
相次ぐ国立大学授業料値上げ💰施設・設備の老朽化に苦しむ国立大学📚
今春、東京大学が2割(約11万円)の値上げを強行しました。
続いて秋には埼玉大学など国立4大学が相次いで学費の値上げを発表しました。
値上げするのは名古屋工業大学、埼玉大学、山口大学、電気通信大(東京都)です。
いずれも国が定める標準額の53万5800円から上限(標準額の1.2倍)の64万2960円にします。
授業料を標準額の1.2倍に上げたのは、国立の全85大学中10大学に広がりました。
9月に値上げを発表した名工大は首都圏以外で初めて値上げを決めました。
外部資金の獲得や経費節減などで財源を捻出してきましたが、資金不足による設備の劣化が原因です。増収分は最先端の実習機器や課外活動の環境充実などにあてるとしています。
山口大学では値上げした分はWIFIの整備や図書館の空調の更新などに使われます。
これらの大学をはじめとして、全国の大学で施設や設備の老朽化が加速しています。
たとえば北海道大学。
築25年以上たつ未改修施設が全体の3分の1に近い25.3ヘクタール(甲子園球場の6倍超)、築45年以上が10.6ヘクタールもあります。
年間修繕費は2025年度で8.2億円を超えます。
観光地にもなっている北大植物園は、鉄骨の柱が腐食するなどして、地震時にガラスが割れたり倒壊したりする恐れがあるということで、築43年のガラス温室の公開を休止しています。
温室での学生の実習を取りやめ、貴重な植物を保存する機能にも悪影響を与えています。
電気通信大では昨年以降空調機が相次いで故障しています。
今年の夏は一時84部屋で使えなくなりました。
空調が効く部屋に研究室を「避難」させたり、ゼミをオンラインで行ったりしていますが研究の効率が落ちました。
大学も早急に改修したのですが総額5000万円規模の予算が確保できません。
各大学に国から配られている運営費交付金は自ら使い道を決めることができますが、減少・抑制が続いています。
さらに、近年は人件費や物価の高騰で支出が増え、老朽化施設の改修どころか教育環境の維持すら難しくなっています。
また、文部科学省によると、全国に85校ある国立大学などが保有する建物のうち、築50年以上を経過した面積が27%、築60年以上も8%を超えます。
政府は老朽化する大学施設の改善を「最重要課題」と位置づけ、文科省は国立大学などについて「5カ年計画」を策定。
21から25年度には1兆円余りを投じて860ヘクタールの改善を目指しましたが、財源の中心である施設整備費補助金は毎年1千億円程度しかなく、計画の進捗率は計画最終年で61%です。
空調もないようなぼろぼろの施設で、精神論だけで教育・研究の成果をあげることはできません。
一方で、国は日本の研究水準を国際的に上げることを目標にしています。
お金をかけずにどうやって研究レベルをあげるのでしょうか。
戦闘機や軍艦は最新式のピカピカです。
しかし、国民のための教育研究機関はボロボロ。
今の政権が何を大切にしているかがよくわかります。💢😭
執筆者、ゆこりん