
エッセイ『ブレインフォグ男』
今日もやはり何も書くことが浮かばない。
パソコンの前に座って、もう何分経っただろう。
画面を見つめる。
画面も俺を見つめている。
お互い何もしゃべらない。
気まずい。
そんな時は散歩するといい、というアドバイスをいただいたので、仕事中、1時間程散歩してみた。
仕事中に1時間散歩するという時点で、やる気以前に社会人として何かを失っている気もするが、そこは気にしない。
歩いた。
けっこう歩いた。
空を見た。
木を見た。
犬も見た。
何も浮かばなかった。
ただ、犬はかわいかった。
ダメじゃ。
儂はもう書けん。
小説も書けん。
エッセイも書けん。
「今日のお昼ご飯はカレーでした」
くらいしか書けん。
こんな症状をなんて言うのか、チャッピーに聞いたら『ブレインフォグ』というらしい。

なかなかかっこいいではないか。
急に病気というより、特殊能力みたいになってきた。
ブレインフォグ男です。
「俺に近づくな。今の俺は……ブレインフォグ状態だ」
言ってみたい。
いっそブレインフォグ男に改名するのも悪くはない。
コーサク改め、ブレインフォグ男。
長いな。
フォグリンでいいか。
今日からフォグリンです。
フォグリンって呼んでね。えへっ。
さて。
今日はこれから先、人手不足に陥ることを考え、合体できそうな職業を考えていきたい。
フォグリンになったらやる気が出てきた。てへっ。
歯医者✖️大工

大工の繊細さがあれば、充分やっていけるだろう。
裁判長✖️マッサージ師

裁判長も1時間で5000円程稼げるだろう。
プロ野球選手✖️布団叩き

これでやっと埃も払えるだろう。
Uber配達員✖️小学校教師

子供達の信頼を集めることだろう。
Uber配達員✖️医者

Uber配達員に頼りすぎた。
出前館✖️警察

いい感じにこなしてますね。
おしまい