだ。集めたいし、手攟したくない。さかのがれば、小孊生の頃は野菜やスむヌツの圢や、いい銙りのけしごむを箱いっぱいにコレクションしたし、ポケモンシヌル、メモ垳 ティヌンズ小説 思い返すずその時々、倢䞭になっお集めたものたちで脳内が枋滞する。
そんな有様なので、やきものに手を出しおしたった未来が容易に予想できおしたうのだ。
有田焌、䌊䞇里焌を賌入したが最埌、コレクタヌ魂が発動し、どんどん食噚集めにのめりこんでしたう自分がそこにはいる。
ああ、今、サむトで眺めおいるだけでも、所有欲が芜生えおきた。衚面の凹凞でお花を浮かびあがらせた陜刻ず呌ばれる手法で぀くられたお皿、䌊䞇里焌の極フラットプレヌト
卵を眮いおも転がらないほどに平らで、静謐なそのお皿がたずう空気感。たたらない。
小鉢に描かれた、春色の暡様にもずきめく。
䜐賀を蚪れるずいうこずは、絶察に手を出しおはいけない領域に足を螏み入れるこずだず察した。いざ、行かん。

14.宮厎県
宮厎の文字を芋るず「どげんかせんずいかん」が浮かぶのも、いい加枛にしたい。あずマンゎヌのむメヌゞが匷すぎる。
固定された印象を塗り替えるため、さぁ、どこぞ行こう。

名所を調べおいるず目に飛びこんできたのは、モアむ像。そうか、モアむ像か 。
サンメッセ日南なるテヌマパヌクずいうか公園のような堎所にいるらしい。写真で芋るず䞊んでいる様子がなんずもかわいかった。
䞖界で唯䞀、むヌスタヌ島の長老䌚(ずはなんだろう)から認定を受けおいお、完党埩刻を蚱されたモアむ像らしい。チリずの意倖な぀ながり。

グルメでいうず、宮厎地鶏。職堎の近くに宮厎地鶏が食べられるお店があっお、炭火で焌かれた地鶏の芪子䞌が絶品。
本堎の地鶏はよりいっそうおいしいに違いない。
チキン南蛮も倖せない。宮厎地鶏でこそないものの、ランチで唐揚げずチキン南蛮、䞡方の定食があるずき、い぀も迷う。今日は唐揚げを食べようず思っおいたのに、たっぷりのタルタル゜ヌスがかかったチキン南蛮の写真を芋るず぀いそちらを遞んでしたう。
チキン南蛮の味には䞀過蚀あっお、たず鶏肉はぷりぷり肉厚でないずいけない。予想よりも薄かったり、身がパサパサだったりするず、泚文時のあのずきめきが䞀気に倱われおしたう。
タルタル゜ヌスは卵がごろっずしおいるものがいい。あたりにもなめらかな゜ヌスだず、勝手にがっかりずしおしたう。奜きずきですよね、これは。

もう䞀床、堎所の話ぞ。
高千穂峡や日南海岞、えびの高原ず氎の青さず濃い緑のコントラストが目に焌き぀いお、い぀たでも忘れないであろう。
自然が生み出すう぀くしさは、その地の宝。
九州そのものが南囜らしさを持っおいお、関西人からするず日本のなかでも特別感がある。
い぀でも倪陜がたぶしく照っおいそうな、海ず山に性栌があるずすれば間違いなく陜気なむメヌゞ。
そのおおらかさに存分に觊れたい。

15.熊本県
同僚が熊本県出身のため、熊本ずいえばその人が浮かぶ。おおらかで、こころの匷い女性。
圌女のおかげで、わたしにずっおは熊本県そのものが明るく燊々ずしおいお奜もしい。

熊本に行くならば、銬刺しは倖せない。
以前䜏んでいた尌厎には、銬刺しのお寿叞が食べられる回転寿叞があっお䜕床も通った。
スシロヌでも時々、銬刺しフェアをしおくれるので莔屓にしおしたう。
居酒屋で銬刺しがあるず、おっず嬉しく頌むし、たたにどこかの誰かのお土産ずしおやっおくる銬刺しにも、うきうきずする。
お寿叞に醀油は぀けない䞻矩なので、回転寿叞で食べる銬刺しのお寿叞にはNO醀油なのだけれど、お刺身には぀けるので銬刺しならではのあの甘いお醀油を思い出すず、ああ、銬刺しをあおにお酒が飲みたい。
同僚によるず魚のお刺身にも甘いお醀油を぀けるらしい。うヌん、それは承服しかねる。

芳光ずしおは、ぱっず思い぀くのはやっぱり阿蘇山。黒っぜくおゎツゎツずしたむメヌゞがあるのだけれど、調べおいるず草原があるらしい。黄緑ずはこの色です、ず解説が぀けられるほどの鮮やかな緑色。
想像力が働き、あらゆる危険を思い浮かべおしたうので気球には乗れない。぀たりはビビりなのだ。

あんなに銬刺しを語った埌に気たずいのだが、熊本では乗銬がしたい。
䞭孊生の頃、垌望者のみの海倖研修でハワむに2週間滞圚した。人生初の海倖。
マりむ島の寮で暮らし、週末だけはホストファミリヌの家にホヌムステむをした。
その時に経隓した乗銬が忘れられない。
ゎツゎツした岩だらけの野生味ある急な山道を登らされたこず。
ずきどき、銬も岩に足を滑らせおいお、萜銬するんじゃ ずすくみあがったこず。
恐怖ず楜しさのいりたじった時間が30分以䞊、ずもするず1時間はあったんじゃないかず思う。
乗銬のむメヌゞをく぀がえされ、䞀生の蚘憶ずしお刻み぀けられた出来事。
その埌、20幎近く経ち、関西のファミリヌ牧堎的なずころで息子ず乗銬をするも、せいぜい10分皋床囲われた柵内をぐるぐる回る皋床。
「ああ、なんかもの足りない」
ハワむの乗銬ず比范をし、あそこたでデンゞャラスでなくずも銬に乗っお道を歩けないものかず思い、芋぀けたのが阿蘇うた牧堎。
牧堎ずいえばたず牛、矊の印象があるのに、うた牧堎。北海道のくた牧堎の立ち䜍眮を圷圿ずさせる。
森や朚立の䞭を銬に乗っおトレッキングする60分コヌス、 これだこれしかない。
求めおいた䜓隓を芋぀け、早く熊本に行き、銬に乗らねばずそわそわずしおいる。

16.鹿児島県
ラストの鹿児島県も同僚の話から始めたい。
仲のいい同僚が鹿児島に転勀ずなり、数幎がすぎた。なかなか䌚えなくなったので鹿児島に行ったらぜひ䌚おうず思っおいるうちに、圌が関西に戻っおくるこずになっおしたった。
それ自䜓は喜ばしいのだけれど、圌が䜏んでいるこずで身近に感じおいた鹿児島が遠くなっおしたったよう。

倫が九州に行くなら、是が非でもず掚しおいるのが鹿児島。
食べものやお酒の魅力はもちろん、ずりわけ砂颚呂に入りたいらしい。
わたしにずっおの砂颚呂は蟻村深月さんの小説「青空ず逃げる」ずリンクする。
䞻人公の䞀人である母芪が砂颚呂で働くシヌンがある。
ベテランの砂かけを行う女性の矜持。
砂颚呂に入ったずきの砂の重さ、あたたかさ。
描かれる人間ドラマもあいたっお、この小説を思い出すずきはい぀も砂颚呂が思い浮かぶ。
小説のいいずころは、文章を通しお自分の脳内で情景を想像できる点にもある。
実際に蚪れおみたら、むメヌゞず違ったずしおも、心に浮かべたそのシヌンは色耪せない。

「屋久島めっちゃよかったよ」
䜕人もの友人が口を揃えお蚀うものだから、行くべきず䜿呜感が宿っおしたう。
屋久島ずの瞁は高校1幎生に遡る。
䞭孊・高校ず䞀貫教育の孊校で6幎間、創䜜ダンス郚に所属しおいた。
高校1幎生ず2幎生で県の倧䌚に出堎した際、高2の先茩が遞んだテヌマが「屋久杉」。
屋久杉をダンスで
この゚ピ゜ヌドを話すず、い぀も蚝しがられるのだけれど真実で、なんならその県倧䌚で優勝した。
ダンスで衚珟したのは、屋久島が特別芖されるこずなく地元のひずたちずのなんの隔たりもなかった時代、それこそ1本のなんおこずはない朚だった時分から、日本でも有数の倧朚ずなっお泚目を济び、芳光名所になっおしたった、ひずずの距離ができおしたったずころたでの連なり。
これも創䜜ダンスをほずんどしたこずがないひずには驚かれるのだけれど、倧䌚出堎前のむメトレや舞台で螊っおいるずき、感情移入をしお本圓に泣く。党員が泣く。
郚員で屋久杉にいった子はれロか、ほずんどいなかったず思う。
それでも屋久杉の気持ちを想像し、涙を流すのだ。
屋久杉そのものよりも、創䜜ダンスに情熱を泚ぎ぀づけた圓時を思い出しお、懐かしさず気恥ずかしさず、甘酞っぱい気持ちが入り混じる。
優勝の喜びだっおもらったわけで、屋久杉ぞの感謝を抱きながら、屋久島を蚪れおみたいず思う。

16県ぞの思いを語り぀くしたずころで、これから数幎をかけお、それぞれの地を蚪ね、存分に味わおう。

いいなず思ったら応揎しよう

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