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掌篇集『癟八拟參の角を曲っお』12(終)

    Xでポストできる文字数の掌篇をあ぀めたものです。暇぀ぶしに、䜕凊からでもお読みくださいたせ。

    ◆◇◆



    (166)
     倫は錠剀をシヌトから総おずりだし、おおきなガラス瓶に容れおしたう。「どうせのむ量は䞀緒なんだから」ず、区別もせず回錠をのみ。ちかごろ倫は倩を衝くほど声が高く、さらには物理的にも倩井にあたるほど銖だけのびおおり、行灯の油は舐めぬが街路暹の葉を食はみ、倕立が降れば嗜うがいをし屋䞊に吐く。



    (167)
     矎術孞校で課題が出た。「『き』で始たる物を創れ。䞀垭には賞金も出す」ず。「良質の䜜品は矎の神に奉玍」もするそうで。「たずえば『黄色い党身タむツの正矩の味方』なんお平凡なのは萜ちる。ヒネるこずが重芁」ず秘蚣を教えおくれた先茩は、「キャンずいう苗字の䞀家の墓参りを圫るよ」ず。



    (168)
     おでんの鍋が  ず母が云うので、又腐らせたのかず思いきや、芖るず凍っおいた。奥たったうえに西陜が぀よく差す台所で物はいたみ易く「今倏こそ腐らすたい」ず氣を匵っおいた母。念ず倏の嚁力がぶ぀かり劙な反応を生んだず芖える。その倜はシャヌベット状の倧根や蒟蒻や銬鈎薯や牛スゞや雁擬きをたべ。



    (169)
     手術着みたいな緑の垃を軀からだに被り、街ぞ。県も芆われるから、遠いのか近いのか䞍明。怜蚺をうける。僕らが病氣なのか呚りが病氣なのかも、䞍明。「異垞なし。さいきんスケルトンの垃で圷埚く茩が倚くおね。君は善い仔だ」ず。寮に垰るず、皆ほが裞で、笑い駈けたわる。俺のパンツかえせ、などず叫び。



    (170)
     転がす遞手暩。幎䞀回転がされ今幎50回目。フンコロガシ、倫を転がす䞻婊、䞖間を転がすラむタヌ、圓たり玉の無いガラガラをひたすら転がす老人、ビキニ姿で軀じゅうロヌラヌを超高速で転がすモデル、ブルドヌザヌの転がるキャタピラに蜢かれペラペラになる靑幎  「己で転がしおない」ず靑幎は倱栌。



    (171)
     邞宅で老人がピアノを匟く。皆で囲み聎く。老人だがプレリュヌド。第◯番が終るたび垭替えをし聎き応えの差を愉しみ。「次の譜面は」ず老人はよく止る。私は庭に出る。公衆甚の劂き広い䟿所は暗く怖い。ここで殺人があったず思いだす。怿の生垣にスクラップの蚘事が食られる。プレリュヌドが聞える。



    (172)
     掗濯機で圌が掗われおいた。別れ話も枈み出おいったものかず思えば。手掗いコヌスでさほど泡だたないなか、コッチ向きアッチ向きするのを眺め。脱氎を終えた圌はゎルフ灌けがおち癜くなっおいたが、色移りでピンクや靑の斑点やかすれが残り。私のスリップを腿に穿きでかい頭にスカヌトを被り、去った。



    (173)
     シャツずタむトなオヌバヌオヌルを着、おさげ髪をふり駈ける少女。数幎前退いた歌手によく䌌る。服も化粧も曲もハヌドで、少女の筈もないのだが。旧いやわらかな掋暂をピッチもおっずりず口ずさみ。通りの人人も勘づき぀぀觊れはせず、倢のように存圚を懐かしむ。路地に消える。ブヌツの足音だけ遺し。



    (174)
     ロヌカルラゞオの収録を終えるず、この局のアナりンサヌず、億を皌ぐ野球遞手が結婚したず聞く。ぞえず流し廊䞋を歩くが、皆ころぶ奇聲きせいをあげる曞類を飲物を散らす等、顕かな動揺。「街でも動揺が芖られたす」ず、件のアナ本人が窓より曇倩の光をうけながら、ブヌスにお独り型どおりの笑みず聲こえをなし。



    (175)
     呑屋街に、い぀からか地䞋ぞゆく゚スカレヌタヌが据えられ。昌倜ずわずたっすぐ歩たぬ䜕か吐きちらす人間ばかりの街で、無甚の長物ず思うが。それでおりようず  吊、おりる以前に、塵ひず぀なく虹色に熙ひかるそれに、怖くお寄れない。癟段皋のステップの果おにあるものが䜕か、玠面なら芖えるのだろうが。



    (176)
    「病氣だっお。治るか刀らないっお」男の手の甲、線銙花火の最期のひず粒みたいな赀み。「痒くもないし死なないけど医者から軟膏貰っおぬっおる」耳毛が溢れおも鯖定食ず云ったのに鶏南蛮がきおも隣隣垭で女ふたり眵りあい掎みあっおもどうじぬ男が、面皰ニキビ以䞋の赀星を懞念するのは埮笑たしい、のか。



    (177)
     ラブホテル。こずが枈みシャンデリア熙る廊䞋、玅いビロヌドの階段をゆき垰らんずしたら。モップバケツ、ゎミ袋台車ずか次次に  埓業員のスペヌスにきちゃったかず思い぀぀ゆくず、぀いに無色ずなった郚屋で、運転士か車掌の栌奜の男たちがおり、煙草をふかす。扮装なのか、或いはホテルが発車するのか。



    (178)
     ラブホテル。セックスずいうよりせっせっせのよいよいよいみたいなやりずりに退屈しおいたら、行為が壁に谺こだたしお聎こえ  吊、あれは隣宀の音。寞分違たがわずおなじこずしおるのだ。「愛には独創性が芁るわ」私はベッドから男を぀きおずし。バスタブの湯を溢れさせる。ゞェットを最匷にし荒波を生みながら。



    (179)
     雪の島ぞ。銖郜らしいが道も家家も癜く埋れ。皀にいる日本人 男も女も、芖おがえが。「芁人やスタヌが色遊にきたす。あのビル『愛人タワヌ』お呌ばれたす」ず通蚳。保護県鏡をかけぎこちなく歩き、华っおめだち。『愛人タワヌ』階にツタダ。本囜にもない幻の邊画を芖぀け、迷う。返しに来れるか。



    (180)
     眠れない。あたりに眠れず入院。ガラパゎスフィンチの叔母が芖舞いにくる。血瞁でないから血を吞われるか怖くお眠れない。次にむグアナの医垫がくる。私は尻がサボテンだから喰い぀かれるかず胞がさわぎ眠れない。窓をあければペンギンが飛び。い぀そこが海でなく空ず氣づき堕ちるか  ず泪し眠れない。



    (181)
     脚本は垃でできおいたので、うっかり掗濯しお、斑に色移りしたうえ文字が消えた。バラし、瞫いあげドレスにしお珟堎にゆくず、セリフが脣くちからかっおにでお、盞手圹の男を刺した。血を济びいっそうカオスな色あいで私は、かっおに歌い、かっおに化粧を厩し泣き、かっおに宙に浮き、かっおに喝采を济び。



    (182)
     靑のドレス、黄氎晶シトリンの指環、銀の耳食り、ゎヌルドのハむヒヌル等支床。挙匏の衣裳を任されおいる、客の。新郎がこれ迄の女を党員、着食らせ招埅するず。カメラマンでなく画家を呌び、巚倧な画垃に総おを描かせるず。匏堎は既に赀ずグリヌンの女が坐り。最埌に玔癜の駒がおかれた時、画は完成する。



    (183)
     あず垃枚っお處ずこでさず聞え、銖の皮の間違いず思えば、カフェテヌブルのうえキャミ゜ヌル枚の女が音暂にあわせ螊る。ストリップず間違われおも無理ない肉感、でも切れよく溫雅に。窓際に県を移すず、膚らんだサラリヌマンが、硝子でなくチュヌル枚ずなった21階の床のうえ、肉を髪を震わせ立぀。



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    ムカワツルオです。みじかい小説を曞きたす。シュヌルだったりちょっずレトロだったりです。写真もむラストも基本は自家補です。趣味は音楜・映画・アヌト・ファッション等、䞻に昭和のものに尻尟をぶんぶんふりたす。

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