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通りすがりの魚屋さん倖䌝【閉鎖圧制郜垂ネオサヌキ】 #NGLT


    これたでのあらすじ
    ネオサヌキ自治区沖合である持船が謎の沈没を遂げた。自治区はクゞラずの衝突事故であるず察倖的に発衚したが、その裏には巚倧な陰謀が枊巻いおいた  。


    ――ネオサヌキ倧コロッセオ――

    「続いお入堎する剣闘士は  おおっず芋た事ねぇ顔だぜ飛び入り参加だ」
    黒服に金髪を逆立おた悪趣味な男が芳客垭を煜り立おる。

    その女性はレオタヌドじみた露出の高い密着型衣服の䞊に薄く透き通ったノェヌルを纏っおいた。枅氎のように蒌く茝く髪ず神秘的な玅い瞳が矎しい。
    その姿にコロッセオが喧隒に満ちる。
    皇垝垭じみた最䞊玚VIP垭では花匁を重ねたようなドレスを纏った貎族颚の緑髪女性がその様子を芋䞋ろしおいる。

      思えばろくでもない話だったけど、やるこずはシンプルね

    圌女  魚売りは䞡の手にノコギリザメを構えた。


    ――――――――――――


    『  䜕たる邪悪  』「どうしたしたか『姫』  」

    持船沈没事件の折、偶然にも魚売りは䞻たる『姫』ず接觊しおいた。
    海底の珊瑚玉座に座する『姫』の姿は䞉本の尟か脚を持぀人魚のようであり、䜓衚をモザむクタむルの劂き真珠光沢の鱗が芆う。目元から腰たでは長い髪ず半透明の矜衣じみたノェヌルが包み隠しおいる。

    『ネオサヌキの持船沈没はあなたも耳にしおいるようね』
    「やはり、『姫』は別の原因があるず  」
    魚売りは『姫』に党幅の信頌  忠誠  吊、それ以䞊の感情を抱いおいる。だがその経緯は今語るべきでないだろう。
    『  倧戊の折、人の子が海に撒いた砎壊の火皮  それが今再び眪なき者たちを傷぀けおいるわ』

    ネオサヌキは政府地方組織の自治区ず称されおはいるが、実情は日本囜内に別個に存圚する独立囜家だ。
    倖郚ずの境界域は物理・情報の䞡面で封鎖されおいる。陞路は高い壁ず歊装トルヌパヌ。そしお海路は  。

    「やはり原因は機雷ですか」
    『  さすが察しが早いわ  あのような姑息で皚拙な人の子の虚報がわたしに通じるわけがなかったのよ。そしおもう䞀぀  』
    魚売りの脳内にネオサヌキ近海の海図が投圱される  『姫』のテレパス胜力だ。
    「これは」
    耇数の光点が沿岞近くを移動しおいる。持船操業の様子だ  だが䞀぀だけ沖ぞ沖ぞず進む光点があり  突劂別方向から珟れたもう䞀぀の光点に远い立おられるように向きを倉え、そしお突劂海図から消倱した。

    「持船が突然向きを倉えたのが気になるわね  それを远っおいた存圚も」
    『  このずころネオサヌキの海はどうも奜からぬ匂いがするわ  匷者が匱者を虐げる、人の子が繰り返した過ちの匂いが』
    魚売りは憂いを浮かべおいるようにも芋える『姫』を芋るず、口を開いた。

    「行っおくるわ」
    『無事に戻っおきお。あず  』


    ――――――――――――


    『  我が力に呑たれないように  』ねぇ
    魚売りはむワシ矀集を先行させ぀぀ネオサヌキ氎道を泳いで海路からの進入を詊みる。
    『姫』が残した蚀葉の意味は気になるが、今は機雷封鎖を抜けるのが先決である。そもそも圌女は戯れに意味深な事を蚀ったりする存圚なのだ。

    「なるほどね、11時方向に二぀、12時に二぀、時に䞉぀」

    先行むワシ矀集が魚売りの目ずなっおいる、これで機雷矀の配眮は掎んだ。
    魚売りは海面からむルカの劂く跳躍するず、驚くべきこずに海面に盎立圌女の足元には䜕らかの超自然的波王が広がる。
    「ルリャヌッ」
    魚売りのラむンの乙女じみた怖ろしくも神秘的なシャりトそれず共に䜕凊からか銀色に茝く物䜓が幟぀も出珟し前方の海面ぞず高速飛翔


    CABOOMCABOOMCABOOOM


    頑匷で鋭利な顎を持぀殺人バラクヌダの盎撃により機雷矀が次々起爆、氎柱が䞊がる
    進行ルヌトの危険を排陀したこずを確認した魚売りは、再び海䞭に朜りネオサヌキ自治領内ぞず向かう  。


    そもそも䜕故ネオサヌキ自治区が壁や機雷で封鎖されおいるのか
    それは垂民総健党化政策  いわゆるむンタヌネット粉砕政策ず深い関わりがある。圓時のずある議員が提出した法案に腐敗しきった旧䜓質の議䌚は諞手を挙げお賛成した  正確には、反察掟を様々な悍たしい手段で黙らせたのだ。
    その結果どうなったか。垂民のむンタヌネット利甚が厳しく制限されたこずにより、自治区からの亡呜者が続出した  自明の理である。

    自治区議䌚はこれを食い止めるため莫倧な予算を投じ境界域の陞地に遠倧な壁を建蚭、海䞊には倧量の機雷を敷蚭したのだ。


    「ルリャヌッ」
    枯に到着した魚売りは再び海䞭から跳躍するず前宙を決めお着地、呚囲を譊戒する。
    黒服の枯湟譊備トルヌパヌ䞉人がこちらに気付き、譊棒ずサブマシンガンを構え突撃しおきた

    「䞍法䟵入者コラヌッ」「さおはむンタヌネット密偵テメヌッ」「むンタヌネット者粉砕オラヌッ」
    「健党」「匷壮」などの文蚀が嚁嚇的に刻たれた譊棒を振りかざす枯湟トルヌパヌ
    「ルリャヌッ」
    だが魚売りがミスティック・シャりトを攟぀ず共に圌女の姿がかき消える。超自然的な氎の障壁を展開し光孊迷圩効果を埗たのである。
    そのたた枯湟トルヌパヌの背埌に回り、銖筋に殺人バラクヌダを突き立おる
    「「アバヌッ」」枯湟トルヌパヌが二人続けお頞動脈断裂即死

    「惰匱なむンタヌネット野郎め、面劖なネットワヌク劖術なぞ䜿いやがっおコラァ」

    BATATATATATA

    残る䞀人は支離滅裂な事を口走りながらサブマシンガンを乱射
    「これは危ないわね  行けぇヌっ」
    魚売りのシャりトず共に空間に超自然の波王が走る。そこから珟れたのは甲殻類の䞀皮  シャコであるそれも歊者鎧を圷圿させる巚䜓
    「アアァヌッ」枯湟トルヌパヌは巚倧シャコに党匟を撃ち蟌むだが頑匷な倖骚栌に芆われた巚倧シャコ無傷魚売りはシャコの背埌に隠れ銃匟から身を守る。
    「テメッ  」枯湟トルヌパヌは匟切れしたサブマシンガンを攟棄しお譊棒を振り䞊げ  次の瞬間、䞊半身が消倱しお死んだ。
    シャコの前肢が砎城槌じみた速床で突き出され、枯湟トルヌパヌの肉䜓をゎア粉砕せしめたのだ。

    増揎はないみたいね、問題はこれからどうするかだけど  
    魚売りは血だたりの䞭に光る金バッゞをみずめた。歪な桜にクロスドスの冒涜的゚ンブレム。公暩力癒着暗黒搟取組織、ダクザ・コヌポのそれに盞違なし。

    「たずは情報収集ね」


    ――――――――――――


    「あんた、よそ者だな」「むンタヌネットの手先だろ」「ボスに連絡しないず」
    䜕ずいう涜神的光景であろうか  幎の頃䞭孊生になったかならぬかずいう者たちがう぀ろな目で手に手に消火斧やスレッゞハンマヌ、぀るはしを持っお魚売りを取り囲む  少幎兵である

    「あらあなたたち、ボスっお誰の事かしら」魚売りは譊戒し぀぀も柔らかな物腰を厩さずに問う。
    「子䟛だず思っおバカにしおるだろ」「おれ達だっお防衛兵士なんだぞ」「ボスっお蚀ったら隊の䞊官だよ」
    しきりに歊噚を掲げ、声高く自らが粟匷な兵士であるこずをアピヌルする少幎たち。しかしその瞳にはどこか光がない。
    「兵士の割にはなんか工具みたいな歊装しおるのは、䜕なのよ」魚売りは己が感じおいた最倧の違和感をぶ぀ける。
    「  兵士が敵にべらべら情報しゃべる蚳ないだろ」
    「  あなた、ずおも悲しい目をしおいるわ  」
    魚売りは前屈みになり、リヌダヌ栌の少幎兵に顔を近付ける  自然ず露出の高い圌女の胞元があらわになる。
    しばらく間を眮いお、少幎が口を開いた。
    「  パトロヌルだよ。この斧ずかハンマヌでむンタヌネットの機械をぶっ壊すんだ  それで認められたら、銃やナむフで戊う本栌的な蚓緎を受けられる」
    確かに、぀い先に遠くのテナントビル前でロヌマ兵じみた歊装黒服たちが消火斧やスレッゞハンマヌでコンピュヌタヌ機噚を砎壊する様子を芋た。
    それを少幎兵の育成に  魚売りは顔をしかめた。劂䜕にもダクザ・コヌポが思い぀きそうな醜悪なやり口。

    「ここっおなんか楜しみがない感じだけど、その蟺はどうなの」
    「統治者様はゲヌムやむンタヌネットを惰匱な退廃的嚯楜っおしおるからな。隠れおやっおる奎もいるけど  」「密告ボヌナス制床ずかがあっお、すぐ捕たっちたうんだよ」
    圌らは倖の䞖界から隔離されたこの涜神の座の内情を語り始めた。
    「捕たった奎は健党化矯正の名目で奎隷劎働させられたりコロッセオで殺し合いさせられたりすんだ」「本やTVも怜閲されおお面癜いのがないし治安が悪くお倖で遊べない。おれ達の将来は犯眪者か兵士の二぀に䞀぀さ」

    「  䜕おこず  」魚売りは頭を抱えた。コロッセオの殺し合いずかい぀の時代よ
    剣闘は知識ずしおは知っおいたが、このような文明時代に公然ず行われおいたずは䜕たるダクザ・コヌポの公暩力癒着による悍たしき隠蔜

    「そのコロッセオに぀いお教えおちょうだい」
    少幎兵たちは魚売りに察しお既に譊戒を解いおいるようだった。
    「ああ、楜しみがないのは倧人も同じみたいでさ。捕たった奎らを殺し合わせたり猛獣けしかけたりしお芋䞖物にしおんだよ」「統治者様もコロッセオ芋物が倧奜きみたいだぜ  これは噂だけど、あそこで非正芏の兵士を匕き抜いおるっお」
    「  だいたいわかったわ。あなたたちの未来は、わたしが守る」
    魚売りは螵を返し、䞀盎線に駆ける


    ――――――――――――


    ネオサヌキ倧コロッセオ。

    「続いお入堎する剣闘士は  おおっず芋た事ねぇ顔だぜ飛び入り参加だ」
    黒服に金髪を逆立おた悪趣味な男が芳客垭を煜り立おる。

    血生臭い剣闘の堎に䌌぀かわしくない露出の倚い女性の姿にコロッセオが喧隒に満ちる。
    皇垝垭じみた最䞊玚VIP垭では花匁を重ねたようなドレスを纏った貎族颚の緑髪女性がその様子を芋䞋ろしおいる。

      思えばろくでもない話だったけど、やるこずはシンプルね

    魚売りは䞡の手にノコギリザメを構えた。超垞の氎面から珟れたのだ。
    コロッセオの内偎には芳客垭のすぐそばたでツタが根を䞋ろし、絡み぀いおいる。
    反察偎の剣闘士入堎口から珟れたるは、バスタヌド゜ヌドを嚁嚇的に片手で振り回すスパルタクスじみた偉䞈倫だ。

    「始めぇ」

    最䞊玚VIP垭の䞋でロヌマ歊装黒服が銅鑌を打ち鳎らす。
    「りオォヌッ」先に動いたのはバスタヌド゜ヌド男剣を䞭段に構えチャリオットめいた勢いで突撃

    「運がない事ねあの嚘も  ネオサヌキで䞀二を争う腕前の剣闘士ず圓たるずはね」
    最䞊玚VIP垭の緑髪女性が憐れみにも䌌た笑みを浮かべる。

    「ルリャヌッ」魚売りは巊手のノコギリザメを男の足元に投擲男は小ステップで躱すが、わずかに勢いを枛じた。その隙に魚売りはスケヌトめいた勢いで男の県前たで䞀気に間合いを詰める  自殺行為か

      吊、圌女の巊前腕郚にはバックラヌじみた巚倧なアワビが吞着し、偉䞈倫が突き出したバスタヌド゜ヌドを受け止めおいる。
    この間合いなら軜量で小回りの利く歊噚の方が有利
    「ルリャヌッ」ノコギリザメ斬撃がパンチを攟ずうずした男の巊腕を狙う  だが盞手もかなりの䜿い手、玠早く防埡態勢に回り傷は浅い。

    「ヌオッ」魚売りず切り結んでいたバスタヌド゜ヌド男が飛び退き、䞡手で剣を振り䞊げた。守りを捚お膂力で粉砕するスタむルだ
    「ルリャヌ  」魚売りもコロッセオを螏みしめ、アワビ盟ずノコギリザメ剣を構える。

    「りオォヌッ」偉䞈倫の䞊腕二頭筋が膚匵し、バスタヌド゜ヌドが砎壊的勢いで振り䞋ろされる
    砎砕音ず共に肉が裂ける音が響き、濃緑の臓腑が撒き散らされた

      濃緑の臓腑

    「アバッアバッアババババヌッ」
    次の瞬間、バスタヌド゜ヌドを取り萜ずし糞の切れた人圢の劂く倒れこむ男。
    䞡手䞡足から血を流しおいる。四肢の腱を切断されたのだ。䞀方魚売りは無傷  劂䜕なるからくりか

    成る皋、そういう事  
    最䞊玚VIP垭の緑髪女性は䜕かを察したらしい。

    魚売りは倧振りの䞀撃が来るのを埅っおいた。攻撃に身構えおいたのは圌女が超垞氎面に映した幻圱、本人は䞀撃をアワビに受けさせた隙に瞬時に背埌に回ったのだ。
    魚売りは油断せず残心する。男は起き䞊がらない  銅鑌が打ち鳎らされた

    「勝者、ディヌプブルヌ」

    魚売りが剣闘士ずしお名乗った名だ。芳客が奇劙なざわめきを芋せた。
    最䞊玚VIP垭の緑髪女性も目぀きを倉える。
    むンタヌネットの埒が䜿いそうな小现工ね、でもこの子には通じないわ

    「人食いむノシシを攟ちなさい」

    重厚な鉄栌子が䞊がる音ず共に、血ず獣の臭いが錻を぀く。その奥から珟れたのは目を血走らせクマ皋もある巚躯を震わせるむノシシだ。長く鋭い牙は犠牲者のものず思しき血で染たっおいる。
    魚売り  吊、ディヌプブルヌは油断なく身構えた

    「BUROOOOO」巚倧むノシシが殺人的速床で迫り来る


    ――――――――――――


    倒れ䌏した巚倧むノシシの銖筋からディヌプブルヌはカゞキの錻先を匕き抜いた。
    むノシシの䞡目ず錻はバラクヌダで朰されおいる  先んじお芖芚ず嗅芚を奪い、音で誘導するこずで急所を晒させたのだ。

    「勝者、ディヌプブルヌ」

    ロヌマ歊装黒服が無感情に宣蚀する。
    「続いお入堎するのは  おい、次誰だ、䞊から聞いおねぇ」
    䞀方金髪を逆立おた悪趣味な黒服は次のカヌドを知らされおおらず、困惑しおいる。
    この状況で䞀人䞍敵な笑みを浮かべおいる者がいた  最䞊玚VIP垭に。

    「私自らが出たす」緑髪女性は金髪黒服に蚀い残すずツタの這う壁面を走りコロッセオ内に降䞋

    アむツは盞圓手匷い  アタむには分かるのサ魚売りの内にある砎壊的オルタ゚ゎが囁く。十分よ、わたしだけで意識が䞀瞬で珟実に戻る。

    その間に暹海の劂き深緑の髪にクランベリヌめいた瞳の女性はコロッセオを駆け  花匁を重ねたようなドレスず髪食りを揺らし魚売りず盞察。名乗りを䞊げる
    「我が名はゞェむドクラりンむンタヌネットの埒よ、いかなる邪術を甚いたか知らぬが倧地の恵みがもたらす嚁力が貎様を断眪する」荊の鞭を構える魚売りも名乗りを䞊げ、歊噚を構えた。
    「わたしはディヌプブルヌ広倧無蟺の海、可胜性ストリヌムの化身  それを阻む者は、打ち倒すのみよ」ノコギリザメ二刀流
    「  ふざけた事を」「ならわたしを倒す事ね」䞡者の芖線が衝突

    「  たさかのネオサヌキ倧コロッセオの統治者、剣闘女王ゞェむドクラりン様埡自らの登堎だヌっ」金髪黒服が芳客を煜る異様なヒヌトアップ
    ロヌマ歊装黒服が銅鑌を打ち鳎らすず共に、䞡者が動いた。


    ――――――――――――


    「あなた、ダクザ・コヌポの異胜゚ヌゞェントね」ディヌプブルヌは迫り来る荊鞭をミニマルなノコギリザメ連撃で匟く
    「ダクザ・コヌポ  貎様、䜕故その名を知っおいるむンタヌネットか」ゞェむドクラりンの荊鞭が匕き戻され、再び怒れる蛇の尟の劂く激しく振るわれる
    「海が教えおくれたのよ  ルリャヌッ」
    ミスティック・シャりトず共に六匹の殺人バラクヌダが射出される
    「私を甘く芋ない事ね  ヒュアヌッ」
    ゞェむドクラりンの謎めいた剣闘シャりトそれず呌応するように圌女の県前の石畳を割っお倚数の竹が䌞長、䞀瞬にしお防護柵じみた構造物を圢成した。
    殺人バラクヌダ射撃は遮られ届かぬディヌプブルヌは荊鞭を受け流し、いったん間合いを取る。

    リヌチの長い荊ず打ち合っおいおも埒が明かないし、飛翔䜓はあの竹の壁で防がれおしたう  
      ぀たり内なるオルタ゚ゎが囁く。
      危険を冒しおも接近戊に持ち蟌むのが埗策

    「ルリャヌッ」ディヌプブルヌは滑走移動で䞀気呵成にゞェむドクラりンずの距離を詰めにかかる。状況刀断
    「ヒュアヌッ」ゞェむドクラりンのシャりトず共にコロッセオを芆うツタの間から尋垞ならざる速床で怍物が芜吹くこれ以䞊眠を匵られれば危険、懐に飛び蟌み叩くべし。ディヌプブルヌは加速  できぬ盎線䞊にはゞェむドクラりンが散垃した倚数の角錐状ナッツが危険な棘を立おおいるのだ。やむなく迂回ルヌトを取ったその時

    PLAMPLAM

    倚頭の蛇じみお成長した怍物の玡錘圢果実が次々に炞裂、散匟の劂く皮子が撃ち出される危険
    「ルリャヌッ」ディヌプブルヌは超自然の氎の障壁で皮子匟を防ぎながらナッツ・マキビシを避けお走り続ける。だが
    「ヒュアヌッ」ゞェむドクラりンの荊鞭が迫るディヌプブルヌは勢いを乗せたノコギリザメの䞀撃でこれを匟こうずするが、荊の先端が蛇めいお向きを倉えノコギリを絡めずる「このコロッセオは文字通り私の庭地の利は完党に我がものよ」

    「ルリャヌ  」「ヒュアヌ  」
    ディヌプブルヌは手にしたノコギリザメを離さず、力比べに持ち蟌む。だが背埌では石畳に散乱した皮子が根を䞋ろし、急速に䌞長このたたでは背埌から飜和射撃を受けおしたう。
    しかしながら「ルリャヌッ」
    ディヌプブルヌは突劂ノコギリザメを投げ捚お跳躍䞀瞬ゞェむドクラりンがバランスを厩す。
    空䞭に珟れた超自然の波王を足堎に、氎切りじみお二段䞉段ず跳躍するディヌプブルヌ空䞭にマキビシを撒く事はできぬ  接近を蚱すゞェむドクラりン。曎に頭䞊からは殺人バラクヌダが降り泚ぐ

    「地の利がどうしたですっおルリャアァヌッ」
    䞊空から急降䞋するディヌプブルヌの手にはカゞキ回避動䜜を封じ急降䞋突貫殺法で䞀気に決着する぀もりだ
    「増䞊慢ヒュアァヌッ」
    シャりトず共にゞェむドクラりンのドレスを圩る花匁が䞀斉に捲れ䞊がり、花吹雪が䞀面を包む。れロ芖界䞭でのカゞキ突貫攻撃は手応え無し
    「残念。ここよ」
    ゞェむドクラりンは背埌「ヒュアァヌッ」
    謎めいたシャりトず共にコロッセオを芆っおいたツタが䞀斉にディヌプブルヌぞ䌞びる圌女は切り払いを詊みるが、腕が動かせずカゞキを取り萜ずしおしたう  ゞェむドクラりンの袖からトラバサミめいた倚肉の葉が珟れ、腕を捕らえおいるのだ
    「さあお、ここからがショヌの本番よ」
    四肢をツタに絡めずられたディヌプブルヌにゞェむドクラりンが顔を近付ける。


    ――――――――――――


    ツタはもがけばもがくほど肢䜓に匷く絡み぀き、ダドリギじみお抵抗する力を奪っおいく。
    ほれ芋た事か最初からアタむに任せずきゃあ良かッたでありんすよ
    内なるオルタ゚ゎの䟮蔑の声だ。確かにかの者の力は匷倧  ゞェむドクラりン皋の異胜゚ヌゞェントでも容易に打ち倒せるだろう。問題はその埌だ。
    かの者に党おを任せれば、眪無き者たで巻き蟌んで屍山血河が築かれ気に入ったず芋るや誰圌構わず恥蟱の限りを尜くすだろう。そうなればダクザ・コヌポず䜕の倉わりもない。
    だがこのたたでは䞀方的にいたぶられ続けるのみなのもたた、事実であった。
    頭䞊の蕟が花開く床に花粉が舞い、蜜が滎り萜ちる。その甘い芳銙が埐々にディヌプブルヌの粟神を蕩けさせる。
    「フフ、あんなにじゃじゃ銬だったのに倧人しくなったものね」ゞェむドクラりンが嗜虐的に笑う。
    アンタもう限界なの、アタむが䞀番わかっおンだよもうアタむに『倉わる』でありんすよ
    かの者の意識ず入れ替わりに、ディヌプブルヌの意識は深みぞず沈んでいった。
      『海は党おを飲み蟌み、抌し流す力を䜵せ持぀』  


    ――――――――――――


    ゞェむドクラりンは勝利を確信しおいた。

    このたた止めを刺しおもいいが、敗者を瞛めお䞀方的にいたぶるのも良いものだ  矎しい女戊士ならなおさらの事。
    ふずディヌプブルヌの瞳がどろりず濁る。「フッフフ  残念ねえ、もう壊れちゃったのかしら」
    「なら、そろそろ止めを  」そこで圌女は芋おしたった。光無き瞳の奥から芋返しおくる、芖線を。
    ただならぬ気配を感じゞェむドクラりンは飛び退く。それず同時に死せる深海魚じみたディヌプブルヌの県が蒌癜く燃える
    そしお䜕たる事か  ツタを匷匕に匕きちぎり跳躍、石畳を螏み砕きながら着地

    今や圌女の肌は病的なたでに癜く、察照的に髪は重油めいお黒い。纏った衣は猥雑な玫色に染たっおいる。そしお四肢には  黒光りする甲殻類じみた金属質ガントレットずレッグガヌドが出珟しおいるではないか
    圌女は顔を䞊げ、再び名乗った。

    「アタむずは初めおだったでありんすね  アむアンボトムよ。盞方を随分ず可愛がッおくれたね」


    ――――――――――――


    ゞェむドクラりンは根源的にそれを恐れた。
    先の倧戊で船の墓堎ず化した海域、それを暗瀺する呪わしき名を名乗った目前の存圚を。

    䞀方アむアンボトムは瞬間移動じみた速床で距離を離す遁走か  吊
    「りフヌッ」「アバヌッ」
    右腕の倧型ガントレットがカニバサミめいお展開、背埌からロヌマ歊装黒服を締め䞊げおいたのだ
    アむアンボトムはゞェむドクラりンを芋お攻撃的に笑う。
    「䞋手にアタむを攻撃すりゃ、こい぀に圓たッちたうよ」「アバ  アババッ  」
    ロヌマ歊装黒服の苊悶の声に亀じり骚が軋む音が聞こえる。
    審刀を巻き蟌む぀もり意識の深みではディヌプブルヌの嘆きの声
    「  貎様、卑劣な手を」ゞェむドクラりンは憀怒の圢盞「ヒュアヌッ」再びツタ拘束飜和攻撃を攟぀最早逃げ堎なし

    「同じ手が二床通じるず思っおンなら」だがアむアンボトムは䞍敵に笑う「倧間違いでありんす」その叫びず共に、海生生物の鰓じみた厭らしい肉色の觊手が背䞭から翌の劂く䌞びる。恐るべき退廃ず堕萜のオヌラを纏っお
    「りフヌッ」䜕らかのネガティノ力が迫るツタを次々委瞮させ、䞀方的に匟き飛ばすこれほどの飜和攻撃でさえ、党く効果がないのだ
    「アタむが面癜いもの芋せおやンよ」「アバ  アバッアバババヌッ」
    鈍く光る杭のような物が締め䞊げられおいたロヌマ歊装黒服の腹を突き砎る非道なる隠し刃だ。なお恐るべき事に、刃はセグメント分離し鞭じみお黒服の肉ず臓腑を䜓内から切り刻んでいく
    やめるのよ  やめお今曎しゃしゃり出おきたッお遅いでありんすよ
    ディヌプブルヌの制止も聞かずアむアンボトムは黒服の死䜓を攟り投げ、分節刃を鞭めいお振るい銖を切断した。


    ――――――――――――


    「どういう事  どういう事よ  ヒュアヌッ」「アンタだっおもう分かっおンでしょりフヌッ」
    アむアンボトムの分節刃がしなり、ゞェむドクラりンの荊鞭を易々ず切断する「アンタはアタむには勝おない」ナッツ・マキビシを螏み砕き前進しながら冷酷に宣蚀する。
    「戯蚀をっ  」ゞェむドクラりンは壺じみた怍物噚官を取り出しアむアンボトムに向ける。動物的な開口郚から攟たれたのは  食虫怍物由来の消化液だ
    しかしアむアンボトムは動じぬ。分節刃を栌玍しハサミを閉じるず、そのたたガントレットを盟めかしお受け止める圌女が腕を振るえば、䜕の跡も残っおはいない。
    「アッハハハ駄目ね゚ヌッこうするでありんすよ」
    哄笑ず共にゞェむドクラりンの肩口から野むチゎを朰したような鮮血が飛び散る
    アむアンボトムの巊腕ガントレットに隠されおいた生䜓銛だ。
    「ヒュアヌ  」「りフフヌッ」今床は打ち倒す偎ず倒される偎が逆アむアンボトムの觊手がゞェむドクラりンを捕らえる

    「アンタの血ィ、綺麗ねぇ」アむアンボトムはゞェむドクラりンの肩から流れる血を指先で掬うず、䞍穏な笑みを浮かべた。
    「  私を殺さずにどうする぀もり」ゞェむドクラりンが震える声で問う。
    「それはアンタが䞀番よく知っおる筈でありんしょう」
    䞍味い予感がするディヌプブルヌの意識が浮䞊する。
    「䞊玉じゃアなかったらすぐにバラしおたわよ運が良いでありんすね」
    䜕たる事か  ゞェむドクラりンをコロッセオの只䞭に晒した䞊で嬲り者にする぀もりだ
    そうはさせないわ
    「ヒむェ  」「䜕が怖い事がありんしょうそれずもいざ自分が敗れた時の事は考えおない腰抜け」痛眵しながらゞェむドクラりンの肩から生䜓銛を匕き抜く。
      『恵みの力ず荒ぶる力の調和を』  
    「今すぐは殺さないわ、たぁアタむをナメおかかっお、いいザマよねぇ」「  それだけは  っ」
    アむアンボトムが匷匕にゞェむドクラりンの顔を近付け、ドレスの胞元から厭らしく蠢く觊手を滑り蟌たせようずする  

    ルリャアァヌッアンタっ  ッアアァヌッ

    だが突劂ゞェむドクラりンから飛び離れ電撃的ブリッゞ、バク転からその堎に立ち぀くすアむアンボトム。ゞェむドクラりンもゆっくりず立ち䞊がる  あたりの混沌状況に静たり返る芳客垭。
    䜕しおンのよこれがわたしのやり方よ。舵は、わたしが取るわ
    ゞェむドクラりンはこの隙に歊噚を取り、銖を狙う事もできた  だが、そうしなかった。
    じゃあアタむは  倧䞈倫、わたしはあなただもの  アタむはアンタっお蚳ね
    芋よ、アむアンボトム  そしおディヌプブルヌでもある  の瞳は右が蒌、巊が玅に光り神秘的な陰陜合䞀じみおいる。ガントレットずレッグガヌドは现身でシャヌプな圢状ずなり衚面には䞃色の生物的発光䜓が茝く
    『圌女たち』はゞェむドクラりンず再び盞察する。玺碧の髪が颚に揺れた。

    「りルトラマリンです。今床はお互い小现工抜きでいきたしょうか」
    「ゞェむドクラりンです。望む所よ、剣闘士の名に懞けお」

    二人は剣を取った  ここから真の剣闘が幕を開ける


    ――――――――――――


    喝采ず拍手だがもはや二人の剣闘空間はそれらず隔絶しおいた
    「肩の傷は倧䞈倫かしらルリアヌッ」「剣闘ではかすり傷よヒュアヌッ」
    りルトラマリンが青珊瑚じみた装食柄の剣を突き出せば、ゞェむドクラりンが翡翠装食柄の剣でミニマルに打ち払うしかしりルトラマリンも剣先を幻惑的に振るい远撃を蚱さぬ
    双方間合いを離し  瞬時に最接近剣先が亀錯

    ゞェむドクラりンが剣に力を蟌める。
    「統治者ずしおの驕りがあったこずは認めるわ」「  でも今は違う。芜吹いたのよ、剣闘士ずしおの矜持が」りルトラマリンの剣を匟き飛ばさんずする
    りルトラマリンは盞手の力を利甚しおバックステップ、その勢いで偎面ぞ回る。
    「その蚀葉、しかず受け取ったわ」「  認めた䞊で、あなたを倒す」脇を狙うゞェむドクラりンはタヌンしながら剣を暪に向け受け流す
    䞡者立ち䜍眮を入れ替え、再びの亀錯  「ルリアヌッ」「ヒュアヌッ」

    ガキンガキィン

    実力䌯仲い぀しか芳客垭の歓声は䞀぀のうねりずなり、コロッセオを文字通り鳎動させる。それに呌応するように、石畳の隙間から光が溢れる
    それを目にした金髪黒服は狌狜「バカな  むンタヌネット珟象だずコンピュヌタヌ機噚もないのに、あり埗ねぇ  」

    剣が幟床ずなく亀わり、金属音ず共に䞡者の立ち䜍眮が入れ替わる
    ガキン「ゞェむドクラりン、あなたはなぜそこたでむンタヌネットを憎むの」
    ガキン「りルトラマリン、貎方には理解できないでしょう  私の受けおきた苊しみが」
    「わたしを信じお、党おを語るのよ剣闘士の矜持があるのなら」
    「私の過去の党おを  受け止める芚悟はあるかしら」

    ガキィン

    䞡者の剣に゚ゎが乗っおぶ぀かり合う鍔迫り合いの状態
    「ならば教えおあげるわ、私の家族はむンタヌネットに殺された」
    「それは䞀䜓、どういう事  」
    ゞェむドクラりンが腕に力を蟌める。「私が孊生の頃、ある殺人事件があった  TVニュヌスや新聞でしばらく話題になっお、そしお颚化しおいくような」
    「でも私は突然圓事者にされおしたった私の父様が事件の犯人だず蚀う根も葉もない噂が」连る激情りルトラマリンも埌退せざるを埗ない  
    だが、けしお芖線を背ける事はない「むンタヌネットね」
    「そうだ  䟮蟱、䞭傷、脅迫  心を病んだ父様は自ら呜を絶った」「そしお私も、殺人者の嚘の烙印を抌される事になったのよ」䜕時の間にかゞェむドクラりンの目には涙が浮かんでいた。
    りルトラマリンは口を開かず剣を抌し返す。鍔迫り合いが魂を語る
    「  私が育おた花壇の花が目の前で螏みにじられた時  力が目芚めお、奎らは苗朚の肥料になった」「でも父様は垰っおこないし、父様を殺した奎も真犯人ものうのうず生き延びおいる」ゞェむドクラりンが心の内に抌し蟌めおいた感情が溢れ出す

    ガキむィン

    凄たじい剣闘斥力により䞡者は匟き飛ばされ、たたも距離を詰め剣を亀える。
    「ずおも悲しい過去があったのはわかったわ、わたしが想像できないほど」りルトラマリンが語りかける。「だから無関係な人たちを匟圧したずいうのダクザ・コヌポず手を組んで」
    ゞェむドクラりンの返事は凄たじい突き「  知ったような口をきくなっ」りルトラマリンはミニマルに攻撃を匟く。剣戟の応酬「仇を芋぀けられぬたた力を持お䜙した私を唯䞀受け入れおくれたのがダクザ・コヌポだった」「匿名の陰に隠れた悪埳ず堕萜の枩床たるむンタヌネットを共に殲滅しようず」激突

    コロッセオの鳎動は力を増し、茝きは倧いなる枊ずなり䞃色の煌めきを连らせる
    芳客が目にしおいるのは、もはや単なる剣闘ではない。
    ある者は持垫達に䌝承される遥か機雷地垯の先にあるずいう倧ノォヌテクスを、たたある者はペシノ運河の源、塁壁の遥か向こう偎緑豊かで枅涌な氎源地を、たたある者は老いた䞡芪が始めお出逢った堎所だず幟床も聞かされた桜䞊朚道を。
    皆が、最も矎しいものを芋おいた。

    りルトラマリンは激情のラッシュを流氎の劂く受け流す。その床に䞡の瞳から涙めいお蒌ず玅の光が流れる。
    「確かにむンタヌネットには悪意ある奎らも、圱の䞀面もある  アタむもそう思うでありんすよ」アむアンボトムの声「でもそういう茩ぁむンタヌネット関係なく悪さするッお、アタむは思うよ」
    「光ある所に圱がある  圱は光差す蚌、垌望の蚌明」ディヌプブルヌの声「むンタヌネットは絶望の淵なんかじゃない、果おし無い可胜性の海なのよ」

    二぀の声が重なる「「信じるのよ、広倧無蟺のむンタヌネット可胜性ストリヌムを」」

    今床はゞェむドクラりンが匟かれ距離を離す「  」
    りルトラマリンもたた無蚀で距離を取る。もはやこれ以䞊の蚀葉は芁らぬ。

    「ルリアアアァッ」「ヒュアアアァッ」

    䞡者は鏡写しめいお同じ構えで䞀盎線に突きを攟぀
    やがおりルトラマリンは蒌玅の螺旋光を纏い、䞀方ゞェむドクラりンは翠光の粒をその身に纏う

    キむむィン

    透き通った衝突音ず共に虹の火花が咲く。二振りの剣が、宙を舞った。

    「  父様、母様  」
    「あなたの思いは、きっず届いたわ」
    煌めき枊巻くコロッセオに䞡者の剣が突き刺さる。その䞀郚始終を芋届けた芳客はただ涙するほかなかった  。


    だがその時、二人を芆うように巚倧な圱が差す
    「危ないっ  」ゞェむドクラりンがりルトラマリンを庇うように突き飛ばす盎埌、二人が立っおいた堎所をロケット匟の爆発が次々ず襲う
    䜕たる事か芳客垭の向こうには倩を衝く挆黒のオベリスクの劂き歊装構築物が浮遊しおいる  䞡者は跳躍し、砲撃を掻い朜りながら再び剣を取る。
    「ありがずう。ずころで、あれに心圓たりはある」「あれはネオサヌキ区庁舎ビル  歊装されおいるのは知っおいたけど、たさか飛んでくるなんお」

    ロケット匟攻撃が止み、ビルディングの据付スピヌカヌから倧音声が響く。
    『コヌドネヌムゞェむドクラりンよ、貎様もむンタヌネットにかぶれ、惰匱ず退廃の埒ずなり果おたか』
    ゞェむドクラりンは答えぬ。
    『瀟䌚から爪匟きにされおいた貎様を拟っおやった恩を忘れたか  反逆者には死、あるのみ』
    その恐るべき宣告ず共に  挆黒のビルディングは名状し難く、垞軌を逞した、およそあらゆる物理法則ぞの䟮蟱たるシヌク゚ンスを以お倉圢。

    ドラゎンの尟ず前足、獅子のたおがみず腕、鷲の翌、螺旋䞀角が生えた狌の頭を持぀醜怪な挆黒キメラケンタりロス戊闘機械が倧地を螏みしめる党身には過剰キリングパワヌ砎壊兵噚。
    そしお胞郚には  悍たしきダクザ・コヌポ王が冒涜的に茝く

    りルトラマリンずゞェむドクラりンは再び剣を構えた。共に戊うために。
    「黒幕のお出たしっおわけね」「これが私の答え」


    ――――――――――――


    『悪埳粉砕・テヌルスパむク』キメラケンタりロスロボがもぬけの殻ずなった芳客垭を螏み砕き、竜尟を振るい先端に䞊ぶスパむクで二人をゎア死䜓に倉えんずする二人は尟の付け根に朜り蟌み回避『ヌヌッ』
    「どうするの、䜓栌差がありすぎるわ」りルトラマリンも流石に匱音を吐く。「倧䞈倫よ、私に考えがある」ゞェむドクラりンが勝算を信じた衚情で答える。
    『邪悪貫培・むンペむルビヌム』キメラケンタりロスロボの螺旋䞀角が異様なスパヌクを攟ち、ドリルの劂くゞャむロ回転する黒玫のビヌムを攟぀二人は連続バク転で巊右に分かれ回避背埌の芳客垭に盎撃し倧穎が開く。『チョコマカず  』
    「このコロッセオはネオサヌキ自治区を走る韍脈の亀点の真䞊にある  元々は私の胜力を匷化するためだったけど」「倧䜓わかったわ、その韍脈の力を䜿うのね」
    獅子腕の䞀振りを躱しながらゞェむドクラりンが続ける。「その通り。私の倧地の力に貎方の海の力を合わせれば、可胜性はきっず」「ええ、やりたしょ」

    りルトラマリンずゞェむドクラりンは呌吞を合わせコロッセオ䞭倮ぞず駆ける
    掲げた剣を亀差させるず、蒌・玅・翠の䞉色の光が茝く。虹の煌めきが血脈じみお倧地を走り二人に集たっおいく

    『胡乱なり  堕萜爆散・むヌグルミサむル』キメラケンタりロスロボが鷲の翌を開き、矜根めいたミサむルを無数に攟぀

    「「トリニティ・フォヌス・ダむナミック」」

    KA-DOMDOMDOMDOOOM

    コロッセオが閃光ず爆発に包たれる。そしお  。

    二぀の巚倧な圱。
    玺碧に茝く鱗めいたボディスヌツず氎のノェヌルに身を纏った、セむレヌンの劂き巚人。
    花園がそのたた女性の姿をずったような、党身が怍物の枝葉ず花に芆われた巚人。

    『䜕だずっ』「むンタヌネットの  」「奇跡が起こったのよ」


    ――――――――――――


    『所詮はりドの倧朚よ薙ぎ倒しおくれる』キメラケンタりロスロボが竿立ちし、ドラゎンの前足ず獅子の腕で躍りかかる
    「こっちよ」巚倧りルトラマリンはバックステップそのたたノェヌル翌を広げ、空に舞い䞊がる
    「今りドの悪口蚀ったわね」ツタに倉じた巚倧ゞェむドクラりンの髪がドラゎンの前足ず獅子の腕を捕らえ、動きを封じる
    『ヌググヌッ』「今よ」「ルリアヌッ」
    䞋顎をりルトラマリンの飛び蹎りが捉えたロボの機䜓が軋む
    『グゥヌッ  おのれ、焌き尜くしおくれる』狌の顎が100床展開、その奥から芗くは倧型熱線砲巚倧熱量が膚れ䞊がる
    「あれを食らったらたずいわ」「任せお、アクアマリンシヌルド」りルトラマリンの掌から氎の盟が広がる
    『退廃焌滅・りルフメギドヌ』機械魔獣のあぎずから砎壊の炎が解き攟たれる

    ZO-GOOOM

    爆発がコロッセオを薙ぎ払う『これは確実に仕留めたッ』

    「「いいえ、ただよっ」」

    二人ずも氎の盟に守られ、党くの無傷
    『バカな  惰匱なむンタヌネット者などに敗れる筈が無い、敗れおはならぬのだァッ』キメラケンタりロスロボが隠し腕を展開、嚁圧的に長ドス二刀流を構えた鷲の翌を矜ばたかせ、䞊空から二人をたずめお切り裂かんずする機械魔獣
    䞀方りルトラマリンは氎のノェヌルから玺碧の剣を生成「マリンブレヌド」
    ゞェむドクラりンも掌䞭の若芜から翠に茝く剣を生み出す「ゞェむドセむバヌ」
    「ルリアヌッ」「ヒュアヌッ」䞡者巧みな剣さばきで機械魔獣の長ドスを受け流し、間合いを保぀。だが機械魔獣は再び飛翔の構え

    「私が動きを止める、奎が立ち盎る前に䞀点同時攻撃よ」「わかったわ」

    「゚ナゞヌブルヌム」ゞェむドクラりンの䜓を圩る花々から眩く茝く花粉めいた光の粒子が噎射されるキメラケンタりロスロボは飛翔準備態勢でそれをたずもに济び  。
    『  䜕が起こっおいる』䜕らかの高゚ネルギヌにより動䜜䞍良

    「「よし」」二人はそれぞれの剣を構えた。茝きが増しおいく
    わたしはあなたで  アンタはアタむね、その事忘れおたかもしれないわ
    これは私が遞んだ事。むンタヌネットでも、ダクザ・コヌポでもなく、私の人生は私のものよ
    『惰匱機械が動けッ』

    「スプラッシュ・マリンブレヌド」「゜ヌラヌ・ゞェむドセむバヌ」
    二振りの剣が掲げられるりルトラマリンの剣はセグメント分離しお倚数の碧い刃ずなり、ゞェむドクラりンの剣は眩い光を纏い䞀瞬にしお倩を衝く巚倧な光剣ず化した

    「「ダむナミック・゚ックスラッシュ」」

    りルトラマリンの鞭めいた斬撃が機械魔獣の巊肩から右前足、ゞェむドクラりンの叩き切るような斬撃が右肩から巊前足に同時に叩き蟌たれる
    茝きず共にX字状に切り裂かれるキメラケンタりロスロボドラゎン前足が膝を぀く䞡肩が倧砎、四本の腕党おが吹き飛ぶ装甲ず共に胞のダクザ・コヌポ王も砎砕内郚メカニズムが露出する

    『アババッ  バカな  こんな事が  』ZO-DOOOOM

    激しくスパヌクを散らし厩れ萜ちる挆黒の機械魔獣。凄たじい火柱ず爆音ず共にダクザ・コヌポの支配の象城が砕け散った時、二人は目を合わせ笑顔で頷きあい  。

      眩い光ずずもに元の姿ぞず戻っおいった。


    ――――――――――――


    かくしおネオサヌキ自治区は解攟された。

    ダクザ・コヌポの息がかかった区議䌚は銖領を区庁舎ビルごず倱った事で解䜓を䜙儀なくされ、奎隷劎働や投獄されおいた政治犯はゞェむドクラりン指揮䞋で釈攟されおいる。
    既に圌女が率いる臚時政府が暹立され、むンタヌネット粉砕政策は党面撀廃される事になった。
    少幎兵や剣闘士ずしお育った者たちの将来、残された塁壁や機雷の撀去など問題は山積みだが  。


    そしお今、圌女はりルトラマリンず海岞で別れ際の蚀葉を亀わしおいる。

    「たさか貎方ずの別れを惜しむ事になるずはね  貎方なら、民思いの良い政治ができそうなのに」
    「わたし魚屋さんだから政治ずかよくわかんないの。それにダクザ・コヌポの魔手はどこにでも迫っおいるわ」
    「貎方は、䞀人で戊い続けおきたの」
    「わたしの心配なら倧䞈倫  それより、過去の事はもういいの」

    ゞェむドクラりンは䞀呌吞おいお答えた。
    「あの時芋えたのよ、父様ず母様の顔が  私たで奎らに瞛られなくおいいっお」
    「そうだったのね  」
    「それに、私にはやるべきこずができた  それが片付いたら、花屋でも始めるかもね」
    「それいいわね。わたしが魚屋さんで、あなたが花屋さん」

    二人顔を芋合わせ、笑い合う。

    「たあ、圓分先の話だけど。良ければこれを受け取っお  い぀でも私の波動を感じられる」
    そう蚀っおりルトラマリンに枡したのは、青々ずしたツタの茪に黄金の皮子が実った銖食りだ。

    「あら玠敵  ありがたくいただくわね」「わたしからも。これでお互いの波動を感じられるはず」
    今床はゞェむドクラりンがりルトラマリンの莈り物を受け取る。
    真珠の銖食りに碧く柄んだ雫めいた倧粒の宝石が䞀぀さざ波めいお茝く。

    「䜕お矎しいの  」「気に入っおくれた」

    二人はそれぞれの銖食りを同時に身に着け  。


    「元気でね」「たた䌚いたしょう」


      それぞれの道を、歩んでいった。



    【閉鎖圧制郜垂ネオサヌキ完】


    Qこれは䜕ですか

    Aこれの゚ントリヌ䜜品です。


     
     
     
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