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カクテルず䜙癜:35【江戞の燕⑫最終話】Season3

    🍞前回乃お話しはこちら🔜

    🍞最新䜜・カクテルず䜙癜
    【青本の䞭の砂挠】Season
    スタヌトしたした。🔜

    🎌🎹九瓊のストヌリヌのむメヌゞに合うかなず思われる曲を芋぀けおたいりたした。宜しければお聎きになりながら、お楜しみください。🔜

    ✏オヌ・シャンれリれ
    ( 䜜曲 : マむク・りィルシュ&マむク・ディヌガン )
    ( 挔奏 : レヌモン・ルフェヌブル・グランドオヌケストラ)

    🍞🍞🍞
    九瓊の冒険奇譚が始たった。

    「仏蘭西の艊隊を誘爆で党お沈めた埌は、do-te-raで『フランス艊隊の向こう偎』に移動するようにからくりを仕掛けた぀もりだったのです。

    もし、生き残った船が居れば、この手で沈める぀もりでしたので」

    九瓊は出されたお茶を矎味しそうに飲みながら語った。

    「ああ  矎味しゅうございたす。
    オむロッペの茶には飜きおおりたしたので」

    䞡手で愛おしそうに茶碗を持ったたた、圌女は話を続けた。

    「ずころが、間違えお『仏蘭西艊隊の向こう偎』ではなく、『仏蘭西の向こう偎』ず指瀺しおおりたしたの  」

    ほほほ🎵

    ず九瓊は声を䞊げお笑った。

    do-te-raは䞭の人間をルシ゜ミ状態に倉え、自ら瞮小し、卵になる。

    そしお、その無敵の装甲で、陞䞊ならば転がり、氎䞭ならばスクリュヌずなっお掚進するこずができる。

    しかし、九瓊はこの時、行き先のセットを間違えおしたったのだ。

    「目が芚めたら仏蘭西ず゚ゲレスの間、ドオベルずいう名の海峡(ドヌバヌ海峡)の真ん䞭でした」

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    「ほほほ🎵」ず九瓊は屈蚗なく笑った。

    「あらら  したった。わたくしったら、たた䞋手を打っおしたった
    品川沖の朮の流れの蚈算で2日も培倜したしたので  ぀いうっかり。

    卵から出たら海のど真ん䞭でしたの  
    ほほほ🎵

    でも、それなら、行きがけの駄賃に敵状芖察をしようず思いたしお。

    それで、どちらが゚ゲレスで、どちらが仏蘭西かわからなかったのですが、ずにかく泳いだら゚ゲレスでした。

    ほほほ🎵

    『ああこの人は、確かにわたくしの母䞊様だわ  』
    九䞉は安堵した。

    九瓊のキャラは党然倉わっおいなかったのだ。

    「゚ゲレスの、倫敊ずいう街の郊倖に1幎朜みたした。
    東掋人は殆ど居なかったので、ここは倧倉でした。
    敵の蚀葉を芚え、綿密な䞋調べをしたのです」
    ず、九瓊はお茶を飲み干すず、数乃にお代わりをねだった。

    「しかし、圓初は着の身着のたた  貚幣ずお持たぬ身で、さぞや難儀したであろう」
    田沌が呆れたように、しかしどこか感心した颚に尋ねた。

    「䜕、問題ございたせぬ。
    敵の軍舎ぞ倜陰に玛れお忍び蟌み、『糧食』も貚幣も、望むがたたに調達しおおりたした故」
    九瓊は事も無げに、悪戯っぜく笑った。

    「ただ、歀床こそ敵艊隊を撃退できたしたが、たたし぀こく日の本を狙っお来るようでしたら面倒です。
    その前に敵の倧将に脅しをかけおおこうず考えたしお 」

    🍞🍞🍞

    🎌🎹ここからのテヌマ曲です。
    宜しければお聎きください

    ✏ Live & Let Die.
    ( 䜜詞・䜜曲 )ポヌル・マッカヌトニヌ
    ( 歌 ) ビリヌ・ゞョ゚ル

    🇬🇧
    ある倜、九瓊は、セント・ゞェヌムズ宮殿に単身乗り蟌み、就寝䞭の英囜王、ゞョヌゞ2䞖の寝蟌みを襲った。

    画像
    🇬🇧英囜王・ゞョヌゞ2侖

    "I am a ninja from Zipangu."
    (私は、日の本から来たニンゞャだ)

    "W...What did you say?"
    (な なんだず)

    "Do not underestimate Zipangu.
    (日の本を舐めるな)
    I could take your life at any moment, just like this.
    (このように、お䞻の呜などい぀でも消せるのだ)

    Never dare to attack Edo again."
    (二床ず江戞を攻撃しようなどず思うな)

    "I... As you wish."
    (あ あいわかった)

    🍞🍞🍞

    5幎も母囜を離れおいた九瓊であった。

    英語の郚分の説明は぀いうっかり英語になっおしたった。

    䞀同が唖然ずする䞭で、膝を叩いお頷きながら倧笑いしおいる男がいた。
    平賀源内だった。

    「あらわたくし  うっかり゚ゲレス語でご説明しおしたいたした。
    ご無瀌をお蚱しくださいたせ」
    䞀同に頭を䞋げるず、九瓊は源内に話しかけた。

    "Do you understand English, sir?"
    源内は答えた。

    「むダス。マダム。
    デス むズ  アブ゜ルりトリむ スリリング。スプレンデッド むンデヌド」

    "Pfft🎵 What a terrible accent.
    (ぷっ🎵酷い発音)

    But you're self-taught, aren't you?
    (でも、独孊ですわよね)

    That actually makes it all the more impressive."
    (それだけにむしろ凄いわ)

    「タンク ペヌ ゜ヌ マッチ マダム」
    源内は、先皋の九瓊の話しを、皆に和蚳した。

    「かたじけのうございたす」
    ず、九瓊は源内にお瀌を蚀った。

    「お知恵の回る殿方様は、どうしおこうも、おなごの心を惑わすのがお䞊手なのでございたしょう。

      これたで『ルむ』のような、愚鈍な阿呆のお盞手ばかりしおたいりたしたゆえ  

    源内様のその優れた智力が、劙にたばゆく映るのかもしれたせんね。
    たしお  男前(=ikemen)」

    「母䞊様」
    おくみが怒りの声を䞊げた。

    「源内様に倱瀌です」
    顔を真っ赀にしお本気で怒っおいるおくみを芋お、九瓊には嚘の胞の内が手に取るように理解できた。

    蚀われた源内の方も、幎䞊の矎貌の忍びから向けられた露骚な色銙ず揶揄いに、どうしおいいか分からず顔を赀らめおいる。

    「ほほほ🎵
    ずんだご無瀌をいたしたした。
    源内様、ふ぀぀かな嚘でございたすが、末氞くよろしうお願い申し䞊げたす」

    「えっ」
    「は  母䞊様っ」
    あたりの急展開に、玔情な二人が揃っおうろたえる様子を芋お、緊匵の解けた残りの者たちはみな苊笑を堪えるのに必死であった。

    田沌などは、笑い顔を芋られたいず、必死に顔を反けおいる。

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    2人は頬を赀らめた。

    「それで、゚ゲレスは片付きたした。
    その時、敵の殿様『ゞョヌゞ2䞖』の頬に、匕銖で小さな傷を残しおやりたした。
    備忘録ずしお  倢倢忘れぬよう」

    「倩晎れである」
    ず、今床は田沌が晎れやかな顔で頷いた。

    「その者の銖を獲っお来るよりも効果があるな」
    「埡意」
    ず、九瓊はこうべを垂れた。

    🇫🇷
    そこで、すぐに远っ手から逃れおdo-te-raを䜿い、今床は仏蘭西の巎里に赎きたした。

    巎里にはわずかに䞭囜人が䜏んでおりたした。
    いかにも䞭囜人らしく皆、頭脳明晰で芪切な者ばかり。

    囜王が『シノワズリ』ずいう䞭囜文化のマニアでしたので。
    ゆえに巎里は、倫敊よりは朜䌏が楜でした。

    ただ、今床は仏蘭西の蚀葉を芚えるのに2幎かかっおしたいたしお。
    でも、銖尟よく、敵の殿様をきっちり手懐けるこずには成功いたしたした」

    「巎里から銬車で3時間ほどで、敵の殿様の、ノェルサむナ宮殿に着きたす。

    ここでも『ルむ15䞖』を脅したのですが  」

    「ふっ🎵」

    ここで九瓊は぀い思い出し笑いをしおしたった。
    怪蚝そうな田沌は無芖しお、九瓊は話しを続けた。

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    🇫🇷ルむ15侖

    "Je suis une kunoichi de Zipangu."
    (私はゞパングの女忍者だ)

    "Q... 
Quoi ?"
    (な  䜕だず)

    "Ne sous-estime pas Zipangu. "
    (ゞパングを䟮るな)

    "Je pourrais t'Îter la vie à tout moment, tout comme ceci."
    い぀でもお前の呜を奪うこずなどできるのだぞ、ちょうどこのように、な

    Ne t'avise plus jamaisd'attaquer Edo."
    (二床ず江戞を襲おうなどず思うな)

    "Je... 
Comme vous le souhaitez.
    (わ  わかりたした。仰せの通りに)

    C'est mon cousin de Rohan qui a fait ça de sa propre initiative, sans même m'en avertir.
    (あれは、埓兄匟のド・ロアンが、䜙に断りもなく勝手にやったこずだ)

    "Et puis, aprÚs cette bataille, on a compris qu'il n'y avait pas de l'or dans le château d'Edo. C'était une mort inutile."
    (それに、あの戊さのあず、江戞城には金きんなどないこずがわかった。無駄死にだったのだ)

    九瓊は、ルむの頬にも小さな傷を残し、立ち去ろうずした。
    傷は英囜王ず同様に、数日で消えるだろう。

    「さお これで圹目が党お終わりたしたので、日の本に垰れるず思ったのですが  」

    九瓊はここでもふっ🎵ず思い出し笑いをした。

    「その時、囜王が私の手を掎んで哀願したのです。

    "Vous êtes magnifique. Vous êtes ma déesse.
    Je vous en prie, devenez ma maîtresse."
    (そなたは矎しい。我が女神よ。
    頌む、䜙の偎宀そばめになっおくれ)

    ここで九瓊は空を向いお笑った。

    「ホントにもう、この時のルむったら  笑えるのですよ。倧真面目な顔で蚀うのですから」

    あはははは🎵ず笑いながら、無反応な芳客を眮いたたた九瓊は話しを続けた。

    「そ それで、お母様はそんな男の功になられたのですか」
    ずおくみが尋ねた。

    「たさか今の今たで、その時以倖は指䞀本觊らせちゃいないよ。

    ずにかくこのルむずいう王様がね、女奜きで凄いの。

    埌でわかったのだけど、誰にでも同じ事を蚀うのよ。
    倧奥も持っおいお、沢山の女を䟍らせおいたわ。でも、䞀人䞀人に本気なの」

    ぐいっず䞀息に残りの茶を飲み干すず、九瓊は話しを続けた。

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    🇫🇷深倜の秘密のティヌブレむク

    「だから、気を持たせおおいお取り入り、その埌も床々寝宀に遊びに行っおやったのさ。

    そのうち、私は王様の愚痎の盞手になっちゃった」

    「盞倉わらず倧胆䞍敵な  」
    ず田沌が呆れたように蚀った。

    「殿様、そのような次第でご報告が遅れたしお申し蚳ございたせん。
    しかし、今のずころ、゚ゲレスず仏蘭西がこの日の本を攻めお来る事はございたせぬ」

    「ほう  」
    ず䞀同から安堵の声が䞊がった。

    「なるほど  しかし、なぜそう蚀い切れるのか」
    ず田沌が尋ねた。
    「はい」
    ず、九瓊は再び語り始めた。

    🫖🫖🫖
    「そのうち、密かにルむ囜王が私を圚仏䞭囜人ずしお登録しおくれ、䜏たいや生掻費も融通しおくれるようになりたした。

    その間、私は仏蘭西はもずより、オむロッペのあちこちの囜を探査しお参りたした」

    「ふむ」
    このくだりは田沌には面癜くなかった。

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    田沌にずっお九瓊は姉のような
    存圚でもあった。

    探査が目的ずは蚀え、倧切な郚䞋を盗られおしたったような嫉劬心があった。

    それには無頓着に九瓊は続けた。
    「そのような事よりも、殿様
    今やオむロッペは倧倉なのです。

    この仏蘭西ず、それからオヌストリア  おっず、日の本でいう癜耳矩(=ベルギヌ)の向こうの䞻、オヌストリアずいう囜ず、魯西亜の3囜の連合ず、プロむセンず゚ゲレスの2囜の連合の倧合戊が始たっおしたったのです」

    「な  なんず」
    「今幎の皐月、こちらでいう宝暊六幎の五月に゚ゲレスが仏蘭西に宣戊垃告をしたしお。

    今、ルむたちが倧倉なのです。
    ですから今やオむロッペは、わざわざ䜕ヶ月もかけおこの日の本たで攻めおくる䜙裕などございたせぬ。
    この戊さは、ただ䜕幎も続きそうです」

    「な  なるほど」
    「それに  ルむは  ルむ囜王は本圓にダメな男で、ポンパドゥヌルずいう䞀番のお気に入りの功に翻匄されおおりたす。

    すべおがこの銬鹿女狐の蚀いなりなのです。
    『マむトレス・アン・ティトル』公功ず蚀う、立堎を利甚しお悪政ばかり」

    「ほう  たるで、堀を埋めさせた淀君のようじゃな」
    関孝和が口を挟んだ。

    「先生たさに座垃団を1枚どうぞ」
    九瓊は手を叩いお喜んだ。

    「ん座垃団ならば既に敷いおおるが」
    「あ、これは倱瀌いたしたした」
    九瓊は頭を掻いた。

    「巎里の、巎里王宮(パレ・ロワむダル)ずいう繁華な街で流行しおいるギャグでした。
    『オヌ・ギ・リ(=Haut - Gui - Ry)ずいうショりで、芞人の冗談を評䟡しお、クッションを取り合う芞胜でございたす。

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    パレ・ロワむダル盎茞入
    オヌ・ギ・リはその埌
    江戞で倧流行のショりずなった。

    「結論ずしお、私の芋立おでは、この戊さでは、仏蘭西ぱゲレスに倧敗するでしょう。

    ルむにはずうに匙を投げたしおございたす。

    あれからさらに2幎もの間、いくら知恵を授けおも、ポンパドゥヌル  あの女狐の蚀いなりでは、もはや付ける薬もございたせぬ」
    九瓊は、かなり悔しそうな衚情で蚀った。

    田沌はニダリず嬉しそうに笑った。
    「巊様か  しかし様子はあい分かった。あずは他囜の為すこず。攟っおおけばよい。
    お䞻は本日から垰還せよ」

    「恐れながら  」
    ず九瓊は蚀葉を返した。

    「オむロッペの囜々の争いの元凶の方が気になりたしお  」
    「なんず」

    「殿様、宀町の倧乱応仁の乱が終わっおしばらくした頃、今から二癟五十幎も昔の話しでございたす。

    コロンブスずいう男がオむロッペから海を枡っお、亜墚利加あめりか)ずいう倧陞を芋぀けたのです」
    「うむ。それは存じおおる。既に幕府も泚目しおおった」

    「実は隠された富があるようです。
    それを巡っお、゚ゲレスや仏蘭西が以来瞄匵り争いを続けおいたした。

    今回の戊さ(=䞃幎戊争)の元凶もそこにあるのではないかず」

    「䞊様、オむロッペの軍難、その行く末はおおよそ芋極めが぀きたしおございたす。

    されど私、いささかこの亜墚利加なる新倩地の富が気に掛かりたする。

    西欧の列匷どもが呜を賭しおたで貪り合おうずする、その富の正䜓はいかなるものか、是非ずも突き止めずう存じたする。
    そのたた゚ゲレス語も、仏蘭西語も通じたす。

    䜕卒、かの地ぞの探玢の呜を䞋し眮かれたすよう、䌏しおお願い申し䞊げ奉りたす」

    「うむ。しかず聞き届けた。今宵䞀晩、熟考するゆえ、明朝の沙汰を埅お」

    九瓊は再床平䌏しお、長い垰京報告を終えた。

    🐟🐟🍶🍣

     ここで、長らく埅たせた倕选の膳を田沌は宿の者に呜じお運ばせた。

    その堎にいた者たちは、身分をわきたえお郚屋から䞋がろうずしたが、ここでも田沌が

    「ひずりで食っおも矎味くはない。
    このタヌむず䞀緒に膳を囲め」
    ず蚀っお䞀同を優しく匕き留めた。

    おくみの勀める寿叞屋からは、明日のために特別に仕蟌んであった新鮮な魚料理が次々ず運び蟌たれた。

    あたりにも久しぶりな本物の和食を前にしお、九瓊は思わず感涙を浮かべお喜んだ。

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    宎が始たった。

    そんな九瓊の隣には、おくみがずっず寄り添うようにしお片時も離れずに居た。

    やがお賑やかに酒が酌み亀わされ、互いの劎をねぎらう宎は倜が曎けるたで尜きるこずなく続いた。

    🎌🎹ここからのシヌンに盞応しいず䜜者が勝手に思う曲を、甚意いたしたした。宜しければお聎きになりながらお読みください。🔜

    ✏Let It Be  
    ( 曲: The Beatles)
    ( 挔奏 : パヌシヌ・フェむス・グランドオヌケストラ)

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    田沌意次

     翌朝、各々は身支床を厳かに敎え、昚倜の狂乱が嘘のように静たり返った倧広間ぞず集たった。

    いよいよ、歎史の裏で動く極秘の集䌚が始たる。

    田沌意次は床の間の前に嚁颚堂々ず正座し、それを迎える䞀同は匵り詰めた空気の䞭、畳の䞊に深く平䌏した。

    田沌が
    「これより沙汰を䞋す。䞀同の者、心しお聎くように」

    ず重みのある声で告げるず、誰もが䞀蚀の物音すら立おず、無蚀のたた再び頭を畳ぞず深く擊り぀けた。

    「これより、今埌の諞事に぀いお申し枡す。䞀同、厳に拝聎せよ」
    「たずは  関孝和翁」
    「ははっ」

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    関 孝和が呌ばれた。

    「この床の時の旅、倧矩であった。
    たた、䜕ら咎なき身でありながら氎軍どもに拉臎され、灜難であったな」

    「もったいなきお蚀葉、身に䜙る光栄に存じたす」

    「そこで  貎殿には、りパグロッツの民が再び倩より迎えに来るその日たで、この江戞の地で平穏に過ごせるよう手配を調えさせた」

    田沌はふず口元に手をやり、嚁厳に満ちた声で蚀葉を続けた。

    「平賀が䜏たう長屋の隣を空けさせたゆえ、本日よりそこぞ身を萜ち着けるがよい。
    たた、これよりは名を『関高  数せきたか かず』ず改め、そう名乗るのだ。
    逗留の間の諞甚入甚はすべお䜙が支絊する」

    「有り難き幞せ。この埡恩、決しお忘れたせん」
    関高数は深く感じ入り、畳に頭をこすり぀けるようにしお平䌏した。

    源内も倧喜びで顔を䞊げた。
    「関  関高先生倧歓迎にございたす。
    殿、恐悊至極に存じたす。」

    田沌は無蚀のたた頷いた。

    ここで、おくみが関高の前に進み出お、小さな巟着を枡した。

    「もはや圢芋ではなくなりたした。プラテむナでございたす。
    これを先生にお委ねいたしたす」

    「あいわかった」
    関高はそれを受け取った。

    「次に  銭平」
    田沌が呌んだ。
    「ははっ」

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    『銭平』こず浅圢平吉

    「その方、これたでの芋事な働き、誠に倧矩であった。

    勇猛にしお冷静沈着。
    䜕より埒党を裏切らず、法ず信矩を重んじるその姿勢、誠に倩晎れである。

    内に秘めたる匷い正矩の心、そしおいかなる逆境にあろうずも最埌たで諊めぬ䞍屈の粟神  実に芋事、芋事であるぞ。

    本来なれば歊士の列に取り立おるべき功瞟なれど  」

    田沌がそこたで口にした時、䞀瞬、銭平の顔が耇雑そうに曇った。

    それを芋逃さず、田沌はふっず目元を和たせお蚀葉をかける。

    「  案ずるな、銭平。お䞻の心䞭は分かっおおる。

    お䞻は昔から、堅苊しい歊士ずいう生き方が、『でえっ嫌え』であったな」

    図星を突かれた銭平は、きたり悪そうに頭を掻きながら笑った。

    「はは  滅盞もございやせん。
      たあ、お芋通しでございたすかい」

    「よきかな。
    ならばお䞻が窮屈な思いをせぬよう、蚈らいを授けよう。

    平民の籍のたた名字『浅圢』を名乗り、垯刀を蚱す。
    たた、本日より䜙が盎属の特呜埡甚達に任じる。

    さらに、江戞の町人を統べる最高峰、『町幎寄』の栌を授け、砎栌の扶持を終身支絊するものずする。

    これよりは奉行所の圹人どもずお、お䞻をただの町人ず䟮り、無瀌を働くこずは断じお蚱されぬ。

    この江戞の町で、䜙の目ずなり耳ずなり、存分にその腕を振るうがよい」

    「も、もったいなきお蚀葉  
    ありがたき幞せに存じたす」

    銭平は、己の気性をどこたでも理解しおくれおいる田沌の粋な沙汰に激しく感激し、震えながら深く平䌏し涙した。

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    玫玺の䞀族・九瓊

    「  次に九瓊」
    「ははっ」
    九瓊は無蚀のたた、深く平䌏した。

    「そこもずには、耒矎ず凊眰の双方を䞎えねばならぬ」
    九瓊は埮動だにせず、ただ静かに拝聎しおいる。

    「たずは仏蘭西の戊艊二十隻を、呜を賭しおこずごずく沈めし功瞟、誠に倩晎れである。

    その方の忠矩に察し、䞀族ぞ盞応の報奚を遣わすものずする」

    「もったいなきお蚀葉  」
    九瓊は静かにこうべを垂れた。

    「䞀方で、我が軍の差配に反し、己が勝手な刀断をもっお単独で無謀な行動を取りし眪、これは重い」

    冷培に蚀い枡される蚀葉に察し、九瓊は顔色ひず぀倉えず、ただ埮動だにせず田沌の蚀葉を受け止めおいる。

    田沌は続けた。
    「歊士にあらざる故、切腹は蚱さぬ。
    その代わりに極刑に凊す。

    所払い、遠島、すなわち島流しの刑である」

    厳たる宣告に、おくみの心臓がドキンず跳ね䞊がった。

    「九瓊」
    「はっ  」

    「軍玀軍埋を乱せし眪により、亜墚利加倧陞ぞの島流しを申し付ける」
    「きゃっ  ♪ほほほ🎵」

    あたりに颚倉わりな極刑に、九瓊は思わず小さく吹き出しおしたった。

    「本来ならば終身の刑なれど、オむロッペにおける探玢掻動の功瞟はさらなる報奚に倀する。

    よっお、亜墚利加倧陞ぞの遠島は䞀幎を期限ずする。

    ただし、流刑地にあっおも幕府のための探玢掻動を怠るな。

    ゆえに、幕府所有の倖貚を遣わす。

    䌺候・報告のための垰囜は任意ずし、探玢の銖尟によっおは、その方自身の裁量で任を終えおも構わぬものずする」

    「  謹んで、お受けいたしたす」
    九瓊は顔を䌏せたたた、にやりず䞍敵に笑った。

    元より己の意志で、ただ異囜の地に留たり、暗躍する぀もりであった身だ。

    お咎めどころか、公認で倧陞に枡れるなど願っおもない蚈らいである。

    「いいなヌ、叔母䞊様  矚たしい」
    その様子を偎で芋おいた数乃が、矚望の県差しで小さく呟いた。

    「そうなりたすず、あの do-te-ra は、しばらく九瓊殿が所有された方が郜合がよろしいな」
    関高 数が暪から蚀葉を挟んだ。

    「田沌様、宜しいでしょうか。
    亜墚利加ぞの移動の手段でもございたす故」
    九瓊は田沌を芋䞊げお蚀った。

    関高は、耇雑な衚情で申し添えた。
    「しかし、これが某(それがし)の元に戻らねば、過去ぞず遡っお そこもずの祖先ぞ委ねるこずが適わぬ。

      ぀たりは、巡り巡っお今ここにいる そこもずを救うこずが出来なくなるのだぞ」

    「その蟺りは抜かりなく  」
    九瓊が䞍敵に答えた。

    「たあ、よい。『次の未来』に生きるそこもずの為にも、必ずや生きお無事に戻られよ。
    そしお、その防具をしかず拙者にお返しいただこう」

    関高は九瓊にりズラの卵倧のカプセルを枡した。

    「埡意」
    九瓊はすべおを芋通したように、深く埮笑んだ。

    🎌🎹ここからのシヌンに盞応しいず䜜者が勝手に思う曲を探しお参りたした。
    宜しければお聎きください。🔜

    ✏ 翳りゆく郚屋
    ( 䜜詞・䜜曲 : 荒井 由実)
    ( 歌 : MOEKA)

    「さお  九䞉」
    田沌は、おくみの名を呌んだ。

    画像
    玫玺の䞀族・九䞉

    このあず、田沌の口からどのような指瀺が出るか  

    おくみは静かに芚悟を決めおいた。
    これで平賀源内を調査する探査任務は終わりを告げた。

    今日からはたた、別の新たな任務に就くこずになる。

    源内たちずは、もうこれでお別れなのだ。胞が締め付けられるように蟛い。

    しかし、それこそが己の生きる忍びの定めであった。

    「九䞉」
    「はっ  」
    おくみは深く平䌏した。

    先ほどずは逆に、今床は母芪である九瓊の心臓がドキリず跳ね䞊がった。

    「平賀源内が探査任務、実に芋事であった。ご苊劎。これにお、その方の任を解く」

    「ははっ」
    おくみは溢れそうになる感情を堪え、平䌏したたた埮動だにせず返事をした。

    「新たなる任務に぀いおは、远っお別途差配する。それたで、しばし身䜓を䌑めるがよい」

    画像
    銭平はおくみの暪顔を芋た。

    涙を必死に堪えおいる九䞉の暪顔を芋お、銭平は痛たしそうに顔をしかめた。

    しかし、忍びの者ず、その調査察象。それは本来、決しお蚱されぬ、亀わるはずのない恋であった。

    たた、目の前で打ちひしがれる嚘の姿は、母である九瓊の心をも深く抉っおいた。

    この時ばかりは、過酷な忍びの家系にこの嚘を産み萜ずしおしたった己の宿呜に、匷い埌ろめたさを芚えざるを埗なかった。

    だが  忍びずは耐え忍ぶ者、今はただ平然を装うほか狂いはない。

    この瞬間、九瓊は生たれお初めお、胞の奥底に眠っおいた本圓の自分の気持ちに気が぀いた。

    もしかしたら  私は、ルむを愛しおいたのだろうか、ず。

    必芁な任務をすべお終えた埌もなお二幎の長きにわたり、仏蘭西の地に残り続けたのは、他でもないこの感情が私を瞛り付けおいたからなのだろうか。

    しかし、それもすべおは過ぎ去ったこずだ。

    「ふっ♪」

    九瓊は心の䞭で自嘲気味に笑った。
    それがもし本圓に恋ず呌べるものだったずしおも、いずれにせよ疟うに終わった過去の遺物。

    しかし  我が身がそうであったからこそ、せめお愛する嚘の恋だけは、どうにかしお成就させおやりたかった。

    源内は終始抌し黙っおいた。
    その胞のうちは、はらわたが煮えくり返るほどの激情に満たされおいたが、心の奥底から湧き䞊がるその猛烈な怒りが、皮肉にも圌を凍り぀くほど冷静にさせおいた。

    『ふざけるなよ  お前がその぀もりなら、どこぞなりずも行くがいい。
    だがな  俺は諊めねえ。

    俺は必ず  おくみ、お前を芋぀け出しお芋せる』

    源内は心の䞭で、そう静かに、しかし烈火の劂き決意を固めおいた。

    🍞🍞🍞

    「数乃  」
    淡々ず、田沌が呌んだ。

    画像
    玫玺の䞀族・数乃

    「歀床の掻躍、実に芋事であった」
    「ははっ  勿䜓なきお蚀葉、身に䜙る光栄に存じたす」

    「うむ。そこもずには十分な耒矎を取らせよう。
    たた、本日をもっお忍びずしおの䜍を䞀段䞊げる。
    これより、そこもずは䞀人前のくノ䞀である」

    「きゃヌっ♪ やったぁ」

    嬉しさのあたり、数乃は堎も匁えず぀い倧声を䞊げお飛び䞊がった。

    「   しお、これより新たな呜を䞋す。今日からは、九䞉がこれたで担っおいた任務のすべおを、そこもずが匕き継げ」
    「埡意」
    それは重倧な新任務であった。
    しかし、数乃は驚く颚もなく、その什をあっさりず受け入れた。

    あたかも事前にそれを知らされおいたかのように。

    「九䞉には別途、新たなる任務を䞎える。ゆえに、これたでの探査任務はそこもずが匕き継ぐのだ」

    「ならば、本日より、お前は『十六倜』を名乗るのだ。『十六倜の数乃』ず」
    九瓊は埮笑みながら数乃に蚀い枡した。

    田沌は数乃に目配せをした。
    数乃は埮笑ずずもに小さく頷いた。

    画像
    次は平賀源内の番である。

    「そしお、平賀源内」
    「   」

    源内は無蚀を貫き、䞀切の衚情を厩さなかった。

    「この床の掻躍、実にあっぱれである」「   」
    やはり源内は答えない。

    「その方にもしかるべき耒矎を取らせよう。

    ずころで、その前に、今回の密呜により、お䞻は銅山氎軍からも呜を狙われる立堎ずなっおしたった。これは関高先生も同様である」

    「そのようなこずは、どうでも構いたせん」
    源内は䞍満を隠そうずもせず、ぷいず暪を向いた。

    「いや、もはやお䞻䞀人の身䜓ではないのだ。
    お䞻ず関高先生には、今埌も幕府の知恵袋ずしお倧いに働いおもらわねばならぬ」

    「嫌だず申したら」
    源内はギロリず田沌を正面から睚み据えた。

    「愚か者、この䜙に背くか」
    「その前に、人ずしお  蚱されるこずず、決しお蚱されねぇこずがあるのではねぇんですかい
    䟋えこの身を支配しおも、心は支配させねえ」

    その蚀葉に、田沌は声を荒げた。
    「無瀌者めが
    お䞻たちは、すべおこの䜙の道具である。背くこずは蚱さぬ」

    源内は田沌を睚み぀けた。
    委现構わず田沌は続けた。

    「しかし  道具ならばこそ、壊さぬよう倧切に䜿わねばならぬのだ。
    そこで、お䞻ず関高先生には、専甚の譊護人を配備するこずずした」

    「そい぀は有り難おぇこっお。ぞっ  
    しかし、護衛が埌ろでうろちょろしおようが、俺ぁこれたで通り勝手にやらせおいただきやすぜ」

    「譊護の拒吊は認めぬ」
    田沌は音を立おお立ち䞊がるず、凄たじい嚁圧感を攟぀声で源内をビシッず指差した。

    そしお、その指を今床は䜎頭するおくみぞず滑らせ、堂々ず、怒鳎り぀けるように宣告した。

    「九䞉新たなる任を呜ずる。
    本日より、この二人  平賀源内ず関高の専属譊護人に任呜する」

    「え」
    「はあ」
    「うお」
    「ええええええええ」
    「うっひょヌヌ」
    「     」

    🍞🍞🍞

    🎌🎹ここからの曲です。
    ぜひお聎きになっおください。
    【江戞の燕】フィナヌレを食るのはこの曲ず圓初から決めおおりたした。🔜

    ✏ ANNIVERSARY
      〜無限にCALLING YOU〜
    ( 䜜詞・䜜曲 : 束任谷 由実)
    ( 歌 ) りあ

    あたりの急展開に、その堎にいた䞀同は呆気に取られ、ただ驚愕の声を挏らしお蚀葉を倱うほかなかった。

    「   」

    おくみは声にならない叫びを䞊げた。

    「よいか、九䞉
    本日より、お䞻は、特にこの平賀源内の身蟺を譊護するのだ。
    関高の面は氎軍に割れおはおらぬ。

    この平賀から片時も離れるな。
    寝食を垞に共にし、䞀瞬たりずも目を離しおはならぬ。

    おくみは、銖をぶんぶん瞊に振っおいる。
    そのたた銖がどこかに飛んで行くのではないかずいう勢いである。

    そしお己が身に代えおでも、その平賀の呜を党力で護り抜くのだ
    期限など䞎えぬ。未来氞劫の任である」

    さらにぶんぶん、ぶんぶん、おくみは銖を瞊に振り続け、そしお涙ずずもに爆発するような笑みを芋せた。

    「うおおおおおおおっ」
    あたりの衝撃に、源内は地響きのような叫び声を䞊げた。

    䞀方のおくみは、頭が真っ癜になり
    銖を瞊に振り続けながら

    「は  は  はい」

    ず、蟛うじおそれだけの声を絞り出すのが粟䞀杯だった。

    呆然自倱ずなる二人を芋䞋ろし、田沌はさらに傲然ず蚀い攟った。

    「人の心は支配できぬだずよくぞ抜かしおったな、源内

    この䜙の支配から逃れようなどずは䞍届千䞇

    九䞉、䞀昌倜、䞀幎䞭、いかなる時もこの䞍忠者を芋匵れ」

    おくみは銖を瞊にぶんぶん振り続けおいる。銖がいく぀あるのだろう

    「そのために、お䞻たち二名に、䜙が盎々に呜を䞋す。

    たった今、お䞻たち二人は めおず ずなるのだ。拒吊は䞀切蚱さぬ」

    「はははヌっうあああああ」
    「     うわヌん」

    「ふん」
    田沌は怒った顔を䜜り出した。

    画像
    喜びが爆発した。

    「ず  殿様」
    源内はおくみず䞊んで平䌏した。

    「ご無瀌を平にお蚱しください」
    「やかたしい既に遅いわこの䞍届者めが」
    そう䞀喝する田沌の口元は、いたにも挏れ出しそうな笑いを必死に堪えお震えおいる。

    その暪で、おくみは感情が決壊したようにひたすら号泣しおいた。

    二人の様子に、これたで固唟を呑んで芋守っおいたその堎の者たちも耐えきれず、次々ず満面の笑みで拍手を始めた。

    「九瓊」
    「はい」
    田沌は九瓊を芋お優しく笑った。

    「耒矎は䞀族に遣わすず申した。
    これこそが、その方らぞの耒矎ぞ」

    「  恐れ入りたした」
    九瓊は涙を浮かべた笑顔で、深く平䌏した。

    「平賀」
    「ははっ」
    「お䞻ぞの耒矎は  」

    「恐れながら。
    関高先生が隣人ずなり、そしお九䞉が我が劻に。
    これ以䞊の耒矎は䜕も望みたせぬ」

    「黙れ、愚か者」
    「ははっ」
    「お䞻には、専甚の人圢浄瑠璃小屋を遣わす」

    「ええええええええ♪」
    源内よりも早く、おくみの驚愕の声が裏返っお響き枡った。

    「そ  それは、ありがたき幞せに存じたす」

    「うむ。ただし、朚戞銭の売り䞊げは䜙ず折半である」

    「げえええええ ちゃっかりしおやがる  がめ぀いなぁ」

    「やかたしい。今は幕府の台所も倧倉なのだ。
    その売り䞊げで、関高先生の生掻費ず九瓊の遠埁費を賄うのだ」

    「おっずぉ こりゃあしおやられたしたな」
    源内は呆れ果おたように、しかし嬉しそうに泣きながら笑った。

    「拙者  生涯、殿様に道具ずしおお支えいたしたす。我らをどうぞ倫婊茶碗ずしおお䜿い䞋され」
    おくみも銖を瞊にぶんぶん振った。

    「があっはっはっはっはっ」
    田沌は堰を切ったように豪快に笑った。

    「よし、これにおすべおの詮議は終えた。只今より祝蚀を始める」

    「ええええ今からですか
    「そうだ。善は急げず蚀う」

    「数乃。手配はできおおろうな」
    「はい。殿様。すべお敎っおおりたす」「よし、それでは䜙の呜什じゃ
    花嫁に衣装を」

    「畏たりたした」
    おくみは、事前に田沌ず数乃が秘密裏に甚意しおいた癜無垢の花嫁衣装に着替えるため、急ぎ別宀ぞず姿を消した。

    倧広間に豪華な料理が運ばれ、前倜に続く宎ずなった。

    ✏胜楜「高砂」
    (䜜詞 )䞖阿匥
    曲なし

    画像
    高砂や
    この浊舟に 垆を䞊げお
    この浊舟に 垆を䞊げお
    画像
    月もろずもに 出づ朮の
    波の淡路の 島圱や
    画像
    遠く鳎尟の 沖過ぎお
    はや䜏吉(すみのえ)に 着きにけり
    画像
    はや䜏吉に 着きにけり

    【完】

    【カヌテンコヌル①】
    ぀぀がなく匏がお開きずなり、そこからはじたった宎は、いたや最高朮に達しおいた。

    誰もが酒を酌み亀わし、唄い、螊り、この奇跡のような祝蚀に男も女も関係なく感動の涙を流しおいる。

    その誰もが理性を忘れた倧喧隒の䞭で、ただ䞀箇所、おくみは源内の目の前にしずやかに正座し、䞉぀指を぀いた。

    癜無垢の衣擊れの音さえ聞こえそうなほど、圌女のたわりだけが神聖な空気に包たれおいる。

    「旊那さた  。
    ふ぀぀か者ではございたすが、末氞くよろしゅうお願い申し䞊げたす」

    「う  、うむ うん、うん 🎵
    俺のほうこそふ぀぀か者だうん。
    ふ぀぀かの二乗だ。よろしく頌む」

    源内もたた、感激ず興奮で胞がいっぱいになり、気付けば最高の笑顔を浮かべおいた。

    「ただ  ひず぀だけ。
    ひず぀だけ、旊那様に前もっお申し䞊げたきこずがございたす」

    「んヌヌ 䜕だい、改たっお。
    䜕でも申せ、我が劻よ」

    愛おしそうに身を乗り出す源内に、
    おくみはどこたでも穏やかな、しかし䞀点の曇りもない茝く目で芋぀め返した。

    「はい  。
    この先、生涯をかけお旊那様に末氞く添い遂げさせおいただきたす。
    が  。

    もし、私ずいう劻の存圚を知りながら、旊那様に䞍埒な心で近づこうずいう卑しき婊女子が珟れたした時は  」

    「え  っ」
    あたりに物隒な仮定に、源内の顔色が䞀瞬で倉わった。

    「その時は、その、をなご奎め のお呜は  残らず、確実に頂戎いたしたす」「げ  、げぇっ  」

    匕き぀る源内を前に、おくみはふふっず愛らしく埮笑むず、正座した腰の䞋に敷いた自身の巊足をそっず指差した。

    「私には、お䞊から賜った『蚱可蚌』がございたすゆえ。
    䞍届な䞍貞の茩はすべお、公認で排陀せねばなりたせぬ。圹目でございたす」
    「ひゃヌヌヌヌヌっ」

    どんなに呑んでも酔わなかった源内の極䞊の酒が、その䞀瞬で、跡圢もなく綺麗さっぱり冷め枡った。

    「その毒虫女には、死に損なうこずすら
    私が蚱したせんゆえ。
    即座にあの䞖の月を芋お頂きたす」

    九䞉は真顔で蚀った。
    その瞳には、䞀片の躊躇もなかった。

    画像
    末氞く  

    【カヌテンコヌル②】
    🎌🎹カヌテンコヌルの曲です。
    お聎きください。

    ✏ FOR YOU
    ( 䜜詞・䜜曲 )尟厎 亜矎
    ( 歌 ) 尟厎 亜矎

    🍞🍞🍞
    倩和2幎1682幎甲府。関孝和邞。

    「お九。おヌいお九」
    「はい。旊那様」
    「今宵は、殿が蚭けお䞋さった、拙者の停りの葬儀である。぀぀がなく頌むぞ」

    「お任せ䞋さいたせ」
    関倫人は無衚情で答えた。
    「その埌、氎軍の奎らが捕たるたでは我々は身を隠す」
    「はい」

    「ずころで、良い機䌚である。
    この際぀いでに遺蚀を蚀い枡す」
    「旊那様  」

    「たずは、この巻物の術を残す。
    『灰・泥・地・炎の術』ず申す。
    それからこの、かんざしである。
    さらに  」

    関孝和は、嚘の寝顔を芋ながら劻に䌝えた。

    「子孫たちの名を、今から決める」
    関は埮笑みずずもに、五歳になる嚘の寝顔を芋た。

    「我が嚘  九零(くれい)の子
    ぀たり我々の孫の名は、九䞀智(くいち)ずする」
    「たあ 」

    「聞け。さらにその嚘の名は、九瓊(くに)である」
    「心に曞き留めたす」
    「うむ。さらに、その嚘の名は  くみ
    そう、九䞉じゃ。その埓姉効は数乃。

    たた、昚日他界した事になった拙者、関孝和の子孫であるこずは、その者たちには䌝えるな。秘匿せよ。

    本日より、関の名を隠せ。関䞀族は絶えた。我らは『玺の䞀族』を名乗る」

    「畏りたした。そのように臎したす。
    でも  わたくしの内に眠る甲府忍びの血脈ず、あなた様が極められた数理の叡智。

    その双方を受け継いで生たれおくる子䟛たちでございたすね。
    いったいどのような、数奇で茝かしい人生を歩むのでしょう」

    そう蚀っお愛おしそうに未来ぞ想いを銳せる劻の暪顔に、関もたた穏やかな県差しを向け、語りかけた。

    「お九  未来ずは、予め誰かが曞いた筋曞きで決たっおいるのではない。
    確定しおいないのだ。
    い぀の日かそれは数理が蚌明する事になるだろう。

    ぀たり、未来ずは、我々自身が創り出すものなのだ。

    お九は埮笑みながら頷いた。
    「そうですか  そのお蚀葉を、わたくしは信じたす」

    「うむ。しかしな  
    みな、ずおも溌剌ずしおいた。自分で創り出した生を生きおいた。
    未来は  楜しかったよ」

    画像
    長らくのご愛読誠に有難うございたした。

    【江戞の燕Season3】完
    To close out this post, I want to give a shout-out to my amazing (but tiny!) circle of followers.

    🌹i 様
    🌹aa様
    🌹いばらき怪獣図鑑 様
    🌹かなりあ 様
    🌹様
    🌹凍  鶎 様
    🌹S様
    🌹教育評論家様
    🌹有限䌚瀟A l c o n代衚取締圹菅原 様
    🌹しヌずん 様
    🌹様
    (順䞍同)
    With my deepest gratitude.
    Thank you so much for all your support.

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    家庭平和維持軍
    ラむンハルト・ダむデン倧䜐

    【家庭教垫管制塔『無限堂』】
    🌐 公匏ホヌムペヌゞ
    https://mugendo1977.com/
    無限堂は、電話・メヌル等による勧誘は䞀切行っおおりたせん。

    📞 公匏むンスタグラム
    https://www.instagram.com/mugendoofficial?igsh=MTh5ajg3ZGhyMHZ4NA%3D%3D&utm_source=qr
    無限堂は、電話・メヌルによる勧誘は䞀切行っおおりたせん。

    🥕ダむデンのむラスト・ひがしりょう

    【カクテルず䜙癜】総合マガゞンはこちらです。🔜

    🥕🥃🍒
    次回からは新しいSeasonに入りたす。
    匕き続きのご愛読をよろしくお願い申し䞊げたす。

     
     
    家庭教垫管制塔・無限堂です。このnoteでは、プロデュヌサヌ銙取茝忠の教育に察する考え方を、䜜戊参謀ダむデン倧䜐ず共に「小説仕立お」で衚珟しおみたした。歎史や数孊のロゞックが躍る䞖界をどうぞお楜しみください。お子様の孊習盞談など、管制塔ぞのアクセスは固定蚘事をご芧ください。

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