
メガファーマはなぜ中国バイオと急接近?
M&Aに代わるライセンス戦略から見えるものは…
"パテントクリフ"の足音が近づく
(メガファーマの経営者がいつも煽られていることですが)
”今”は正念場です。数億ドル規模の売上を支えてきた主力薬の特許が次々と切れ、いわゆる「パテントクリフ」が目前に迫っているからです。
例えば、2020年代後半には、抗がん剤や自己免疫疾患治療薬のブロックバスターが特許失効を迎え、各社は収益の柱を失う危機に瀕しているとされているからです。新たなパイプラインをどう確保するかが生死を分けます。
M&Aからライセンスへシフトする理由
そんな中、グローバル製薬会社の動きに変化が表れています。かつては巨額のM&Aで新薬や技術を丸ごと手に入れるのが定石だったのですが、最近は「ライセンス契約」に舵を切る企業が目立ちます。特に注目すべきは、中国のバイオテック企業との急接近でしょう。
「なぜM&Aではなくライセンスなのか?」
一般論として、コスト、リスク、スピードから見た場合、M&Aは数十億ドル単位の投資と統合リスクを伴うが、ライセンスなら初期投資を抑えつつ、成功時にマイルストーン支払いやロイヤルティで対応できるので、「大きな賭け」より「賢い先物投資」を選んでいるのだと思います。