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カクテルず䜙癜:41・葉柀【青本の䞭の砂挠⑀】Season4

    『星の王子さたサンテグゞュペリ』
    D'aprÚs "Le Petit Prince" d'Antoine de Saint-Exupéry  より

    🍞前回のお話しはこちら🔜

    ⚟⚟⚟
    4幎前ヌヌ
    サキ、高校1幎生。6月の仙台。
    バスケ郚から硬匏野球郚に移っお1か月が経っおいた。

    倏の甲子園倧䌚予遞を数週間埌に控えたある日、野球郚の郚宀に激震が走った。監督の、突然の自䞻退任である。

    監督自らの本業の諞事情が、急激に倉化した事が理由であった。

    38人の郚員ず2人の女子マネヌゞャヌが緊匵の面持ちで敎列する䞭、郚長の『ゲチャ』先生に先導され、新監督が姿を珟した。

    郚員たちが䞀斉に起立し、宀内を震わせるような倧声で
    「ちわっす」
    ず挚拶を飛ばした。

    🍞🍞🍞

    🎌🎹ここからのシヌンに䌌合うず思われるBGMをみ぀けお参りたした。
    宜しければ、お聎きになりながらお読みください。🔜

    ✏ Hero
    ( 䜜詞・䜜曲 )
    マラむア・キャリヌ
    りォルタヌ・アファナシ゚フ
    ( 歌 )
    マラむア・キャリヌ

    ⚟⚟⚟
    「みんな玹介しよう、葉柀新監督だ」
    ゲチャの掛け声に察し、郚員たちは
    「ういっす」
    「うおっす」
    「うっす」
    ず割れんばかりの倧声で応じた。

    ゲチャは満面の笑みを浮かべ、たるで自らの䜜品であるかのように葉柀を誇らしげに玹介し始めた。

    「皆んなも既に知っおいたず思う。
    10幎前に、我が『ひろたか』野球郚が県倧䌚決勝ぞ進出した際の捕手であり、キャプテンを務めたのがこの葉柀先茩だ」
    遞手たちは無蚀で頷く。

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    広瀬川高校硬匏野球郚
    新監督・葉柀 

    葉柀本人ず察面するのは、郚員党員、今回が初めおだった。
    しかし、広瀬川高校の100幎の歎史の䞭で初めお決勝進出ずいう金字塔を打ち立おた、その時のメンバヌ達の名はその埌も語り継がれ、郚員たちにずっおは憧れそのものだった。

    熱烈に『ひろたか』を応揎する、地元商店街の店䞻たちは、10幎経った今も、圓時のチヌムの䞀番打者から九番打者たでの名前を順に、フルネヌムで蚀う事ができた。

    珟圹の郚員たちは、圓時は幌かった。
    しかし、高校生ずなった今、郚掻の垰りに毎日立ち寄る、ラヌメン屋、甘味凊、レコヌド屋、文房具屋、牛乳屋、喫茶店に自転車屋  

    圌ら地元の商店䞻たちから、その時の『ひろたか』の䌝説を、耳にタコができるぐらいに聞かされおいたのだった。

    ゲチャは続けた。
    「あの時の決勝戊は延長14回。
    惜しくも0察1で蔵王育英に敗れおしたった。

    だが、その蔵王育英は続く甲子園で党囜準優勝を食ったんだ」

    ゲチャの熱のこもった説明に割っお入るように、葉柀が静かに口を開いた。

    「先生  延長13回ですけど」
    「おっず  それはすたん」

    その堎の党員が芋守る䞭、䌝説の男の垰還により、郚宀の空気は䞀瞬にしお匵り詰めた緊匵感ず期埅に包たれた。

    ゲチャは、熱を垯びた口調で玹介を続けた。

    「その埌、圌は䞭倮倧孊法孊郚・法埋孊科に䞀般入詊で珟圹合栌した。
    そしお、倧孊でも硬匏野球郚に身を投じ、その実力を開花させたんだ。

    画像
    葉柀は神宮球堎で掻躍した。

    2幎生でレギュラヌ捕手の座を掎むず、4幎の秋には打率4割8分で東郜倧孊野球リヌグの銖䜍打者に茝いた」

    満堎の期埅を集めるゲチャの蚀葉に察し、隣で聞いおいた葉柀が冷静に割っお入る。

    「先生  レギュラヌを掎んだのは3幎の春からです。
    それず銖䜍打者の時の打率は、4割7分1厘ですけど  」
    葉柀が困ったように苊笑した。

    「おっず  たたやっちたったなや」
    ゲチャは頭を掻いた。

    しかし、郚員たちは誰1人笑わない。
    葉柀本人は、誠実に䞋方修正をしおいる぀もりだが、それは倧した違いではなかった。

    画像
    東郜倧孊野球リヌグ
    銖䜍打者ずベストナむン
    衚地匏

    郚員たちはゎクリず唟を飲み蟌んだ。
    この人が  『あの』葉柀さんなのか。

    「それでは葉柀新監督からひず蚀貰おう」

    「はい  」

    葉柀は小さく頷いお、緊匵した面持ちの遞手たちにゆっくりず顔を向けた。

    その県差しには、これたで培っおきた経隓ず静かな嚁圧感が同居しおいる。

    「葉柀だ。原町(はらのたち)の芪父の法埋事務所で叞法曞士をしおいる。
    宜しく頌む」

    「うぉっす」
    郚員たちの力匷い返瀌がこだたする。

    「前任の監督が突然お蟞めになり、倧䌚たであず1か月もない。
    今さら俺の方針を打ち出せば混乱を招くだけだ。

    だから俺の色は極力出さず、これたでのやり方を螏襲しおいく。

    緎習方法、サむン、戊略、スタメンの決定暩たで、基本的に、キャプテンずお前たちに䞀任する」

    「おいっす」
    「うっす」

    その方針は、3幎生たちにずっお最埌の倧䌚ぞ集䞭できる最適解であった。

    広瀬川高校野球郚に蚪れた倧きな危機は、これで、ようやく回避されたず蚀っおよかった。

    入郚したおの新米マネヌゞャヌであるサキには、そんな男たちの割り切りず、郚宀に挂う独特の緊匵感のすべおが、驚きの連続ずしお目に映った。

    画像
    宮城県営球堎

     郚宀に充満する埃が西日に照らされお黄金色に舞い、窓の倖からはこの䞖の終わりかず思われるほどの激しい蝉時雚が容赊なく降り泚いでいた。

    瞑目しながら、葉柀は呟くように蚀った。

    「党力を尜くせば  それでいい。
    あずは、勝っおも負けおも結果は関係ない。
    粟䞀杯やればそれで良いのだ。それで満足できるはずだ  」

    「  」
    郚員たちは黙っお聎いおいる。
    頷く者は居ない。
    銖を傟げおいる者も居る。

    そこで葉柀は、かっず目を芋開いお叫んだ。

    「  そうだそんな腐った事を蚀う奎は、本圓の勝負をした事がない奎だお前たちの敵だ。

    党力を尜くした、だず
    尜くしおしたったのか
    粟䞀杯努力したのだよな
    しおしたったのだよな

    そうか  

    それなのに  負けたんだな

    ならば、そこにあるのは完党なる敗北ず絶望だけだ。

    もう、どうやっおも自分には、絶察に勝぀日は来ないずいう事だ。

    それで満足しろ、だず

    粟䞀杯やった奎に察しお、そんな軜薄で残酷な事がどうしお蚀えるんだ」

    遞手たちは、今床は力匷く頷いた。

    画像
    葉柀の檄に聞き入る郚員たち

    「あの倏  俺たちは負けた。
    甲子園は目の前だった。

    しかし、たった1点が取れなかった。
      負けたんだ」

    鎮たり返った郚宀。
    涙を流す者もいる。

    「絶察に受け入れられない負け  
    だった。
    それは今でも倉わらん。
    その埌は、神宮でいくら勝っおも、倧孊遞手暩で優勝しおも、それは関係ねえ。

    あの負けは、俺たちにずっおは、未だに受け入れるこずができない負けなんだ。
    これからも  ずっず、受け入れるのは無理だろう」

    葉柀は腕を組んだ。
    「いいか負けに矎孊なんぞ無い。
    もう䞀床蚀う。
    党力を尜くしおしたったならば  
    それが自分の粟䞀杯だず思うのならば、あずは勝぀しかないんだ
    勝利しかあり埗ないのだ」

    「  うす」
    「おっす」
    遞手たちは呟くように答えた。

    画像
    䞭倮倧孊硬匏野球郚4幎時
    正捕手・葉柀

    「野球は  勝぀事以倖に満足はない。しかしな  」

    遞手たちは顔を䞊げた。
    「勝っおも、負けおも、どちらでも、そこにお前たちの足跡は残る。

    蚀っおおくが、俺はヒヌロヌなんかじゃねえ。
    お前たちにずっお、俺たちの足跡なんぞ、既にカビが生えた過去のものだ。

    この倏、新しい䌝説を創るのはお前たちだ。

    この逆境の䞭、立ち䞊がっお戊ったその蚘録を残せ。
    どんな戊いをしたか、その足跡を蚘せ。

    いいか  ヒヌロヌはお前たちの䞭に居る。お前たち自身だ」

    「う、うおおおおおおおおっす

    郚員たちは叫んだ。殆どの者が嗚咜を挏らしおいる。

    「これたで  倧倉だったず思う。
    しかし、他の事は党お、俺ず先生でやる。

    お前たちは、ただひたすら  勝぀
    それだけを考えろ」
    「おす」
    「はい」

    郚員たち、監督、郚長、そしおマネヌゞャヌ  みんなの心がひず぀になった。

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    広瀬川高校硬匏野球郚
    3幎・䞻将北山

    ⚟⚟⚟
    葉柀がこのチヌムに檄を飛ばしたのはこの日が最初で最埌であった。

    翌日の緎習から葉柀が自ら口を開くこずはなくなり、ただ無蚀で遞手たちに鋭い県差しを向け続ける日々が始たった。

    しかし、その沈黙の教えも、結果ずしお虚しく終わった。

    1か月埌。
    倏の甲子園倧䌚宮城県予遞においお、
    広瀬川高校は3回戊で姿を消した。
    Aシヌド校ずしおは予想倖に早い敗退であった。

    詊合終了のサむレンが球堎を包み蟌んだ。

    🍞🍞🍞
    🎌🎹ここたでのストヌリヌをむメヌゞしたBGMを甚意しおみたした。宜しければ、お聎きになりながらお読みください🔜

    ✏ You Are Love
    ( 䜜詞 ) ゞャニス・むアン
    ( 䜜曲 ) テオ・マセロ
    ( 挔奏 ) Angels

     その瞬間、バックネット最前列に、篠厎茉莉子ず䞊んで座っおいたサキは、噎き䞊がる慟哭を喉の奥で必死にせき止め、感情を匷匕に抑え蟌んだ。
    (圓時は、女子はベンチに入れなかった)

    フェンスの向こうでは、3幎生たちが䞡手をグラりンドに突いお号泣しおいる。

    隣の垭では、茉莉子が開いたたたのスコアブックの䞊に芆い被せるように顔を䌏せおいる。
    震える肩からは、抌し殺した嗚咜が聞こえおくる。

    サキは唇を噛み締め、必死に感情を抌し殺しながら自分に蚀い聞かせた。

    「ただだ  泣げねえ。
    私は、あの人たちず、ほんのちょっずしか䞀緒にいられなかったんだもの。
    こんな新参者の私なんかが、あの人たちず䞀緒に泣ぐ資栌なんおねえっちゃ。
    んだんだ、悔しいんでねえ  」

    心から湧き起こったその慟哭は、仙台の人間ならば自然に䜿いこなせる「暙準語」ではなく、食るこずのないありのたたの「地元の蚀葉」だった。

    そしお、そう自嘲した瞬間、匵り詰めた心の防波堀が厩れた。

    その防波堀の隙間からこがれ萜ちた䞀筋の涙が、焌けるような熱さを垯びお静かに頬を䌝った。

    サキは、震える手を必死に抑えお、膝の䞊のスコアブックに「ゲヌムセット」の蚘号を蚘した。

    画像
    3幎生たちの倏の䌝説は
    この蚘号ずずもに終わった。

    🍞🍞🍞

    画像
    マンハッタン

    🍞🍞🍞
    赀坂OLD TIME。

    🍒「ねえ、なに䜕が起きたの
    このスコアの意味は䜕よ」
    🥕「たったこれだけの蚘号だが、最埌がどんな幕切れだったか、饒舌に語っおいる」

    🍒「勿䜓ぶっおないで、ちゃんず説明しなさいよ。
    スコアなんかが読めるオタクな人なんお、そうそう居ないのだから」
    🥃「はい  解読したす」
    銙取プロデュヌサヌが口を挟んだ。

     このスコアブックの写真の郚分からだけの想像も入りたすが  。

    ⚟⚟⚟
    🥃「最終回。9回の衚か裏かは、ここだけでは刀らない。延長戊の裏の回かもしれない。

    ずにかく広瀬川はリヌドされおいた。
    そしお、2アりト。
    スコアからは、ランナヌも居なかったずわかる」

    🥕「ランナヌが居なかった、ずいうのは、最埌の打者に打点のマヌクが付いお無いからだ。
    このたただず、あず1人で詊合が終わる」

    🥃「その時、5番打者がフォアボヌルで出塁した」

    🥕「ひず぀前に、B.B.ずあるのがそれじゃ。"Base on Ball"  四球のこずだ」

    🥃「そしお、6番打者が打った球はレフトの巊を砎った。恐らくフェンス盎撃のような凄い圓たりだったのだろう。
    2ベヌスヒットだ」
    🥕「赀文字は『ヒット』や『ホヌムラン』の時に䜿う」
    🍒「きゃあすごい」

    🥃「先ほど四球で塁に出たランナヌは2塁を蹎っお3塁に向かった。打ったバッタヌは2塁ぞ  」
    🍒「回れ回れ」

    🥃「広瀬川高校は1点差で負けおいたのだろう。
    もし、2点以䞊のビハむンドだったら、1塁ランナヌは3塁に止たったはずだ」

    🍒「ホヌムに突っ蟌んだのね」
    🥃「そう  3塁も蹎っお同点のホヌムを狙った。本塁突入だ。
    3塁ベヌスコヌチは腕をぐるぐるず回したはずです」
    🥕「むチかバチか  ずいうプレヌじゃな」

    🥃「しかし  『7-6-2』ずある。
    ぀たり、レフト(=7)が䞭継のショヌト(=6)に送球した。そしお、そのショヌトが完璧な送球をキャッチャヌ(=2)に投げた。
    ランナヌがホヌムに滑り蟌む  。
    アりトかセヌフか」

    🍒「結果は」
    🥃「ホヌムタッチアりト。
    同点ならず  3アりト。
    そしお  その瞬間に詊合が終わった」

    🥕「真ん䞭の『ℓ』は、残塁(=ℓeft)
    そしお、最埌の、『〆』みたいな奎が
    詊合終了を衚すんじゃ」

    🍒「   」 
    🥃「   」
    🥕「   」

    ⚟これは実際の詊合で起きた結果を、筆者が曞き留めたスコアです。

    画像
    元楜倩むヌグルス(明治倧孊OB)
    島内宏明遞手のサむンボヌル

    🍞🍞🍞
    198×幎。西新宿。サキ2浪䞭。

    「もしもヌし」
    「    」
    返事はない。

    「アロヌメヌデヌメヌデヌ」
    「    」
    やはり返事はない。

    サキは昚倜ず同じコむンランドリヌにクヌガを持参しお陣取っおいた。

    そのクヌガに、サキは色々ず話しかけおいる。

    画像
    おヌい出おこヌい。

    『ロックオンずか蚀っおいたわよね。
    そうしたらラゞオ単䜓にアむデンティティはないから、受信堎所の座暙の事を蚀っおいるはず  。
    だからここに移動したのよ」

    無人のコむンランドリヌで声を䞊げ続ける。

    「チェックメむトキングツヌ。
    こちらホワむトロック、オヌバヌ」
    「    」

    「こちらフゞ。科孊特捜隊本郚応答せよ」
    「    」

    「ゞヌパンです。ボスどうぞ」
    「    」

    思い぀く限りの呌びかけを詊すが、やはり応答はない。

    「なによ  銬鹿にしお。
    声をかけおきたのはそっちからでしょう」

    だんだん腹が立っおきたが、冷静になっお昚晩の蚘憶をたぐり寄せるうちに、现かいやり取りが脳裏に蘇った。

    「あ  もしかしおこれかな」
    サキはラゞオの䞡端に手を添え、目を瞑っおみた。

    「シェフズキャンベル  ビヌルなんたらだっけ  こら、応答しなさいよ」

    画像
    段々腹が立っお来た。

    するず、突然――ガチャガチャガチャず、ラゞオの内郚から受話噚を倖すような硬質な音が響いた。

    「セヌルスキャラメル  ビヌ玉ナントカいい加枛に応答しなさいよ」

    サキが苛立ちを露わにした盎埌、ガチャずいう也いた音ず共に、スピヌカヌからは

    「うヌぱヌわヌぱヌ」
    「うヌぱヌわヌぱヌ」

    ずいう、昚晩ず同じ刀読䞍胜なノむズが耳を぀んざいた。

    そしお、ラゞオから聞こえおきたのは、昚晩ず同じ少幎の声だった。

    「こちら  シ゚ルズキャメル、B612


    あれあ、昚晩の女性だね」

    突然の応答に、サキは食い気味に吐き捚おた。

    「そうよ」
    既に圌女の䞭では恐怖心よりも、奜奇心の方が遥かに䞊回っおいた。

    あらゆるリスクにも優先しお、数々のトリックのネタが知りたい。
    そこはやはり、サキずいうリケゞョの本質なのだろう。

    「あんた誰䜕が目的䞀䜓䜕なの私のクヌガに䜕をしたの」

    サキの苛立ちは頂点に達し、立お続けに問い詰める蚀葉が口を぀いお出た。
    「ラゞオでナンパされたのは初めおよ」

    「ナンパなんかじゃないよ」
    クヌガの向こうの少幎は答えた。

    「協力しお欲しいんだ。がくを助けお」
    「だから  」
    サキの怒りは頂点に達した。

    「だから、アンタは䞀䜓誰なのよ
    「あ  がくのこず」
    声の䞻が答えた。

    「がくね  君たちの蚀葉で蚀うず  

    宇宙人

      なんだ」

    「ええええええ」
    サキは小さな叫び声を挙げた。
    「な  なにを蚀っおいるの、アンタは」

    「B612星から来た。がくの名前は『シ゚ル』だよ。君の名は」
    「ええええ」

    「君の名は」
    「私はサキ。倩䞋埡免の玠浪人よ」
    「スロヌ人  遅い人なの」
    「う  たあ、そんなもんよ」
    忌々しい宇宙人め。サキは苊笑した。
    確かに倧孊に入るのは遅れおいる。

    「がくは、銀河埌進文明保護協䌚(Galactic Association for the Protection of Underdeveloped Civilizations)
    通称『GAPUCガパック』のセントリヌ(=歩哚)パむロットなんだ。

    「はあ」
    サキは溜息を぀いた。

    「わかったわ  それで玍埗ができた」
    「え玍埗が早いなあ」

    「だっお、アンタのやった事  片っ端から、今の地球の科孊ではできない事ばかりでしょ」
    「サキは  凄いなあ。パニくるかず思ったのに」

    「アナタの姿がむメヌゞできたからね。
    これ、むメヌゞ  送れるんでしょ」
    「えああ  そうだよ」

    サキはクヌガの䞡端を掎み、目を閉じた。
    「アナタはこんな人ねそうでしょ」

    画像
    B612星人・シ゚ル
    浅圢サキ画䌯䜜

    「あのねぇ  サキ、怒っおいい」
    シ゚ルが呆れお蚀った。

    「䜕よ、テレビの『特撮倉身モノ』に出お来た宇宙人なんお、みんなこんなもんだったわよ。
    アンタも宇宙人なのだから、こんなのでしょ
    ねえ、アンタどこからビヌム出すの」
    「いくらなんでも  」

    「それじゃ姿芋せなさいよ」
    「ルヌルでできないんだ。実はこの通信も本圓は犁止されおいる。
    がくのむメヌゞを送るね。目を閉じお」

    サキはクヌガの䞡端を握っお目を閉じた。
    『シ゚ル』の姿が、サキのむメヌゞの䞭に送られお来た。

    「これが  がくだよ」
    「ぞヌヌ」
    サキが感心した。

    画像
    シ゚ルずゞャム

    シ゚ルずのやりずりは、驚愕の連続であった。
    しかし、ここは驚いおいる暇はない。

    「ふ  ふヌん 。これがアンタね。
    たあ、いいわ。
    肩に止たっおいるティンカヌベルみたいなのは」

    「劖粟型のA I  『人口知胜』の事だよ。
    人口知胜搭茉のロボットなんだ。

    名前は『ゞャム』。がくの盞棒さ。
    今、がくの声で君たちの蚀葉に翻蚳しおくれおいるのも圌女なんだ」

    「ぞえたあ  。
    ずにかく聎きたいこずが山ほどあるから」

    「話しお良い事ず、ダメな事があるんだ。
    話しおはいけない事は、ゞャムの䞭の回路が起動しお、翻蚳されないんだ」

    「ぞヌ  䜕かカンゞ悪いわね」
    「GAPUCの掟なんだ」

    シ゚ルは続けた。
    「でも、珟地人ぞの接觊犁止の法は犯しおしたった。
    それは、このゞャムを助けたいからなんだ。それはがくを助ける事にもなる。
    サキ、がくたちを助けお」

    サキは、ごくりず唟を飲み蟌んだ。
    そしお、冷や汗を隠し぀぀、ニダリず笑っお心の䞭で独癜した。

    『おもしぇこずになっおきたなや
    人生捚おたもんじゃねぇっちゃね』

    「ずにかく話しを聞こうじゃないの」
    サキはクヌガを掎んだ䞡手に力を蟌めた。

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    (服装デザむン協力  Ms.いちか )
    (ダむデン倧䜐䜜画  ひがし りょう)

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    家庭平和維持軍
    ラむンハルト・ダむデン倧䜐

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    家庭教垫管制塔・無限堂です。このnoteでは、プロデュヌサヌ銙取茝忠の教育に察する考え方を、䜜戊参謀ダむデン倧䜐ず共に「小説仕立お」で衚珟しおみたした。歎史や数孊のロゞックが躍る䞖界をどうぞお楜しみください。お子様の孊習盞談など、管制塔ぞのアクセスは固定蚘事をご芧ください。

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