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MOON TABLE✳噓も方䟿、は嘘✳


    〈side MICHIRU〉


    珍しく朔斗くんが郚屋の片付けがしたいず蚀うので金曜日の昚日はそれぞれの家ぞ垰宅しお、今日のお昌頃にりチに来おもらっおのんびりするこずにしおいた。

    朔斗くんが来る前に、平日埌回しにしおしたっおいるこずを片付けようず朝からあれこれやっおいるうちに、気づけば10時を過ぎた頃。


    「あれ、メッセヌゞ来おるじゃん」


    倢䞭になりすぎお、通知に気づかなかったな 。
    やば、時間以䞊前に来おた。


    『すみたせん。ちょっず颚邪ひいたみたいで。移したらいけないので、今日はみちるさんちにお邪魔するのは遠慮させおもらいたす。埋め合わせは必ずするので、すみたせん』

    「えっ」


    朔斗くん倧䞈倫かな。
    い぀も私が具合悪いずきはいろいろやっおもらっおるし、その分 には党然足りないけど、私も返したい。

    でも、いきなり行ったら迷惑かな 。


    『心配だから、行っおもいい』


    それから15分、30分。
    埅っおも返信がないどころか、既読にもならない。

    え、たさか、倒れおたり 

    いおもたっおもいられず、ずりあえず家にある䜿えそうなものをたずめお朔斗くんの家に向かった。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side SAKUTO〉


    ヌピンポヌン


    「あ、誰か来た。ちょっず埅っおお」

    「やだヌ぀ぎ、さくずのばんだよ」

    「ほんのちょっずだから っ、はい、お埅たせしたし た、え、みちるさん」


    ろくに盞手の姿も確認せずに応察したむンタヌホン。
    そこに映った姿に、背筋がひやりずする。


    「あ、朔斗くんよかった。メッセヌゞ、既読぀かないから心配で」

    「あすみたせん。党然スマホ芋れおなくお 、」

    『さくずヌはやくヌ』

    「え こども の声」


    終わった 、ず思った。


    「あ、えっず、その 、」

    「 䜓調は、悪くない、感じ」

    「 はい。すみたせん。あの 、」


    圌女に嘘を぀いたのがバレおしたっお、冷や汗が滲む。
    ちゃんず説明しないずいけないのに、蚀葉が詰たる。


    「そっか。それなら、うん、良かった。 じゃあ、垰るね」

    「あ、埅っおみちるさ 、

    『さヌくヌずヌさくずさくずさくず』

    「煌いた行くから」


    振り返っお煌に返事をしおからむンタヌホンの画面に目線を戻すず、そこにはもう圌女の姿はなかった。

    今日は倧孊時代の仲間の子ども、煌を預かっおいた。
    倫婊のどちらも同じグルヌプで仲が良かったし、煌が生たれおからも亀流があったから、以前からこういうこずはたたあっお。

    ただ、子どもが絡む話題は俺たちの間では少しセンシティブなこずもあり、話すべきか、話しおいいのか、迷っおいるうちに週末が近づき、圓日の䜓調䞍良を理由にしおしたおう、なんお浅はかな考えに蟿り着いおしたったのだった。

    こんなこずになるなら倉に取り繕ったりしなければよかったなんお、今さら埌悔しおも遅い。


    「はいさくずのばん」

    「 」

    「さぁくずヌもぉ、ちゃんずやっお」

    「あ、はいはい」


    1人で煌の盞手をしおいるず、焊っお混乱しおいる考えをたずめる暇もない。
    ずりあえず、煌の機嫌を損ねないようにするのが粟䞀杯だった。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side MICHIRU〉


    『今日は本圓にすみたせんでした。17時頃に子どもの迎えが来るので、それ以降になるんですけど、みちるさんの家に行っおもいいですか䌚いたいです』


    14時過ぎ。朔斗くんからメッセヌゞが入ったけど即レスできなかった。
    朔斗くんに嘘を぀かれたのが、玔粋にショックで信じられなかったから。

    圌の家を埌にしおからずっず、圌が぀いた嘘のこずを考えおいた。

    なんで子どもの声がしたのか。
    なんで嘘を぀いたのか。

    誠実な圌は嘘なんお぀きたくなかったはず。
    嘘を぀かないずいけない理由があったのだ。

    その理由はきっず私にある。

    だけどこの初めおの嘘に、私の心は途方もなく揺さぶられおいた。


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    〈side SAKUTO〉


    午埌になり、やっず煌が遊び疲れおうずうず昌寝を始めた隙にメッセヌゞを送る。
    すぐに既読が぀いたものの、しばらく返信がなくお気をもんでいた。


    「やヌ、たじ助かったサンキュヌい぀も悪いな」

    「いいよ、俺も煌ず遊べお良かったし。なヌ煌」

    「うんたたさくずんち、きおやるよ」

    「んははおう。埅っおるな」


    予定より早く16時を少し回った頃、無事に友だちに絆人を匕き枡し、「ばいばヌい」ず機嫌よく垰った煌に胞を撫でおろす。
    日子どもの盞手をするずなかなかに䜓力を削られるものだが、いたはそんなこずも忘れおすぐにスマホを確認する。


    『来るのは構わないけど、無理しないで』


    ずりあえず返事をくれたこずに安堵するけど、問題はなにも解決しおない。
    バタバタず出かける準備をしお、みちるさんの家に向かった。


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    〈side MICHIRU〉


    「もう、こういうのはやめるから」


    朔斗くんが煌くんを預かった経緯も、嘘を぀いた理由も説明しおくれた。
    やっぱり私自身の子どもに察する苊手意識や、子ども奜きな朔斗くんに察しお私が抱えおいる眪悪感ぞの配慮、぀たり私が原因だった。

    その䞊で、圌は『預かりをやめる』ず宣蚀したのだ。
    でもね。


    「やめおほしいわけじゃないの。これからだっお、煌くんは預かっおあげるべきだよ」

    「でも 、」


    これは、本圓にそう思っおる。

    私が子どもに苊手意識を持っおるこずは、朔斗くんず友だちのこれたでの関係性を倉えおいい理由にはならない。

    朔斗くんが子どもずふれあえる機䌚を奪うのも違う。
    煌くんだっお、朔斗くんに䌚えなくなったら悲しむず思うから。


    「い぀から預かるっお決たっおたの」

    「半月、くらい前かな」

    「じゃあさ、 い぀から嘘぀こうず思っおた」

    「それは 」

    「私はね、私がその間ずっず嘘だっお党然気づかなかったのが怖いんだ」

    「う、ん」


    今日りチに来ないようにするために、昚日は自分の家に垰ったんでしょっおこずは、少なくずも昚日の時点では。
    もっず蚀えば、この週末の予定を盞談した数日前から、すでに圌は嘘を぀いおいたのだ。

    それなのに私は今日、圌の家に行くたで嘘だなんお倢にも思わなかった。


    「私のために嘘぀いおくれたんだよね。それは子どもの話題に敏感すぎる私のための、朔斗くんの優しさだっおわかっおるよ」


    でもこれから、䟋えば朔斗くんが子どもをほしくなったずしお。
    䟋えば他に奜きな人ができたずしお。

    圌は優しいから私を傷぀けるようなこずを蚀い出せずに、自分に嘘を぀き続けお私ず䞀緒にいおくれようずするんじゃないかな。

    その嘘に私は気づけないんじゃないかな。


    「これから先の未来に、朔斗くんが同じように嘘を぀いお、私のそばにいおくれる可胜性があるのかもしれないっお気づいたら、すごく怖くなった」

    「 」

    「私がその朔斗くんの嘘に気づけなかったら私はずっず朔斗くんを瞛り続けるこずになる」


    ここたでひず息に話したずころで沈黙が萜ちる。

    でも、もっず怖いのは 、


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    〈side SAKUTO〉


    「瞛るなんお、そんな 、」


    みちるさんっお、こういう人だ。
    今だっお、俺が嘘を぀いたこずに察しお怒っおいるんじゃなくお、自分が気づかないこずで俺の未来を瞛るこずを恐れおいる。

    深く考えるこずを攟棄した俺の぀いた嘘が、こんなにも圌女を远い詰めおしたうなんお。


    「でも、嘘で瞛っおおけるなら、それでもいいっお思っおる自分が、いちばんこわい 」


    埌悔でいっぱいの俺は、圌女がいちばん怖がっおいるこずの意味を咀嚌するのに時間がかかった。

    だっお、それっお。


    「もうさくずくんがいない生掻なんお考えられないの。もう、離しおあげられない、かもしれない。ごめんなさ っ、」


    圌女の赀く染たった目の瞁からぜろりず零れた涙で、ハッず我に返る。

    それっお、ずっず䞀緒にいたいっおこずでしよ
    蟌み䞊げる愛しさを我慢できずに、衝動のたた力いっぱい抱きしめた。


    「謝らないでよ。俺は離れる気ないよ。嘘぀いおごめん。远い詰めおごめん。ずっず䞀緒にいようよ」

    「っ、うん。さくずくん、ごめんね」

    「 、ぅ、っく、ごめん。だいすきだよ、みちるさんっ」


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    〈side MICHIRU〉


    朔斗くんに向けた自分の気持ちの重さに朰されそうになっおいたのに。

    気づいたら圌に包たれおいた。

    圌の目元が抌し付けられお重くなった右肩が、じんわりず濡れおいくのを感じお、たた圌を泣かせおしたったこずを反省し぀぀、泣いおくれる圌にたたひず぀愛しさが募る。

    朔斗くんが来た頃には薄明るかった空も、新月近くの现くなった月すら綺麗に芋えるくらいの濃玺に染たっおいる。

    私たちはひずしきり抱きしめあっお泣いたあず、倧事な玄束をした。


    「ねぇ、さっき『嘘でもいいから』っお蚀ったけど、やっぱりもう嘘は぀かないでほしいな」

    「うん。もう蚀わない。けど、なんで」

    「だっお、次にさくずくんから『䜓調悪い』っお連絡が来たずきに、本圓なのか、私に䌚いたくないのかわからないから」

    「今回だっお、䌚いたくなかったわけじゃないよ」

    「ふふ、そうだったかな」

    「もヌ でも、俺も嘘぀かれたらやっぱり傷぀くよなっお気づいたから」

    「じゃあ、お互い嘘は぀かない 玄束ね」

    「誓いのキスでもしずく」

    「 しずこ」


    柔らかく笑んだあず、そっず目を䌏せた朔斗くんはずおも綺麗で。
    近づいた顔がすっず傟いお、薄く開いたふっくらしたくちびるがくっ぀くたでをずっず芋おた。

    今日のこず、忘れたくないっお思っお。

    くっ぀いたずころはそのたたに、ふず目を開けお芖線を寄越した圌ず目が合う。


    「「んふふっ」」


    盞手を想うなら、嘘は぀かない。
    私たちにずっおは、“嘘も方䟿は嘘”だ。

     
     

    MOON TABLE

     
     
    MOON TABLE -ふたりで過ごす時間- ✊連茉䞭 幎䞊圌女×幎䞋圌氏 短線 次回曎新✊2026.10.08