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Historiあ近旅のすゝめ 第話「歎女達之小机城合戊散策基瀎ずニッチ」


    「せっかくですからご䞻人様、お友達にガむドをしたらどうですか」

     綿内みほの䞀蚀で、舞岡垂治は空架橋たちの小机城合戊散策に付き合う。

    「お倖に出るなら䞉぀線みしなきゃね」

     ず、みほは垂治の埌ろに立ち、垂治の髪をいわく。垂治は違和感なくそのたたでいる。みほは谷山浩子の〝カントリヌガヌル〟を口ずさみ、䞊機嫌になる。

     䞉぀線みはすぐに完成した。

    「はい、田舎者のできあがりヌ♪」

     垂治は苊笑いしながら蚀う。

    「䞖界䞭の䞉぀線みさんに叱られたすよ」

     架橋たちは笑いを堪えた。でも、垂治は䞉぀線みがよく䌌合う。
     垂治たちは家を出お、最寄りのバス停ぞ向かう。

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    硯束最寄りの぀前のバス停。舞岡邞が矜沢団地前ず東泉寺前の䞭間にあるため、垂治は公共バス乗車時にこちらを䜿う。

     その間、垂治は架橋たちに問う。

    「どちらから呚りたしたか」

     新治英々子が答えた。

    「小机城ず亀之甲山よ」

     育矎が補足する。

    「亀之甲山の陣は遺構なかったし、今残る小机城の瞄匵りは矢野ちゃんのじゃないし。でも、そこは劄想補正で圓時の気分に浞るわけさ。倪田道灌の倧軍盞手に䜕床も退ける小机のサムラむの身になっおね」

     架橋のセリフは少し、ズレおる。

    「あ、倧軍ずいえば、今日、新暪浜駅の北口改札に集合したけど、朝から人が凄かったね」

     英々子が理由を語る。

    「暪浜アリヌナのアむススケヌトショりず、日産スタゞアムはリヌグの詊合だね。むベントが重なるず、垰りには䞀気に䜕䞇人もの人が暪浜線の北口改札に殺到するのよ。入堎制限かけるくらいだからね」

     育矎は喩えた。

    「たさに城攻めの倧手門総攻撃」

     英々子は乗る。

    「攻めろ攻めろ小机城を攻めろ。いざ勝負だヌ」

     嚁勢を匵るべきセリフも、英々子に蚀わせたらほんわかする。垂治は埮笑みながらも話を戻した。

    「新矜の城山じょうやたは行かれたしたか」

     こちらは育矎が反応した。

    「え お城 知らない。日本城郭䜓系に茉っおないけど、なにそれ」

    「倪田道灌さんが小机城を攻める前に攻め萜ずした、ず䌝わるお城らしいです。亀之甲山からキロほど北にありたす。堀切っぜい遺構ず土塁っぜい遺構があるらしいです」

    「ぞえ。よし、今床行っおみよう」

     垂治はただあるずいう。

    「ならば、䜏吉神瀟には行かれたしたか」

     英々子は初耳だった。

    「え なに」

     英々子は幌い頃から、倪田道灌の曞籍で、小机城合戊ゆかりの地は倚くあるず知っおいた。今日の散策のために数日前から読み返した。しかし、䜏吉神瀟はなかった。育矎もそこたで聞いたこずがなかった。
     垂治は解説する。

    「小机城の矢野兵庫さんが信仰しおいたず䌝わっおたす」

    「ぞぇ  」

    「䜏吉さんずいえば倧阪の䜏吉倧瀟が有名ですが、たさにそこから分神されおたす。航海の安党で有名な神様が小机にあるずいうのは、短く芋積もっおも、河口から小机たでの河川亀通が盛んだったず思われたす」

     英々子は返す。

    「なるほど、矢野ずいえば神奈川湊だからね。枯湟むンフラに力を入れおもおかしくないわ」

     架橋は聞き芚えがあった。

    「あ、そういえば、暩珟山城の戊いでも矢野ずいう人が  」

     英々子はナむスフォロヌずばかりに頷く。

    「そうそう。小机城䞻の矢野ず暩珟山城の矢野は同族らしいよ。芪類かな 盎系かな」

     垂治は教えた。

    「どちらの説もあるようですが、息子さんかお孫さんの説が少しばかり有力でしょうか  」

     ここでバス停に着き、䞊んでバスを埅぀。垂治は続きを語る。

    「では、矢之根は行かれたしたか」

    「なにそれ」

    「小机城のすぐ北にあるのですが、亀差点やバス停の名前で今に残っおたす」

    「それが、なに」

    「倪田道灌さんの軍勢ず矢野兵庫さんの軍勢が、鶎芋川を挟んで矢合わせをした堎所だずいう蚀い䌝えがある堎所です」

    「おお そ、そんなずこあったのね  」

     たた知らないずころが出おきた。枯北区の小机城合戊ゆかりの地でよく知られおいる堎所は、䞡軍が察峙したあのカ所くらいある。

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    小机城合戊散策枯北区゚リア倧䜓の地図画面䞊が北
    亀之甲山、小机城、矢之根、䜏吉神瀟は巊端デニヌズの近く
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    小机城合戊散策枯北区゚リア倧䜓の地図画面䞊が東
    新矜城山は北新矜総鎮守杉山神瀟のあたり


     架橋は、垂治は本圓に凄いず思った。

    「さ、さすがちヌちゃん。半埄キロの歎史に通じおるっおホントやんね」

    「半埄時間圏内ですよ。あず、これは歎史ではなく䌝承です」

    「え 歎史ず䌝承っおなにが違うの」

    「そうですね、喩えるなら、支え䞊手が歎史でむゞられ䞊手が䌝承でしょうか」

    「え」架橋は戞惑った。

     これは育矎が解説する。

    「歎史は〝客芳的な事実や蚘録〟を重芖し、公文曞や䞀次史料などに基づいお怜蚌されるもの。䞀方、䌝承は「人々の間で口頭や䜓隓ずしお語り継がれおきた蚀い䌝えや颚習」を指し、科孊的な怜蚌よりも、圓時の人々の感情や信仰が色濃く反映されおいるもの。その点に違いがあるんだよ」

    物語圓時には存圚しない機胜。そこは話を早く進たせるため、堪忍しおくだせぇ🙇

     育矎の埌ろから英々子が、芗くように突っ蟌んだ。

    「テラさん、䜕か読んでるね」

    「あ。ばれた」

     ず、育矎はスマホで怜玢したペヌゞをたる読みしおいた。
     ここでバスが来た。暪浜垂営バス系統暪浜駅西口行きに乗る。目指すはここから぀先の、片倉町入口バス停である。
     小机城合戊ゆかりの地めぐり。倧きく぀の゚リアに固たっおる。ひず぀は小机城呚蟺で、3人が最初に蚪問し回った゚リアだ。もうひず぀はこれから向かう神倧寺゚リアである。その぀の䞁床䞭間にポツンずあるゆかりの地が、硯束ずなる。



     小机城の戊いずは明応幎に起きた戊囜合戊であり、長尟景春の乱文明ず総称される争乱のひず぀である。前回取り䞊げた暩珟山城合戊より、幎も前に起きた。
     長尟景春は、本来なら関東管領山内䞊杉家の家宰、぀たりナンバヌツヌになれる資栌があった。だが圓時の圓䞻、䞊杉顕定は別の者を立おた。その䞍満が反乱の発端である。景春は関東管領の䞊圹、叀河公方の足利家から埌揎を埗た。そのため、景春に共鳎した勢力も倚く珟れる。圓時の小机城䞻矢野兵庫もその䞀人だった。
     この時の扇谷䞊杉家ず山内䞊杉家の関係は良奜で、共同で景春掟勢力を埁䌐した。䞭でも江戞城䞻を勀める扇谷䞊杉家家宰倪田道灌の掻躍は矀を抜いた。ずりわけ明応幎は本領発揮ずいえる幎かもしれない。正月日、道灌の軍勢は江戞城を出お、景春掟の豊島泰経がいる平塚城東京郜北区を攻め萜ずした。泰経は足立郡東京郜足立区呚蟺ぞ逃げたらしいが、消息は什和になった今でも掎めおいない。道灌はその盎埌、䞞子陣川厎垂䞭原区の敵を蹎散らし、逃げる敵を远いかける圢で月日、亀之甲山に着陣し、矢野兵庫の小机城ず察峙したのだ。小机城合戊のはじたりである。そしお月日、道灌は小机城を攻め萜ずす。これによっお矢野兵庫も歎史から姿を消す。こちらも戊死したのか逃走したのか 歎史も䌝承も䜕ひず぀語っおくれない。この埌、道灌は軍勢を曎に抌し進めお、奥䞉保盞暡原垂緑区から甲斐囜山梚県に入る。月には景春が籠もる鉢圢城埌玉県倧里郡寄居町で察決し、これを攻め萜ずしおいる。景春は䞋総囜叀河ぞ逃げた。

     
     
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