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芋出し画像

MOON TABLE✳倧切な人の倧切な人✳

    〈side SAKI〉


    「みちるヌ。金曜の仕事垰り、付き合っおヌ」

    「金曜かぁ 、ちょっず確認するから埅っおくれる」


    少し離れたずころで電話をかけるみちるに、おや、ず思う。

    数ヶ月前たでは、「いいよヌ」っお即答だったはず。
    それが最近は「確認するね」ずか「今週は予定があっお 来週でもいい」ずか。

    ここからだず声は聞こえないけど、衚情もなんだか柔らかい。
    これは 、


    「あさっお、倧䞈倫だよヌ」

    「ねぇ、みちる」

    「ん」

    「あんた、圌氏できたんじゃない」

    「 」


    目を芋開いお固たったみちるの顔が、みるみる赀く染たる。


    「やっぱりい぀からどんな人歳は仕事は」

    「ちょ、ちょっず埅っおべ、別に圌氏なんお 」

    「その顔で誀魔化すのはさすがに無理よ」

    「ゔぅヌ」

    「なんで教えおくれなかったのヌ  寂しいじゃん」

    「 ごめん」


    もう、この子は。

    ちょっずしょんがりしおみせただけなんだけど。
    業務䞊の亀枉なんかは華麗に捌いおいくのに、プラむベヌトになるず無防備にすぐ流されちゃっお。
    ホントかわいいんだから。


    「じゃああさっお、詳しく話しおくれるよね」

    「 はい」


    でも、こんなずころが危なっかしくお、目が離せなかったりするのよ。
    私がちゃんず盞手を芋極めおあげなきゃ。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side MICHIRU〉


    その倜、朔斗くんに電話で盞談する。
    勝手に話すのは違うず思うから。


    「 ずいうわけで、咲綺ちゃんに話すこずになっちゃったんだけど」

    「凪良さんのこず、信頌しおるんでしょみちるさんがよければ、俺は話しおもらえるの嬉しいよ」

    「そう」

    「うん。じゃあさ、あさっおは店たで迎えに行っおもいい」

    「遅くなっちゃうから悪いよ」

    「俺がそうしたいの。凪良さんにもご挚拶しずかないず」

    「えっいいよ、そんなの」

    「 ダメ俺のこず玹介するのやだ」

    「それずるい。  、じゃあ、お迎えはお願いしたす。挚拶ずかはいいから」

    「はい」


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    〈side SAKI〉


    「お疲れヌカンパヌむで䟋のお盞手は」

    「ただ也杯したずこじゃん」

    「だっお、今日のメむンはみちるの恋バナでしょ。ほら、早く教えおよ」

    「 し、ほし、く、」

    「ん」

    「だから、新星くん、なの。こいびず」

    「えあんたのずこの新星朔斗」


    正盎、私たちより10も若い新星くんがみちるの圌氏だずは思わなかった。
    䞀瞬、初心なみちるがあのモテ男に誑かされおるんじゃないかずいう考えが頭を過ぎる。


    「ぅん。 ふふ。咲綺ちゃんずこんな話、恥ずかしいね」


    でも。
    電話のずきも思ったけど、みちるのこんな乙女な顔を芋るのは初めおだ。

    ちゃんず倧事にされお、いい恋愛をしおいる顔。


    「ぞヌ。 むむ男は女を芋る目もあるのね」

    「ぞ」

    「ううん。ねぇ、い぀からどうやっお付き合うこずになったの」

    「えヌ この話、ちょっず玠面じゃ無理だから、䞀杯だけ呑たせお」

    「みちる、呑むのい぀も倖では絶察呑たないじゃん」

    「最近、朔斗くんず緎習しおるんだヌ」

    「 ふヌん」


    朔斗くん、ねぇ。
    䞀緒に倖呑みできお嬉しいはずなのに、ちょっず寂しいような。
    頑なだったみちるを、新星くんが倉えたっおいうのが悔しいのかもしれない。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    「もう䞀杯、呑んじゃおっかなヌ」

    「そんなに呑んで倧䞈倫」

    「うん」

    「 具合悪くなっおない」

    「だいじょぶ咲綺ちゃんがいろいろ聞いおくれおうれしいから」


    最初は遠慮がちに話しおいたみちるだったけど、䞀杯目のグラスが半分くらいに枛った頃には、それはもう饒舌に圌ずの日々を語っおいた。

    たぁ、瀟内恋愛っおおおっぎらにできない郚分もあるから。
    楜しそうに話しおるからいいかな、私もみちるが幞せなら嬉しいし、なんお。


    「でね、いえでいっしょにいるずきはぁ、さくずくんずヌっずくっ぀いおきおぇ 」

    「はいはい。それ䜕回も聞いたよ」


    結論。
    新星くんは胞やけするくらいの甘々圌氏で、みちるのこずをこれ以䞊ないほど溺愛しおいるらしい。
    あれから远加の䞀杯ではおさたらずにがぶがぶ呑んだみちるが、気持ちよく酔っお惚気おいる。

    うん。正盎、お腹いっぱいを通り越しお食傷気味だわ。


    「いっぱい聞かせおくれおありがず。そろそろ垰ろっおか、垰れる」

    「さくずくん、くる」

    「迎えに来おくれるの」

    「ん」

    「たぁ、そりゃそうか」


    たぁ、さっきから話を聞いおいればそれも玍埗。
    みちるから連絡させお、来おもらおう。


    ⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪⚪


    みちるが「さくずくぅんきおぇ」ず、おろんおろんな甘え声で迎えを呌んでから、支床をしお䌚蚈をしお倖に出るず、すでに新星くんは店の前で埅っおいた。
    慌おお来た様子もなく、そこにいた。
    電話しおから、5分経぀か経たないか だよね


    「あ、お疲れさたです」

    「お疲れさた。迎えに来るずは知らずに、遅くなっちゃっおごめんね。 近くで埅っおおくれたの」

    「そろそろかなっお、30分くらい前からここにいたした」

    「 そう」


    それなのに、連絡も入れずにここで埅っおたの
      健気すぎんか。
    この調子だず、本圓に30分前だったのかすら怪しい。


    「みち、望月さん、 かなり酔っおたすね」


    あヌ、あんたも䞋の名前で呌んでるのね、はいはい。


    「ちょっず呑たせすぎた、っおいうか勝手にどんどん呑んじゃっお」

    「凪良さんずだから安心しお酔えるんスね。 矚たしいです」

    「ぞ」

    「俺ず呑むずきはここたでは酔っおくれないんで」

    「あ 、そう」


    なんだ、そっか。

    私だけに芋せおくれおる顔もただあるんだ。
    ちょっずだけ優越感。


    「新星くん。私の倧事な同期、泣かせたら蚱さないからね」

    「 泣かせおばっかりなんですけど」

    「は」

    「あ、いやただお互い知らないこずも倚くお、すれ違ったりぶ぀かったりしおるんで、泣いたり泣かせたりするこずもあっお」

    「 新星くんも泣くんだ」

    「あ、えっず、それは  はい。み、望月さんの前では隠せないんですよね」

    「うん。そっか」


    苊笑いする新星くんだけど、それだけ党郚曝け出しおみちるず向き合っおるんだっおわかっお安心する。


    「凪良さんにはただただ及ばないですけど、俺も望月さんのこずを倧切に想っおたす。これからずっず寄り添っお歩いおいきたいんです」

    「わかった。みちるのこず、よろしくね」

    「はい」

    「それず、私の前ではみちるのこずい぀もの呌び方で呌んでいいから」

    「あヌ 、はい。ふふっ」

    「んふふ。じゃあ、お疲れさた。気を぀けお垰っお」

    「はい。凪良さんもお気を぀けお。倱瀌したす」


    新星くん。頌むよ、本圓に。

    安心しきった顔で眠るみちるを軜々ず背負っお遠ざかる倧きな背䞭に向かっお、胞の奥で぀ぶやいた。


     
     

    MOON TABLE

     
     
    MOON TABLE -ふたりで過ごす時間- ✊連茉䞭 幎䞊圌女×幎䞋圌氏 短線 次回曎新✊2026.10.08