
バイオ株高は偶然ではない

はじめに
2025年は、年初に広がっていた市場や株への悲観論に反し、世界経済と市場が想定以上に堅調だった年だったと振り返れます。
背景として、トランプ政権の関税政策は当初の強硬姿勢ほど持続せず、交渉や例外措置によって緩和されました。また、中国や欧州、米国企業などが関税や不確実性に適応し、想定以上のレジリエンスを示しています。最後に、AI投資が米国の成長や世界貿易を下支えするショックアブソーバーとして機能したことです。
このように、世界の株式市場にはAI、半導体、エネルギー、そして地政学といったいくつものテーマがありました。そのなかで「勝ち組」になったセクターとしてバイオテクノロジーがあります。
今日は、そのあたりを振り返ってみます。
Nasdaq Biotechnology Index
米国のバイオテック株指数(Nasdaq Biotechnology Index)は、2025年に入ってから約3割上昇し、2014年以来の好成績となりました。この上昇局面で、特に大きな利益を得たのが、バイオに特化したヘッジファンドです。
あるファンドは年初来で+70%を超え、別の新興ファンドは+90%近いリターンを記録しました。「たまたま当たった」のではありません。どんな理由があったのでしょうか。
