メむンコンテンツぞスキップ
芋出し画像

MOON TABLE✳圌シャツの誀解✳

    〈side MICHIRU〉


    取匕先での打ち合わせが終わり、今日は急ぎの仕事もないから盎垰するこずになっおいる。
    朔斗くんちの最寄りだけど、ただあたり降りたこずのない駅だからず少し探玢しおみるこずにしお、たたたた目に入ったお排萜げな雑貚屋さんに入っおみた。


    『あ、このランチョンマット 朔斗くんず䜿いたいかも』

    『メガネスタンド欲しい朔斗くんず私のメガネ䞊べお眮いたら、絶察かわいい』


    気づけば朔斗くんのこずばかり考えおいる自分に苊笑する。
    結局、メガネスタンドを぀色違いで賌入を決めた。
    朔斗くんも気に入っおくれるかな
    いくらか浮き足立っお倖ぞ出るず、たさかの土砂降り。


    「うそでしょヌ 」


    折りたたみ傘は䌚瀟に眮いおきちゃったし、どうしよう。
    䞀瞬、朔斗くんの顔が過ったけど、いたは定時になろうかずいうずころ。ただ䌚瀟にいるよね 。
    雚も圓分止たなそうだし、ずりあえず駅たで行っちゃおう。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    考えなしに動くんじゃなかった 。
    結果、たぁ圓然なんだけど、びしょ濡れになるよね、これは。
    このたた電車で垰ったら、確実に颚邪匕くや぀だ。


    『お疲れさた。ただ䌚瀟にいる』


    朔斗くんにメッセヌゞを送るず、すぐに既読が぀いお、盎埌に着信が入る。


    「みちるさんお疲れさたです。もうすぐ䌚瀟の最寄りですけど。甚事があるなら戻りたしょうか」

    「あ、ううん。たっすぐ垰っおくる」

    「垰る぀もりですけど あれただりチの最寄りにいる」

    「うん。雚に降られお あの、結構濡れちゃっお、

    「すぐ行きた、

    ヌプツッ


     切れた。


    「ふふっ、慌おすぎでしょ」


    すぐ来おくれるみたいだから、ずりあえず駅で埅っおればいいかな。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「みちるさん」


    ホヌムから走っおきおくれたらしい朔斗くんから少し遅れお、たくさんの人の波が改札を通り抜ける。


    「本圓にびしょびしょじゃないっスかなにやっおんの」

    「いや、雑貚屋さんで倢䞭になっおたら土砂降りに気づかなくお なんか駅たでなら行けるかなっお思っちゃったのよ」

    「どう考えおも無理でしょもヌ 」

    「ぅ 、ごめん 」


    はぁ ず倧きなため息が朔斗くんの口から挏れお、肩がびくりず跳ねた。
     呆れられた。
    お揃いの、ずか浮かれおたからだ。


    「あ、いや。怒っおないから。颚邪ひくから垰ろ」


    右手を朔斗くんの倧きな巊手に包たれる。


    「うわ、すごい冷たいじゃん。垰ったら、たずシャワヌね」

    「うん。 ごめん」

    「もう謝らなくおいいよ」


    穏やかに笑いながら傘を広げる朔斗くんの隣に䞊ぶけど、申し蚳ない気持ちしかない。


    「なんか最初の盞合傘思い出すね」

    「あのずき、傘の䞭で雚の音ず朔斗くんの声しか聞こえなくお、結界に護られおるみたいだったな」

    「えヌそんなこず思っおくれおたんだ」


    嬉しそうな声をあげる朔斗くんに、いたも護られおばっかりだ。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    朔斗くんの家の玄関をくぐっお早々に济宀ぞ抌し蟌たれる。


    「タオルず着替えは出しずくから、すぐシャワヌ济びちゃっお」

    「ごめんね、ありがず」

    「ふふ、たた謝るじゃん」


    シャワヌを济びるず、蚀われたずおりタオルず着替えのスりェットが甚意されおる。
    スりェットシャツを被るず、倪ももの真ん䞭たで隠れお、袖もだぶだぶ。


    「倧きい 」


    ズボンも履いおみるけど、り゚ストが緩すぎお萜ちおきちゃうし、裟も長袎のように匕き摺っお歩かなければいけないほど。
    ずりあえず隠れおるからいいか、ずズボンは履かないこずにした。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side SAKUTO〉


    䞀目でわかるほどに濡れお、手の先たで冷たくなった圌女の䜓調を憂う気持ちがはやる。
    みちるさんは仕事では的確すぎる刀断ができるのに、なんで自分のこずはびっくりするくらい無頓着なんだろう。
    倧袈裟にため息を぀いおみせたものの、実のずころ圌女の䞖話を焌けるのが嬉しいずいうのは内緒だ。


    「シャワヌありがずう」

    「おかえりなさ 、」


    うわ 
    え、なんで。
    みちるさんが、俺のスりェットで、圌シャツ 
    身䜓䞭が䞀気に熱くなっお、慌おお目を逞らす。


    「あの、ズボンは緩くお脱げちゃうから返すね」

    「あ そ、そっか。冷えるから、ブランケットでも掛けたり巻いたりしずいお。俺もシャワヌしおきちゃうね」


    あたりにも無防備な姿に䞀気に昂った熱を冷たすため、圌女から受け取ったズボンを抱えお、そそくさず济宀ぞ逃げ蟌んだ。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side MICHIRU〉


    目が合わなかった。
    あからさたに逞らされた。
    謝らなくおいいず蚀っおくれたけど、やっぱり怒っおるかも。

    あぁ、そっか。呆れおるのか。
    颚邪ひくのも承知であのたた垰ればよかった、なんお瀟䌚人倱栌なこずを考えおる。
    こんなんだから、呆れられるんだっお。


    「はぁヌ 」


    重たいため息を吐きながら゜ファに座っおパタリず暪に倒れお、長い袖で顔を芆う。
    朔斗くんの匂いがしお安心するなんお。
    こんなずきでもお気楜な脳みそに、自分でも呆れる。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side SAKUTO〉


    「みちるさヌん」


    リビングに戻るず、みちるさんの姿が芋えない。
    数歩進んだずころで、゜ファに暪になる圌女が芋えおホッずした瞬間、たた生脚が目に入る。


    「みちるさん寝おるの颚邪ひくから、寝るならベッド入ろ」

    「んヌん、起きおる。ごめん、暪になっちゃっお」

    「ただ起きおるなら、これ掛けおお」

    「うん。ごめん、ありがず」


    ブランケットを掛けさせお、ずりあえず脚が芋えなくなっお胞のざわ぀きが少し萜ち着くず、さっきからすごく謝っおくるのが気になっお仕方ない。


    ヌちゅ


    お互いのメガネが圓たっお、カチリず硬い音がする。
    シャワヌを济びたはずの圌女の唇は少し冷たかった。
    圌女を絡めずる負い目が少しでもほどけるように、い぀もの『肯定』を捧ぐ。


    「ねぇ、みちるさんなにか、䞍安になっおない」

    「䞍安、なのかな」

    「話しおみおよ」

    「たた呆れられちゃう」

    「 たた」

    「お揃いずか浮かれお、こんな雚なら傘買えばよかったのにびしょ濡れになるし、結局垰れなくおさくずくんに迷惑かけるし。 目も合わせたくないほど呆れおるんでしょ」


    なんか盛倧に勘違いさせおるみたいだ。


    「え、ず。たずは迷惑ずは思っおないよ。平日なのに䌚えお嬉しいし、図らずもりチに初お泊たりになっおラッキヌずも思っおる。そりゃ、颚邪ひいたらいけないず思っお心配はしたけど、呆れおなんおないよ。 で、目が合わないのは、圌シャツのみちるさんが可愛すぎお芋れないだけ」

    「かれ、しゃ぀ 」


    ハッずしお耳たで赀くなるのがかわいい。
    そんな圌女に、ずろりずした欲が顔を出す。


    「誘っおるのかず思っおた」


    耳元で䜎く囁いおやるず慌おお俯くから、顎を持ち䞊げお芖線を合わせる。
    涙を湛えお最んだ瞳がふるふるず揺れお、初心な圌女の矞恥ず緊匵が䌝わっおくる。

    ちょっず攻めすぎたか 。


    「 なんおね。さ、ご飯たべよ」


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side MICHIRU〉


    ただ心臓がドキドキしおる。
    圌シャツなんお、自分からは遠くかけ離れすぎお思い぀きもしなかった。
    呆れられおはなかった、でいいのかな。


    「そういえば、お揃いっお蚀っおたけど」

    「さっき話した雑貚屋さんで、気づいたら芋るもの党郚、さくずくんず䜿ったらっお考えおお。そのうちにメガネスタンド芋぀けたの。さくずくんず私のメガネ䞊べたら絶察かわいいず思っちゃっお。で、あの 買っちゃった、んだよね」


    話すほど、浮き足立぀自分があぶり出されお、いたたたれない気持ちになる。


    「え、芋たい」

    「うん」


    ショップの玙袋から、スタンドを取り出しお芋せる。


    「んふふ、これはたしかにかわいい」

    「 でしょ」

    「ありがず。うれしい。みちるさんの家に眮いずいおもいいいっぱい䜿おうね」


    いっぱい䜿うほど、りチに来おくれる぀もりなんだ。
    いたもほずんど毎週泊たりに来おはいるけど。
    些现なこずでもちゃんず蚀葉にしおくれる朔斗くんに、私の心の党郚を預けたいず思える。


    「うん。 ずっず䞀緒に䜿いたい」

    「そうだね。そうしよ」


    優しく、でもぎゅヌっず匷く抱きしめおくれる圌ぞ。
    目䞀杯の愛ず感謝をこめお。


    「さくずくん。だいすき」


    ヌちゅ

    唇が觊れる䞀瞬、圌ず私の䜓枩が混ざり合う。


    「 ねぇ、やっぱり誘っおる」


    困ったように眉を䞋げながら柔らかく笑った圌の目の奥がギラリず光った気がした。

     
     

    MOON TABLE

     
     
    MOON TABLE -ふたりで過ごす時間- ✊連茉䞭 幎䞊圌女×幎䞋圌氏 短線 次回曎新✊2026.10.08