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Photo byhiromi63

オッサンと私、コーヒーマシンの前で

    この前、サイゼリヤに行きました。セットのドリンクバーを注文し、のんびりと滞在しておりました。これは、その時のエピソードです。

    私は、コーヒーマシンの前に並びます。マシンの前には見知らぬオッサン。私はその後ろに並んでいます。キョロキョロと動き回り首を傾げながら、機械の右側にある「お湯⇩」の所にカップをセットするオッサン。ボタンを押してコーヒーを抽出し始めました。「ウィーン、ガガガガ…」と音を立てて豆を挽き始める機械。「お湯⇩」と大きな文字で書いてあれば、ここに誘導されるその気持ちは理解できます。でもね、オッサン、コーヒーは中央の注ぎ口から出てくるんだよ。咄嗟に私は「こっちこっちこっち🫲」とオッサンを誘導。従うオッサン。かくして、コーヒーをカップで受けることに間に合ったオッサンはこちらに会釈をします。「うむ」と、私は頷き、気を遣わせないように後ろに離れて立ちます。再び視線を戻すオッサン。出来上がったコーヒーをのぞき込み、❗️と面食らった模様。コミカルな人です。「なんか、少ない。」こちらに振り向き話しかけてきます。「機械の不具合なのか、これが、ふつうなのか」と、口には出さず仕草で暗に伝えてくるオッサン。捨て置けません。私は、イヤホンを外して「どれを押したの?」と質問しました。慌てて指を指すオッサン。「ああ、『エスプレッソ』は、それで合っているよ。」と教えます。オッサン、驚愕に目を見開く。口も開く。口を閉じ、再び手元のコーヒーをのぞき込むオッサン。「え、少な。……これがふつう…?」とは言わないが、恐らくそう思っているのであろう動きをして、黙ったままその場を立ち去りました。きっと、あのオッサンはエスプレッソの少なさについて頭がいっぱいなのでしょう。気持ちは分かります。

    私も席に戻りコーヒーを飲みました。スティックシュガーを少し入れたエスプレッソ。その香りを楽しみながら、同じくエスプレッソを飲み、その苦味を楽しんでいるであろうオッサンに思いを馳せました。

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