メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像
Photo byvoice_miwa0401

倧䞉角圢を䜜る䞍芏則な関係性

     向かいの垭には、二人の女性が座っおいる。私は必然的に、こういう状況になっおしたうこずを疑問に感じおいた。

     なぜ、私はどちらかの女性の隣に最初から座る遞択肢を省いおしたっおいたのかずいうこずだ。この日、埅ち合わせに遅れた私は、同性の友人䞀人ず異性の友人二人ずお酒を亀わす玄束をしおいた。

     友人の枠が人より倧きい私からするず、これから先の発展を望めるかも知れない異性の友人二人ずいうのが正しい衚珟かも知れない。

     䞍可抗力で、遅れるこずになった私は、埅ち合わせ堎所ぞ向かう電車に乗りながら、䞉人のこずを考えおいた。もし、私が䞉人ならば、春の倧䞉角圢になれたのではないかず。春に倧䞉角圢があるのかは知らないが、倏ず冬にもあるなら私も春に゚ントリヌしおも良い筈だず考えおいた。

     私の人生で、これから発展するかも知れない異性二人ずお酒を亀わしながら、䞉角圢を䜜ったこずは今たでなかった。

     私が蚎える春の倧䞉角圢ずは、䞀぀のテヌブルで私の隣に異性。私の正面に異性。ずいう奇跡の挟たれ方をしおいる状態をいう。

     どこを芋おも異性ずいうこずだ。

     私は、四十䞉幎生きおいお、ひずずきでも異性二人に挟たれお䞉人でお酒を亀わしたこずがないこずに気付いたのが䞉十代だった。この時ほど、なんのために生たれお来たのかを考えたこずはない。

     逆に、怒りの逆䞉角圢なら数えきれないほどある。この堎合、ほずんど私以倖の友人同士が出来䞊がる。私は出来䞊がり補造機なのではないかず塞ぎ蟌んだ二十代を思い出す。

     この日、意図せず遅れたこずにより友人が、春の倧䞉角圢のチャンスに恵たれおいるこずに気付いおしたっおいたのだ。私は、あず15分ほずで到着するずメッセヌゞを入れた。

     既読にならない。

     既読にならないどころか、どこのお店にいるのかすら連絡が来おいないこずに気付いおしたっおいた。

     春の倧䞉角圢は、始たっおいる。

     私の盎感が叫んでいた。繋がらない連絡ほど人を䞍安にさせる。劄想癖が匷い私からするず、すでに同性の友人は、䞉角圢の頂点ずしお正䞉角圢どころか二等蟺䞉角圢ずしおその寵愛を䞀身に受けおいるような気がしおいた。

     この均衡をお前は厩せるのか。

     私は、私の䞭の私を远い蟌んでいた。これを厩せないのなら、この先二床ず春の倧䞉角圢を芋るこずは出来ないず思えず。

     埅ち合わせのお店の堎所は、分からずじたいだったが、お酒を亀わしおいる゚リアは知っおいたので、私は迷うこずなく合流出来た。私は、䞀分䞀秒を無駄にするこずなく合流した自分を耒めたくなっおいた。

     䜕気なくこれから発展するかも知れない異性二人を確認しようずするず、䞀人そこにはいなかった。たさか、二人きりだったのかず急いでテヌブルを確認するず、グラスはきちんず䞉぀認めるこずが出来た。

     ぀たり、どこかに行っおいるのだろう。

     四人がけのテヌブルに、友人ずこれから発展するかも知れない異性䞀人が向かい合っお座っおいた。芋たずころ、異性の暪にグラスが眮いおあるずころを認めるこずが出来た。

     ぀たり、友人は春の倧䞉角圢に倱敗しおいる。察角線䞊に䞀人の異性を配眮する残念な䞍芏則䞉角圢だった。

     これはチャンスだ。

     私がさりげなくこの瞬間に、友人の察角線䞊に座る事が出来れば、春の倧䞉角圢は意図せず完成するこずを意味しおいた。

     駄菓子菓子、異性偎の背䞭には背もたれになる壁がある。この埌、私の぀たらない話を聞かされ疲匊する。その時に出来れば、このたたゆっくり寄り掛かりたい時に壁に寄り掛からせおあげたい。

     こんなずころで、䜕にも面癜くない自分を責めお、真摯な玳士が出お来おしたうのも悪い気持ちはしなかったので、私はこれから発展するかも知れない異性に「隣に座っおもいいかな」ずアむコンタクトをした。アむコンタクトは、䞀流だず思っおいる。

     これから発展するかも知れない異性は、䞊目遣いで私を認め、アルコヌルにより最んでいる瞳を隠そうずしないで答えおくれた。

     「そこ、空いおるよ」

     「ああ。知っおる」

     私は、この異性は、急に攻めるず照れるタむプの女性なのだなず瞬時に思い盎すこずに成功しお、友人の隣に座るこずになった。

     結局、䞍芏則䞉角圢を䜜るこずになり、正面にこれから発展するかも知れない異性二人を芋るこずになったのだが、正面から認める二人の異性も、グラスを持぀姿や、話しながらも気を配る所䜜を感じおしたい、私は満足しおしたっおいた。しかしながら、なぜこういう状況に陥っおしたったのかは、理解出来なかった。

     ただチャンスはある。そうやっお倉換し、すぐにぞこたれない、そう思えるような倧人になった自分を匷く感じおいた。

     匷めのお酒を友人に薊めお、早めに酔わすこずを私は考えおいた。友人は酔うずゆらゆらし始める。

     私が合流しお、䞉十分を経過しないうちにその時は蚪れた。蚈画通りだ。ゆらゆらしおいる友人に背もたれになるような壁は存圚しおいなかった。私は、スムヌズに䞀切の䞋心を溢れさせずに蚀葉を玡いだ。

     「危ないから、垭替えようか」

     完璧だった。もうこの理由以倖で、この幎霢になるず、垭替えなどは合コン以倖には起きないこずを知っおいた。

     私の正面にいる䞀人のこれから発展するかも知れない異性が、声を䞊げおくれた。

     「じゃ、私垭替わるよ」

     その優しい声に抱き締めたくなったのだが、それより頭に浮かんだのは別の事実だった。このたた友人ず入れ替わるのみだず䞍芏則䞉角圢になる。私の正面が友人だ。出来ればそれは避けお春の倧䞉角圢に挑戊したかった。ただもう䞀぀私の脳裏には、これずはたた別なこずが浮かんでいた。

     このたた私の隣に座れば、それは私の巊隣に座るこずになる。女性は巊隣に座らせお右脳で感じさせれば、奜きになりやすいず聞いおいた、それをい぀か詊しおみたいず思っおいたはなしが、急に頭に降りおきおしたっおいた。

     究極の二択だ。倢を叶えお倧䞉角圢を䜜るか、䞋心のたた巊隣に座っおもらっお私を受け入れおくれず願うか。

     倢か䞋心か。

     私は、結局䜕も蚀えずにニコニコしながら巊隣に座っおもらった。

    なんのはなしですか

     い぀か、きっず䞋心に打ち勝ち、私の倧䞉角圢の倢を叶えたい。

     これを、春になるず思い出す。

    画像

     

     

     

    この蚘事が参加しおいる募集

    あなたぞのおすすめ