
古事記365|親子で学ぶ|2026年7月8日|母の憂い——伊須気余理比売、歌に託す
古事記365|親子で学ぶ|2026年7月8日|
母の憂い——伊須気余理比売、歌に託す
日本最古の歴史書『古事記』を親子で
毎日読む連載《古事記365》、
2026年7月8日の記録です。
おはようございます、古戸音羽です🌿
大安×一粒万倍日×大明日×母倉日の水曜日。
母倉日——「母」の吉日に、母の物語をお届けします🌸
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【この記事でわかること】
✅ 伊須気余理比売が憂い、歌で御子たちに告げる場面(古事記中巻)
✅ 2026年7月8日の暦(大安・一粒万倍日・大明日・母倉日)
✅ 七十二候「温風至」の解説
✅ 季節の小話:打ち水の知恵
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☀️ 今日の暦|2026年7月8日(水)
⏰ 運気の時間帯(大安)
終日 🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸🌸 大いに吉 ⭐
✨ 今日の吉日
🌸 一粒万倍日 🌸 大明日 🌸 母倉日
🌸 季節の歩み
二十四節気 夏至 ─── 🌸小暑 ─── 大暑
七十二候 温風至 🌸🌸・・・(2日目/5日)
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⚫︎六曜:大安(たいあん)
「大いに安し」——六曜の中で最も縁起が良い日。
⚫︎吉日:一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)
一粒の籾が万倍に実る日。事始めに最適です。
⚫︎吉日:母倉日(ぼそうにち)
「母が子を思うように、天が人を慈しむ日」。今日の物語に、ふしぎと響き合う吉日です。
大安×一粒万倍日、そして母倉日。
始まりと慈しみの水曜日🌸
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🌾 二十四節気:小暑(しょうしょ)
暑さが本格的になっていく頃。
梅雨明けが近づき、夏本番へ向かいます。
🌬 七十二候:温風至(あつかぜいたる)
夏の熱を含んだ風が吹きはじめる頃。
明治7年(1874年)『略本暦』では
7月7日〜11日頃とされています。
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🌌 今日の古事記:母の憂い
——伊須気余理比売、歌に託す
今日も、庭の大きな木に寄りかかりながら、mumuwawaがお話を聞いているようです👀🌳✨
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【今日の古事記はここから👇】✨
そこで、その母・伊須気余理比売は、
憂え苦しみ、歌によって、
その子たちに(危機を)告げた。
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◾️ 原文(漢文)
爾其母伊須氣余理比賣、憂苦、以歌告其子等。
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🌳 大きな木とmumuwawaの会話
mumuwawa:
「きのう、三人の御子たちがあぶないって……。お母さんは、どうしたの?」
🌳大きな木:
「今日は、そのお母さん——
伊須気余理比売の場面だよ。
古事記にはこう書いてある。
『その母、伊須気余理比売は、憂え苦しみ、
歌によってその子たちに告げた』とね。」
mumuwawa:
「うれえくるしむ……とても、つらかったんだね。」
🌳大きな木:
「そうだね。『憂苦(うれえくるしむ)』——
古事記が、心の苦しみをこんなふうに記すのは、めずらしいことなんだ。
それほど、母の苦しみは深かった。」
mumuwawa:
「でも、どうして『歌』で伝えたの?
ふつうに『にげて!』って言えばいいのに。」
🌳大きな木:
「いい問いだね。
古事記には理由までは書かれていないんだ。
でも、このあと兄弟たちは歌の意味を理解して動いているから、多くの人は
『歌に気持ちや知らせを託した』と考えているよ。
もし大きな声で『逃げて!』と言ったら、当芸志美美命にも聞こえてしまうかもしれない。
だから歌にのせて伝えたのではないか、
と考えられているんだ。」
mumuwawa:
「歌に、ひみつのメッセージをかくしたんだ……!」
🌳大きな木:
「そうだよ。母は、自分の立場のむずかしさのなかで、それでも御子たちを守ろうとした。
その知恵が『歌』だったんだね。」
mumuwawa:「どんな歌なんだろう。」
🌳大きな木:
「ククッ、その歌は明日。
自然のようすにたくして詠まれた、
切なくも美しい歌だよ。」
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🍃 親子で読む解説文
昨日、当芸志美美命の企てが語られました。
今日は、その危機に最初に動いた人——
母・伊須気余理比売の場面です。
「その母・伊須気余理比売は、憂え苦しみ、
歌によって、その子たちに告げた。」
「憂苦(うれえくるしむ)」——
古事記が人の心の苦しみをこれほどはっきり記すのは、めずらしいことです。
伊須気余理比売は、当芸志美美命に娶られた身。その当芸志美美命が、わが子たちの命を狙っている。母は、板挟みの立場のなかで、
深く憂え、苦しみました。
そして母が選んだのは、
「歌」で知らせることでした。
あからさまに言葉で告げれば、
企てに気づかれてしまうかもしれない。
歌ならば、何気ない口ずさみを装って、
想いを伝えることができる——。
危機のなか、母の知恵と愛情が、
歌というかたちを選ばせたのです。
思えばこの物語では、
歌がいつも大切な場面で交わされてきました。出会いの歌、求婚の歌、成婚の回想の歌。
そして今、母から子へ、命を守るための歌が詠まれようとしています。喜びの歌も、
危機の歌も——古事記のなかで、
歌は心と心を結ぶ、いちばん深いことばなのです。
母はどんな歌を詠んだのか。
明日、その一首目が明かされます。
自然のようすに託して詠まれた、
切なくも美しい警告の歌です。
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💧 季節の小話:打ち水の知恵
今日7月8日、旧暦五月二十四日。
「温風至」の頃、暑い風が吹きはじめる季節です。
暑さが増してくるこの時期、
昔から伝わる涼の知恵に「打ち水(うちみず)」があります。玄関先や庭に水をまくと、
水が蒸発するときにまわりの熱をうばい、
地面の温度が下がって、すずしく感じられるのです。
打ち水は、江戸時代にはすでに夏の暮らしの
習わしとして親しまれていました。
朝や夕方の、日ざしのやわらぐ時間にまくのが効果的といわれています。
まいた水がすっと乾いていく様子にも、
涼を感じたのでしょうね。
でも、この間、テレビで本当に暑い日は逆効果だというのをやっていました🫠
なので、当日の気候に合わせて、試してみてください!
もともと打ち水には、
神様の通り道を清める意味もあったといわれています。お客さまを迎える前に水をまくのは、「清めてお迎えする」おもてなしの心でもあったそうです💦
親子で玄関先にそっと水をまいてみませんか。ふわっと立ちのぼる土の匂いと、
ひとすじの涼しさ——昔の人の知恵を、
肌で感じられますよ💧
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✍️ 今日のひとこと|歌は、守ることば
「憂へ苦しみて、歌を以ちて告らす。」
板挟みの苦しみのなかで、母は歌を選んだ。
歌は、心を結び、命を守ることば。
温風至の頃、夕べの打ち水に涼を求めて💧
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古戸音羽(こと おとは)
《古事記365》毎日更新中🌿
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🌿 もっと知りたい方へ
Q. なぜ伊須気余理比売は歌で知らせたのですか?
A. はっきり言葉で告げれば当芸志美美命に気づかれる恐れがあったため、何気ない口ずさみを装える歌に託したと考えられています。(出典:古事記原文・中巻)
Q. 「憂苦」とはどんな表現ですか?
A. 「憂え苦しむ」という意味で、古事記が人の内面の苦しみをこれほど直接記すのはめずらしく、母の苦悩の深さを伝えています。(出典:古事記原文・中巻)
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【参考文献】
・古事記(原文:漢文)中巻・神武天皇の段
・国立天文台暦計算室「二十四節気」「七十二候」
・明治7年(1874年)『略本暦』「温風至」(小暑・初候)
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📖 連載マガジンはこちら
https://note.com/mumuwawa/m/mdf5d5ba90e65
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