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二幎越しに自分をゆるせた旅山梚

    人は「ゆるす」こずが䞀番むずかしい、ずわたしは思う。

    そしお自分をゆるすこずは䞭でも盞圓むずかしい気がする。

    甘えずは違う、受け入れるずいう意味にほど近い「ゆるす」をできなくお、どこかにひかかりずしお自分の人生にキツく爪痕が残っおいた。

    わたしにずっお難しかった「ゆるす」は、仕事を倢だった仕事をやめた自分ず、思うようにちゃんずできなかったどうしようもない自分に。

    ・
    過去のこずはこれ以䞊長々ず曞いおも、あれもこれもずポロポロずずりずめがなく湧き出おくるもので、ずヌんず䞋がっおしたうのでもうやめおおこうず思う。

    今回は、そんな数々の「ずヌん」をもっずやさしい思い出ずしお捉えるこずができるようになったきっかけの旅のこずを曞きたい。

    ・
    山梚県ぞ、先生を蟞めおから二幎以䞊ぶりに蚪れた。
    これたでの二幎間は、行きたいずいう気持ちにあたりなれなかったし、行くきっかけもなかった。

    去幎結婚した䞻人も少しの間だけ同じ山梚で暮らしおいたこずもあっお、GWにずうずう山梚に行くこずになった。

    正盎「行くのえ、行くヌたぁ確かにそろそろ信玄逅゜フトやらなにやら食べたいし、枩泉も行きたいけど 」ず、半分のり気で、半分はのらない気持ちで降り立぀こずになった。

    ・
    山梚は蚀わずもがな富士山がよヌく芋える。特に河口湖や山䞭湖なんかはドヌンず倧きな富士山を足から頭たでみんな芋るこずができる。

    甲府は頭の方くらいしか芋えないので、意倖にも東京ず同じくらいの芋え方で、普段は富士山の頭ず「倚分八ヶ岳」をちらっずみながら暮らしおいた。

    ・
    高速で走っおいるず突劂富士山がどヌんず芋えお、ちゃんず声をそろえお「おぉ」ず蚀った。

    山梚に䜏んでいたからずいっお、富士山はいただに「おぉ」な存圚だ。

    ・

    甲府の街を車で走るず、懐かしいあったあったえ、これ前なかったず、想像以䞊にテンションが䞊がった。

    地元ずはちがう遠い空ず高い山、時々走った道、やけに長くおむラむラした信号埅ち、毎週のご耒矎のパンケヌキ屋、倉な名前の橋、䞻人ずよくデヌトしたり家族を芋送る前に寄りがちだったスタバ、家かのように通い詰めたむオン、行き぀けの枩泉斜蚭、毎日通った孊校(勀務先)、よく行った定食屋 

    走るたびに目に入るものに芋芚えがあっお、久しぶりだけど、昚日たでいたような気持ちになる、䞍思議な感芚。

    ・
    今回の旅のテヌマは「食」ずな぀かしいもの。

    山梚生掻を支えたおいしいものに再䌚しに、この地ぞやっおきた。

    蚈画の段階から行きたいお店をピックアップしおいた。ルヌトももちろん食でおおよその蚈画を組み立おたかったからだ。

    ・
    たずは到着早々に、倧奜物のリゟットを食べにむタリアンぞ行った。ここは䜏んでいたずころの近所で゚ビずトマトのリゟットを泚文するのがおきたりだった。そこに時々デザヌトにティラミスを぀けおいた。

    今回ももちろん同じようにした。

    ずっおもおいしかった。

    でも、意倖にもそこたで懐かしくなかった。

    ・
    それからたた車を走らせ、枅泉寮枅里ぞやっおきた。

    ここで゜フトクリヌムを食べたり、景色を眺めながら散歩したりした。

    思い出をなぞるツアヌずあっお、ずいうより、他にするこずがないので同じように過ごすこずになるのだが、前ず同じように、でも100円倀䞊がりした゜フトクリヌムを、今日は䞀人䞀぀ず぀食べた。

    倩気がいいのでく぀ろいでいる牛たちを暪目に、先日行ったゞブリパヌクで賌入したヒンのぬいぐるみを真っ青な空めがけお攟り投げ、ヌむ掻らしく写真を撮った。

    この堎所で、山梚に来たおの春、25歳を迎えた蚘念写真を撮った。デニムオンデニムでちょっず気取ったりしお。

    ・
    枅泉寮に行った埌は、リゟナヌレ八ヶ岳ぞ。ここぞは、䞻人ずも友人ずも来たこずがあるけれど2回ずも冬だった。

    春の日のリゟナヌレはGWらしく賑わっおいお、真ん䞭は花びらの道が぀くられおいる。それだけで雰囲気が倉わっお、違うずころみたいに思える。

    ・
    リゟナヌレには本屋さんもある。カフェも䜵蚭されおいるが、甘いものはお昌食べたのでナシ。

    本屋さんを緎り歩いお、ふず目に止たった本は「ヒュッゲ」に぀いおの本。

    ヒュッゲを近いテヌマにこれから䌚瀟のホヌムペヌゞを䜜りかえるこずになっおいるので、ヒュッゲな暮らしを語るには、本質を改めお理解しようず手にずった。


    わたしは今仕事でいろんなこずに取り組んでいお、建蚭䌚瀟なので珟堎にも出るし、そのための資料も䜜成するし、ホヌムペヌゞやパンフレット制䜜にも携わったり、採甚もしたり、倚様なのだ。

    こういう立ち䜍眮の人はむレギュラヌだし、専門家になれないず蚀われたらそうかもしれないけれど、飜き性か぀クリ゚むティブなこずが奜きなわたしにはこの䞍思議なバランスがよく合っおいるなず思う。

    そしお人付き合いの面でも、このバランスがわたしを保たせおいるなず思う。

    わたしはかなり人付き合いが苊手で、それなのなかなり人が奜きだずいう面倒くさい人間。いちいちどう思われるか気にするし、倱敗しお迷惑をかけたら埌ろめたくお堂々ずいられない。


    だけど仲間ずしお認め合っお楜しく仕事がしたい、みたいな気持ちがあるせいでしんどいこずも時々。

    だから先生をやめおからは、仕事は仕事ずしお割り切っお、蚀う時ゃ蚀うし、倱敗しおも始めからわからないのが圓たり前ずどこか冷静になっお、次ぞの切り替えがすぐに出来るようになった。それは䞀぀、成長できたな、ずは思う。

    けど、倢だった先生ずいう職業だったからこそ匷い思いで向き合えたんだずいうこずにも、ちゃんず気づいおいる。


    ヒュッゲに぀いおの本を実際に今、読んでみるず、今の方が時間にも心にもゆずりがあっおヒュッゲな時間ヌ安心しお穏やかであたたかな時間があるなぁず思う。

    ヒュッゲは、人ずのあたたかな関わりもキヌポむントずなる。

    あ、やっぱり人ず人は切り離せないんだよなっお思った。だからやっぱり、ヒュッゲをのぞむわたしは人づきあいをもっずうたくなりたい。


    ・

    䞻人はその本屋さんでスヌヌピヌの本を買った。ホテルで読曞タむムを蚭けた時、ケラケラず笑ったり、深いず芋せおくれたりした。

    スヌヌピヌ、かわいいだけじゃないんだ。


    スヌヌピヌは気楜に読めるようで、ちょっずひねっおあるので私みたいな固い頭では、よヌく読たないず分からない。

    䞻人はそのあたりが特別柔らかで、すごいなぁず思う。

    オチを解説しおもらうだなんおカッコ悪いやい。

    ・
    その日の倜は、先茩先生に教えおもらっおから倧奜きな焌肉屋さんに行った。

    塩タンがずろけるずいう、唯䞀無二の焌肉屋さんだ。想定倖に倧幅な倀䞊がりが痛かったがおいしかったのでよし

    たたい぀か、来れたらいい。

    この店は隣が、同じお店のお持ち垰り専門店になっおいお、これがお手軜で最高においしかったので通い詰めおいた。

    電話で泚文したら名前を芚えおいおくれるくらい。お店のおばちゃんが入院されお買えなかった時には寂しかった。

    今回はおやすみで買えなかったが、元気におじちゃんずお肉を焌いおいおくれたらいい。

    ・

    その埌は行き぀けの枩泉ぞ向かった。
    焌肉屋を教えおくれた先茩先生で、同じ枩泉に毎日通っおいた枩泉の先茩でもある先生ご倫婊ず埅ち合わせ。


    わたしがもうダメになりそうな時期、違う孊幎だったのにもかかわらず、倜遅くたでわたしの仕事を手䌝っおくれたり、気にかけおくれた恩垫だ。

    なぜか1幎目に、運動䌚の応揎団長になるこずになった時、同じ色組になっおそこでたくさんお䞖話になったのが始たり。

    倧䞈倫ず蚀われお、倧䞈倫です、ずしか返せないこずもよくわかっおくれおいお
    倧䞈倫ずは聞かずに、いいさ、やろうぜず蚀っおくれる先生だった。


    尊敬する先生は誰ずきかれお、はっきりその先生だず答えられる。

    子どもの前で、決しお蟛い顔を芋せずに
    朝早くから色んな孊幎の子どもたちず話しお教宀を歩きたわっおいたのを䜕床も芋た。

    ・

    䜕ずなく、今日もここでお2人に䌚えるような気がしお、お土産も持っおいたけどあえお突然「今日は䜕時に行かれたすか」ず連絡した。

    今思えば迷惑なや぀なのだけど、、
    快くわたしの、い぀もの感じを味わわせおもらった。

    久しぶりに䌚えお、ものすごく嬉しかった。
    ハむテンションなわたしにびっくりされおいたず思う。

    2幎ぶりに䌚うず、いろいろなこずが倉わっおいお、わヌわヌず倧隒ぎしおしたった。

    お幞せな2人が嬉しいし、
    䞻人をはじめお玹介できたので
    たた次は連絡しお長くあいたい。

    ・

    䞻人にその先生ぞの感謝を話しおいお、
    先生に䞻人から、蟛い時たくさん支えおもらったこずをありがずう、ず䌝えおくれおいる姿を芋お、なんだか嬉しかった。

    思えば、自分でどうしようもなかったずしおもその床に手を差し䌞べおくれる人たちがいお、どうにかなっお、ちゃんず最埌たで責任を少なくずも、次の孊幎ぞず繋ぐこずが出来た。

    自分が思い悩んでいたこずにばかりずらわれおいたし、助けおもらっお䜕ずかなっおいくこずにも申し蚳なさも感じおいたけれど、

    本圓はもっずあたたかで、優しさに包たれた時間でもあったのだず思った。

    ・

    そのあずは毎日䌚員になっお通っおいた枩泉に入る。懐かしい土のような、鉄分の倚い枩泉の匂い。

    毎晩1人、枩泉で反省䌚をしおいた。
    それが良くない面もあるけれど、リフレッシュにもなったし、枩掻ができお、倧奜きな枩泉に入れお、お肌も最高に調子が良かった。

    毎日の1番の楜しみだった。

    そしおここは、ごはんもおいしい。
    埌半はほが毎日ここで食べお、枩泉に入っおいた。

    おなかはいっぱいなので、初めおスムヌゞヌを頌んでみた。スムヌゞヌをすするわたしをみお、たわりを芋枡した䞻人が少し顔をゆがめお

    「みヌちゃん、こんなずこで1人で頑匵っおたんやなぁ。俺、もっず優しくしおあげたらよかった 」ず蚀った。

    確かに広々ずした4人卓に1人で座っお、むダフォンを぀けお谷桃子バレ゚団のYouTubeをみながら、もくもくず豚䞌を食べおいた、ずは話したけれど。

    かわいそうず蚀われるずなんだか
    あんたり嬉しくはないんだけれど、そうか、そう映るよなぁず思うず、母を連れおきた時に母も䌌たようなこずをいっおいたのを思い出した。

    でもわたしはこの枩泉斜蚭が1番奜きな堎所なんだよなあ。

    ・

    次の日の朝、わたしたちが向かったのは
    これたた行き぀けのお店。

    モヌニングにふわずろのリコッタパンケヌキを食べるのが時々、朝早く起きれた週末のご耒矎だった。

    もずもず、パンケヌキは苊手だったわたしが
    衝撃を受けたリコッタチヌズパンケヌキ。

    これはいくらでもいけるず
    メヌプルシロップを山ほどかけお食べるのが倧奜き。

    チェヌンなので頑匵れば最寄りの店舗に行けないこずもないが、これたた2幎ぶりの味だ。

    ・

    さお、次に向かうのは昇仙峡。
    昇仙峡は秋の玅葉の頃、真倏ず冬に行ったこずがあるが春には行ったこずがなかったので、初めお春に蚪ねた。

    青玅葉が綺麗で、マむナスむオンがたくさん出おいそうな新鮮な空気。胞いっぱいに空気を吞い蟌んで、深呌吞をするず気持ちがいい。

    甲府に行かれる予定がある方は是非、蚪ねおほしい堎所だ。

    ・
    そうこうするうちに、お昌。
    甲府の䞭心に戻っお、母が今たで食べた䞭で1番おいしいず喜んだトンカツ屋さんに向かう。

    家族経営をされおいる様子で、これがなかなかカオスで芋おいるずおもしろい。

    家族ならではの距離感で、近すぎおぶ぀かる感じ。たぁ分かるけど萜ち着きなよぉ〜ず思いながらお茶をすすっおいた。

    人間芳察が結構奜きで、
    1人で食事を埅぀間ずかは特にするこずもなかったので人間芳察をしおたっおいるくらいしかなかったのもあるけれど、その頃のクセはなかなか抜けず、気にもしおいない颚にしお耳をそばだおたりする。笑

    店䞻さんは、おじいちゃん。この方はい぀来おも、もくもくず動じず食事を䜜っおいる。たずえ息子さんがお嫁さんや「おかヌちゃん」や店員さんに「お茶は持っおいったんかヌぁ」ずか「はよぉ、○番きいおきおぇヌ」ずか叫んでいおも、気にも止めず。

    職人さんだなぁず店䞻さんをかっこよく芋぀めおいる。

    たわりが気を䜿うくらい息子さんの方は
    はっきり倧きく物をいう。

    おかヌちゃんやお嫁さんや店員さんはい぀も焊っお慌おおいる。

    それも良さずしおトンカツず䞀緒に味わうのがこの店のある皮のルヌルかもしれない。

    ここのトンカツは、分厚い。
    このご時䞖なかなかこんな豪快なトンカツには巡り䌚えないから嬉しい。

    最近生掻圏のトンカツはどんどんうすヌくなっおいお、ご耒矎感が薄れおいたので思わず感動しおしたった。

    ・
    それから向かったのは、たたに県倖から遊びにきおくれる友人や匟を連れお入りにいった枩泉。

    わたしが初めお山梚に旅行にいった倧孊4幎の倏、䞻人が山梚を䞀望できる宝石だらけの枩泉斜蚭に連れお行っおくれた。

    思い出の枩泉。

    晎れでも雲でかくれんがをする富士山も、この日は少し顔をだしおくれおいた。

    こんな昌間にぜかぜか陜気の䞭、
    景色をみながら枩泉だなんお莅沢だなぁ。

    ここ、名前を出さずに堎所がバレそうだが
    フルヌツがお颚呂にぷかぷか浮かんでいるのである。

    最初は動揺した。

    え、なんで

    ず。
    そしお、これたた䞍思議なのは露倩颚呂にはロヌズクォヌツがふんだんに䜿われおいる。

    え、なんで

    確かにゞュ゚リヌの街ではある。
    けどなかなか斬新。
    ずか蚀っお愛のお守りなので、きっず家族仲良くいられるだろうず必ずそこに長湯するこずにしおいる。

    お颚呂から䞊がるず、ホットストヌンを10分無料で詊しおみおず、入る前にいただいた無料刞を枡しお肩ずおなかず目においおもらう。

    そこの担圓のおじいちゃんが
    いろいろお話をしおくれおいるのを聞いおいるず、その枩泉斜蚭の運営先はもずもず宝石商らしい。

    宝石の䞭でもホットストヌンに䜿われおいるものはその瀟長さんが芋぀け出しお、そのおじいちゃんも䞀緒に商品化しおいったんだずか。

    いろいろず合点がいく。
    そうか、だから湯船が宝石なのか。
    だから宝石発掘䜓隓コヌナヌなどなど石にかかわるものがあるのか。

    おじいちゃんのお話がなんずも情熱的で
    買いたくなっおくるじゃないか。Amazonでも買えるらしいけど。

    ・
    知っおる山梚、知らない山梚。
    旅人ずしお来るからこそ芋えるこずも倚いのだず思った。

    あのおじいちゃんみたいに
    情熱を蟌めお仕事ができたらいい。

    ・

    枩泉に入るず眠たくなる。

    でもこの旅は食べるずいうテヌマがあるので
    昌間のトンカツを少々ひきづり぀぀、
    これたた懐かしいお店ぞ向かう。

    この店もさっきの枩泉に匕き続き、初めお山梚に遊びにきた日に䞻人が連れお行っおくれたバルだ。

    コロナ犍を挟んで、しばらくしおから数幎間閉店しおいたのがい぀の間にかたた埩掻しおいた。

    わたしがいる間はずうずう䞀床もあいおいなかった。だから実に4幎ぶりほどだ。

    時の流れに逆らっお、同じメニュヌ、同じごはんが出おきおたたあの味がたべられお嬉しかった。カルパッチョおいしすぎだろアヒヌゞョ日本䞀だろず、思った。

    䞻人は、嫌だったら他の店にしようず、なんだかよくわからない気を遣っおきたが、本音は1番楜しみにしおいた店だったらしい。

    なんじゃそら。

    正盎、今回のベストだったかもしれない。

    たた開店しおくれおよかった。

    ・

    さお、その倜あんたり早い時間だったので
    そのたた甲府駅ぞ歩いお向かう。

    駅ナカのセレオにある本屋さんに行くず、䞀際目立぀本のタむトル。

    むンドぞ嫁いだ日本人女性の本を芋぀けた。

    これ読みたいずいうず、䞻人が
    「本は出䌚いやからな。」
    ずしみじみ蚀った。


    間違いない。

    少々高めだったけれど旅の思い出ずいうこずでお迎えした。この本はGW䞭、䞡芪や匟たちず行ったグランピングのお颚呂タむムにも重宝した。

    䜓が芯たであたたたるたで
    苊なく半身济を぀づけられた。

    最近、本を読みたい。
    ゚ッセむが読みたい。

    人の生き様をのぞきみるず、孊ぶこずがたくさんあるからかしら。ずにかく読みたいのだ。

    ・

    さお、翌朝。

    早いもので2泊3日の叀巣めぐりももうすぐ幕を閉じる。

    最埌にビッグむベントがあった。

    それは恩垫にあうこず。

    ・
    その前に最埌のランチを蚘録しよう。
    最埌のランチは、わたしが䞻人ずも、そしお䞻人が転職し山梚を去った埌の1幎半は1人で通った定食屋さんぞ。

    そこはやっぱりお家からすぐそこの堎所にあり、関西のお出汁の味のお店だ。

    だから関西出身のわたしは、ずにかく懐かしい味がしお萜ち着くから気に入っお通い詰めた。

    わたしがい぀も頌むのは「ネギトロ䞌ずうどんのセット」。

    炭氎化物が重なっおいたずしおも、問題はない。あのカツオの颚味ずたたり醀油のネギトロ䞌は二぀セットで食べるからこそ、この䞊ない幞犏感をもたらしおくれるのだから。


    久しぶりの看板が倉わらなくお懐かしい。

    顔を芚えおくれお、倏の暑い日、運動䌚前のヘロヘロな時期に行くず、冷たいキュりリをカ゚ルの圢に切ったものに酢味噌を添えお、「サヌビスです」ず出しおくれたこずもある。

    優しい奥さんず、あたりたくさんは喋らないけどマスクの向こうの笑顔が優しくおものすごい手際のいい店䞻さん。

    この人たちにあいたくお、行っおいるようなずころもあった。

    山梚から匕っ越す前、この店の方にだけは
    関西に垰るず話した。その時、店䞻さんも関西出身だず知った。

    そっか、だから関西の出汁の味だったんだず玍埗したのを芚えおいる。

    ・
    2幎たっお、私たちが揃っおお店に行く。

    最初は蟛い時期を支えおくれたお店であるだけに行くのが怖かった。

    でも、結果こうしお暖簟をくぐるこずになっお、垭に着く。

    特に声もかけられないし、わたしももう芚えおいないだろうず、そっず味わうこずにした。

    メニュヌを開くず、
    決められないくらい誘惑がたくさんある豊富なメニュヌ。现かくお䞁寧で、安心感のある字が懐かしい。

    でも、わたしはあれしかないず決めおいる。
    䜙所芋はしない。

    迷わず「ネギトロ䞌ずあたたかいうどんのセットで」ず笑顔で泚文した。

    気づくかななんおちょっず期埅しおみたり。


    混雑しおるのにあいかわらず党然埅たずに持っおきおくれるご飯。

    お皿は前のスタメンず違うけど、
    盞倉わらずおいしそうで倉わらなくお嬉しい。


    画像

    さぁ、食べよう。

    たずはうどん。

    おいしい

    そしおちょっずドキドキしながらネギトロ䞌を䞀口。

    ダメだ  ネギトロ䞌 
    懐かしさはネギトロ䞌だった。

    ネギトロ䞌を食べた瞬間、いろんな日の倜の気持ちが䞀気に蘇っおきお止たらなくなった。

    そしお目にしわじわず熱い涙が溜たっおいく。

    おさたりどころが分からなくお瞳の䞭で
    これでもかずいうほど涙がゆらゆらず揺れる。

    䞀粒おちたら、次々におちおいく。

    なんで泣いおるのか分からないけれど
    蟛かったり、さみしかったり、孀独感のなかにもこの味があったかい存圚ずしお支えおくれおいたんだなず思った。

    䞻人が
    「やっぱ、この店だったんやわ。」

    っお優しく笑った。

    わたしはここに救われおいたんだ。
    そしお、あの時の自分が抱えおいた奥底を
    やっず芋぀められた気がした。


    頑匵ったよ。よく頑匵ったよ。


    やっずちゃんずそう思っおあげられた。


    そしお、お䌚蚈の時、勇気を出しお声をかけおみようかずず思っおいたら

    「今は山梚なんですか」

    ず。

    「え芚えおいおくださったんですか」
    ず2人で喜んで答える。

    旅行で2幎ぶりに来たこず、たた来れお嬉しいこず、食べながら涙が出るほど懐かしかったこずを話した。

    あの優しい店䞻さんも、調理堎のカりンタヌ越しにこの日は話しおくれた。


    芚えおいおもらえたこずで、
    山梚がちゃんず自分の居堎所になっおいたこずに気づく。

    すごく嬉しかった。
    2人揃っお、喜びが溢れおいた。

    たた来る日たでこのお店がここで埅っおいおくれたらいい。

    「たた、2人で来たす」
    ず暖簟をくぐった。


    そしお、逃げ恥のロケ地でもある芋晎らしのいい䞘ぞ向かっお、ゆったり過ごしお、クラむマックスに恩垫にあった。

    懐かしいカフェで埅ち合わせ。

    カフェの2階から䜕床も乗せおもらった先生の赀い車が芋えた。

    先生はなんず挢字はちがうものの、名前が䞀緒だ。わたしが奜きなキスマむが先生も奜きで、䞡芪ず同じ歳で、䞡芪が奜きな矢沢氞吉も奜きだ。

    先生は初任の頃から気にかけおくれお、手䜜りごはんをもたせおくれたり、䌑日䞀緒に息抜きにず、よもぎ蒞しやカフェに連れお行っおくれた。

    このカフェも先生の友達がされおいる、銎染みのあるカフェだ。

    先生は行き぀けのカフェがいく぀もあっお、
    行く先々で店䞻さんず楜しそうに話しおいた。びっくりするほど顔が広い。
    そしおみんなに慕われおいる。

    先生は䜕者なのだろう。
    ずにかく人が集たる堎所には先生がいる。

    先生にはきっず拠り所や居堎所がたくさんあっお、自分がご機嫌に暮らせる術をたくさん持っおいる方だなぁず垞々感じおいた。

    先生は山梚のお母さん。

    「あゆみん、やめなぁ。いいさやめろしぃ。」

    っお先生に蚀われた時は、
    え、蟞めおもいいのっお思った。

    「でもただ頑匵れるず思う 」
    っお蚀うず

    「頑匵れるんだけど、壊れおからじゃ起き䞊がれないから、壊れる前にやめるんだよ。それで頑匵りたすっおみんな頑匵るんだけど䞀幎埌に䌚ったら、先生ぇ䜓調厩しお蟞めたんですっおみんな蚀うさぁ。」

    それをきくず、あ、間違いなくわたしの未来だ っず思った。

    「えヌ、蟞めおいいのかなぁ。頑匵っお先生なったしな ずか思いたすけど 」

    ずか蚀っお、迷っおいたけど、

    「もう気力も、䜓力も自信ないでしょう限界たで远い蟌んだらダメだよ。」

    先生はわたしのこずもいろんな面からよくみおいおくれるなぁず思う。

    蟞めたら逃げだずか、蟞めたらむだになるずか、ここたで耐えたからもっず耐えたらい぀か抜けられるず思ったりもしおなかなか決められなかったけれど、自分でもどんどん痩せおや぀れおいくだけでなく、涙ぜろぜろ問題やら、愛犬たで亡くなり人生のどん底に生きおいる䞭で、本圓に倧切にしたいこずを自分のなかではっきりずさせお、先生の埌抌し、家族の埌抌しもあり、山梚から離れ、憧れを仕事に倉えた倢の「赀ペン」も眮くこずに決めた。


    わたしは山梚にきお、良かったず思う。
    倢を叶えたその先には玠晎らしい景色が埅っおいるず信じお生きおきお、実際にそういう景色も思いもたくさん味わっお、同じくらいその苊悩も知った。

    それは望んだ圢にはならなかったけれど、悔いはない。


    先生が
    「よく頑匵ったねぇ。」
    ず
    「良かったねぇ。」
    ず2幎ぶりに䌚っお、元気いっぱいのわたしを芋おハグをしお蚀っおくれた。

    元気いっぱい、声もでかくハむテンション、
    もちろん再䌚がものすごく嬉しくおそうなっおいるので通垞モヌドではないけれど。


    わたしが今、笑っお元気に生きおいるのは
    あの時先生が背䞭を抌しおくれお
    元気だったら䜕でもできる、ず教えおくれたから。


    どんな日も、力になろうずそばにいおくれお励たしおくれる先生に出䌚えおよかった。

    愛犬を芋送った日も、垰っおきたわたしを教宀たで芋にきおくれた。さすがに涙が我慢できなくなりそうだった。

    先生の前でだけは無理をしない、ありのたたの子どもみたいなわたしだった。


    わたしが山梚に暮らしたこずに意味があるずしたら、きっず先生に出䌚うためだったず思う。

    ・

    さいごに

    あの頃のわたしはちっずもかわいそうじゃなかった。

    今以䞊にだれかの力をかりお生きおいお、
    できなさや䜙裕のなさ故に
    それが日垞になっおいた。

    今のわたしが、あの頃のわたしに䌝えるこずがあるずすれば、そこに申し蚳ない気持ちばかりではなくおその分も、ありがずうっお思っお受け止められたらよかったよね、っおいいたい。


    前、枩泉仲間の先生が、私の日頃をみおるから力になっおあげたいっお思うんだよ、ず蚀っおくれたこずがある。倜遅くたで申し蚳ないず思っお、倧䞈倫ですず蚀ったわたしにかけおくれた蚀葉。


    もっずすなおに生きられたら良かったね、っおいいたい。

    そしお、
    優しい人がたわりにたくさんいおくれお
    しあわせだったね。

    かわいい子どもたちずかけがえない時間を過ごせおしあわせだったね。


    この旅の車のなかでのトヌクは、山梚での思い出。話し出すず、次第に「語り」になった。


    あの時〇〇くんが〜っお蚀っお、可愛かった。
    遠足に行くずき〜した。
    この道を通っお〜にプヌル教宀に行っお、そしたら〜が起きお 。
    䌑み時間、〜で氷鬌したら息切れしお汗だくになっお〜。

    話しながらいろんな子どもの顔が浮かんだ。
    いろいろな出来事に思い出し笑いをした。


    ・
    この旅でようやくわたしは、わたしをゆるせた。

    逃げおなんかなかった。

    わたし、ちゃんず楜しかったんじゃん。

    自分に出来うる限りのチカラで

    粟䞀杯、向き合っおたよ。


    だれかのこずを想っお生きるこずができお
    よかった。

    山梚で先生になれお、良かった。


     
     
    元小孊校の先生、ただ今ドボゞョ。 未来はきっず、䜜家になる。 ・ もっず明日を自分らしく茝いお生きるためにこころゆくたたに぀づる、心のノヌト。 #旅 #日垞 #教育 #絵本 #倢 #゚ッセむ

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